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小林亜星CMソング・アンソロジー

ほしいほしいと思っていたCDがようやく手に入った。
12年前のCDなので、年代ものといえば年代ものだが。

小林は、俳優活動もしていたこともあり、
作曲家としてはあまり評価が高くない。

近年は(このCDにも収録されているが)「どこまでも行こう」での係争や、
実子が逮捕されてしまったり、いい話題はなく、
また本業でも(俳優としても)目立った活動はない。

ただ、60~70年代を中心に、商業音楽で多くの業績を残しているのは確かで、
その時期の作品が、このCDには多く収録されている。

1番目に収録されているのがレナウンの「ワンサカ娘」で、'64と銘打たれており、
実に50年前の作品である。キャリアは長い。

歌謡曲では都はるみ「北の国から」というヒット曲もあるが
(個人的には「警視庁殺人課」のテーマは大好き)、
このCDでも、弘田三枝子や朱里エイコ、デューク・エイセス、ハニー・ナイツといった
メジャーな歌手・グループを起用した作品が多い。

インストでは、「ホンダ」「サントリー」「ダーバン」などが収録されているが、
(時代もあるが)ジャズの要素がふんだんに織り込まれている。
一方で、「日立企業編」などはクラシック音楽の素養が生かされた作風だ。

そして近年の作品「さいでりあ」「ファミリーマート」などは
時代に合わせたポップスの作りとなっており、
小林の幅の広さを感じさせる。

(ファンなもので)どうしても、同じ慶大の大野雄二と比較してしまうのだが、
職人肌の大野と比べると、小林は手数の豊富さが目立つ。

たとえば「ダーバン'77・ジタンの香り」などは大野作品かと間違えてしまいそうだが、
シンセの使い方に微妙な差異が見られる。
後年になると電子楽器の使い方にも巧みさが見られ、
時代に敏感にあわせる柔軟性がうかがえる。

「不二家」は不祥事の末に他企業の傘下となり、
「レナウン」は中国企業傘下になった。
「カメラのさくらや」に至っては会社もなくなってしまった。
「さいでりあ」も(現在は別企業が商標を引き継いだが)倒産している。
50年もキャリアがあれば、クライアントも変わろう。

ただ、「ファミリーマート」「積水ハウス」「クラシアン」は今でも使われているし、
日本生命」などはリバイバルして再びCMに採用されたりもしている。

ほかにも加藤登紀子が演歌調メロディにトライしている「大関」、
長らくCMに使われた「日立の樹」など、
今は耳にしないものの、人々の心に残り続けている曲も小林は創作してきた。

先述通り、近年は目立った活動はないが
小林には元気なうちにまたユニークなCMソングを書いてもらいたいと思う。


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