お酒大好き

プリン体0・秋の陣

「極ZERO」騒動から数ヶ月。
サッポロが痛手を被ったのを見計らって、
他の3社が、プリン体ゼロを謳った「発泡酒」で進出。
なんとも卑怯な業界である。

そろいもそろって青色系統の缶。
食べ物のパッケージに寒色系は厳禁…
なんて昔の話のようだ。

この4種類を飲み比べるという
なんとも贅沢な企画?である。

アサヒ スーパーゼロ

「サントリージョッキ生」から宗旨替えした
所ジョージがCMキャラクターを務める。

見るからに真っ青な缶は「プリン体0 糖質0」の文字が神々しい。
一般的ビールと同等の度数「アルコール分5.5%」を高らかに謳う。
一口飲むと、鼻に抜ける違和感のある香り。
何かにたとえようと思ったが営業妨害になるのでやめておく。

慣れればなんてことないだろうが
これで捨てちゃう人もいるだろう。
それくらい強烈な印象を与える。

味のバランスはとれているように思うが…。

サントリー おいしいZERO

だいたい、食べ物飲み物で、
「おいしい」と名乗った商品がおいしいことはそうそうない。
本当に美味しければ、自分でおいしいと言う必要はないからだ。

そんなサントリーの商品。
CMキャラクターは木梨憲武である。
缶デザインはなんとなく「ジョッキ生」を思い出させる。
泡立つビール風イラストに重ねて
「極ZERO」と全く同じ「プリン体0.00 糖質0」の文字。
カロリーも「極ZERO」並の低さを実現している。

一口飲む。
なんとも形容のしがたい、
ケミカルな香りが鼻に抜ける。
味の主張はなく、水のよう。
スイスイ飲めるが、香りは気になる。
度数は5%である。

キリン淡麗プラチナダブル

こちらはやや毛色が異なり、
既存の「淡麗」ブランドに乗っかる形。

プリン体はゼロではなく、
糖質もわずかに含まれる。

そんな商品内容を象徴するように、
CMキャラクターは他と異なる系統の、
パンツェッタ・ジローラモである。

なお、カロリーはあまり変わらない。
プリン体がわずかに含まれるようだが、
特許を取得した「プリン体カット製法」を導入しているという。
度数は5.5%とビールと同じである。

一口飲む。
これも、なんだかビール感のしない香り。
パンとも違うし、醤油っぽい気もするし…

ワインポリフェノールが入っているそうで、
言われてみればワインのような香りでもある…
いや、違うな。
ただ、うまみを感じる味ではある。

サッポロ 極ZERO

さて、真打ち登場。プリン体・糖質ゼロの「元祖」である。
新ジャンルとして発売、
国税に目をつけられ、発泡酒として仕切り直した商品であることは
皆さまもご存じの通り。

CMキャラクターは三村マサカズと桐谷美玲。
なお新聞広告限定で大竹一樹も起用されている。

さまぁ~ず風に言えば「ズイマー」と評判な商品なのだが…
どうだろう、追随組と比べると落ち着いた味のように思う。

これも香りはビールじゃないのだが、
他の3商品のように、「ビールではないもの」が
グイグイ迫ってこないというか…
度数はおとなしめの4%。カロリーも最低である。

そもそも「第3のビール」に手をつけたのもサッポロが先。
今回も「プリン体ゼロ」の先鞭をつけた。

他社に押さえられるのが得意な会社ゆえ、
今回のような争いに巻き込まれたわけだが…

しかしこのジャンルでいえば「王者の闘い」を見せる気もするのだが。

なお「極ZERO」のキャンペーンで
QUOカードが当たったのは、内緒です。(笑)

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極ZERO伝説第2章

税率問題でいったん終売となっていた
プリン体・糖質ゼロのビール風飲料「極ZERO」が、
「第3のビール」から「発泡酒」となって再発売された。

サッポロビールの利益2年分を吹っ飛ばす税追納という
大損害を与えた「鬼っ子商品」ではあったが、
そうはいっても開発費をかけた「可愛い子供」でもある。
なにしろプリン体ゼロという商品は他社にはない。

プロモーションも再開。
経費削減でCMキャラもいなくなるかと思われたが、
引き続き、さまぁ~ずの三村マサカズと桐谷美玲が務めている。

スーパーに行ってみると、普通に350、500mlがあって、
6缶パックも箱売りもあった。
しかし値段はしっかりと発泡酒レベル。
「麒麟淡麗」「スタイルフリー」と同価格帯になっていた。

売り場で中年夫婦がこの商品を手に取り、
「ほら、噂のアレよ…」と言いながら500mlの6缶パックを手にしていった。
しっかり「逆PR」にはなっていたわけだ。

かくいう自分も購入してきた。
缶の全面にはしっかりと「発泡酒」の文字。

相変わらず、味気ない味だが、
健康のために味を犠牲にしている商品であることは、客は先刻承知。

風呂上がりに飲んだり、夕げの膳に飲むのなら、
要は「炭酸」と「アルコール」、
そして「適度な苦み」があればよいのである

寝る前にポテトチップスでも食べながら飲むのなら、なおさら。
まあ、夜中にポテチ喰ってる時点であまりこの商品を選ぶ意味はないが…

いまのところ、再発売も好意的に受け止められているし、
税率の件も消費者の見解は「国税の方がコスい」で一致している。

もとより業界の負け組で、泣きっ面に蜂となった
サッポロビールに対する判官びいきもあるだろう
(かくいう自分もそうである)。

メーカーが身を削ったんだ。
消費者もダイエットするつもりで飲もうではないか。

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雪っこの季節

酔仙酒造「雪っこ」のCMが今年も登場。
フィルム画像は微妙に揺れているし、
小林恭治(今年3月に逝去)の美声もこもり気味。

何年前に作ったのだ、という感じだが、これがもはやトレードマークなのだろう。
むしろこんなド古いCMを液晶ハイビジョンで見る奇異さに改めて気づく頃には
「雪っこ」が飲みたくなる不思議。

酔仙酒造のサイトで実物が見れます。

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