(はっきり言ってほとんどネタバレのダイジェストです)
足立区に店を構えるラーメン店主人。
脱サラ後一度は栄華を味わうが、さらなる飛躍を目指し移転して、地獄を見る。
顔は笑顔だが、借金500万円。
主人はスタッフから「一流店と対決し、審査結果によって賞金を与える」という企画を持ち込まれる。
その企画に、主人は乗る。対決は、1ヶ月後。
視察に、同じラーメン店経営者であるタレントのデビット伊東が来訪。
笑いを交えつつ、無造作で荒れの目立つ店内をやんわりと指弾。
意味もなく数段階に分かれた背脂量の指定もデビは気に入らない様子。
ラーメンをすすって、そっと店を出る。スタッフに質問されるが、厳しい言葉しか出ない。
3週間前。店主に危機感はない。
あえて無言を貫いたデビットの態度から、何も得てはいなかった。
2週間前。デビのアドバイスのもと、スタッフはひと芝居打って
店主に問題点をそれとなく考えさせる、という作戦に出るが、店主は何も気づかず。
10日前。再び訪れるデビ。気の優しい彼は、直接批判することを極力避けつつ、
一つだけ、核心を突く。「あなたのラーメンは『普通』だ」、と。
堰を切ったように、いよいよデビは事細かく問題点を指摘していく。
デビは、事前に店主の妻、子供と面談していた。
普通のラーメンなんですよ、あなたのラーメンは。
妻も子供もいるんでしょう。借金もあるんでしょう。
店主はそこで、はたと気づいたようだった。
そして言う。「ラーメン屋をやめる覚悟で頑張る」と。
対戦相手は秦野の超有名店『なんつッ亭』に決まる。
ビッグネームを耳にし、軽口は叩くが、焦る店主。
前日。みたび訪れたデビが聞き出したところでは、
萩の知り合いから鯛を取り寄せたという。
しかしスープは出来ていないそうだ。
鯛の味を求め、一睡もせずに迎えた対決日。
店主は自信満々のなんつッ亭を前に、笑顔が冴えない。
一杯700円という条件でラーメンを作る両者。
華のあるなんつッ亭のラーメンに対し、店主のラーメンは普通きわまりない。
調理学校講師、ラーメン評論家、そして彦摩呂の3名がジャッジ。
いずれも、最初は先攻の店主のラーメンをほめるけれど、
なんつッ亭を口にすると目が変わってしまう。
ジャッジ。結局、店主はストレート負け。
一夜漬けの味では勝てるはずもない。
嬉しいと言いながら全く嬉しそうじゃない
(当たり前だと言いたげな)なんつッ亭。ぐうの音も出ない店主。
しかし、閉店覚悟と言っていた店主は、未だに店を営業するのだった。
『愛のスパルタ』が売りだった、伝説の番組「愛の貧乏脱出大作戦」とは異なり、
デビット伊東はいちいち優しい。怒鳴ったり物を投げたりしない。
ただ、辛辣に、冷静に、現実を叩き付けていく。
しかし用意されている結果はしごく当たり前のものだった。
安っぽい感動もなく、店主は危機感をほとんど抱かぬまま淡々と負けてしまう。
このあとどうなったかの追跡取材もない。
でもこの番組はそれでいいのだろう。
「ダメなラーメン屋のダメ日記」。それ以上でも以下でもない。
店主の生きざまは、おおかたの視聴者には関係ないのだから。
意味もなくキャバクラ?で感想を語る板尾創路が随所に挿入される。
最後に板尾は言った。
『定休日を週6日にしたら』
『違う仕事をしはったら』。
店主には妻も子供もいる。
視聴者には関係ない。けどね…
☆ちなみに店主のラーメン屋は「かっぱらーめん」。
現在の店舗は西新井の近く。西日暮里では繁盛していたそうだ。