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あまちゃんオリジナルサウンドトラック



「あまロス」の諸兄。
常日頃より録画した映像を見ては
ハンカチをかむ日々を送っていることと思うが、
テレビ番組から流れてくる「あまちゃん」のBGMに、
懐かしさがこみ上げる人も少なくないだろう。

「あまちゃん」の音楽を余すところなく(実際はかなり余しているそうだが…)
収録したサントラ集が、ビクターから2枚リリースされている。

まだ郷里編を放送中だった6月リリースの
「オリジナルサウンドトラック(以下便宜上「1」と表記)」、
最終回の近づいていた9月中旬リリースの
「オリジナルサウンドトラック2」である。

聴くと、「あぁ、こんな曲あったな」とか
「あの場面でかかっていたな」と、
ドラマが放送されていた頃にタイムスリップしたかのような、
錯覚に襲われる(大袈裟ですかね)。

音楽を担当した大友良英は、
「ノイズミュージック」という即興性音楽の演奏で知られている。
映画の劇伴の仕事も多く手掛けるが、
テレビでの仕事はもっぱらNHKが多いようである。

自分もこの番組で初めて聞いた名前であったが、
いやはやこの大友という作曲家、凄い人だと心底思う。

若き日には海外でバンド活動にもいそしんでいたとのことで、
音楽的素養の豊かな人物のようであるが、
かなり広いジャンルの音楽に精通しているようだ。

サントラの曲タイトルからもうかがえる。
「ブルース」「マーチ」「ワルツ」「スカ」
「デキシー」「サンバ」はまだなんとかわかるが、
「クレッツマー」「ラグタイム」は「なんじゃそりゃ」である
(クレッツマー=クレズマーはなんとなくわかってはいたが)。

「あまちゃん」の面白さは、雑多なジャンルの音楽要素を
身にまとった劇伴によって、彩られていたのだろう。

大友が作曲していない曲が、含まれている。
それが「いつでも夢を」と、「星めぐりの歌」。

「星めぐり」はライナーノーツに書かれている通り、
宮沢賢治が作曲したものである。
ドラマの中では、祖父・忠兵衛のシーンで印象的に使われた。
郷愁を帯びた独特のメロディ。
これを採用した大友の慧眼にも恐れ入るところである。

ほかにも、「探偵物語」へのオマージュなどもあって、
ホホーと感心させられたり。

CDに収められている曲は、
ほとんどがアコースティック、楽器演奏による曲である。
打ち込みなどの電子楽器音はあまり使われていない。
しいて言えば電子ピアノ、エレキギター程度。

打ち込みでは難しい「変拍子」の曲もあって、
ドラマに緊張感を与えていたのかな、とも思う。

そうそう、エレキと言えば、脚本を書いたクドカン、
宮藤官九郎も、エレキで演奏に参加している曲がある。

宮藤も音楽についての知識は人並み外れたものがあることは
脚本家らも伺い知れた。
そりゃ、音楽でも楽しめるドラマになるはずである。

CD全体を通して聴いていくと、
おなじみのテーマ曲を主題にしたものが多く、
同じようなメロディが続けて使われているので、
2の後半にもなってくると
「またそれか」と思ってしまうところはあるが、
そこは目をつぶって、1・2通して聴いてみてもらいたい。

「あまちゃん」がいかに楽しく、切なく、
滋味深い作品であったか、実感できると思うのである。

「あまロス」解消、というより、
これを聴いて「あまロス」をこじらせてほしい…、
番組ファンの切なる願いである。

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