「を」と「お」
以前、盛岡市内で見かけた、とある張り紙。
「びわの葉お売ります」。
(ちなみにびわの葉は酒に漬けて使ったりする)
貼られていたのはガラス張りの民家。
以前は和菓子店だったようだが、
まあそれはどうでもいい。
「びわの葉を売ります」なら、まあ普通だろう。
「を」を「お」に書き間違える。
言ってみれば、小学生レベルの誤りである。
しかしこの字はどう見ても「年かさの字」だった。
年寄りのくせに「を」と「お」の区別もつかないのか?
…実は、これがよくあることなのだ。
戦前戦中世代だと、
子供の頃に教育を受けていない層が一定数存在した。
今でこそ、子供は100%学校に行くのだが、
当時は家庭が貧しかったり、
行政との連絡が不行き届きだったりして、
学校に行くことのない子供が相当いた。
当然、家庭内では会話したり、本を読んだりしただろうし、
大人になってからも新聞を読んだりテレビを見たりしているだろうから
それなりに字は覚える。
しかし「を」の字を覚えるタイミングを逸したことで、
「びわの葉お売ります」と、張り紙に書いてしまうようになったのだろう。
こう言っちゃなんだが、嘲笑の目で見られていたかもしれない。
ただ、実際には、学校に行かなかった人も相当いた、という
「昔の日本」を忍ばせる、貴重な張り紙、と言うこともできるのだ。
なおこの張り紙を最近確認したところ、
現在は「お」にガムテープらしきものが貼られていて
「びわの葉 売ります」になっている。
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コメント
「びわの葉 お売りします」と思いましたが、「お」が消されているということは、本気で間違ったんですね。
投稿: てるりん | 2014.09.15 10:56
10年くらい前、車中からよく見かけました。あの頃「を」は書いてなかったような気がしますね。
投稿: Loctite | 2014.09.15 09:24