盛岡市

駅前のイオンがガラガラ

盛岡市内にはショッピングモールのイオンが2店、
スーパーセンターのイオンが1店あるが、
それより前に出店したのが「マックスバリュ」盛岡駅前北通店。

現在は秋田本社の「マックスバリュ東北」に吸収されたが、
盛岡地区のイオン第1号店でもあった。
開店した日はなんと夜の12時にオープンしたのであるが
大行列に並んで入店したのを今でも鮮明に覚えている。

そのマックスバリュ、開店後ほどなくしてテナント棟を増床、
現在は「イオンタウン」を名乗っているのだが…
このテナント棟、半分以上のスペースが空き店舗になってしまい、
なんともさみしい状況なのである。

飲食店が入っていたスペース。
フードコート形式なのに、なぜか「冷麺」の店と「サーティワン」という
バランスの悪さが災いし、早々に客が来なくなった。
そしてとうとう空き店舗に。
目の前には北東北随一の美容学校もあるのだが…。

今年の冬までは自転車販売の「イオンバイク」が入店していたが、
自転車シーズンの春を待たずに閉店。

その隣のスペースは雑貨店があったが
保険代理店を経てやはり空きスペースに。

同じくテナントとして入っていた地元書店は
出版不況に耐えきれず閉店。
その後、お裁縫グッズの「トーカイ」が入っていたが
ごく短期間で撤退。いまはやはり空きスペース。

残っているのは、奥の方に鎮座する「キャンドゥ」と、
その脇にあるリラクセーション、
手前側の小さいスペースに入居する激安理髪店、
店の正面からは見えにくい場所にある美容室。

4店もあるからにぎわっているかと思いきや、
先述の空きスペースが、テナント棟入り口に集中し、
がらんどうを見せつけてくるものだから、
なんともさみしい状況なのである。

天下のイオンの店、しかも盛岡駅前店を名乗る店なのに、
テナントを埋めるにも苦労するなんてことが、実際にあるのだ。

駅前と言いつつ駅からはやや離れていて(徒歩7分程度)、
駐車場も30分無料で、自動車でのアクセスもそれほど悪いわけでもない。

ただ、冒頭で言ったように盛岡にはすでにイオンの大型店が2店あり、
マックスバリュもすでに3店舗を数える。
ド郊外の玉山地区とはいえ、スーパーセンターも存在する。
すでにイオンは目新しい存在でもない。
それも、この空きスペースの要因の一つなのかもしれないが…。

どの種類の店がふさわしいかも悩ましい。
書店はすでに閉店している。
駅ビル「フェザン」は、新星堂のカフェ併設新業態をオープンさせたが、
1年もたず閉店してしまった。音楽もダメだ。

フードコートの復活…と思ったが、
駅の乗降客を駅ビルから奪うような場所でもなければ、
家族で連れ立ってくるような場所でもなく
(イオンモールではなく単なる食品スーパーでしかない)、
客の入りが読みにくい。

要するに、テナント棟が広すぎたのかも知れない。
先述通りこのテナント棟は増床してできたものであるが、
その読みが甘かったという言い方も出来よう。

この空きスペースがいつ、どのように埋まるのか、
どう驚かせてくれるのか、イオン(正確にはマックスバリュ東北)の
お手並み拝見、といきたいところだが、
当のイオン側が、一番悩んでいることだろう。

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滑り止めスパイク

この時期の盛岡は「歩道の凍結」が悩みどころ。
どうしても歩いて外出しないといけないとき、
スケートリンクみたいな歩道を歩き続けるのは苦痛。
もちろん滑って転ぶのは必至。

昨年は12月なのにどかどか雪が降ったので、
現時点で歩道は大部分が分厚い雪か、
踏み固められた氷で覆われている状況である。

で、靴につけられる滑り止めスパイクをホームセンター
(はっきり言っちゃうと「ホーマック」)で買ってきた。

いままでも気にはなっていたが踏み切れず、
車で外出するか、歩いてこけるか、だった。

スパイクは、かんじき状のゴム部で靴に固定。
最初はきつくて装着しづらいが、
慣れればきちっとつけられるようになる。
ただし革靴にはめるのはやや抵抗があるかな。

完全に凍ってしまった歩道を歩いてみると、
これがとても快適。

金属製のスパイクで歩くと、
氷と触れる面積が靴と比べ圧倒的に減るため、
当然滑りにくくなる。というか、滑りようがない。
靴の裏に剣山をつけて歩くような感覚。

ただし過信は禁物。
とくに氷が凸凹になっている部分を歩く際は、
スパイクだけでなく靴の足裏も氷に直に触れてしまい、
滑りやすくなる。

ただ、スケートリンクのようになっている歩道を
歩くのは、圧倒的に快適になる。

逆に、雪・氷がない舗装部分を歩くほうが、
かえって歩きづらい。スパイクが舗装に当たるため、
砂利の上を歩くような、不安定な感じだ。
それに、金属と舗装が触れて、それこそジャリジャリ言うので、
気持ちが悪い。方言で言えば「イズい」。

だから、凍っている部分を探して歩道を歩くという
本末転倒な状況になってしまうのは面白いところ。

歩道が凍結するこの時期はどうしても「出不精」になってしまい
ブクブク太っちゃう人が続出するこの時期。
スパイクをつけて、外は寒いけれど歩きましょう。
(無理は禁物ですよ)

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落語を楽しみたい…

昨日盛岡市で開催された「落語教育委員会」に行ってきた。
会場はプラザおでって・おでってホール。
300名ほどのちょうどよい広さで、
演者との距離感も近かった。

有名な「携帯コント」のあと、
開口一番は立川流の泉水亭錦魚「元犬」。

柳家喬太郎「幇間腹」、
三遊亭歌武蔵「支度部屋外伝」、
柳家喜多八「お直し」であった。

…以前なら、マクラから何から覚えて、
このブログでご報告申し上げたのだが。

もうおっさんになっちゃって、
覚えるのがうっとうしくなりましてね…(苦笑)

ブログに書こうと思って覚えようとすると、
落語を聞くのに身が入らなくなる。

かといってメモ帳出すなんて無粋丸出しだし
(東京の寄席行くと、客席そんな人ばっかりだけどね)。

そうでなくても、帰り時刻が気になったりするタチなので
生の落語で集中できたことはあまりなかったりする(笑)。

この日の回も開場6時、閉幕9時過ぎ。

とくに、トリのキタナヅカ(喜多八)は
もとよりボソボソ口調が特徴的で、
前半は聞き取るのに疲れる始末。

郊外住まいには帰りのバスが心配だったし、
夕食を食べるひまもなくておなかは減ってるし…。

おまけに眠気も襲ってくるのだが、
演目名だけは忘れまいと必死。

あぁ、落語を腹から楽しみたい…。

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タケダスポーツ

盛岡市に本社を置くスポーツ用品チェーン、タケダスポーツが
民事再生法を申請。負債54億円。(河北)

青森・岩手・秋田・山形の各県に店舗網を拡大、
一時は北海道にも進出していた。

当該地域に住んだことのある人なら、
「タケダスポーーーツ!」という雄叫びCMは、
聞いたこともあるだろう。

敗因はいくつかある。
まず大手資本との競争。

同じ東北地盤のゼビオや、
イオン系のスポーツオーソリティ。

一度岩手を撤退したアルペンも
先日、再び盛岡に進出するなど、
戦いは激化していた。

その中でタケダスポーツは、
店舗年齢の過ぎた、中規模な店舗が多かった。

「時代遅れ」。
古色蒼然としたロゴマークが
タケダスポーツの現状を反映していた。

一時はスキー用品で大きく売り上げを伸ばしたようだが、
御存知の通り、スキー人口は大きく減少。

危なくて面倒で金のかかるスキーに
若者はそっぽを向いて、
スマホの小さい画面でお金を使っている。

スキー華やかなりし頃はタケダスポーツも
釈由美子や眞鍋かをり、佐藤江梨子といった
売れっ子タレントを起用していた。

それが「りんご娘」という、
青森県限定のアイドルに変わった時、
タケダスポーツの退潮を感じた人も多かったことだろう。

同社の売り上げ減は、
東日本大震災も少なからず影響していたと思う。

全国資本のヴィクトリアを買収するなど
上手に会社を大きくしたゼビオが、
「同じ東北の企業のよしみ」で、支援するという。

同情される哀しさはあるし、
いつか看板が「XEBIO」に変わる懸念もある。
小規模な店舗を中心に、
店舗網の整理も必須であろう。

東北に明るい話題が続いた中で、
また少し、暗くなるような話であった。

倒産といっても破産ではなく民事再生なので、
タケダスポーツは変わらず営業中である。
明日、行ってみようかな。

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トライアル盛岡青山店

本日オープンの「トライアル」盛岡青山店に行ってきた。
トライアルは福岡県が本拠地のスーパーマーケット。
北海道から熊本県まで170店舗が営業中という。

青山店は24時間営業で、酒類や薬も取り扱う。

場所は「コンビネーションプラザニットー」1階。
いろいろなテナントが出たり入ったりするビルで、
最近まで1階は「トイザらス」が入っていたが、
イオン盛岡南に移転してしまった。

青山地区と言えばスーパーの激戦区でもあり、
近くには生協やユニバース、ビッグハウスにマイヤといった競合店がひしめく。
そんな場所に全国チェーンが堂々の「岩手初進出」である。

盛南地区に新店を建設する情報は以前から報道されていたが、
ここの空きテナントの情報を察知し、
居抜きを決めてしまったのだろう。

オープンは9時半。開店前は当然のごとく大行列。
チラシも配布されたしテレビCMも少し流れていたので、
それを察知した人々が多数詰めかけた。
夏休み期間でもあり子供連れも多く見られた。

9時半少し前に店は開けられた。
感想としては「淡泊」。
BGMもなく(実際は開店後しばらくして低音量の音楽が流れ始めたが)
壁は真っ白で味気ない。
「これは!」という特徴を期待していただけ、なんとも肩すかし。

オープンセールなのでコーラなどが安く売られていたが
PBも思いのほか少なかった。

ただ驚いたのは、青森や岩手の商品が多数並んでいたこと。
生鮮品はもちろんのこと、南部せんべいのラインナップが結構あった。
岩手初進出でだいぶリサーチをしたのだろうか。

「野菜ソムリエ」資格を持つという某局の女性アナが
テレビカメラを引き連れていて、映らぬように移動。
開店時間にはテレビはこの局しかいなかった。

お米のセール。10キロ2980円とお買い得。
値札には「岩手県産」と書かれていた。
店員は「宮城県産…岩手県産のお米ですよー」と言い間違えていた。
宮城と岩手の区別がつかないということは、ヘルプで来ているんだろう。

レジ前あたりで立っていた店員の名札をチラッと見ると
「東日本新店担当」と書かれていた。さすが全国チェーン。

衣類他のスーパーとひと味違うのは、家電消耗品・DIY関連の品揃え。
メジャーやハンマー、軍手などといった品物がそこそこ豊富
(もちろん専業のホームセンターにはかなわないが)。
カー用品、とくに芳香剤の品揃えもあり、
DVD-Rとかインクジェットプリンター用のインクも一通り揃っていた。

隣にはケーズデンキ、真向かいにはイエローハットもあるのだが
これらの客もいただいてしまおうという寸法か。

思ったほど売り場は広くないのだが、
限られた売り場をプリンタインクや車の芳香剤で占めるあたりは強気である。

この日はポイントカード10倍という大盤振る舞いであった。

さほど離れていないドンキホーテあたりもライバルに捉えているのかも。
スーパー激戦区であるが、実際にはこの店が面する運動公園の並びには
食品スーパーはなく(かなり離れたマルイチくらいか)
隠れた穴場といえるかもしれない。

(追記)
再度訪問。「たのはたヨーグルト」まで置いているとは思わなかった。
店内アナウンスがユーモアがあり
「これを使うとお肌スベスベですよー。あ、私はあまり見ないでくださいね」
といった調子で、レジの店員も笑っていた。

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柳家さん喬・柳家喬太郎親子会

6月30日午後1時よりプラザおでってホールにて。
小ぶりなホールだが、席もよく演者の顔も見られてよかった
(公会堂なんかひどいね…冬はめちゃめちゃ寒いし)。

主催者は老舗そば店。
もう30年、さん喬を呼んでいるという(初めて行ったけどね)。

今回は親子会。前日に秋田で親子会が開催されたそうで、
その関係で盛岡でも親子会が実現したようである。

開演後に主催者があいさつしたのだが、
「さん喬」を何度も「せん喬」と言い間違え、客席がどよめいた。
どうも、さん喬が受賞した「芸術選奨」をあいさつに入れようとして、
選奨の「せん」とさん喬の「さん」が混ざったらしい。

やや興ざめする中、前座は柳家喬四郎「つる」。
どこかで見たことあるなぁ、と思ったら
この秋に真打ち昇進するそうで、ならば「笑点」で見たのだろう。
あまり評価は高くないようだが、この日はキッチリと仕事をこなしていた。
マクラで「盛岡の人と文通していた」と言っていたが、ほんとかな?

続いて喬太郎登場。
いつものロマンスグレーにポンポコおなか。
ただ、間近で見ると意外に頬がこけているように感じた。
忙しいもんねぇ。

「あまちゃん」を録画して見ているそうで。
『きょうは「じぇ」とか言わないよ』。

相撲の話になり、小さんが鈴本の控室でテレビ中継を見る、
というのを説明するのに、座っている座布団をめくりあげて
「この座布団を控室だと思ってください」。
突拍子もない行動に客席も沸く。
演目は「花筏」。上方の「動物園」に似たお噺。

続いて師匠・さん喬登場。
盛岡には半年ごとに呼ばれているそうだが(そうなの!?)
喬太郎との親子会形式は初めて、とのこと。

ソムリエの話を始めたので、鉄板のワインの話かな、と思ったら、
若き日に兄(あに)さんとバーに行った話へ。

その話題も佳境と言うときに、客席から携帯が鳴る音。
客席が軽くどよめく中、さん喬はさらっと流そうとしたが
2度3度鳴ったためさん喬は「こういう話するなってことかな…」とボソリ。

意に介さず?「棒鱈」へ。
田舎侍は九州出身でもズーズー弁、と相場が決まっているが、
この日はズーズーの本場ということもあり九州弁を強めに。
いちーちがちー、にーがちーはテンテコテン、で笑いを起こす。

中入り後、再び喬太郎。
盛岡という場所はいいところだ、新幹線の連結で待ち時間があって、
なおかつホームに喫煙所があるから、と。

まくらで十分客席があたたまったところで
「古典はもう充分やったからね!」と高らかに宣言し
客席のヴォルテージを上げ、春風亭昇太・作「夫婦に乾杯」へ。

(会場の演目表には「夫婦乾杯」とあったが間違い。
翌日の地元紙がこの会を記事にしていたが、
この演目表を参考にしたためやっぱり間違っていた)

日本酒メーカーの開発部員たちの
夫婦関係を描いた爆笑もの。

ガッツリ笑いを取り、喬太郎は一気にテンションを下げ、
陰のある表情を見せながら下座に消えていった。
こうじゃなきゃやってられないよなぁ…。

「夫婦に乾杯」は「短い」のが欠点らしく、
さん喬の出番が遅れる。

喬太郎の高座が短すぎたため、
喬四郎から呼ばれてあわてて控室から出てきたとのこと。
(さん喬の口ぶりを聞く限り、
喬太郎とはあまり顔を合わせていないようである。
まあ、そういうものなんだろう)

というのも、実は「棒鱈」は前回も演ったんだそうで、
根多帳をチェックして重複しないようにしていたのだが
前回のは見落としてしまった。で、今度こそ…といろいろ考えているうちに、
出番になってしまった、と。

テレビから落語番組がすっかり消えてしまった、
テレビは放送禁止用語が多すぎる…という話題から、「心眼」へ。
爆笑新作の喬太郎と真逆の、
しっとりした噺で客席をさん喬ワールドに引き込んだ。

サゲのあと、緞帳がないため、さん喬は下座へはけて終了。

おでってホールは、入口が一つしかなく通路も少ない会場ではあるが、
距離感がいい会場だったな。
次回も是非行きたい。(そば屋の半額券になる半券は使えそうもないが…)

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幻の駐車券

盛岡市の中心市街地の某商業施設に行く。
そこのテナントでしか買えない商品があるからだ。

日曜日…
そのお店に行くと、主人はおらず、
奥さんと思しきオバさんが店番。
日曜日は「店長」もいないし、
その品物も今日はないの、と。

あらあら…日曜日だし、
しょうがないか。世間は休みなんだもんね。

日曜日に買い物するのが当たり前、だと思っていた認識を改めようと、
思った…その時までは。

せっかくなので、とりあえず別の品物を買い求めた。
近くの有料駐車場に車を停めていたので、
サービス券をもらおうとしたら、
オバさん曰く「私じゃわからないの」。
えっ、日曜なんだし車で来るお客さんいるでしょうに…
「あそこの事務所の人に聞いてくださる?」。

で、レシートを持って事務所に行くと、
初老の(ちょっと口のクサい)オヤッさんが出てきた。

しかしそのオヤッさんも「オレ、わかんねーんだよな」。
駐車券に書かれた文字を読んでみせるのだが、
つまりそれは何もわかっていない証拠。
ほんとの「休日当番」なんだろう。

しょうがないのでビルの管理事務所まで行って、
守衛さんに話を聞こうと思ったのだが、
守衛さんは守衛さんでしかなく、駐車場のことまでは知らない、と。
その有料駐車場の係員に聞いてもらえませんか、と。

駐車券には思いっきり「店舗でサービス券をもらってください」と
書いてあるのに、サービス券どころか
何もわからない人ばかりだった。

有料駐車場に戻って係員に聞いたが、
答えはやっぱり「お店に話を聞いてもらわないと…」。
もうラチもあかないので、普通に駐車料金を払って、
クルマを出しました。

うーん、これが中心市街地なのかな、と。
自家用車で来店する前提の、郊外のお店では
まずこんな対応はありえない(まず、駐車場無料が普通だし)。
見事なたらいまわしで、腹を立てる人もいるだろうし。

これじゃ若いお客は来ないよなぁ…。

日曜日だからしょうがない、と思おうとしたけど、
もうそんな時代でもないでしょう。
郊外店は週末がかきいれどきなんだから。

こんなこと書くと、また"素敵"なコメントを頂戴するんだろう
(承認しないけど)。

こんなブログ書かなくてもいいような、
ほんとに素敵な対応をしてくれないと、
市街地からお客さん、いなくなっちゃいますよ。

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7パーセントの理由

盛岡駅の駅ビルに立ち寄る。
名は伏せるが、某店の店先に小さな張り紙。

「なるべく現金でお願いします」。

なんだろう、と思っていたら、
横に小さい字で
「クレジットカードでは、店側が6~7%負担しないといけません」。

最初、これを見たときに、違和感というか、
消費者としては怒りにも近いものを感じた。

支払い方くらい、消費者の好きにさせてくれよ。
それにこの駅ビル自体、ハウスカードがあって
「クレジットカード使ってね」って、自分で言ってるじゃないか。

「クレジットカードを使って」と言っておきながら、
片方では「使うな」って、
おかしいだろ。

…しかし。
「負担金6~7%」って。
よく通販サイトなんかで、「商品代金到着時に、
業者にクレジット払いできます」
なんどと書いてあるが、よく見ると「手数料は商品代金の7%」などとある。
3000円買ったら手数料210円。
ウーン、結構高いな。

この店にしてみると、
売り上げが300万円、全部クレジットカードだったとすると、
21万円が信販会社に取られてしまうことになるのだろう。
ウーン、結構でかいぞ。

自分のところで「クレジットカード使ってね」と
言っているにもかかわらず…と言ったが、
それはこの「駅ビルの運営会社」が言っていることで、
テナントは好む好まざるに関わらず、
カードOKと謳わざるを得ないのだろう。

この駅ビルには、大手アパレルチェーンや大手ドラッグストアの店舗も入っているが、
大手ならばクレジット払いされても、
7%の手数料は体力でなんとか我慢できるだろう。

しかしこの張り紙をしていたのは、
どう見てもこぢんまりとした小規模経営の店だ。
7%は痛いだろう。

そう思うと、先ほど感じた怒りも収まろうというものだ。

ここ数年、あらゆる支払いはなるべくクレジットカードにしている。
ポイントがつくからだ。
しかし、一括払いでも消費者には手数料が一切かからないのに、
なぜポイントが入ってくるのだろう、とふしぎには思っていたが、
実はそのポイントの分は、店が負担していたのだ。

これからは、現金も見直さないとね…と、
薄くなった財布を見て思い直した次第である。

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惜別・行商のオバちゃん

(いつもなら大晦日は「年忘れ・にっぽんの歌」を見ながら、
歌手いぢりのくだらないレポートをアップするのが通例だったが、
今年からはBSで放送されなくなったようなので、
書けません。楽しみにしていた人はいないと思うが念のため)

2012年もあとわずか。
そんな中、盛岡で大きな話題と言えば、
大通り商店街の「行商のオバちゃん」が「引退した」ということ。

新聞記事(例:朝日)にもなり、はじめて名前を知ったという人も多かっただろう。
「イワテライフ日記」がお別れに行くなど、
情報を知って最後のお買い物をした人も多いようだ。

確かに結構前まで、このオバちゃん以外にも行商している人はいたが、
近年はこのオバちゃんしかいなかった。

なんと八戸方面の青森県南部町から来ていたのだという。
八戸で海産物など品物を仕入れ、列車で盛岡に来て、商っていた。
仕入れ先も高齢で引退するとのことで、自身も95歳となることから、
引退することにしたそうである。

正直、行商というシステムは時代遅れも甚だしい。
こういうご時世にこのオバちゃんから買う理由もない。
周囲にはもっと安くてもっと新鮮でサービスのいい店は、いくらでもある。

それ以前に、大通りで買い物をする理由もない。
行商どころか店すら減っているのだ。

それでも、このオバちゃんには人を引きつけるものがあった。
古くからの顔なじみも多く、
それが、今の今まで商売を続けられる理由だったのだろう。

元気なまま引退できるというのは、
素晴らしいことだと思う。

いつだったか、このオバちゃんから「豆しとぎ」、
いわゆる「すっとぎ」を買った。
八戸周辺でよく作られている、豆の和菓子だ。
このオバちゃんは八戸から本場モノを持ってきていた。

「1個ちょうだい」というと、
オバちゃんは「1個じゃなくて、2個(にご)買え!」と言った。
いやいや2個は食べきれないから…と言って、
1個しか買わなかったのだが、
やっぱり、2個買えばよかったかな…と、
今も後悔しているのである。

よいお年を・・・

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マルイチ・ウィングフードマーケット

衆院選投票日の今日、
盛岡市の中堅スーパー「マルイチ」が
盛岡の町外れにオープンさせたショッピングモールに行ってきた。

もともとはジョイスの大型店「スーパーセンターみたけ」があったが、
昨年、震災を理由に閉店していた。
建物もすべて取り壊された跡地をマルイチが確保、
オープンさせたのは、すべて平屋のショッピングモールであった。

当地は近隣にスーパーマーケットが林立する「激戦区」。
進出にあたり、マルイチは既存ポイントカードを捨て、
新規ポイントカードを導入するという「離れ業」に打って出た。

店内に入ると、まず「広い」、そして「薄暗い」。
マルイチは中規模な店が多く、そしていずれも明るいのだが、
この店はさすがに新規業態ということもあり広く、
そしてLEDを導入しており、そのため明るさが押さえられていて、
一瞬ジョイスを想像してしまう。

まず、「ウィングポイントカード」を作る。
先述通り、これまでのマルイチポイントカードは使えない。
聞いたところ、新しいカードに統合も検討されているようだ。

今までのポイントカードはキャッシュカード並みの厚さだったが、
新ポイントカードは下敷き程度。
目新しい機能としては、店内の隅に置かれたスロットマシーンで、
来店ポイントがもらえるというところか。
ヤマダ電機やユニバースがやっているのと同じようなものである。
やってみたが、タッチパネルを何度も押させるのがやや面倒かな、と思う。

店内は見通しよく、棚は低め。
鮮魚売り場に「田清魚店」が、
いわゆるコンセッション(コンセ)として入ったのが目新しいところ。
マルイチプロパーの鮮魚売り場より価格帯は高めであるが、
専門店ならでは新鮮さでアピールしている。

マルイチの売り場自体は他店同様で、
「CGC」はもちろん、「美味安心」も置いてあった。
店員の愛想悪さも同様だったのが、少し残念だったが…。
検品している男性店員は客が近づいてもガン無視だったし。

酒売り場はさらに一段暗くなっていて、
ワイン売り場も充実していた。
このあたりは、酒店上がりのマルイチらしいところである。

その他テナントとしては、ツルハ、ダイソー、クリーニング。
マルイチ自体は他でセリア店舗をやっているが、
近隣地にセリアの店もあることから、ダイソーを選んだようだ。
ツルハ、ダイソーともに規模は中くらい。

すぐ近くでマルイチがFC運営していた「業務スーパー」も、
ウィングからツルハを挟んだ場所で再スタートしていた。
城西の本店では一時期マルイチと業務スーパーを融合させたこともあったが、
結局は分離したほうがうまくいく、ということか。
新鮮なものはマルイチウィングで、
そして買いだめするものは業務スーパーで…という「使い分け」をしてほしい、
ということであろう。

なお、マルイチは旧態依然としていたWEBサイトを
これを機に刷新、近代化したサイトを公開した。
それにしちゃ「工事中」ばかりだけど。

城西店は新規に「Maruichi」のロゴを取り入れたが、
ウィングは「マルイチ」のまま。
このちぐはぐさもマルイチらしいといえば、そうなんだが…

いろいろ文句は言ったが、ドラッグストアに100円ショップ、クリーニングと
基本を押さえたテナント構成で、アクセスも悪くはない。

シティ青山後のビッグハウスと印象が似ているのが、
どうかな、という気はしたものの、
ジョイスも捨てた激戦区、マルイチがどう勝負していくのか、気になるお店である。

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