ハンサム紳士の落とし穴
フジテレビの新ニュース番組のキャスターに内定していた
経営コンサルタントのK氏が、「学歴詐称」を週刊誌に指摘され、
出演中の番組含めすべて自粛を発表した。
ハーバードでMBAを取得、などとしていたが
「WEBに載せていた経歴はβ版だった」とK氏は言い訳している。
K氏はハーフで、いわゆる「イケメン」。
バリトンボイスで声までイケメン。
「報道ステーション」など、テレビ・ラジオに引っ張りだこだった。
フジの新番組は、K氏とモデルの市川紗椰を番組の顔にする予定だった。
メインキャスターに、アナウンサーや報道記者でない人物を起用することで
親しみやすさを狙ったようだが、開始直前に出鼻をくじかれた格好だ。
疑惑を伝えたのはまたも「センテンススプリング」こと週刊文春。
K氏は前述の通り超売れっ子であり、
こういうスクープはいつ出てもおかしくないはずだが、
新番組のメインキャスター起用ということで
K氏に狙いを定め、「身辺調査」に及んだのであろう。
そして「ベストすぎるタイミング」でのスクープに至った、と。
本来であれば、「身辺調査」はフジテレビがすべきだった。
学歴詐称が分かっていれば絶対起用しなかっただろう。
しかし、低視聴率にあえぐフジテレビは「焦った」のかもしれない。
K氏は「経営コンサルタントに肩書きは本来不要」とも言っている。
確かに学歴よりも能力さえあれば活躍できるわけで、
おそらくマスコミ出演で「本業」はおろそかになっていただろうが
これで「本業」に戻れるわけだ。
しかしテレビとなれば、中身よりも見た目勝負。
知的でダンディなハンサム紳士は視聴率を稼ぐにはピッタリだったはず。
そこにあった「落とし穴」に見事にはまってしまったフジテレビ。
番組スタートまで2週間、もはや代役は充てられないだろうから
しばらくは内部人材(記者など)でやり過ごすのだろうが
当初の思惑は外れてしまうわけで。
しかしフジテレビ、ついてない。
経営コンサルタントに助言してもらったらいいよ。
(追記)
K氏はその後、学歴詐称のみならず、
整形疑惑、さらには「経営コンサルタントですらなかった」可能性も指摘されている。
「平成のクヒオ大佐」なるキャッチフレーズも…
この能力、どこかで生かしてあげられないか。
どうです、フジテレビ。
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