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ILC

ILC(国際リニアコライダー)実験施設の候補地が、
岩手~宮城にまたがる「北上山地」に一本化された。

ただし建設の本決まりにはほど遠く、
1兆円ともいわれる費用の負担についても宙ぶらりんである。

とはいえ日本以外に手を挙げる国はないといわれており、
そうなれば北上山地への建設はほぼ決定的となる。
日本にお金さえあれば、だが…。

竣工まで30年かかると言われる巨大プロジェクト。
推進した人々の大部分がこの世にいないであろう、
遠い未来の話だが、岩手県知事、宮城県知事をはじめ、
東北の人々は絵に描いた餅を口いっぱいにほおばっている。

いっぽう、北上山地と競っていたのが、
九州の佐賀~福岡にまたがる「脊振山地(せぶり)」。

声を上げたのは東北よりも先と言われており、
韓国や中国と近接している「アクセス性」などを売りにしていた。

しかし最終的には「東京により近い」東北に軍配が上がった。
一番の敗因は、脊振山地の建設予定地には「ダム」があり、
その下をくぐって建設するとコストが莫大になる、ということのようだ。

また、脊振山地には「活断層」がある、という調査結果が出たことも、
マイナスに働いたようである。

一番怒りが収まらないのは佐賀県の知事。
「予想だにしない結果だ」と憤り、
「東北は活断層の調査をしていないではないか」とおかんむり。

「東北はあんな地震があったじゃないか」と言いたいのを
ぐっとこらえているのかもしれない。
東北=震災、というイメージがあることは認めざるを得ない。

東北側も、ILCが「震災復興の一助になる」としている人々もいる。
しかし先述通り、完成は30年も後の話である。
また候補地選定にあたっては震災に関しては考慮されなかったという。

あんな地震はあったものの、北上山地の岩盤の堅さはよく知られたところである。
東日本大震災では被害の多くが津波による沿岸部の被害で、
内陸部では倒壊が少なかったため、建物被害は多くなかった。

ILCと東日本大震災は、基本的には切り離して考えた方がいいだろう。
ただし、全く無関係、とは言いきれないだろうけれど…。

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