« 選挙特番は必要か | トップページ | 両国橋 »

不自由な12年間

テレビ朝日「報道ステーション」のキャスター・古舘伊知郎が
16年3月で番組を降板することを発表した。

年末最後の放送をつつがなく終えた翌日、
マスコミに向けて発表し、
さらに「記者懇談会」で古舘自ら降板を告げた。

普通ならばこんな大ごとは
視聴者に向けて言うのが普通だと思うが、
「あえて」そうしなかったのだろう。

古舘は「不自由な12年間だった」と語り、
降板後は「しゃべりの仕事に専念したい」と言う。

「ニュースステーション」終了後、
鳴り物入りで始まった当初は、
放送時間を前倒しして、当時人気絶頂のみのもんたと対談したり、
生放送クイズ番組の進行をしてから
報ステに臨むといった「離れ業」もやってのけた。

しかし最近の報ステはそういった「遊び」もなくなり、
「言葉の魔術師」の古舘とは思えぬような、
静かな口調で淡々と進行するのが普通になっていた。

久米宏との対比はされなくなった一方、
近年は保守マスコミや「ネトウヨ」からの攻撃も根強かった。

そんな中、昨年「トーキングブルース」を復活。
報ステ開始前まで続けていた、一人語りトークライブである。

テレビで見たが、「報ステ」への愚痴も散見され、
相当うっぷんがたまっていたことは誰の目にも明らかであった。

聞けば、一昨年には「番組開始10年」を期に、
降板したい意向を伝えていたそうである。
しかし「あと2年間はやってほしい」と言われ、しぶしぶ続けたんだとか。

そう、「しぶしぶ」のキャスターだったわけだ。
いやいややっていた番組を、我々は見させられていたわけで。
まあそれでも古舘もプロだから、
そんなそぶりは見せずに高視聴率を維持してきた。

しかし「うっぷん」を晴らしてやる、とばかりに、
降板をサプライズ発表してみせた。
しかもマスコミを通して、だ。

視聴者を裏切りたかったのだろう。
「古舘節」の一環なんだろうか。
まあ、重ねて言うが「視聴者に向けて」語りかけて欲しかったけれど…。

いずれ、4月から古舘はまた「しゃべり」の世界に戻る意向。
「無理とは思うがオリンピックの実況もしたい」と夢も語っている。
もちろん、「プロレス」の世界も彼を待っているだろう。

また、「クイズ悪魔のささやき」に代表されるような
「毒舌」「お調子者」的キャラクターも古舘の魅力だった。
報ステでは一切隠していたキャラだ。

自分を攻撃し続けてきたネトウヨや産経新聞あたりにも
一発ぶちかましてもらいたいもの。

もう「自由」になるのだから。

|

« 選挙特番は必要か | トップページ | 両国橋 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17134/62934230

この記事へのトラックバック一覧です: 不自由な12年間:

« 選挙特番は必要か | トップページ | 両国橋 »