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2015年3月

5きげんじゃない日々

岩手を代表する情報番組「5きげんテレビ」の司会者が代わった。
勤め人だとなかなか見る機会に恵まれないので
なかなか動向を知ることが出来ないのだが…

番組開始は97年。そろそろ20年の声を聞こうという長寿番組。
初回から司会を務めてきたのが、
当時気鋭の若手だった平井雅幸アナウンサー。

「岩手を代表する」存在にまで番組が成長、
平井アナはアナウンサーの身分のままアナウンス部を転出、
「5きげんテレビ部部長」に就任していた。
番組は、テレビ局の一部署にまで「のし上がった」のだった。

ライバル番組が生まれては消えたが、
現在は独走状態。
そんな快調の中、今年の2月頃、
「岩手のミヤネ屋」平井アナウンサーは画面から消える。

体調不良、との告知がなされ、
代役として中堅の岩瀬アナウンサーが司会に就く。
しかし平井アナはいっこうに復帰しなかった。

入院説がささやかれるようになった3月、
平井アナはVTR出演、正式に「番組降板」のアナウンスがなされた。

やはり体調不良であること、
そしてその不調はだいぶ前からであることも告白したが、
病名は何であるかは伏せたまま。

長寿番組を長らく引っ張ってきた「偉大なる存在」にしては、
あっけない幕切れだが、
言えないこともあるのだろう。

心労もたまっていたのではないだろうか。

本番は平日の90分間のみ。
準備やリハーサル、打ち合わせなどを含めても、
激務というほどではないだろう。

しかしオフや空き時間も、
平井アナは「雅さん」であることを求められる。

たとえば、どんなに疲れていても無愛想にはできない。
人の噂はあっという間に広がる。
特に、「視聴者とのキャッチボール」を謳う番組で
それは致命傷だ。

そうなると、嘘でも笑っていなくてはいけない。
腹の中が煮えくりかえっていても、だ。

どれだけ強靱な肉体をもってしても、
それでは精神をすりへらしやがては体力も奪う。
現に平井アナは50代を迎え、
ただでさえ衰えてくる時期だった。

平井アナの場合は、ときおり「本音トーク」みたいな
おしゃべりをする場面もあったが、
さすがに「本当の腹の中」まで吐露することはしなかっただろう
(そういうトークは求められる番組ではないし)。

たまったものが爆発してしまったのだろうか。
思ったより状況が深刻なのかどうかは、
アナウンスされていないので知るよしもない。
とりあえず休養が第一だろう。

平井アナは引き続き番組に携わる意向のようだが、
局のサイトのアナウンサー一覧から消えている。
司会は正式に岩瀬アナに引き継がれ、春を迎える。

岩手の夕方を変えた「マサさん」。
お疲れさまでした。

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星雲仮面マシンマン SONG & MUSIC COLLECTION(PART3)


2枚目は一転してBGM集。

1984年といえば「ルパン三世PART3」(いわゆるピンクルパン)の
放送期間に重なるが、
電子ドラムを多用し「アダルト感」を意識していた
「パースリ」とは全く異なる曲調。
子供番組、特撮番組であることを念頭に置いて
作曲していることがうかがえる。

いっぽうで、フルートを主旋律に置いた曲など、
「新ルパン三世」(いわゆる赤ルパン)の、
レコード化前提で演奏された後期BGMを
連想させるようなものもあり、質の高さには驚かされる。
すべてモノラル録音なのがつくづく惜しい。

個人的には、大野御大お得意のバラード系音楽が
聞きどころだと思う。
音程が激しく上下し、複雑ではあるが
叙情的なメロディライン。『大野節』である。

ブックレットはデータも満載。
曲名リスト、話数リストはもちろんのこと、
「第何話のどこそこのシーンで使われている」といった
マニアックな情報もてんこ盛り。

インタビューについては、
現在、東映子会社の社長を務める当時のスタッフや
選曲家、「マシンマン」役の佐久田脩、
さらにMoJoのサイン&近影もある…のだが、
一番大事な大野雄二へのインタビューがないのが残念。

なお制作スタッフの中に「高島幹雄」の名前を見つけ、
少しニヤリとしてしまった。
高島は最近いろいろな仕事をしていて
なかなかサントラ制作に腰を落ち着けられないようだが
こういうところで名前を見られるのはうれしいところ。

計50トラック、
どこから聴いても満足まちがいなし。
もう一度言うが、大野雄二ファンなら買わないとイカンよ。

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星雲仮面マシンマン SONG & MUSIC COLLECTION(PART2)


1枚目はMoJo歌う「星雲仮面マシンマン」から始まり、
全挿入歌とそのカラオケ(インスト)のほか、
TVサイズ主題歌のカラオケや挿入歌のオフコーラスVer.といった
マニアックな曲も収められている。

テレ朝の戦隊ものなどでもおなじみのMoJoは、
お得意の暑苦しい歌い方で「熱唱」という表現がぴったり。
大野とは「とみたいちろう」としてCMソングでも「共演」しており、
相性もバッチリである。

「こおろぎ'73」はコーラスを務めるほか、
メインの曲も1曲歌っている。

なお大野が編曲も手がけたのは
主題歌とエンディング「おれの名はマシンマン」だけで、
挿入歌のアレンジはすべて、
吉村浩二やいちひさし(武市昌久)といった、
子供番組を得意とする編曲家が担当している。

従って、全体的には、大野雄二を連想させるような
「ジャズ」「フュージョン」色はほぼなく、
子供が好むであろう軽快な聴後感の曲が多い。

いっぽう大野が編曲まで行った、
主題歌のTVサイズ(テレビ放送用の録音)は、
タイトルシークエンスに合わせてイントロをがらっと変えており、
「劇伴職人」としての技を感じさせてくれる。

そして目玉は、2015年初頭に録音された、主題歌「新録バージョン」。
歌うのはもちろんMoJo。
「まるでライブで歌っているようだ」という評も目にしたが、
伴奏に合わせて「ズッズズバ~ン」という声も出したりしていて、
まさにライブ感を感じさせる。

「せいうんかめん」を「せいうんかんめ~ん」と歌ったり、
あえて声を裏返らせたり、
歌い方が当時と違っているところが興味深い。

なお伴奏は新しく録音されたように聞こえるが、
実際は当時の音源を使っているとのこと。

ドラムスやエレキ、ホーンセクションを強調することで、
打ち込みを思わせるような近代的な仕上がりになっている。

ただ、代わりにストリングスや、装飾的電子音が
弱められているのが少し残念な気もする。

続きはPART3

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星雲仮面マシンマン SONG & MUSIC COLLECTION(PART1)

こんな子供番組のCDを買うとは…
でも、大野雄二ファンなら買わなきゃイカンです。
1984年に日本テレビ系で放送された東映制作の特撮番組。

実際この番組を見た記憶はないが、
当CDのブックレットやWikipediaを参照すれば
この作品がどんなものかは大体理解できよう。
なおDVDも発売されている。

東映としては子供番組を増やしたかったが
得意先のテレビ朝日に空きがなく、
日本テレビを頼ってこの番組が生まれたようだ。

そして劇伴担当として、日テレで多くの仕事をこなす
大野雄二に白羽の矢が立った、というわけ。

そもそも日本テレビ自体が特撮を得意としなかったこともあり、
大野が特撮番組の劇伴を手がけたのは、
この「マシンマン」が唯一である。

MoJo(とみたいちろう)が歌う主題歌は
これまでもCDでリリースされてきたが
拙ブログ「MoJoスーパーベスト」参照)、
BGMについては(レコードにもなっていないので)
ソフト化は今回が初となる。

豪華2枚組で構成され、
1枚目は「SONG」、挿入歌中心。
2枚目は「MUSIC」、劇伴中心である。

放送当時は挿入歌がレコードでリリースされていたようだが、
劇伴は初ソフト化。
残念ながら劇伴はすべてモノラルである(まあ、ほとんど気にならないが)。

続きはPART2

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被災地

「震災のニュースは飽きた」。
こんなツイートを見た。中国地方に住む若者だ。
被災地でもなければ、素直にそう思うのだろう。

とあるベテラン放送作家はこうつぶやく。
「震災関連の番組が、視聴率を取れなくなってきている」。
人々、とくに首都圏で、3.11への関心が薄れ始めているのでは、というのだ。

当初は帰宅困難や原発事故など、首都圏にも直結する事象があり、
さらに津波映像の衝撃など、関心は高かったのだろう。

しかし4年が経過し、被災地の映像は見慣れたものになってきている。
しかも映像はどれも代わり映えもしない。
雑草とコンクリートだらけの荒涼とした原野と静かな海。
雪の吹きすさぶ仮設住宅。
生活への不満を口にする高齢者。

これが、復興のまるで進まない被災地の現実なのだ。
…なのだが、いつまでも同じ映像を見せられれば、
非被災地からは「いつまでやってるんだ」と思われることもあろう。

被災地を、3.11を、東日本大震災を忘れるな、
と言い続けることは大事かもしれないが、
あまり「しつこい」のも、考え物なのかもしれない。
むしろ「忘れてもらう」くらい、
復興を遂げることのほうが大事なのかもしれない。

しかしいまは復興など夢のまた夢。
忘れてもらっては、困るのだ。

いいタイミング、頃合いを見計らって、
発信していくよりないのだろう。

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