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2015年12月

大つごもり

2015年もおしまい。
今年を憂う、みたいな文章を年末にしたためていたこともあったが
もはやそんな血気盛んな年齢でもないので
静かに新たな年を迎えたい。
というか、仕事納めの日に体調を崩してしまった。
急に寒くなったからかもしれないが、
いずれ日々の体調管理ができてないということ。
この状態で新年を迎えることで、
反省を促されているのだろう。
血圧、体重、体の痛み…加齢と衰えを日々感じている。
諸先輩からは「まだ若いんだから」なんて言われているが、
これもそのうち言われなくなる。
まあだれしも年を取るのは公平だから。
世間に不公平はたくさんあるが時の流れは平等だ。
そしてまた新たな1年が刻まれる。
来年の大晦日こそ、
「今年はいい1年だった」と言えるようにしたいものだ。
そう思いながら寝ることにします…

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両国橋

由紀さおりのシングル集のことについて先日アップしたが、
「両国橋」についてはカヴァー曲である、と書いた。

そのオリジナル版である、松平純子の「両国橋」を入手した。
1975年リリースであり、どんなコンピアルバムにも入っていない
レアナンバーである。

入手するには「MEG-CD」というサービスしかない。
レトロコンピCDなどでも取り上げられる例の少ないレコードを
オンデマンドで販売するというもの。
1枚1080円、『サークルKサンクス』受け取りでは送料無料である。
注文から10日ほど待たされ、先ほど受け取ってきた。

Ryogoku
なるほど、オンデマンドらしく、
ジャケットはプリンターで印刷したのが分かる。
CDデザインはレコードのデザインを模したものになっている。
Ryogokub

カラオケは入っていない。カップリングと合わせ、1曲500円。
由紀さおりはダウンロードなら1曲250円だから、単純に倍の値段。
まあ、それくらいのレアナンバーですから…。

で、聞いてみる。
ライトなポップスである由紀さおり版と比較すると、
サビ以降でブラスとベースがガツンと効いた、
言ってみれば「ファンキー」なアレンジである。
ウェットな世界観の歌詞とは明らかにミスマッチなのだが、
そこがある意味、心地よい。

正直、松平の歌声は由紀と比べるべくもなく、
ファンキーな伴奏には負けてしまっている。
なにしろ本業は女優だからしかたないのだが。

か弱い歌い方を、アレンジでカヴァーしたんだろうか、
だからこそ伴奏が印象に残るのだろう。

アウトロで軽快に鳴らされるエレピもシビれる感じで
(誰かが指摘してたことのウケウリだが)、
なかなか、癖になる味わいである。

両者のリリース時期は6年しか離れていないのだが、
聴き比べると全く味わいは異なる。

あからさまにファンキーな松平版に対し、
由紀版は電子ピアノ(エレピではなく)も使われ、軽快な印象。
由紀の歌唱力からすれば、伴奏を重厚にする必要はないのだ。

さて…。
由紀さおりについてはitunesで気軽にダウンロードできるが、
松平純子はそう簡単に聴くことはできない
(実際はとある…まあそういうことだけど、試聴程度に考えてね)。
でも聴き比べると、当時の音楽のトレンドなんかも見えてきて、
非常に興味深い。ちょっとお高いけど、買ってみてね。

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不自由な12年間

テレビ朝日「報道ステーション」のキャスター・古舘伊知郎が
16年3月で番組を降板することを発表した。

年末最後の放送をつつがなく終えた翌日、
マスコミに向けて発表し、
さらに「記者懇談会」で古舘自ら降板を告げた。

普通ならばこんな大ごとは
視聴者に向けて言うのが普通だと思うが、
「あえて」そうしなかったのだろう。

古舘は「不自由な12年間だった」と語り、
降板後は「しゃべりの仕事に専念したい」と言う。

「ニュースステーション」終了後、
鳴り物入りで始まった当初は、
放送時間を前倒しして、当時人気絶頂のみのもんたと対談したり、
生放送クイズ番組の進行をしてから
報ステに臨むといった「離れ業」もやってのけた。

しかし最近の報ステはそういった「遊び」もなくなり、
「言葉の魔術師」の古舘とは思えぬような、
静かな口調で淡々と進行するのが普通になっていた。

久米宏との対比はされなくなった一方、
近年は保守マスコミや「ネトウヨ」からの攻撃も根強かった。

そんな中、昨年「トーキングブルース」を復活。
報ステ開始前まで続けていた、一人語りトークライブである。

テレビで見たが、「報ステ」への愚痴も散見され、
相当うっぷんがたまっていたことは誰の目にも明らかであった。

聞けば、一昨年には「番組開始10年」を期に、
降板したい意向を伝えていたそうである。
しかし「あと2年間はやってほしい」と言われ、しぶしぶ続けたんだとか。

そう、「しぶしぶ」のキャスターだったわけだ。
いやいややっていた番組を、我々は見させられていたわけで。
まあそれでも古舘もプロだから、
そんなそぶりは見せずに高視聴率を維持してきた。

しかし「うっぷん」を晴らしてやる、とばかりに、
降板をサプライズ発表してみせた。
しかもマスコミを通して、だ。

視聴者を裏切りたかったのだろう。
「古舘節」の一環なんだろうか。
まあ、重ねて言うが「視聴者に向けて」語りかけて欲しかったけれど…。

いずれ、4月から古舘はまた「しゃべり」の世界に戻る意向。
「無理とは思うがオリンピックの実況もしたい」と夢も語っている。
もちろん、「プロレス」の世界も彼を待っているだろう。

また、「クイズ悪魔のささやき」に代表されるような
「毒舌」「お調子者」的キャラクターも古舘の魅力だった。
報ステでは一切隠していたキャラだ。

自分を攻撃し続けてきたネトウヨや産経新聞あたりにも
一発ぶちかましてもらいたいもの。

もう「自由」になるのだから。

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選挙特番は必要か

テレビ東京の選挙開票特番「総選挙ライブ」が人気だ。

司会の池上彰が、立候補者や政党代表とつないだ生中継で
政党や出馬した政治家の不祥事にズバズバ切り込み、
「公明党と創価学会」などのタブーワードも連発。

また池上自ら注目立候補者に密着取材したり、
開票速報で表示される立候補者の「一口メモ」も密かに人気。
わかりにくい政治の世界を一気にエンターテインメント化しつつも、
政治の世界の本質に迫る「本分」も果たしている。

他局の選挙特番とは一線を画すやり方で、
一気に選挙特番で視聴率民放トップに躍り出て、
NHKに迫りつつある。NHKは池上の古巣でもある。

テレ東は資金力・取材力に乏しく、系列局も遙かに少ないため、
他局のような『データ主義』『人海戦術』が使えず、
『政治家をいじり倒す』手法でのし上がってきた。
過去に久米宏がやったこととよく似ている。

いっぽう他局はといえば、武田真一、古舘伊知郎、安藤優子、
村尾信尚、膳場貴子といった看板キャスターを引っ張り出しているが、
どれも内容は似たり寄ったりで、面白みもない。

各局とも、投票締め切りの8時になると
出口調査結果を発表するが、
だいたい数字はどこも同じ。

どの番組を見ても内容は一緒。
なら、よりわかりやすくて面白い方が良い、
ということで、池上彰が選ばれているのだろう。

しかし1年前の選挙では、
古舘伊知郎の『選挙ステーション』が池上特番と並んだという。
ところがこれは羽生結弦が出場するスケート大会を絡ませての番組だったそうで、
それがなければ古舘が池上に大惨敗していたことは間違いない。

で、思ったのだが。
もはや開票特番って横並びでやる必要ないんじゃないの?
ということ。

各局似たり寄ったりの番組で数字の取り合いをして、
勝つのは最も低コストなテレビ東京。
バカバカしいではないか。

報道機関の矜持とか、系列局の突き上げとか
あるんだろうが、実績が出ないんじゃ意味がない。

普通にスポーツ中継やバラエティ番組を
放送した方が数字がとれるのなら、
そっちのほうが視聴者ニーズにかなっているのではないか。

いまはデータ放送というものもあるのだし、
開票速報についてはそちらでフォローすれば良い。
民放ではいまのところ普及していないが、
サブチャンネルを使うというのも考えられる。

次回の選挙も池上彰に負けるおつもりですか?
スポンサーだってそれは望んでいないと思うけど…

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由紀さおり Complete Single Box

スカパーの「ファミリー劇場」に加入し、
「ドリフ大爆笑」ばかりを見ている。
加入したときには1979年ごろのものを放送していて、
「バカ殿様」も、もとはこの番組のコントの一つであったことも分かった。

そのバカ殿コントで、志村扮するバカ殿からいつも
年増呼ばわりされる腰元が「由紀さおり」。
ところが調べると当時はまだ32歳ごろ。
なのにどう見ても40代の落ち着きをかもし出している。

毎回、番組後半には本業の歌も披露している。
何度も見ている内に気になってきて、
iTunesでダウンロードしてしまったのが表題のアルバム。

AMAZON(試聴可)

実際は数年前にリリースされた3枚組CDボックスである。
60年代から00年代までのシングルA面作だけが収められている
(ただし最後の1曲だけ、ボーナストラックとしてB面曲)。

解説付きのライナーノーツ(=歌詞ブック)同梱とのことで、
今となっては「やっぱりCDで買えばよかったかな」と少し後悔。

このボックスを聞いて、由紀さおりのイメージがかなり変わった。
それまでは「女優も出来る小器用なオバさん歌手」のイメージしかなかったが、
知られざる(?)「スーパーシンガー」だったのだ。

知っている曲は初期の「夜明けのスキャット」「手紙」くらいしかなく、
それ以外は、大野雄二作の「故郷」を聞いたことがある程度で
このボックス収録作の大半は初めて聴いたものばかり。
ヒット作にはあまり恵まれていない人なのだ
(だからこそバラエティやドラマに精力的に出演できたのかもしれないが)。

通しで聴けば3時間は超えるボックスをずーっと聴いてみた。
なんとも聴き応えのある曲ばかりなのだ。

購入以後、気に入った曲を繰り返し繰り返し再生しているが、
「夜明けのスキャット」も「手紙」も聴かないくらいだ。
(「故郷」は聴きますよ、大野雄二ファンだから)

「ドリフ大爆笑」で80年前後に披露していた曲が個人的にはお気に入り。
「男ともだち」「悲しい悪魔」「両国橋」「ストレート」あたり。

「両国橋」は松平純子のカバー曲で、
吉田拓郎の曲が心地よいライトなポップス。
情景が浮かぶ喜多條忠の詞も良い。

「悲しい悪魔」もフリオ・イグレシアスのカバー曲。
ハイトーンに至るメロディは歌唱力を求められるが、さらりと歌いこなしている。
「ストレート」は一転して寂しげなフォークで、
ビブラートを一切効かせていないところに技量の高さを感じる。

時代はさかのぼるが、
70年代は(単純にリリース数も多いというのもあるが)より充実したラインナップ。

これまた吉田拓郎による、CMソングのような
キャッチーなフレーズの連続で引きつける「ルームライト」、
叙情的なメロディが印象的な「みち潮」、
都会的なアレンジが聴かせる「トーキョー・バビロン」…。

「かたちばかりの幸福」は、由紀本人の私生活を投影しているような歌詞でこれも印象的。

由紀は20歳で年上のディレクターと結婚したが、早々にすれ違いを起こし、
7年で別居、さらに7年後に離婚している。
30代前半で容貌に貫禄をたたえるようになったのは
そういう苦労もあったからだろうが、
アルバムを聴く限り、歌手としてはより脂が乗っていく。皮肉なものである。

芸の幅の広さを感じさせるものとして、
小唄・端唄調、はたまた演歌調のヨナ抜き曲も少なくない。
70年代の「恋文」、80年代「木遣り育ち」、00年代「酔って膝まくら」などなど。
なかでも「矢車草~夢二のおんな」は疑いようのない演歌だ。

ポップス歌手のイメージが強いが、
日舞のBGMとして使われるような舞踊歌謡については
(このCDには入っていないが)70年代からすでに取り組んでいたようである。
近年も「お江戸でござる」のレギュラーを務めていた関係で、
演歌調の曲をリリースしているが、「お手のもの」といった印象だ。

「渥美地方の子守唄」「赤い星・青い星」は「みんなのうた」採用曲。
後者は竜崎孝路のアレンジも素晴らしく、
ある夜にほろ酔い加減で聴いていたら、
不覚にも涙が出てきてしまった(年だね…)。

作家陣は実に豊富。
吉田拓郎、谷村新司、南こうせつ、伊勢正三、
玉置浩二、宇崎竜童といった有名ミュージシャンが提供しているし、
作曲家・作詞家を見ても、岩谷時子、なかにし礼、
山上路夫、久世光彦(小谷夏/市川睦月名義)、すぎやまこういち、
平尾昌晃、阿久悠、秋元康、船村徹とそうそうたる面々が揃う。

吉田正に至っては、「彼女の曲を作りたい」と
東芝EMI(現在のユニバーサル)所属の由紀に、
ビクター所属の吉田御大からオファーをかけ、
特例として「お先にどうぞ」をビクターからリリースしたのだそうな
(そのため、iTunesでは「お先にどうぞ」がアルバムに含まれていないが、
単独ではダウンロード可能)。

多岐にわたるジャンルを縦横無尽に歌いこなす
由紀さおりのスーパーシンガーとしての実力を、
これでもかと思い知らされるボックスであった。

先日、テレビのインタビューで話していたが、
「紅白に落選したことが、姉(声楽家・安田祥子)との
活動に取り組むきっかけとなった」という。
以後は姉と童謡コンサートに力を入れるようになり、今に至るのだが、
本来の「流行歌手」としても、まだまだ忘れられてはならない存在だと思う。

「夜明けのスキャット」で一発屋的扱いをされることもあるが、
非常にもったいない。

近年、アメリカのジャズバンド「ピンク・マルティーニ」との共演アルバムが
iTunesで配信され、海外で話題を呼んだことは記憶に新しい。
世界で認められる歌声なのだ。

少しでも多くの人に彼女の曲を聴いて欲しいと願う次第である。


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テレビ東京地獄

岩手県にはテレビ東京系列局がない。
テレ東系列は大都市圏の6社しかないので
(他系列は24~30社)、地方においては
他系列に属する放送局が、テレビ東京から番組を買って、
系列のシバリがない時間帯に放送する。

その時間帯は、深夜だったり、土・日の午後が中心だ。
だから地方では週末の午後が
一気に「テレビ東京地獄」に変貌するのである。

我が岩手県も同様。
12月12日の午後はこうだ。

Tvt

赤く塗りつぶした番組が、テレビ東京、
またはテレビ大阪(テレビ東京系列)の番組である。

岩手めんこいテレビ(フジテレビ系列)に関しては
5時間まるごとテレビ東京の番組。

IBC岩手放送(TBS系列)のほうが普段はテレビ東京の番組が多いのだが、
この日はローカル番組(「じゃじゃじゃTV」)や、
系列の再放送(「マツコの知らない世界」)があるため控えめ。

テレビ岩手(日本テレビ系列)は「開運なんでも鑑定団」を
再放送との2本立てにするのが得意技だ。
「日本イチバン売れてるモノ図鑑」(テレビ大阪)を加え
4時間をテレ東系列に費やす。

岩手朝日テレビ(テレビ朝日系列)は、
素直にキー局のテレ朝番組を流すことが多いのだが、
この日はなぜか「家、ついて行ってイイですか」を2本立て、
さらに「MY BEST SHOW」という特番でさらに2本立てである。

…とまあ、テレビ東京系列にジャックされたかのような状態である。
とくに1時台、3時台はどの民放チャンネルを回しても
テレビ東京系列の番組しか映らない、という「テレビ東京地獄」の様相だ。

いくら最近のテレビ東京番組は評判が良い、といっても
これはちょっとやり過ぎではないだろうか。

テレビ東京と言えば日本経済新聞社グループ。
「ワールドビジネスサテライト」に代表されるように、
経済ニュースでもおなじみである。

…まあその経済ニュースが岩手で流れることはないのだが、
それはそれとして。

「カニバリ」という経済用語がある。
カニバリゼーション、つまり「共食い」である。
同じグループに属する者が、互いの事業領域(ドメイン)を侵食し合う状態のことを言う。

切磋琢磨を狙い、あえて競わせることもあるが、
通常は他社と争ったほうが得なので避けられる傾向にある。

テレビ東京地獄もまさにカニバリ。
河岸を岩手に移し、同じテレビ東京の番組同士で戦っている。
これってどうなんだろうか?

テレビ東京としては、番組が地方局に売れれば
それでビジネス成立しているのだろうが、
遠い岩手に送り出された番組達は、
互いに戦わなければならない。

これって非効率だと思うのだが、
テレビ東京はそこまで計算して…いるわけがない。

少なくとも以前はこういうケースはまれだった。
だいたい、各地方局は系列の番組(キー局から遅れて放送するもの)だったり、
なんらかのローカル番組を放送していたものだが、
それらがだんだん減り、テレビ東京の番組で埋められるようになってきた。

逆にテレビ東京がそこを突いて、番組を売り込みだしたのかもしれない。
番組同士が争ったところで、そんなことは知ったことじゃない。
岩手では装置を使った正規の視聴率調査は行われていないし、
あとは岩手の局同士が好きにすれば良い、
CM枠が売れなきゃそれはその局の責任だ、ということなのだろう。

しかし、番組の送り主、いや、「親」はテレビ東京ではないか。
「子」である番組同士が戦うことは望ましいことだろうか?
いや、別にテレビ番組に人格を求めろ、と言っているのでなく。
長期的に見てどうなのかな、ということだ。

たとえば上記では「なんでも鑑定団」と「和風総本家」が真裏だが
これは毎週レギュラーである。
テレビ東京系列の番組同士で、毎週争っているのだ。
今のところ両者均衡のままこの状態が続いているが、
本来なら雌雄を決しているはずなのだ。「カニバリ」である。

テレビ東京、それで本当にいいのか?

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ファンヒーター

高性能電気ストーブで一冬過ごしてみたが、
電気代がかかってしまう。
それに部屋全体が暖まらない。
石油ファンヒーターを本格的に使ってみることにした。

特段のメンテもせず、ワンシーズンほとんど使わず放置した、
つまり2年近くほぼ使っていなかった灯油を注入。
これがよくなかった…

最初のうちはうまく動いてくれていたのだが、
徐々に点火が悪くなり、ブスブス煙を吐くように。
そして点火しても、ぬる~い風しか吹き出さない。
心なしか頭も痛い…不完全燃焼か?

こりゃやばい、ということでネットで調べた結果
「気化器」という部品がおかしくなっているらしい。

生来のケチ心で、分解修理にトライすることに。
ネジを開け、ストーブを分解。
ネット上の情報通りの構造である。
パソコン車のオーディオ電気シェーバー
分解は慣れてはいるけれど、やっぱり難しい…

どうにか気化器の分解に成功。
バネの中に格納された「ニードル」という棒状の部品に、
カーボン(すす)がびっしりこびりついていた。

これまたネット上の情報通りに、コンロでカーボンを焼く。
チリチリと炎を上げて焼けるすす。
カッターですすをこそげ落とすとポロポロ取れ、
ニードルが金属の光沢を取り戻した。

本来はニードルを装填するケーシング部も
「キャブクリーナー」で洗浄するのが理想だそうだが
さすがにそこまで凝る気にはならず
(大体、キャブクリーナーのほかの使い道が思いつかない)。

で、部品を元通りに戻し
(一部、バネ回りの部品を逆に装着しかけてしまった…危ない危ない)、
ファンヒーターを原状復帰させた。

そして、新しく買ってきた灯油を入れ、
動かしてみた。
…うーん、着火はするが相変わらず風はぬるく、
のぞき窓から見える炎も相変わらずオレンジ色。

こりゃ買い換えかな…と思ったが
「不完全燃焼には着火・消火を5回繰り返す」という情報を知り、
やってみた。すると、徐々に症状は緩和。
最初はオレンジだった炎も青くなってきた。
内部に残っていた古い灯油が悪さをしていたのだろう。

いまはなんとか普通に動いている。
ただファンヒーターは5~10年で大体悪くなるという。
修理代も5千円以上かかることはザラで、
買い換えた方がいいらしい。
次回調子が悪くなったら買い換え時なのだろう。

とりあえず、古い灯油は使わないことです。
(なお、分解については自己責任ですからね。
自信がない人は、おとなしく買い換えよう!)

(追記 16/1/1)
結局、元日の初売りで買い換えちゃいましたとさ。

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