書籍・雑誌

「果実」は未熟か腐りかけか、それともちょうど食べ頃か

立川流の二ツ目、立川キウイのブログが読ませる。

「この激辛ラーメン、バカうまっ!」とそのラーメンの写真を載せれば、
写真のサイズがでかすぎて、どんぶりの縁しか見えない。

日々を反省しての長文が載るかと思えば、
「酔って転んだ」と血まみれの手の写真を載せ、
居酒屋でチーズケーキをドカ食いしたあとチューハイを飲みながら、
「飲んでばかりじゃケガなんて治らないよね」。

こんな素敵な落語家がいるのである。

前座を務めて16年、正式な破門は3回。
40歳でやっと二ツ目に昇進するが、
その理由は家元の「オレも先が長くねぇからな」。

結果を出せぬまま、廃業も出来ずに生き延び続ける落語家人生。
それだけならまだ愛嬌もあるというものなのだが、
たちが悪いのが「ブログで人生論、落語家論をぶつ癖」。

落語も踊りも長唄も覚えられないのに、
人に説教を垂れたがる、家元の癖だけは学んでしまったのだ。

説得力もないのに、ブログで達観したような物言いを続けるキウイには、
アンチも少なからず存在し、
Wikipediaには誹謗が目的と思われる記述も散見される。

彼の属する立川流では、向学心があり、かつ能力ある人間が面白いように出世する。
立川志の輔、立川談春、立川志らく…。

その逆は当然、それ相応の扱いを受ける。
キウイはその極みである。

いや、彼なりの向学心はあるのだと思う。
しかし、それが萌芽する様子は、さっぱり見えてこない。

そして、実家とバイト先の銀座のバーを往復する日々。
独身の暇つぶしはもっぱらショッピングセンターのシネコン。

そんな日々の合間に、執筆されるブログ。

「落語家とは…」と語りつくそうとする説得力なき長文よりも、
「五目あんかけ中華丼」のデカすぎる写真を載せ、
「これ、バカうまっ!!」と書いてる記事のほうが面白かったり。

かと思えば、稽古もせずに兄弟子のHPの掲示板に入り浸り、
アンチを挑発するような書き込みを繰り返す。
で、「兄さんの掲示板を荒らしてしまったぁ」と
チューハイ呑み呑み、反省ちょっぴり…。
(しかも反省するほど荒れてもいないし)

以後、アンチを「キウイ・ウォッチャー」と命名し
(たぶんあちらはそんなにウォッチしてないと思うが)、
酔った勢いで毎夜のようにネチネチと逆批判し続けている。

談志のことば「嫌なら、止しな」を守れない四十男…。
ダメな人間はかくも愛くるしい。

こんな「口先落語家」の人生と文才に編集者が目をつけ、
今秋には新潮社から著書を上梓する。

タイトルは「万年前座 僕と師匠・談志の16年」。11月27日発売。

談志はキウイを見捨てているわけではなく、
「独自の道」を行け、と諭している。

その点においては、師匠の教えを忠実に実践している。
この愚直さは誰にもまねできない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サブカルチャーだから

「アニメの殿堂」私は支持します、岸博幸(日経)。

要するに、世界で注目されるニッポンのコンテンツを、
公費で保護しないでどうするんだ、と。

この「アニメの殿堂」政策は、やくみつるら、当の漫画家からも
「漫画家は誰一人として歓迎していない」と批判されている。
(やくは漫画家のメインストリームからはほど遠い存在ではあるが)。

「いらないムード」になっている「アニメの殿堂」の
支持を表明することには感銘するし、
岸も指摘するように、「アニメの殿堂」は
マスコミが横並びで面白おかしく揶揄している面は否定できないが、
それにしたって、本当に必要な組織なのかどうか。

岸は「マンガもアニメも文化なのだ」と言うが、
映画や小説、絵画と一緒に「これは文化なり」と、
「国が保護する」ようなものなのだろうか。

「日本が手をこまぬいている間に、アメリカに人材流出している!」と、
大量の日本人が働いているというピクサー社を引き合いに出しているが、
バリバリ3次元のピクサー作品は、「アメリカ」だから成り立つのであって、
2次元ベースの日本産アニメとは違うと思う。

そもそも多くの日本人は、
電車の中でマンガを読むサラリーマンに眉をひそめ、
画面の中の萌えキャラと疑似恋愛するアニメヲタクを「キモい」とくさす。

所詮、アニメもマンガもそんなものであり、
だからこそ市場が成立するのではないか。

じめじめしたところで成長するいわば「陰」の存在なのであり、
それを国が保護したら、とたんに魅力は崩壊するはずだ。

マンガ雑誌に国が補助金を出してご覧なさい。
どんなつまらぬ雑誌ができあがるか。

あまたあるアニメを、国が「世界に誇れるコンテンツか否か」調べるため、
厳しく審査するようになったら…そういうスキーム自体が恐ろしい。

所詮メインではない「サブ」カルチャーなのだし、
マンガもアニメも「サブ」だからこそ、世界で支持されているのだ。

麻生首相が(最初)支持されたのも、
フツーの首相のように、経済だの安全保障だのばかりじゃなく、
そういう「陰」「サブ」の面にも目を配ってくれる、というところだったからではないか。
それを「メイン」に仕立てようとしている麻生首相が今、支持されているか。

記事の最後に記された、岸の経歴を見ると、
そんなことくらい分かっていそうな感じはするのだが。
あるいは、こういう説を振りかざさなければならない理由でもあるのか。

民主党やマスコミが使う「国営マンガ喫茶」は言い過ぎかつ的外れだと思うが、
やはり、117億円あったら他に使うべきだと思わざるを得ない。

一流大学の教授でもないし、大手音楽産業の役員でもないから、
偉そうなことはいえないが…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ネットから雑誌へ

PLANETSというサブカル雑誌でお笑い特集。
専業の「お笑いライター」や、
ネット上でお笑い批評を展開するいわゆる「お笑いブロガー」が
寄稿しているようだ(この人とかこの人とか)。

なぜか、「ウェブ炎上」「ジェンダーフリー」の東大卒ブロガー
荻上チキ」も座談会に参加している。

当然「ヨイ☆ナガメ」K助氏にも記事執筆の声がかかったようだが、
依頼された記事の趣旨が納得いかなかったのか、
「ボクの目指すところではない」と固辞。

かわら長介とダイノジ大谷のインタビューの書き起こしを、
「ノーギャランティ」(ナイナイ岡村風に)で手伝ったようだ。

とはいえ、面白い、というより、
お笑いファンなら聞きたくなかった話も耳に入ったとのこと。

こうやってまた、「プロ」が生まれていくのだなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

萌えてでも覚えたい元素

「萌える」化学解説書が人気―(朝日)。
「元素周期 萌えて覚える化学の基本」(PHP研究所)。
元素に女の子キャラ付け(「妖精」から「戦神」まで)がされていて、萌えイラストになっている。
(「絵がクソだ」レベルの罵詈雑言を言う上級ヲタもいるようだが、オッサンには違いがわからん)

「俺たちの頃は水兵リーベで覚えたもんだが、なんと嘆かわしい」と
最近の風潮にすぐ眉をひそめる先輩方も多いと思うが、
先日、東大卒でおなじみの菊川怜が、
元素周期のちょっとエッチな覚え方をテレビで披露していた。

覚えられたらなんでもいいではないか。
それがエッチでも萌えでも。

近年になって発見された、半減期が恐ろしく短く、
ほとんど用途もない物質群(超ウラン元素)が
どう扱われているのかも気になるところ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

盛岡の本屋

TOKYO REVIEW SHOW」という岩手に在住していたことがある方のブログに、
盛岡市内の大型書店について書かれている。
MOSSビル・ジュンク堂開店前の記事である。

ジュンク堂が開店したら、(第一書店が段階的に死を迎えたように)
さわや書店も危ないのでは、と危惧したものである。

さわやの別館として隣で営業していた
児童書・マンガ部門「Momo」はこの頃閉鎖を決めており、
担当者も、イオン盛岡(前潟イオン)の「未来屋書店」に敗北したことを認めている。

Momoがキャバクラ案内所になってしまったのは残念だが、
さわや書店は今も健在である。
というわけで併存できているのだ。

盛岡のジュンク堂は本好きにはたまらない規模ではあるが、
あまりにも大きすぎて、気軽には入れない。
なにしろ一回入店したら、自分のように本を読まない人でも
30分くらいは時間をつぶせるくらいだ。

いっぽうのさわやは「適性」な大きさといえる。
「町の本屋」ほど小さくもなく、
かといってジュンク堂ほど巨大でもない。
大通りを歩いていて、冷やかし程度にさっと入るにはちょうどいい
(大通りに用があるかは別として)。

雑誌類はやや心もとない気もするが、その分一般書籍は品揃えがよい。
2階の漫画&専門書・テキスト売り場も充実していると思う。
そしてその上にはあの「柳家」もあるし(行ったことないけど)。

お分かりの通りのテレビっ子なんで威張れたことは言えないのだが、
イオンの未来屋は品揃えがダメ、というのも分かる気もする。
一見なんでも置いてそうだが、
刊行1年以内の売れ筋書籍、雑誌やムック、マンガが前面に出ていて、
明らかに「ついで買い」「ひまつぶし」狙いのラインナップだからだ。

ただ「TOKYO REVIEW SHOW」が指摘するとおり、児童書のウェイトが大きい。未来屋全体で児童書売上全国5位もうなずける。
何しろ、家族がクルマで乗り付けてくるショッピングセンターに入店しているわけだから。

未来屋書店は言うまでもなくイオングループ。
しかし、イオン盛岡南(サティのある方)では
未来屋をおしのけて、肴町の東山堂書店が支店を出した。
むろん、未来屋のような「素人好み」なチョイスでないことは言うまでもない。

おそらく東山堂は盛岡駅前のマックスバリュへのテナント入りで
イオンとの良好な関係性を築いたのだろうが、
地方書店としては快挙だろう。

東山堂といえばサンビル2階の大型店が象徴的だったが、
まるごと盛岡南イオンに移動したと考えると、
やはり車社会、郊外化はいやおうなしという事実を実感する。

郊外といえば意外に盲点なのは「エムズ書店」。みたけのアルテマルカンの隣。
(「TOKYO REVIEW SHOW」では触れていない)
ここは売り場面積もかなり広く、書籍の数も充実している。
(そしてこっそり、マルカングループのポイントカードが使える!)
車で乗り付けていきやすく(駐車場がやや不足気味なのがみたけマルカンの弱点だが)、
暇つぶしにもちょうどよい。郊外に立地する良さである。

ただ、MOSSビルのジュンク堂書店も文句なく広い。
そして全国規模の書籍販売店として磨かれた品揃えの良さがある。
この規模の書店が盛岡の街中にあることは歓迎すべきだろう。

惜しむらくは、仙台のように「駅前」の立地ではないことだろうか。
盛岡を訪れた人がふらりと立ち寄るようなロケーションなら、
「盛岡スゲーな」という宣伝効果になるのだけど、
あいにく盛岡駅前はそういう商業集積ができていない
(その代わり、盛岡駅内にはさわやが比較的大きな面積で入居しているが)。

いずれ、「盛岡市民は本が好き」なことを大手資本が認めて進出したわけだし、
そして2年経過して、ジュンク堂もさわやも東山堂も
(いろいろあることはあるが)なんとか併存できている。
郊外にも大きな本屋が林立しているのにもかかわらずだ。

よし、一冊買ってこようか。
どこの店で買うかは決めてませんけど。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

年末年始・岩手のテレビ情報+α

ザテレビジョン秋田・岩手・山形版の年末年始特大号を買ってきた。
12月20日~1月12日の24日間使用できるという代物である。
表紙は相変わらずSMAP。

毎年恒例だった、背面の広告ページの薄さが気になる。
昔は、もっとバブリーな厚さだった気がするけど。

普段はテレビ情報誌を買わないのだが、
パソコン画面上では得られない一覧性と、
他県との比較もしたいので毎年年末年始は買っている。

しかし、いつの間に秋田県の番組表が解説ページに追いやられたのか。

IBCの番組表には「未定」が多い。
たとえば、1/1・14:30~17:30も「未定」。
今シーズンもまちがいなく「いわてホットライン」を放送するはずなのだが。

IBCってこんな間の抜けた放送局でしたっけ…。

岩手県の番組で気になるところをピックアップ。
(すでに「テレラジリサーチ」さんで伝えられている部分と重複するのはご容赦)
※番組放送時間に違いがあっても当方では責任を負いかねます

12/26(金)・27(土)MIT 25:10~26:10 「帰ってきたアニキーッ!知事スペシャル」
達増拓也知事を迎えてのスペシャルを二夜連続で。
ふじポンがいくら盛り上げようとしても、
ぎこちない笑みしかできないタッソ君が目に浮かぶようである。

12/26(金)IAT 25:20~28:00 「朝までナイトスクープ」
いわゆる「在庫処分市」。土曜日には「朝まで只野仁」もあり。

12/27(土)TVI 14:00~16:00 「5きげんテレビスペシャル」
意表を突いて、土曜日に登場。ただ、普段でも90分の番組なのに、
スペシャルで2時間とは控えめな印象はぬぐえない。

12/27(土)IAT 16:00~17:25 「ふるさとCM大賞」
すでに優勝結果は発表されている。
いつも通り山本晋也カントクが司会。(ちなみにカントク、
宮城・鹿児島とCM大賞の掛け持ちをしている)

12/29(月)IAT 17:00~17:54 「楽茶間PLUS年末特別版」
26(金)は「ANNスーパーJチャンネル」年末スペシャルのため、月曜にスライド。
この日は「Jチャンネル」を合体せず、5時台のみ放送。
なお「IATJチャンネル」のスペシャルはなさそう。
→「テレラジリサーチ」さんからのタレコミ通り、
 12/26(金)の「ANNスーパーJチャンネルスペシャル」の6時台を
 「IATスーパーJチャンネル」年末スペシャルに当てるとのこと。
 ただ、これでは通常放送とかわりないと思うんだけど。

12/29(月)TVI 11:45~13:00 「いわてことし2008」
毎年定番。今年も全編中継かな?

12/30(火)MIT 17:00~18:00 「mitスーパーニュースSP」
15:30~16:00には「清心ふれあいライブ」なんてのもあるが、
真裏(15:30~16:00)でTVIが「マンドリンシンガー清心(再放送)」。
なんかの間違いですか?

12/29~12/30 IAT 4:25~8:00 「やじうまプラス」
なぜか飛び乗りせずフル放送。こういうイレギュラー編成が好きなんだね。

12/30(火)IAT 25:40~28:55 「朝まで生つるべ」
これ待ってました。

12/31(水) MIT 13:30~17:00 「あなろぐ大晦日SP」
17:00~18:00「2008年総決算!山海漬SP」
毎年恒例。「あなろぐ」でのアナ勢揃いはあるか?

12/31(水) IAT 12:00~13:55 「吉本お笑いオーケストラ4」
特に書くことはないが、実はこの時間帯、
秋田と山形は「探偵ナイトスクープVSクイズ紳助くん」である。
IATは「紳助くん」をレギュラー放送していないからなぁ。

1/1(木) IAT 25:40~28:55 「朝までたけし軍団」
これも見たいなぁ。

1/2(金) IAT 6:00~13:55 「痛快!ビッグダディ」
個人的には見ないけど、岩手から移住してるんで、いちおう紹介。しかし6時間って…

1/2(金) TVI 28:15~30:00(1/3 4:15~6:00) 「笑ってコラえてSP」
この時間に見る人いますかね。

1/3(土) IAT 6:00~8:00 「やじうまプラス」
こちらもIAT恒例のイレギュラー編成で、普段放送しない土曜版を放送。秋田でも放送の模様。

1/4(日)MIT 7:00~8:00 「全国番組コレクション」
これも、個人的に見たい。

★映画情報
岩手から「深夜映画枠」が消え去って久しい。
年末年始は各局で映画を放送する。
12/28(日)IAT「恋する神父」25:05~26:35
同 MIT「プロジェクトA」24:40~26:30
12/30(火)MIT「ニューヨークの恋人」25:15~27:05
12/31(水)TVI「借王」26:45~28:30(←年明け一発目にやる映画かね)
同 TVI「ヒップホップ・プレジデント」28:30~30:00(つまり1/1の4:30~6:00)
1/1(木)TVI「チョコレート」26:44~28:45
同 MIT「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」25:45~27:40
1/2(金)TVI「スーパーマンII冒険篇」26:20~28:15
同 IAT「きみに読む物語」25:05~26:55
1/3(土)TVI「オーロラの彼方へ」26:50~28:45
同 MIT「手紙」25:55~27:35
同 IAT「魂萌え!」25:30~27:40
1/4(日)IAT「マーサの幸せレシピ」25:00~26:40

※ザテレビジョンにはローカル映画ガイドページもあるのだが、
各県にまたがって放送する映画でも、それぞれ紹介枠をとってある。
 「恋する神父」12/28IAT、1/1SAY
 「パッチギ!」12/29TUY、AKT
 「魂萌え!」12/29AKT、1/3IAT
 「マーサの幸せレシピ」12/31ABS、1/4IAT
 「手紙」12/31AKT、1/1YBC、1/3MIT
 「チョコレート」1/1TVI、1/3TUY
解説文は同じで、写真だけ変えてあるのだけれど、無駄じゃないのかなぁ。


(追記)12/20
「TVガイド」青森・岩手版を買ってきた。
残念ながらこちらでもIBCは「未定」のオンパレード。

「テレビジョン」とのアドバンテージだったローカル番組ガイドは
MIT「あなろぐ年末スペシャル」くらいしか載ってなくてがっかり
(ローカル局側で番組内容を出せなくなってきているのかもしれないが)。

しかし、つくづくTVガイドは「青森仕様」だなぁ。
NHKの次が青森3局だし、岩手4局はIBCとTVIの間にページの谷間があって見づらい。
解説ページには陸奥半島でしか役に立たない北海道2局の番組表。

どこの本屋でもテレビジョンが売れていくのにTVガイドは売れ残るもんなぁ。
…全国どこでも同じか。

(追記2)12/22
改めて読み直したら「ふるさとCM大賞」「アニキーッ!SP」
「mitスーパーニュースSP」「山海漬SP」も載ってた。

※「週刊みんテレ」のローカル年末年始特番特集に「アニキーッ!」が掲載。
 他局が番組のスタジオ写真やタレントの写真を載せる中、
 「アニキーッ!」はOPタイトルの変なイラストが使われてる。
 かえってインパクトはあるけど、せっかく県知事が出たんだから番組映像を使うべきでは?

 さっき番宣を見たが、司会の黒沼亮介が黒髪になってて、ちょっと老けてた(笑)

(追記3)12/22
1/2 IAT 15:00~15:55
「さかなクン大興奮!!素晴らしき大海原・魚ギョギョ旅~海の男と幻の魚と絶品漁師めし~」
先ほど番宣を見てびっくり。TVガイドにも載っていたが、これは気づかなかった。不覚!
IAT発、東北テレビ朝日系6局ネット。

「ふじポン」と「さかなクン」という字面の似た二人が
東北の海で繰り広げる珍道中を送る。

各県で二人が仕入れる魚介類は、
青森…クロマグロ、岩手…トキシラズ、秋田…ハタハタ、
山形…ズワイガニ、宮城…カキ、福島…アンコウ。

ちなみに「トキシラズ」とは、春に獲れる鮭のこと。北海道産が有名。
越冬しているために脂が乗っているといい、
珍重される「鮭児」にも匹敵するという。


(追記4)12/23
どんどん肥大化していきますが…
「魚ギョギョ旅」はふじポンブログによると
全国放送&衛星放送。
テレビ朝日1/2朝4:55~(「TVBros」で確認。うわー、見る人いねー)。
HTB、メーテレ、ABCでも順次放送
(ふじポンブログでは、それ以外の地域でも放送するような書き方をしている)。
さらにBS朝日、Sky・Aでも放送とのこと。

(追記5) 12/27
IBCの「未定」オンパレードをフォロー。
この記事は肥大化してしまったので別の記事にしました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

三橋クンが本を書く

もとIATアナの三橋泰介アナ(みつはしたいすけ、現TBC東北放送)が
話術!虎の穴~現役アナウンサーが明かすトークのネタ帖」という著書を上梓したことを「ふじポンブログ」で知る。
オビにはサンドウィッチマンも登場している。

Wikipediaには三橋アナが「資産家」だったことについて記述がある。
高校時代、遺産が転がり込んだために長者番付に載ってしまい、
一部メディアでは「三橋君」と呼ばれて有名になったらしい。

三越を退社し(これは知らなかったな)、
IAT岩手朝日テレビにアナウンサーとして入社。

高校野球実況で名をはせるが、
それで味を占めたか、楽天イーグルスができる年に仙台の東北放送に移籍。
退社直前の「金曜スーク。」で大泣きに泣いていたっけ。

現在は、元めんこいテレビの横山義則もMCを務めていた「ウォッチン!みやぎ」や、
ラジオ番組「カマス」などを担当しているとのことである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

対価のないものには明日もない?

首都圏で無料配布されている週刊漫画雑誌「コミック・ガンボ」が休刊。
発行期間は1年弱だったそうだ。
やはり「無料ビジネス」は難しい。

岩手なんて田舎ではとうてい読めっこない雑誌だが、
実は一冊だけちらっと目を通したことがある。

もらったのは都内ではなく、遊びで行った「横浜市」。
横浜駅前で分厚い冊子を渡されて、なんだろうと思ったら
マンガ雑誌だったのだ。

へぇぇ、都会(笑)じゃ漫画も無料なんだ、とそのときは思った。
紙質も悪くないし、雑誌としてもきちっとしていた。
ただ、ページをぺらぺらめくってみたら、
「あぁ、これじゃ無料だな」という印象は持った。

ラック配布もしていたそうだが、
いずれ、街頭配布中心では「次の号も読みたい」と思っても、
確実に買うことができない(もらおうとしても、無い)ケースが
往々にしてあり得るわけだから(実際はどうだったか知らないが)
難しいのではないかと思う。

それに、無料というには裏があると疑念を持たれてしまうから
(広告したいだけじゃないか、とか)、
相当のクオリティがないと支持は集められない。
それがほんとうにできているフリー出版物は「R25」くらいだろう。

「アニメ!アニメ!」というまんまな名前の業界情報サイトでは
「有料雑誌でも厳しい時代なのに…」
「WEBサイトなら生き残れるのでは」と分析している
同誌は現在でもWEB上で直近号が閲覧できる上
(リアル雑誌を無料で配るよりコストははるかに廉価)、
有料の単行本発行を開始しており、
それを収入源にするビジネスモデルならありではないか、という。

連載陣には江川達也らがいたようで、
金満の江川は一本くらい連載がなくなっても別に困らないだろうが、
MSN産経によると、足立淳という漫画家は
「失業だ! なんでもやるから仕事くれ!」とブログで泣きを入れているという

雑誌残酷物語は今に始まった話ではないが、
やはり仕事を受ける側も気をつけるべきだったのかもしれない。

読者も含め、タダより高いものはないといういい勉強にはなったかも。
勉強は、買ってでもしろと言うし。タダが悪いとは言わないけど…。

(追記)発行元のデジマ社は事業停止、つまり経営破綻した模様。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

死んだ猫に教わる

車を走らせていると、道路の真ん中に謎の物体。
近づいて見ると、それは「猫の死体をついばむカラス」であった。

さすがにもう、ネコの轢死体を見ても驚かなくなったが、
カラスがつっついているのをみると可哀想な気持ちになる。

それでも、カラスの餌になって、死んでもなお世の役に立つ
(カラスが世の役に立つかは別として)ネコの存在は
むしろ神々しいものに感じる。

人間の場合は、処理の簡便さや、シャーマニズムうんぬんからか
即座に火に入れられて、最終的に灰にされてしまうが、
ほんとにそれでいいのかいな、という気になってしまう。

さすがに動物につっつかれるのはごめんこうむりたいとは思うが(人間だからね)
土に還ったり、海に帰ったりすることで、
世に最後の恩返しをするのもいいのではないかな、と考えてみた。

まあ、死生観を語るほどの人生経験は積んでいないし
10年後に同じことを考えている自信もないのだけれど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

需要と供給のあいだ

「コミックヨシモト」が休刊するという。
誰が読むんだこんなもの、と思っていたら案の上である。

完全に需要と供給をはき違えた吉本興業の思い上がり。
「芸人がブームやからマンガ雑誌にしたら若い奴らに売れるやろ」…売れるわけがない。

「これがマンガの吉本です」というのを吉本興業が勝手に押しつけているだけ。
誰に押しつけているのか? …その「誰」が誰かもわからない。
存在価値すら謎の雑誌、「コミックヨシモト」は7号で休刊する。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

特命転勤 毎日新聞を救え!

吉原勇著、文藝春秋刊。
著者は毎日新聞の元記者。
大阪本社経済部デスクから東京本社経営企画室に異動となり、
「大阪本社敷地売却・新本社建設プロジェクト」の主導役となる。

大阪本社の老朽化のため、現在地の土地を売却し、
新しい土地を手に入れて新社屋を建設する―。
もとより余裕のない毎日新聞社にとっては
社運をかける大仕事である。

「記者」らで結成される「経営企画部門」。
政治家、国の役所、不動産会社などと
『取材対象』として接してきた元・記者たちは
(言い方は悪いが)『裏から手を回す』ことが可能であるため、
新聞社にとっては土地の売却・購入などお手の物なのである。

そうはいっても、相手のある話。
しかもその相手は多岐にわたる。
国から払い下げされた土地を蹴って新しい土地を手に入れなければならず、
新聞社といえども、プロジェクトは難航を極めた。

会長の死、社長の体調悪化。低空飛行は続く。
人脈を通じ、当代の大物政治家へアタックしたり、あえて避けたり。
政治部という敵が社内にもいたが、
ベテラン経済記者の著者は危ない橋を堂々と渡っていく。
とくに、緊迫感あふれる国の役人とのやりとりは面白い。

著者の口によって、いささかダーティなやりとりもつまびらかにされていく。
最終的には、毎日新聞は社説に書いたことと矛盾する行動を取るにまで至る。
いまの弱小ぶりから、『庶民の味方』というイメージのあった毎日新聞だが、
やはりパワーゲームと無縁ではいられなかったのだな、と認識を新たにした。

「毎日新聞を救う」ための「駆け引き」の痛快さと、
「市民の木鐸」が使う「卑怯な手口」の不快さの奇妙な同居―。

しかし事態は、意外な方向に動き、
影響は日本経済にまで及んでいく。あとは、本を開いて欲しい。

日本の裏側をのぞき見できる一冊である。

AMAZON

| | コメント (0) | トラックバック (0)

刑事マガジン+1

 家の本棚をひっくり返し、出てきた「刑事マガジン」3冊を読み返したのがおととい。今年は出てないのかな…なんて思っていたら、出ていた。「刑事マガジン+1」というタイトルで。

 今回は「犬神家の一族」も取り上げているため、刑事のほかに『探偵もあるでよ」という意味で「+1」と銘打たれている。

 表紙は、「スケバン刑事」松浦亜弥。中身も考えずに表紙買いする人が続出すると踏んだか。この本全体では、30代以上限定の加齢臭の世界が待っているというのに…。

 竹内力アニキや、旧作メンバーでもある長門裕之(俺的には蒲生警視)のインタビューが読み応え。巻末には南野陽子も登場。

 続いて登場するは「+1」探偵の「犬神家の一族」。老骨にむち打つのは、市川崑ではなく石坂浩二である。我らが大野雄二御大のテーマ曲は今回も健在(公式サイトによれば音楽は谷川賢作)。

 今回満を持して「ケータイ刑事銭形雷」を取り上げている。現在セカンドシーズンを放送中だが、「トミー」国広富之が出ていたファーストシーズンは全て録画(1回だけ失敗)した。

さらには、ファンも多い「相棒」も特集アリ。そして「本ワルおやじ三人衆」小沢仁志、竹内力(本誌2回目の登場)、哀川翔のインタビュー3連発。サムライ兼刑事の藤岡弘、インタビュー、そして『全てを脱いだ悪役』西田健も語る語る。

 「特捜最前線」DVD化記者会見の記事も特捜っ子には嬉しい(ファン投票なんて、俺聞いてねぇぞ!とほぞを噛んでもはじまらん)。キャストの老けっぷり(とくに荒木しげると夏夕介)もさることながら、「巨匠」長坂秀佳のご本尊もはじめて拝むことが出来た。特捜で死んだ二人、荒木しげる(爆死)+誠直也(銃殺)の同い年対談もGoodだ。

 そのほか「骨盤体操」川津祐介、「オノデン殿下」小野寺昭インタビューでは「時代劇オババ」ペリー荻野がその刑事魂トークを見事に引き出している。

 しかし今回なにより衝撃を受けたのは、「ケータイ刑事」の草刈正雄インタビューの直後に映画「ヅラ刑事」の特集が載っていたこと。…編集者の巧みないた「づら」に、感銘を受けた次第だ。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

GYAO MAGAZINE

スーパーで見かけた「GYAO MAGAZINE」(創刊号)を購入。
280円と安く、気楽に買ってみた。
版元はUSEN。「EYESCREAM」という雑誌の増刊という扱いである。

中身は映画情報、テレビ情報を中心に、インタビューからカルチャーまで幅広い。
安っぽい「日経エンタ!」という印象。

特集は「ハチミツとクローバー」。
なんだギャガの宣伝か、と思ったが
別の配給会社(アスミック・エース)だったのでちょっと感心。

そのほか気になったところ
・エアギターメガネ・金剛地武志の連載(暑くても三つ揃い)
・妙に「桜塚やっくん」押しである(関連記事が4つもあるのはいかがなものか)
・「すべてを疑え!」で頭の固さを惜しげもなく披露している放送評論家・坂本衛氏のコラム(女性漫才師を従えても相変わらずの仏頂面はさすが)
・ローカルテレビコーナー「ロカナビ」。(第1回はテレビ埼玉。たぶんこのあとTVKとか北海道テレビとか成功例が続くのだろう。岩手の局は載らないんだろうな)

エンタメ好きには暇つぶしになる雑誌という印象を受けた。

まあ、最大の特徴は
GYAOとあまり関係がない」
であろうか。
最近GYAOはよく見ているけど、この雑誌のPRはしてなかったような気もするし。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

テレビ雑誌・年末年始号

例年、2大テレビ誌である「TVガイド」と「ザテレビジョン」は
(「ザ・テレビジョン」ではなく、「ザテレビジョン」なのがミソ)
この時期になると分厚い年末年始号を同時に発売するのだが、
今年は「ザテレビジョン」が3週間ぶちぬき号を発行したのに対し、
「TVガイド」はクリスマス号と称し、通常通り1週分のみの発行となった
(いつもよりやや厚みがあり、土・日分までフォローされているが)。

「テレビジョン TVガイド」でブログ検索したところ
いわゆる「ジャニヲタ」のブログばかりが出てきたが
(どちらも横並びでSMAPが表紙になるし、
何しろ年末年始TV誌はジャニーズエアチェックには必須なのだ)、
やはりジャニヲタなみなさんにも今回の「分裂」は結構な衝撃だったようだ。

今日になってこの2誌の分裂状態を発見したのだが、
「ザテレビジョン」の「3週分」のインパクトはやはり大きく、
「TVガイド」はかなりこれでやられたのではないかと一瞬思った。
とはいえ、分厚くて使いにくい3週分より、
薄い2週分の(であろう)「TVガイド」を選択する人もいるかもしれない。(※)
「クリスマス号」の「TVガイド」の表紙はキンキキッズで、
次号は明らかにSMAPなので、ジャニヲタにも案外売れそうだ。

ちなみに、番組表自体はもうインターネットで取得できる時代なので、
「テレビヲタ」の自分は、年末年始号を
「隣県のTV局と地元TV局の特番放送状況を比較する」ことなどに
専ら利用している限りである。(だから通常号は購入していない)

とはいえ、古くからこの両誌の熱い戦いを見続けてきた者にとって、
この分裂はちょっとした驚きであった。
戦いといえども年末年始号は横並びだったからだ
(出版業界の慣行などもあり横並びにせざるを得なかったとも考えられるが)。
それこそネットの影響もあり、
ライバル誌を出し抜くための努力も必要になってきたということか。

※(12/21)
TVガイド年末年始号発売。やはり表紙はSMAP。
厚みはテレビジョンとほとんど同じ。
番組表は正規2週分とサービス番組表を約10日分プラスしたもの。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

まだまだ刑事マガジン


 まだまだ奴らは疾(はし)ってた。

 しばらく制作されなかったものがまた復活した…7年ぶりに横浜に帰ってきた「まだまだあぶない刑事」もそうだが、もう一つ帰ってきたものがある。「刑事(でか)マガジン」(辰巳出版)だ。第2弾まで制作され、その後お休み期間に入っていたが、「あぶない刑事」復活に伴い、我らが「刑事マガジン」も『まだまだッ!』と帰ってきてくれたのだ。

 本誌は今秋公開の映画「まだまだあぶない刑事」をスペシャル・フィーチャー。舘ひろし、そして鷹山刑事の素顔に鋭く迫るロング・インタビュー。さらに「恭さま」こと柴田恭兵の意気込みも聞く。畳みかけるように、脇役俳優(鑑識役まで!)やスタッフへのインタビューでより「あぶない刑事」のアウトラインが明らかになってゆく(あぶ刑事の母、脚本・柏原寛司と大川俊道のWインタビューが1ページというのが惜しいか)。

 サントラの鬼(と呼んでいます)・高島幹雄による充実のサントラ案内も必読。「あぶ刑事」は音楽もまたよかった。劇伴もそうだが、舘ひろしによるエンディング・テーマも楽しみなのだ。なんと幹雄プレゼンツの恭さまディスク「あぶない刑事 YUJI THE BEST」も紹介されている。

 そのほか「相棒(第4シーズン)」「女刑事みずき」としぶとく刑事ものにこだわるテレビ朝日(後者は「京都もの」枠だが)のドラマ2本を取り上げる。

 吉例、「伝説の刑事」へのインタビューも竜雷太、藤木悠、倉田保昭、苅谷俊介とウレしい面々が今回もそろっている。

 豊富な連載も楽しみのひとつ。マゲマニア・ペリー荻野らによる対談や、竹内力と小沢仁志の「ヤクザ刑事」作品ばかり取り上げる宮地菊夫によるVシネ案内も見物。

 今回最大の収穫だったのは、巻末の「柳沢慎吾インタビュー」。芸能界に入ったのも刑事ドラマコントがきっかけだったという慎吾、刑事ものへのこだわりは並のものではない。敬愛する山さんこと露口茂の完コピ、さらに萩原健一、松田優作、舘ひろしとモノマネを続々披露。
 慎吾ちゃん自身は刑事ものへの出演経験も幾度かあるものの、念願の「ドンパチ」は未経験という。その熱い思いも語り尽くしている。
 警察つながり、ということでもちろん伝説のネタ「警察24時」も見事に演じている。一代芸・タバコトランシーバーの発案者は意外にもTMN・木根尚登という秘話も語られている。
 時おりしも8月末。高校野球の興奮さめやらぬ慎吾、刑事ものインタビューだと言ってるのに安藤優子のネタを披露した上に、インタビュー時間の3分の1を高校野球に費やしたらしい。「デーテデッテデッテデッ、ワッショイ」もやったんだろうなぁ。

 辰巳出版さん、VOL.4も待ってますよ。だって刑事は不滅ですもの。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

これが俺の芸風だ!!

ダチョウ倶楽部・上島竜兵の初自伝&写真集「これが俺の芸風だ!!」を読む。
まあ売れる本ではないと思うが、竜ちゃんの「スベり芸」を認める身としては、読んでおかねばという気におそわれ購入した。

この本は、「太陽さま」こと竜ちゃんの酒席での名言と、竜ちゃんやその仲間に対するインタビューで構成される(上島竜兵著とあるが、実際には後述の「竜兵会」メンバー、デンジャラス安田が主に執筆しているようだ)。

竜ちゃんを芸人として認める数少ない存在である志村けんは、著書「変なおじさん」で竜ちゃんを「つまらないのがおもしろい」と評する。「これが俺の芸風だ!!」を読む限り、それは竜ちゃん自身も分かっている。自分のポジションや能力を冷静に見極めている。

もともと俳優志望の竜ちゃん。(往年の)たけしやダウンタウン松本のような当意即妙のおもしろさも反射神経も持ち合わせていない。

しかし竜ちゃんとて、ギャグを発するときに何も考えていないわけではない。技術のつたなさは経験がカバーする。抑えるべきところは抑え、出るときには出る。ときにそのタイミングも失敗するが、それも笑いにつなげる。

日々の疲れを癒すため、毎夜のごとく居酒屋「野武士」で開かれる飲み会「竜兵会」は、その名の通り竜ちゃんが「首領」であるが、竜ちゃんは後輩をたしなめるどころか逆にバカにされ、もてあそばれ、そしてひとり酔いつぶれる。そして竜ちゃんはきょうも全裸で(ちっちゃいちっちゃいアレも全開で)歌を歌うのだ。

一見単なるバカ騒ぎにも見える「竜兵会」が、実は芸人たちの研鑽の場でもある。きつく叱りつける者はいない。その立場であるはずの竜ちゃんが一番勇気づけられているほどだ。その姿を目にする後輩たちが、竜ちゃんをよき見本、そして悪い見本とする。

竜兵会は基本的にはB級芸人の集まりだが、劇団ひとりや土田晃之、インスタントジョンソンなど売れっ子も輩出する。密かに「竜兵会」はエリート集団と化しているのだ。その頂点で竜ちゃんはひとり酔う。

飲み歩き家庭を顧みない竜ちゃんであるが、「落ち込んだときにはかみさんの顔だ」と明言する。妻・広川ひかるの存在はやはり大きい。

前半と後半に掲載されている、酔った竜ちゃんの放つ名言集のオトボケもあり、自伝の重苦しさはない。関西弁が飛び出す高校時代の親友との会話など、人間・上島竜兵の素顔もかいま見られる。盟友・肥後克広と寺門ジモンのインタビューでさらに竜ちゃんの魅力(とバカさ加減)はつまびらかになっていく。

写真集としても価値がある。美しい桜の木の下で、豆絞りおじさんに扮し最高の笑顔を見せる竜ちゃん。1ページめくれば、仲間と飲んだくれて目の据わった竜ちゃん。
なぜか京都で舞妓に扮する竜ちゃん、故郷の中学校で青春を取り戻す竜ちゃん、童心に返り遊園地でおどける竜ちゃん。ややシュールながら、どこかほのぼのとした写真。ほっとしたかと思えば、また居酒屋で真っ赤っかの竜ちゃんが出てくる。お約束通り、最後にはカラオケスナックで全裸の竜ちゃん。

愛すべき「太陽さま」がここにいる。

これが俺の芸風だ!!」お勧めです。

※ あわせて、先述のデンジャラス安田によるブログ「上島語録」も必読。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

暮しの手帖

あの「暮しの手帖」が装いも新たにお目見えした。
聞けば、新しいデザイナーを迎えたとかで。

独特の手書き文字は健在だったが、
本文文字の長体・平体(文字を縦や横に伸ばしたもの)はほぼ姿を消した。
長体や平体は、写植が普及し始めた頃
(つまり「暮しの手帖」の黎明期)にはモダンな技術だった。
いまは時代遅れになってしまった。

長体・平体がなくなっただけでも、
同誌の「時代から取り残されたような独特の雰囲気」が消え去り、
近代的雑誌に見えてしまうのだからふしぎである。

「暮しの手帖」は、スキャンダル、広告、性の記事については載せない、
前近代的な編集方針を貫いているが、
現代においてそれは非常に前衛的で過激だ。
大企業が自信を持って世に送り出した数々の商品が、
「商品テスト」で糾弾されることもある。
そう、「暮らしの手帖」、本当は過激な雑誌なのだ。

それなのに、いまや本屋の片隅で静かに眠るように置かれるようになってしまった。
過激さが、あのアナクロな装丁の陰に隠れていたのではなかろうか。
まあ、あんなに古くさい装丁では売れないだろう。
あの装丁は、創刊者花森安治が生みだし、
彼の死後も、同僚である社長が守ってきたそうだ。

そりゃ、創刊当時のモダンガールだったおばあちゃんたちには
あれでもいいのだろうが、若い人には受けない。好き者以外は読まないだろう。

独特の「花森イズム」を守りたい、その精神は分かる。
だが、ほんとうに花森が守りたかった本質の部分は、
表紙のデザインや装丁などではないはずだ。
若い層に「花森イズム」の本質を伝えるためには、現代的センスも必要なはず。

それを、社長以下編集者たちが分かってくれたようだ。
今月号の装丁がそれを証明している。

| | コメント (0) | トラックバック (26)