星雲仮面マシンマン SONG & MUSIC COLLECTION(PART2)
1枚目はMoJo歌う「星雲仮面マシンマン」から始まり、
全挿入歌とそのカラオケ(インスト)のほか、
TVサイズ主題歌のカラオケや挿入歌のオフコーラスVer.といった
マニアックな曲も収められている。
テレ朝の戦隊ものなどでもおなじみのMoJoは、
お得意の暑苦しい歌い方で「熱唱」という表現がぴったり。
大野とは「とみたいちろう」としてCMソングでも「共演」しており、
相性もバッチリである。
「こおろぎ'73」はコーラスを務めるほか、
メインの曲も1曲歌っている。
なお大野が編曲も手がけたのは
主題歌とエンディング「おれの名はマシンマン」だけで、
挿入歌のアレンジはすべて、
吉村浩二やいちひさし(武市昌久)といった、
子供番組を得意とする編曲家が担当している。
従って、全体的には、大野雄二を連想させるような
「ジャズ」「フュージョン」色はほぼなく、
子供が好むであろう軽快な聴後感の曲が多い。
いっぽう大野が編曲まで行った、
主題歌のTVサイズ(テレビ放送用の録音)は、
タイトルシークエンスに合わせてイントロをがらっと変えており、
「劇伴職人」としての技を感じさせてくれる。
そして目玉は、2015年初頭に録音された、主題歌「新録バージョン」。
歌うのはもちろんMoJo。
「まるでライブで歌っているようだ」という評も目にしたが、
伴奏に合わせて「ズッズズバ~ン」という声も出したりしていて、
まさにライブ感を感じさせる。
「せいうんかめん」を「せいうんかんめ~ん」と歌ったり、
あえて声を裏返らせたり、
歌い方が当時と違っているところが興味深い。
なお伴奏は新しく録音されたように聞こえるが、
実際は当時の音源を使っているとのこと。
ドラムスやエレキ、ホーンセクションを強調することで、
打ち込みを思わせるような近代的な仕上がりになっている。
ただ、代わりにストリングスや、装飾的電子音が
弱められているのが少し残念な気もする。
(続きはPART3)
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