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2016年1月

帝国、終わりの始まり

年末から騒動が続く芸能界にとどめを刺した、
SMAP解散騒動。

昨夜の「SMAP×SMAP」生放送で、一旦の決着を見た。
解散はなくなったようである。

しかしメンバー5人からは最後まで「解散しません」という言葉はなく、
憶測をかえって広げる結果となっている。
おそらく、それを明言できない何かが残ったのだろう。

やれ、キムタクが真ん中だの、ネクタイが白いだの、
それをもって「SMAPは(メリー派の)キムタクのものになった」
とする意見が多い。

冷静に考えれば、そりゃうがち過ぎだろ、とも思うが、
そんなものなのかもな、という気もする。真相は分からない。

それにしても不思議なのは、
これまでジャニーズ事務所については好意的な報道しかしてこなかった
スポーツ紙やワイドショーが、
今回ばかりはやや否定的な報道もするようになっていることだ。

今回の騒動の一端は、
ジャニーズ事務所の内紛が引き金なのだが、
マスコミがそれに触れている。
今までなら「タブー」だったはずだ。

草なぎ剛は「ジャニーさんに謝る機会を…」と言った。

そもそも、ほとんどの国民は
『ジャニー喜多川』なる人物の顔を見たことがない。

(実際にはマスコミが記事にして写真も掲載されているが)
実在するかどうかも分からない「神様」に「謝らなければならない」、
今回はそれほどまでの事態だったのだ、ということなのだろう。

いずれ、いままでのジャニーズ事務所なら、
こういう釈明の場すらも設けず、
今まで通り「いつもニコニコみんなのSMAP」で突き通したはずだ。

それを、極秘中の極秘であるはずの
「ジャニーさんへの謝罪」にまで踏み込んだ発言をさせたのだから、
何かが変わり始めているのかも知れない。
マスコミ報道の変容ぶりも含めて。

繰り返すが、SMAPは「解散しない」とは一言も言っていない。
当面は解散しないにせよ、
永続的な存続は確定していないのである。

罵詈雑言飛び交うインターネットの世界で、
「解散して欲しい」なる声は一つも聞いたことがない。

それほど愛されているグループを、
ジャニーだメリーだ、世間の誰も顔を知らない人々が
(間接的とは言え)握りつぶそうとした。

これで「ノーサイド」だとは、誰も思わない。

「終わりの始まり」であることは、誰も異論がないだろう。

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幻のブログ

CHAGE&ASKAのASKAが人知れず公開したブログが話題になっている。

スーパーミュージシャンから一転、愛人とともに覚醒剤で逮捕され、一気に階段を転げ落ちたASKAが、自身の音楽人生と「クスリ」との出会い、転落までを10万字に綴ったものだ。

しかしスタッフの手で、アップされたブログは即座に消去された。悪影響があると判断したのだろう。しかし時既に遅し、すでに保存されたものが他によって再公開され、芸能マスコミも報じている。

この文章がネットから消えることは未来永劫ない。スタッフの「妨害」も空しく、ASKAの思いは完遂されたわけだ。

誤字も多く、稚拙な文体。編集のプロの手を経ないものはだいたいこんなものだが、だからこそ「生々しい」。これは本当にASKAが書いたものか、といぶかる向きも少なくないが、「スタッフが慌てて削除した」というところからも、間違いなくこれはASKAが書いたものだろう。

前半は、「イタいおやじのつぶやき」。節々に出てくる専門用語がなんとも青臭い。ルー大柴の英語のような「ギャグ」にも見える。

そして後半、「薬物」「盗聴」そして「逮捕」と、鬼気迫る内容となっていくのだが…。

章の終わりごとに出てくる散文詩が、よくわからない。ASKAファンは一字一句確認しながら、何かを読み取ろうとするのだろうが、そうでない読者にはただただうっとうしい。

誰かが指摘していたが、相方のCHAGE、そしてASKAの妻に関する記述はとても少ない。CHAGEについては突き放すような言い回しに終始し、妻への言及はないに等しい。一方で、飯島愛については1章を割いている。愛人説もささやかれているが、友人のひとり、としている。

その飯島のくだりから「盗聴」「クラッキング」について言及が始まり、ラストの「警告」につながっていく。ここに、この宮崎の書いた(であろう)文章の「怪しさ」が詰まっている。

要するに「ほんとにやられてるの?」という素朴な疑問である。実際調べてもらっても何も出なかったのに。そしてこの部分がむやみに説明過多で冗長なのだ。「妄想ではない」、ASKAは強調するが…。

そうなると文章全体の信憑性も怪しくなってくるが、さすがに全体が妄想ということはなさそう。事実、薬物を使用したことは事実なのだし(一方で、愛人については無実を切実に訴えている)。

「週刊文春」への敵意丸出しの部分は逆に生々しい。絶対訴える、と意気軒昂だ。しかしその割に、最後に警告までしてみせたクラッカー集団については伏せ字を貫くところには首をかしげる。

ときおり出てくる「人間は8割力を出せば…」のような、人間行動に関する決め打ちが印象的だ。専門家でもないのに、人間とはこういう生き物である、という断定が出てくる。

つまり、ASKAは弱い人間だったのだろう。薬物に負け、おそらく今も克服し切れていない。そして、周囲の人間も信頼できず、結果こういう文章をアップし、消されてしまう。孤独で弱い人間なのだ。

ASKAが音楽シーンに戻る日は、近くないのだろうな、と、長ったらしい文章を読んで素直に思う。

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復興へ…

2016年の幕開け。
東日本大震災から5年が経過する。

もうとっくに元通りになっているんでしょ、と
首都圏以西の人は思うのだろうが、
そんなはずはない。

甚大な被害を被った岩手県大槌町は
先日の国勢調査によると、
人口が震災前から23%も減ってしまったという。

「大雪りばぁねっと。」の一件のように、
被災地を食い物にするような不届き者も現れ、
東北のただでさえ少ない富は奪われていく。

志ある者は、震災前よりもいい状態にしよう、と意気込む。
その心意気はよいが、みなうまくいくとは限らない。
しかし何事もやってみなけりゃ前には進まない。

東北以外の人々の関心はどんどん薄れていくだろう。
補助金の類は目に見えて少なくなっていると聞く。
もう外からの手助けに甘えてばかりもいられない。

自らの力で盛り返していくほかないのだ。
復興あるのみ。

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