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2013年8月

コーヒー

新聞各紙に1面のデカデカティーザー広告を掲載したネスレ日本は、
28日に「インスタントコーヒー」という名称の使用をやめ
「レギュラーソリュブルコーヒー」に変更すると発表した。(毎日

「ソリュブル」はSoluble、「溶けやすい」という意味。
それに「レギュラー」を冠することで、
レギュラーコーヒーに近づいた、というイメージを持たせる狙いがあるようだ。

そもそも日本人が普及に寄与したこともあり、
「インスタントコーヒー」は和製英語と思っていたが、
Wikipediaには「Instant Coffee」で掲載されている。
「Instant」だけでもインスタントコーヒーの意味があるという。

「レギュラーソリュブルコーヒー、なんて名前は定着しない」と
"E電"扱いする人が多いようだ。

まあおそらく一般に定着するとはネスレも思っていないだろう。
長すぎるし、「ソリュブル」という聞き覚えのない、
かつ日本人には発音しにくい単語では、呼んでもらえない。

ただ、当のネスレも近年「インスタントコーヒー」とは
ほとんど名乗っていなかったはず。

今後ネスレ日本として、品質表示、
カテゴリー名として「レギュラーソリュブルコーヒー」と命名する、
ということなのだろう。
インスタントコーヒーと呼びたければどうぞ…という姿勢だと思う。

「インスタント」、"即席"の味ではなく、
よりレギュラーコーヒー、ドリップコーヒーに近い味を
再現してみせているぞ、という気概の現れなのだろう。

確かにインスタント…いやいやレギュラーソリュブルコーヒーの風味は向上している。
「香味焙煎」なんかはかなりいいところまで行っていると思う。
安物のレギュラーコーヒーよりも、よっぽど香りが良い。

確かに、レギュラーとソリュブルでは味が違うのだけれど、
"嗜好品"としてのコーヒーとしては、
同じ土俵に立っている。

Solubleは「Solution」と語源は同じ。
「溶ける」のほかに「解決できる」という意味もある。

「即席」から脱却するという問題を無事、
Solubleできるだろうか。

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ハード&ソフト

ファミリーコンピュータで世界的な覇権を握り、
栄華を放った任天堂の凋落が止まらない。
売上は精彩を欠き、内部留保は潤沢とはいえ、
それを食いつぶしているような状況。

ゲームの主戦場は完全にスマートフォンに移っており、
任天堂に代表される、ハードとソフトを抱き合わせる商法は
通用しなくなってきている。

同じハードメーカーとはいえ、スマートフォン寄りの商売もしている
ソニーやマイクロソフトと異なり、
現在の任天堂のビジネスモデルは、
スマートフォンを喰わないと喰っていけない、という、
そりゃ無理だろ、的なポジションにある。

任天堂も、ハードをソフトランディングさせ、
ソフトに舵を切るほうが収益力は確保できるのだろうが、
それでは他のソフトメーカーと同じ土俵に立つだけになる。

ハードとソフト、という話で思い出すのは、
「写研」という会社である。

写真植字(写植)という、いわゆる「活字」を進歩させた、
文字印刷技術のトップメーカーだった。

「だった」というのは、今や見る影もない弱小企業に成り下がったからである。

写植は、文字を版下に印字するハードウェアと、
書体(今で言うフォント)を搭載した「文字盤」という
いわばソフトウェアの、抱き合わせで成り立っていた。

写研は日本における写真植字の草分けで、
名実ともにトップメーカーとして君臨。

東京に地盤を置く写研のライバルだったのが大阪の「モリサワ」。
もとは同じ製薬会社に勤めていた両社の創業者が、
写真植字装置を共同開発したのだが、
わけあって東京と大阪に袂を分かちしのぎを削った。

ライバルと言っても、地元の大阪でモリサワが健闘していた程度で
全国的シェアでは写研の一人勝ちだった。

それが崩れたのは、パソコン(当時はMac)による製版の広まり。
写研は、パソコンを使わないハードウェアの販売にこだわったが
モリサワは文字盤をデータ化=ソフトウェア化し、
Macで使えるようにした。

自社ハードの販売を犠牲にしたのだが、
それが奏功することになった。

パソコンはあっという間に普及し、
モリサワのフォントが支持を集める一方、
パソコン上で使えない写研のシステムは嫌われ、
徐々にシェアを落としていく。

誰の目にも、写研の書体とモリサワの書体では美しさが違っていたが
Macで操作できるモリサワ製品の便利さにはかなわなかった。

これが20年ほど前の話。

モリサワはいまやフォント業界トップシェア。
新聞広告などはほぼ100%モリサワの書体が使われていると言っていい。

それに引き替え、写研は創業者の娘である女社長が
自社ハードウェアに拘泥した結果、凋落。
10年ほど前には粉飾決算も発覚している。

いまは大塚でひっそりと営業を続ける。
2年前にようやく書体のデータ化を発表したものの
その後音沙汰はない。「勝負あった」、である。
(なお写研は未だに自社ホームページすら持っていない)

話をゲームに戻して。
最大のライバルだったセガは、すでにハードを見切って
ソフトに注力している。

ただしセガはパチスロメーカー・サミーの傘下に入ってしまった。
ナムコもバンダイと経営統合、
同じ玩具メーカーではタカラとトミーも合併。

任天堂も、一介の花札屋からここまでのしあがってきた自負はあろうが、
いつまでも独立独歩、というわけにはいかないかもしれない。

「任天堂」という社名は「天に任す」という意味があるという。
お天道様は晴れたり曇ったりを繰り返す。ときには嵐も呼び起こす。
天に棹さすか身を委ねるか。

倒れるなら前のめり…なんて格好いいことは言っていられない、
従業員5000人は、そうそう運を天に任せられないのだから。

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ILC

ILC(国際リニアコライダー)実験施設の候補地が、
岩手~宮城にまたがる「北上山地」に一本化された。

ただし建設の本決まりにはほど遠く、
1兆円ともいわれる費用の負担についても宙ぶらりんである。

とはいえ日本以外に手を挙げる国はないといわれており、
そうなれば北上山地への建設はほぼ決定的となる。
日本にお金さえあれば、だが…。

竣工まで30年かかると言われる巨大プロジェクト。
推進した人々の大部分がこの世にいないであろう、
遠い未来の話だが、岩手県知事、宮城県知事をはじめ、
東北の人々は絵に描いた餅を口いっぱいにほおばっている。

いっぽう、北上山地と競っていたのが、
九州の佐賀~福岡にまたがる「脊振山地(せぶり)」。

声を上げたのは東北よりも先と言われており、
韓国や中国と近接している「アクセス性」などを売りにしていた。

しかし最終的には「東京により近い」東北に軍配が上がった。
一番の敗因は、脊振山地の建設予定地には「ダム」があり、
その下をくぐって建設するとコストが莫大になる、ということのようだ。

また、脊振山地には「活断層」がある、という調査結果が出たことも、
マイナスに働いたようである。

一番怒りが収まらないのは佐賀県の知事。
「予想だにしない結果だ」と憤り、
「東北は活断層の調査をしていないではないか」とおかんむり。

「東北はあんな地震があったじゃないか」と言いたいのを
ぐっとこらえているのかもしれない。
東北=震災、というイメージがあることは認めざるを得ない。

東北側も、ILCが「震災復興の一助になる」としている人々もいる。
しかし先述通り、完成は30年も後の話である。
また候補地選定にあたっては震災に関しては考慮されなかったという。

あんな地震はあったものの、北上山地の岩盤の堅さはよく知られたところである。
東日本大震災では被害の多くが津波による沿岸部の被害で、
内陸部では倒壊が少なかったため、建物被害は多くなかった。

ILCと東日本大震災は、基本的には切り離して考えた方がいいだろう。
ただし、全く無関係、とは言いきれないだろうけれど…。

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人生、成り行き~天才落語家立川談志~

稀代の落語家・立川談志の半生を描いたドラマが、
NHKBSプレミアムにて8月11日に前編、18日に後編が放送された。

松岡克由少年が16歳で柳家小さんの門をたたき、
75歳で死ぬまでを描き、
それぞれの年代に応じて3人の俳優が演じた。

前編「青春」では、談志役を小出恵介が務めた。
前座・二つ目時代から、沖縄で啖呵を切った40歳まで
若くて生意気で鼻っ柱の強い男を表現した。

「らくだ」「蜘蛛駕籠」など、
稽古シーンや高座シーンも器用に演じてみせた。

前編の前半で、やや説明的描写がクドい感があったが、
小出の熱演は、それを帳消しにした。

いっぽう後編「家元」では、中山秀征が演じた。
これが一番話題になったもとだろう。
遺族が中山のキャスティングを希望したというのだが…

一般的には「芸がない」「事務所の力で売れた」イメージの強い「ヒデちゃん」だが、
このドラマでは、「変人」立川談志を体当たりで見事に演じきっている。

中山のトレードマークであるガラガラ声も、
晩年の談志にぴったりと合っていた。

そして、前編・後編通じて断続的に挿入される、
口もきけなくなった最晩年の寂しい姿を、
舞踏家の田中泯が好演した。

最晩年のシーンではセットを意図的に最低限にし、
ホリゾント(スタジオの壁)をむき出しにして、
文字を映写する、舞台のような演出が試みられた。

また、それぞれの年代において、
ターニングポイントとなるシーンでは、
立川談志という「名跡」そのものが談志本人に語り掛ける、
という演出が行われた。

この「名跡」役=ナレーションは、弟子の立川談春。
談志を愛してやまぬ弟子の談春が、ドラマとはいえ
談志を冷静に批評するおかしさがあった。

志の輔、志らくなどの有力弟子へのインタビューも挿入され、
弟子たちが立川談志を、文字通り「語りつくした」。

このドラマでは、
談志を語るのに重要なエピソードも大体網羅していた。

「師匠・小さんに、はむかいながらもキャッキャとおどけ合う」
「賞味期限のとっくに過ぎた食い物を弟子に”贈呈”する」
「クマのぬいぐるみをかわいがり続けた」など…。

当然、「落語協会脱退事件」も描く。
もう少し掘り下げてもよかったかな、
と思うがそれは贅沢な話か。

脇を務める俳優陣もなかなかのもので、
家族役の大谷直子や坂井真紀も存在感があったが、
驚くべきは柳家小さん役の柳亭市馬だった。

談志と親しい弟弟子ではあったが、
そうは言っても今や落語協会の副会長である。
禍根を引きずる中での出演は勇気が要ったかもしれない。

立川流一門の落語家も出演。
ネットでもおなじみ、「万年前座」の立川キウイは
実際と同じく弟子のひとりを演じた。
セリフなしだが、ひときわクサい演技で、
別な意味での存在感を漂わせていた。

また、談志生涯のライバル・古今亭志ん朝役にマギー、
のちに目覚ましい活躍をすることになる弟子・志らく役に森岡龍。
「あまちゃん」ファンは「おっ」と思ったのではなかろうか
(なお若き日の志ん朝役の太賀も「あまちゃん」に出演している)。

見ごたえたっぷりの計2時間であった。

…立川談志とは何者だったのか。
この番組では「生涯、落語を愛し続けた男」という答えを出した。

一時期スタンダップコメディアンになったのも、
参議院議員になったのも、「笑点」を立ち上げたのも、
すべては落語のためだった。
落語の衰退を憂い、注目を集めるためのこと。

どう見ても意味不明な行動を起こしたり、
過去と矛盾する言動を繰り返したり…
それも、談志本人は「矛盾のない人間はいない」と片付ける。

後半、談志が新潟で「談志米」の収穫を行い、
手伝ってくれた農家のおばちゃんを
「ああいう仕事をしている人のもうけと、
株とかでのもうけは違うね」と評価する実際の映像が流れた。

自らは「上納金」で弟子から金を搾取しておきながら何を言うか…と
思わず笑ってしまったのだが、
それもまた「立川談志」なのだ。

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フローリングに足跡が…

自宅のフローリングに足跡がついていた。
今まで全然気がつかなかった。

施工業者がミスったのか、と思ったのだが、
足の裏の指紋みたいな筋まできれいに写っている。

裸足で作業するはずもないし、
そもそもプロがこんな凡ミス、するわけがない。

そう思っていた次の日の夜、
足跡が増殖していたことに気づいた。

足のある幽霊か、宇宙人か…なんて想像する前に、
思い当った。

毎朝、足に「デオドラントスプレー」を吹き付けていた。
靴下と靴で足が蒸れるからだ。

出先で靴を脱ぐこともあるので、気を付けているのだ…
が、それが裏目に出た。

デオドラントスプレーに含まれるアルコールが、
フローリングのワックスを溶かしてしまうそうなのだ。

そういえば、スプレーを吹き付けた足の裏を
フローリングにつけると、吸い付くような感覚があった。

このとき、ワックスが溶かされていたのだ。
うひゃー…

フローリング用の液体ワックスを引っ張り出して
塗ったところ、どうにか元通りに復旧させることができた。

塗ると言っても、布にしみこませて塗る程度ではらちがあかず、
液体を「ぶちまけて」、軽くならして乾かすようにしないと
元に戻らない。

フローリングに謎の足跡がある方、
デオドラントスプレーの使い方にはお気をつけて。

スプレー後の足はワックスがけしたフローリングにつけないこと。
マットの上でやるか、あるいはそのまま靴下をはいてしまうこと。

そして足跡を消すにはフローリング用ワックス。
ホームセンターで売っています。

ただし素人がわけもわからずやると
取り返しもつかないことになるかもしれないので
恥をしのんで業者に連絡するのも一つの手ですよ。

汗ばむ季節、エチケットのつもりが、
「偉大な足跡」なんてことにならないように…
月面ならいいけど、フローリングじゃ何の自慢にもなりません。

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不適切な真実

店員の不適切写真が相次ぐ(NHK)。

コンビニ店員がアイスの冷凍庫で寝そべる、
弁当店の店員が大型冷蔵庫の中に入る、
ハンバーガー店の店員がバンズ(パン)の上で寝っ転がる…。

最近になって相次いでいるイメージがあるが、
過去にも「テラ牛丼」など、いたずら写真をネットにアップして
ウケようとする事例はあった。

NHKが上記記事で「不適切写真」の事例の一つとしている、
芸能人やスポーツ選手が来店した様子を撮影し
アップするというのもよくある話。

写真でなく文章で紹介し「炎上」…というのも一時騒ぎになった。

これらは、その全部が、10~20代の若者による「いたずら」で、
Twitterに投稿し流出している。

若者はいつの世も「無軌道」である。
その野放図が、世間の役に立つならいいが、
こういう方向に向いてしまうと…ろくなことにならない。

正直、こういういたずらは日常行われているのだろう。

それを「ネット」というパブリックスペースに上げて、
ウケを取ろうとするから、騒ぎになるのだ。

いたずらをする連中よりもっと厄介なのは、
「晒し厨」(自称「有志」)かもしれない。
不適切写真を察知すると、拡散し、
個人情報を調べ上げて「社会的に抹殺」しようとする。

昔の「必殺仕事人」とか「ザ・ハングマン」気取りで…。

「必殺」や「ハングマン」で標的になるのは
私欲をむさぼるとことん悪い奴らなのだが、
「不適切写真」はただの「いたずら」にすぎない。

正直言って、アイスの冷凍庫で寝そべったところで
衛生的にはあまり問題がない。
ただ、「気持ち悪い」というだけで。
(食材や備品を「パクった」というラーメン店の事例もあり
こうなると「窃盗」だけれど)

「有志」たちは、
こういう「いたずら者」をつかまえて「炎上」させて、
「下手人召し取ったり」を実現したいわけだ。

いたずらをした方も、目立ちたくてやっている。
つまり「どっちもどっち」である。

正確にいえば、
「いたずら者」は「仲間内で目立ちたい」だけだし、
「有志」のほうは、目立ちたいといっても自分の存在は絶対に出さない。

しかし「ヒーローのカタルシス」を得たい、という点では共通している。

こういういたずらをする理由はほかにもあるのだろう。
店長に怒られたので、はらいせにやった、とか。
こういう「炎上」を見越して、店や運営会社を追い込むためにやっている…
というのは勘ぐりすぎだと思うが。

いずれ「炎上」してしまうと謝罪は避けられない。
それは休店、閉店に至り、
アイスの冷凍庫のコンビニの場合は、
フランチャイズの契約解除にまで至っている。

何度も言うがこれは「いたずら」だ。
詐欺とか放火とかとはわけが違う。
しかし結果、店や会社に過大な損失を与えてしまう。

それが一旦「有志」にばれると、
あっという間に取り返しのつかない事態に陥る。
ソーシャルネットワーク、ネットの「闇」であろう。

本人たちは「いたずら」のつもりでも、だ。
もうそんなことも許されない時代になってしまっているのか。

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失敗を赦せ

政治家が、一つの失言でダメージを受ける…これは昔からあること。
先日も、総理経験者がうっかり口を滑らせたが、
あれはマヌケに過ぎた。

まあ、政治家であれば発言=失脚に至るケースは
あまり多くなく、仕事でとり返せばいいからだ。
ただ、「ブログ県議」とネットやマスコミから揶揄された岩手県議が
アルコールを大量に摂取して川に身を落とした件は記憶に新しい。

失言を攻撃されるだけではなく、
過去の失態までほじくり返される。
ネット時代になり、過去の行状はすべからくアーカイブされるようになり、
ますます警戒が必要になる。

そうなると「安全運転」になってしまい、
優等生的な行動しかしなくなる。

これは政治家だけじゃなく、企業経営者とか、芸能人でも同じだろう。

先日の「27時間テレビ」。
「極楽とんぼ」の加藤浩次が、
元相方を「あいつを許してつかあさい」と視聴者に懇願。
ジョークめかしてはいたが、間違いなく本心である。

元相方は未成年との淫行疑惑で仕事を失い、
九州で「肉巻きおにぎり」を売っていたが
会社がつぶれてしまったのだそうだ。

淫行疑惑から7年。
「芸人らしい芸人」だった元相方は、
いまだに復帰の見込みがない。

何しろいまだにネットでは
「淫行をした人間を許すなんて…」という声が上がる。

確かにいろんな考え方はあると思うけれど。
罪そのものは許されるものではないが
(そもそも行為自体が疑わしいという説もあったが…)、
職を追われて7年も経って、許してもらえないのか。
それとも、一生贖罪し続けないといけないのか。

あまりにも酷すぎやしないか。
殺人とか、重大な犯罪はさすがに…と思うが。

「過失」と「犯罪」は違う、と言われるかもしれないが、
どっちにしても「つまづき」であることは同じ。

つまづいてドブに落っこちた人間を、命を終えるまで
棒で小突いて這い上がれないようにする行為を、
喜んでするような人間こそ許しがたいと、思うのだが…。

性善説に過ぎる、と言われるかもしれないが、
やり直すチャンスは、公平に与えられるべきだと思うのだ。

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まめぶを作りました

Mmb

…以上、橋本愛のパクリ。

というわけで、大人気の「まめぶ汁」を作ってみた。

正直、「あまちゃん」以前から久慈市で仕事をすることがあって
よく食べていた。当時から町おこしとして、
新しい名物ということでまめぶ汁はプッシュされていたのだ。

そのときのほうが、ポジションはよっぽど「ビミョー」だったが、
いまやそれが大人気というから、やっぱりテレビはすごい。

「まめぶ」は本来の久慈市ではなく、
山奥の旧「山形村」の名物である。
磯の要素が全くないのはそのためだ。

素朴な郷土料理で、さほど手が込んだものでもない、
というのは分かっていたが、今回初めて自分で作ってみた。

久慈まめぶ部屋」には細かなレシピがあり、参考にした。

ただし面倒だったので汁の具材は簡略化。
ごぼうと人参と油揚げだけにした。

そして主役のまめぶ。
これは、平たく言えば「お団子」。
小麦粉の生地の中にクルミと黒砂糖が入っている。

「しょっぱいんだか、甘いんだか」…と「あまちゃん」では
「ビミョーな食べ物」である、と表現するのだが、
これがまめぶ汁の「命」。甘さとしょっぱさの共存が「ミソ」なのだ。

マックグリドル」が嫌い、という人は、
甘いのとしょっぱいのが一緒に口に入るから、だと思うが、
あれが苦手な人は、まめぶにもたぶん抵抗があるかもしれない。

クルミもいい仕事をしている。
適度な油っこさが、アクセントになっている。
中身が黒糖だけでは物足りないと思う。

そもそも岩手では、「美味しい味」を「クルミ味」と表現する。
クルミの味じゃなくても「くるむあず」と言うのだ。

団子自体は小麦粉で作る。
レシピによれば「熱湯を使う」ということで
やってみたが、(当たり前だが)熱いので、
生地をまぜてこねるのに難儀した。

生地作りのさなかに、ゴボウ、ニンジンを刻んだものを
出汁としょうゆを入れた煮汁で炊いていく。
本来ならしめじなども入れるが今回は省略。
(本物は本場で食べるから、ということにしておく)

ただまあ、盛岡も気温30度になるという日だったんで暑いのなんの。
なんのこれしき、我慢我慢。
生地がこねあがったところで、適当な大きさにちぎり、
お椀状にのばしたら、スプーンで黒糖を入れる。
買い置きの「沖縄黒砂糖」が役に立った。喜屋武ちゃんに感謝。

まめぶに入れる黒糖は少量、小さじ1/3くらい。
そこにむきくるみを入れる。
買ったのは「ケーキ用」だったけどいいか。

そして開口部をつまんで、内部を密閉しボール状にまとめていくのだが、
くるみがいびつのため、ときおり中の黒糖がはみ出ることが。
これは生地を左官屋のように継ぎ足して対応。

先のレシピの半分量でまめぶをせっせと作ったところ、
約20個ほどになった。

これを煮汁にドボドボと入れ、煮込む。
最後に火が通りやすい油揚げを入れ、ひと煮立ちさせ、
まめぶに火が通ったっぽいところで完成。

試食。
まだまめぶが煮あがってはいなかったものの、
それなりにおいしく仕上がった。

郷土料理だから、多少出来が悪くてもかまわない。
多少の出来不出来はなんとでもなるところが、
郷土料理の素晴らしいところ。

というわけでまめぶ汁は
特殊な材料は一切ないので、
北海道でも沖縄でも、冬だろうが夏だろうが
いつでもどこでもおいしくできる(はず)。

どうぞ、トライして「あ」っ、と驚いてください。
あ、そこは「じぇじぇじぇ」か。

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トライアル盛岡青山店

本日オープンの「トライアル」盛岡青山店に行ってきた。
トライアルは福岡県が本拠地のスーパーマーケット。
北海道から熊本県まで170店舗が営業中という。

青山店は24時間営業で、酒類や薬も取り扱う。

場所は「コンビネーションプラザニットー」1階。
いろいろなテナントが出たり入ったりするビルで、
最近まで1階は「トイザらス」が入っていたが、
イオン盛岡南に移転してしまった。

青山地区と言えばスーパーの激戦区でもあり、
近くには生協やユニバース、ビッグハウスにマイヤといった競合店がひしめく。
そんな場所に全国チェーンが堂々の「岩手初進出」である。

盛南地区に新店を建設する情報は以前から報道されていたが、
ここの空きテナントの情報を察知し、
居抜きを決めてしまったのだろう。

オープンは9時半。開店前は当然のごとく大行列。
チラシも配布されたしテレビCMも少し流れていたので、
それを察知した人々が多数詰めかけた。
夏休み期間でもあり子供連れも多く見られた。

9時半少し前に店は開けられた。
感想としては「淡泊」。
BGMもなく(実際は開店後しばらくして低音量の音楽が流れ始めたが)
壁は真っ白で味気ない。
「これは!」という特徴を期待していただけ、なんとも肩すかし。

オープンセールなのでコーラなどが安く売られていたが
PBも思いのほか少なかった。

ただ驚いたのは、青森や岩手の商品が多数並んでいたこと。
生鮮品はもちろんのこと、南部せんべいのラインナップが結構あった。
岩手初進出でだいぶリサーチをしたのだろうか。

「野菜ソムリエ」資格を持つという某局の女性アナが
テレビカメラを引き連れていて、映らぬように移動。
開店時間にはテレビはこの局しかいなかった。

お米のセール。10キロ2980円とお買い得。
値札には「岩手県産」と書かれていた。
店員は「宮城県産…岩手県産のお米ですよー」と言い間違えていた。
宮城と岩手の区別がつかないということは、ヘルプで来ているんだろう。

レジ前あたりで立っていた店員の名札をチラッと見ると
「東日本新店担当」と書かれていた。さすが全国チェーン。

衣類他のスーパーとひと味違うのは、家電消耗品・DIY関連の品揃え。
メジャーやハンマー、軍手などといった品物がそこそこ豊富
(もちろん専業のホームセンターにはかなわないが)。
カー用品、とくに芳香剤の品揃えもあり、
DVD-Rとかインクジェットプリンター用のインクも一通り揃っていた。

隣にはケーズデンキ、真向かいにはイエローハットもあるのだが
これらの客もいただいてしまおうという寸法か。

思ったほど売り場は広くないのだが、
限られた売り場をプリンタインクや車の芳香剤で占めるあたりは強気である。

この日はポイントカード10倍という大盤振る舞いであった。

さほど離れていないドンキホーテあたりもライバルに捉えているのかも。
スーパー激戦区であるが、実際にはこの店が面する運動公園の並びには
食品スーパーはなく(かなり離れたマルイチくらいか)
隠れた穴場といえるかもしれない。

(追記)
再度訪問。「たのはたヨーグルト」まで置いているとは思わなかった。
店内アナウンスがユーモアがあり
「これを使うとお肌スベスベですよー。あ、私はあまり見ないでくださいね」
といった調子で、レジの店員も笑っていた。

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