小島よしおのズイズイパラダイス
東北に「笑いの微風」を巻き起こした、「ビバビバパラダイス」が、
タイトルを変えていよいよ復活。
「読売岩手広告社」の持ち込み番組であり、
岩手県では岩手めんこいテレビからテレビ岩手に放送が移動した。
現在はこのほか青森でも放送が始まっている。
かつてのような「東北5県ネット」にまで拡大できるかどうか。
※事情を知らない方に説明…
1年半前まで「ビバビバパラダイス」という、
この番組と同様のコンセプトのローカル番組が、
秋田を除く東北5県で放送されていた。
司会は飛石連休で、飛連のような、
サンミュージックの不良在庫芸人が大挙して出演。
そのうちの一人が、ブレイクする前の小島よしおである。
スポンサーは、カラオケボックスチェーン「招福亭クレヨン」に、
親会社?である「ぱちんこ招福亭ジャイアンツ」が加わりパワーアップ?している。
(山本が「トマト」をやり続ける映像が提供バック。本編では使われず)
司会進行は従来通り、飛石連休の藤井宏和。
ただし以前のように相方はおらず、一人で進行する。
(痩せた? 顔が変わった?)
なお、映像を見れば分かるように「ハイビジョン収録」に切り替わっている。
「ビバビバ」時代は最終回まで4:3画角だった。これも時代の流れであろう。
ゲストとして呼ばれるのは、もはや「ぐるナイ」ファミリーにのしあがった?
エルシャラカーニの山本しろう。赤タンクトップのヒョーロク玉は相変わらず。
そして冠となった小島よしおが堂々登場し、
「これはオレの(冠)番組ですから」と豪語。
テロップ「よしピーこと小島よしお」の表示がビバビバファンには嬉しい。
「ぐるナイ」の映像がYOUTUBEで流れ、
グローバルに活躍(?)しはじめる以前から、
小島は「ビバビバ」の主力メンバーであった。
「よしピーズブートキャンプ」などと称し、顔を塗りたくって
仙台駅前でエクササイズして、事情を知らぬ仙台市民から失笑を買った小島が、
「知名度」という衣をまとい、番組の主役となって、堂々の登場である。
オープニングタイトル。懐かしい面々がお魚さんになって登場。
エルシャラの清和、「ぼれろ」の渡辺・小庭、「フィフティカーニバル」の安川、
そして岩見の顔も出ている。近日出演、ということか。
結局、藤井の方がクレジットとしては先になっており、
おそらく小島は番組マスコット的な格に落ち着くと思われる。
(ただしギャラはダンチなんだろうな、きっと)
前置き長いな。ここまででまだ3分しか経っていない。
CM後本編。「ビバビバ」時代の映像を振り返る。
(岩手では局が変わったため、「ビバビバ」の名前は出さない。
「同様のメンバーで放送した番組」という回りくどい説明がいいね)
懐かしの木村晃健(「今は亡き」とのコメント。サンミュージックは辞めた模様。
当時も正直、明らかに浮いてた)とともに
小島が初登場。服を着たまま、「今夜は岩手でおっぱっぴー」。
今にして思えばこのギャグで、小島は巨万の富を手にし、
母親を沖縄に帰し、店(「O2ハッピー」)まで開かせたのだ。
で、結局裸になる。
自らの過去を、「勝ち組」の笑顔で見つめる小島。イヤな奴だ。
「芸人お悩み相談所」。
サンミュージック社内でロケし、カンニング竹山も出演した企画である。
かっこいい芸名が欲しい、という小島に対し、
数年後にマスコミの寵児となる?相沢・現副社長が、
「先輩の(ガーンという効果音)からとって『よしピー』はどうだ」。
「誰だろう?」とうそぶく2010年の3人。
盛岡駅前に立つ小島。
今ならちょっとしたパニックになるだろうが、
当時はただのヘボ芸人。
当時、地元民から怒られたのだろう、この日の放送では触れていないが
「一戸~九戸まで『へ』のつく地名で『屁』をする」という企画で
コーラを飲んで、国道沿いで体をよじらせる小島。
オッパッピーの歴史を振り返ったあと、
3人で新番組の企画案を練る。
といっても、大喜利みたいになっているが。
番組ラストは、おなじみスポンサー告知。
今回からスポンサーに加わったパチンコの新店案内。
みんな行ってあげてね。
一般出演者募集という『禁断の果実』。
ヘンな奴しか集まらんって(笑)
…ということで初回レビューは以上で了。
藤井が司会役となって冠のタレントを操縦するという図式は、
GYAO「鳥居みゆきの社交辞令でハイタッチ」を彷彿とさせる。
ただし鳥居の「天才的な狂気」を適当に調理する形だった「ハイタッチ」とは
またやりかたは違うはずで、藤井の手腕に期待する。
まあ、要するに小島が帰ってきた「ビバビバ」に戻っただけなんだけどね。
(注:当然だが小島はブレイク後、ケッタイなローカル番組を足蹴にした)
ただ、本日の初回は、カラオケボックスから外に出ることなく、
メンバーも3人と、すでに「グレードダウン臭」は否めず。
見終わってみると、放送時間も25分と5分間短縮されとるし。
おそらくちょっぴり予算も削られていると思われるが、
サンミュージックもいろいろ厳しいと思うので、
さまざまな思惑が一致した上での「復活」だと思う。
それでも、この面々が、この不況の中、
再びお笑い不毛の地にやってきてくれるだけでもうれしい。
藤井のブログによると、2回目の収録では、
相方に愛想を尽かされ解散した様子が「あらびき団」で紹介された、
元「ラブカップル」の中田を加え、仙台にてロケが行われたとのこと。
「ビバビバ」は3年くらい放送したように記憶しているが、
今回も、1クール2クールでサイナラ、というのもアレなので、
末永く続けて欲しいものである。
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