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幻のブログ

CHAGE&ASKAのASKAが人知れず公開したブログが話題になっている。

スーパーミュージシャンから一転、愛人とともに覚醒剤で逮捕され、一気に階段を転げ落ちたASKAが、自身の音楽人生と「クスリ」との出会い、転落までを10万字に綴ったものだ。

しかしスタッフの手で、アップされたブログは即座に消去された。悪影響があると判断したのだろう。しかし時既に遅し、すでに保存されたものが他によって再公開され、芸能マスコミも報じている。

この文章がネットから消えることは未来永劫ない。スタッフの「妨害」も空しく、ASKAの思いは完遂されたわけだ。

誤字も多く、稚拙な文体。編集のプロの手を経ないものはだいたいこんなものだが、だからこそ「生々しい」。これは本当にASKAが書いたものか、といぶかる向きも少なくないが、「スタッフが慌てて削除した」というところからも、間違いなくこれはASKAが書いたものだろう。

前半は、「イタいおやじのつぶやき」。節々に出てくる専門用語がなんとも青臭い。ルー大柴の英語のような「ギャグ」にも見える。

そして後半、「薬物」「盗聴」そして「逮捕」と、鬼気迫る内容となっていくのだが…。

章の終わりごとに出てくる散文詩が、よくわからない。ASKAファンは一字一句確認しながら、何かを読み取ろうとするのだろうが、そうでない読者にはただただうっとうしい。

誰かが指摘していたが、相方のCHAGE、そしてASKAの妻に関する記述はとても少ない。CHAGEについては突き放すような言い回しに終始し、妻への言及はないに等しい。一方で、飯島愛については1章を割いている。愛人説もささやかれているが、友人のひとり、としている。

その飯島のくだりから「盗聴」「クラッキング」について言及が始まり、ラストの「警告」につながっていく。ここに、この宮崎の書いた(であろう)文章の「怪しさ」が詰まっている。

要するに「ほんとにやられてるの?」という素朴な疑問である。実際調べてもらっても何も出なかったのに。そしてこの部分がむやみに説明過多で冗長なのだ。「妄想ではない」、ASKAは強調するが…。

そうなると文章全体の信憑性も怪しくなってくるが、さすがに全体が妄想ということはなさそう。事実、薬物を使用したことは事実なのだし(一方で、愛人については無実を切実に訴えている)。

「週刊文春」への敵意丸出しの部分は逆に生々しい。絶対訴える、と意気軒昂だ。しかしその割に、最後に警告までしてみせたクラッカー集団については伏せ字を貫くところには首をかしげる。

ときおり出てくる「人間は8割力を出せば…」のような、人間行動に関する決め打ちが印象的だ。専門家でもないのに、人間とはこういう生き物である、という断定が出てくる。

つまり、ASKAは弱い人間だったのだろう。薬物に負け、おそらく今も克服し切れていない。そして、周囲の人間も信頼できず、結果こういう文章をアップし、消されてしまう。孤独で弱い人間なのだ。

ASKAが音楽シーンに戻る日は、近くないのだろうな、と、長ったらしい文章を読んで素直に思う。

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