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2013年7月

参院選で勝ったのは池上彰

選挙開票速報特番。
もはやテレビ東京の「池上彰」は定番となってきている。

先日の参院選でも、テレビ東京の特別番組の視聴率は、
NHKに次いで2位。
民放では視聴率トップである。

テレビ東京が1位を取るのは、よほどのことである。
その「よほど」を、池上は起こしているのだ。

なんといっても池上の解説は「わかりやすい」そして「おもしろい」。

この候補は誰が支援しているのか、を、模型を使って解説する。
コメンテーターは無知そうな芸能人ばかり(これは池上が得意とする演出だ)。

池上はやたらに知識をひけらかさず、VTR明けにインテリジェンスを小出しにするが、
小出しだから嫌味がない。

そして、候補を揶揄する。
候補を紹介する時の「ミニミニ情報」を「小ネタ」のようにさしはさみ、
さらに「創価学会ネタ」。公明党候補を紹介する時は、お約束のように
「公明党=創価学会」に触れてくる。

「政教分離」主義にどう見ても矛盾する公明党の存在を池上は番組で突き、
候補にそのことを問うていく。

公明党候補を紹介する時の「来たぞ来たぞ」感は、視聴者をワクワクさせる。
そう、イチローが打席に立ったときのような…。

この「創価学会」に触れるという「タブー」を破ってまで、
「わかりやすさ」を追究するのが池上流。

この「わかりやすさ」「おもしろさ」が、
池上の特番が支持される理由なのだ。

いっぽう、他局の開票特番はどれもこれも似たり寄ったりで、
しかも「わかりにくい」「おもしろくない」。

「平日ニュースの看板キャスターを起用しなければならない」という不文律に陥り、
古舘伊知郎、安藤優子、村尾信尚といった代わり映えしない面々。NHKも武田真一アナだった。

TBSに至っては膳場貴子ではもたないと判断し関口宏を担ぎ上げたが、結果は…。
まあ、参議院議場から番組を進めるという手法には、
さすが赤坂の局だ、と膝を叩いたけれど。

テレ東は看板キャスターがいなかった。
以前は、しかたなく「WBS」の小谷真生子を起用していたが、
WBSは経済番組。小谷では独自色が出せるはずもなかった。

民放で人気を博していた池上に、
白羽の矢を立てられるのはテレビ東京しかなかった。

そもそもテレビ東京は、日本経済新聞の協力があるとはいえ、
系列局が5社しかなく、全国の状況を20社以上の系列局から仕入れられる他局とは事情が異なり、
「全国から膨大なデータを集めて分析し速報する」ことができない。

そのため、「ショーアップ」した「わかりやすい」「おもしろい」
開票速報番組の立ち上げに踏み切ることができたのだ。

ただ、そもそもこの「わかりやすい」「おもしろい」開票特番は、
久米宏の「選挙ステーション」が先鞭をつけていたはず
(当時、岩手に系列局がなかったので詳しくは知らないが)。

取材対象を揶揄するという手法は「ニュースステーション」が得意としていた。
模型だって、Nステのほか、今では「サンデーモーニング」が自家薬籠中。

しかしテレ朝もTBSも、型にはまった特番しかできなくなった。

選挙特番はそもそも、開票状況が逐一更新され、状況が刻々と変わる、
という「スポーツ中継」的面白さがあったはず。

しかしいまや20時の投票終了で各局議席獲得予想数値を出すようになり、
しかもその精度は似たり寄ったり。
当確だって、以前は「当確ミスで謝罪」というニュースが翌日によく流れてきたが
ミスを恐れ、当確で冒険もしなくなった。
つまりどの局を見ても、開票速報は金太郎飴のように同じなのだ。

地方局のローカル速報ならなおさらで、ショーアップする技術も度胸も持っていないから、
平日夕方のローカルニュース番組の看板キャスターが淡々とデータを読み上げ、
当確が出れば延々とその候補の事務所からの中継をだらだら続け、全国の情勢は全く分からなくなる。

それに比べると池上彰の開票速報の、なんと面白いことか。

他局も、そろそろ決まりきった構成の特番は、見直すべき時に来ているのではないだろうか。
特にくやしいのは、池上を発掘したテレビ朝日、そしてOBによって追いつかれたNHKだろう。

まあNHKに、ショーアップした速報番組は誰も求めていないだろうが、
民放については、看板キャスターでなくてもいいはずなのだ。
申し訳ないが、たとえば安藤優子が出ているから速報を見たいと思う人はあまりいないだろう。

そういう意味では、先述の関口宏の起用はいい例かもしれない。
参院議場での生放送というのも意表をついていてよかったと思う。

他の4局は「打倒池上!」で、もっとぶっ飛んだ内容でやったっていいのではないか
(ふざけたり笑いを取りにいったりしなくてもいいけれど)。
確かフジテレビも80年代のイケイケ時代にはそのような手法でやっていたはず。
しかも他の4系列は、テレ東系列にはない組織力・機動力があるのだし。

これは地方局や独立局にも言える。さきほども言ったが「淡々」「ダラダラ」とした
ローカル開票速報も見直すべきだろう。

なんにしても、池上彰はいろいろな「課題」を、政治家だけでなく
テレビ局にも突きつけたように思う。

今度の参院選で勝ったのは自民党でも公明党でもなく「池上彰」その人ではないか。

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うなぎの代わり

愛知県で、スーパーから鰻重やうなぎ寿司を万引きし、
車で逃げようとしたところ店員がボンネットに飛び乗ったが、
それを振り落として逃走、ナンバーで御用…(読売
アクション映画の世界である。
犯人は「うなぎが欲しかった」と…。

ウナギ不足で価格高騰中。
ニホンウナギはレッドリスト掲載の可能性もあり、
そうなると中国などから輸入もできなくなるという。

そこまでして喰いたいか?
ウナギなんて食べなくても死ぬわけでもないし。

ただ、うなぎは土用の丑の日の風物詩。
平賀源内がエレキテルとともに後生に残した文化。

気分だけでも味わいたい…
耳学問で作った「なんちゃってうな丼」。
うなぎは使わない。
材料はハンペンと海苔。

ハンペンを包丁で切り刻み
(すりこぎであたるか、ミキサーですりつぶす方がいいかも)

つなぎとして今回はタマゴを使った
(が、これは失敗。片栗粉のほうがよかった)。

それを、半帖の海苔に乗っけて、
両面を、油を敷いたフライパンでコンガリ焼く。
これが「なんちゃってウナギの白焼き」。

タレはお好みで。
醤油と砂糖を混ぜて電子レンジで3分くらいチンすればお手軽。

蒲焼きにするのは洗い物が面倒なので、
ゴハンの上になんちゃってうなぎを乗せ
上からタレをまわしかけてできあがり。

これ、期待しちゃダメですよ。
蒲焼き気分を味わうためだから。
いちおうはんぺんものりも磯の味はするけど
ウナギには勝てません。

もう土用丑の日も終わっちゃったけど
気分を味わいたい、でもお財布が…という方は、
お試し下さい。

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ゴミ界の秋元康

以前住んでいた場所のゴミ集積場は
大きなケージになっていて、カラスに襲われる心配もなかった。

燃えないゴミも、
回収日前日の午後から気兼ねなくゴミを捨てることができた
(燃えるごみはさすがに前日捨てはやらなかったが)。

ルール上はマズいんだろうが皆そうしていた。
なにしろケージになっているから誰にも迷惑がかからない。

しかしそうなっている集積場は少数派。
簡素な木枠に、ネットをかけているところがほとんどだろう。
ネットったって申し訳程度で意味をなさない。

カラスは頭がいいからすき間からゴミをあさるし。
まあ「やらないよりはまし」なんだろうけど…。

場所によっては、異様なくらいに「張り紙」をしている集積場もある。
町内会とか自治会とかでやっているんだろう。
そういう世話好きな人っているからね。

「他地区の者は捨てるな」
「奥の方から積むこと」…うるせーな、と思いたくなるが、
地域住民としていろいろひどい目に遭っているんだろう、

その積年の思いが、毛筆で書かれた字から感じる。
雨や湿気でその紙はガビガビで、墨汁はにじんでいる。
迫力はいや増すばかり。

「違反ゴミは中を見て突き返す!!」と脅迫する集積場もある。
それ、別な法令違反じゃね?と思うが…

こういう、「ベカラズ」をゴリゴリと押し付けて
統治をキメる「集積場の秋元康」が、
地域の平和と秩序を守っているのだろう。

でも、黙ってお金を出し合って、
土地を調達してケージを設置した方がいいと思うんだけど。

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セアカゴケグモ

岩手県内で2例目のセアカゴケグモ発見とのこと。
前回同様、関西方面から来た乗用車から見つかったという。

だからといって関西からくる車は
すべてセアカゴケグモを積んでるわけでもないと思うが、
少なくとも「連れてくる」可能性が高いということにはなる。

こう言ってる間に、関西以西から来た、
「セアカゴケグモを積んだ車」が
じゃんじゃん岩手県内に入ってきていることは間違いない。

岩手県からセアカゴケグモを排除するのは
もはや不可能であろう。
関西以西からの乗用車をチェックすることなどできないし。
そしてクモ同士でツガイを見つけて繁殖する。

Wikipediaによれば-0.5度までは生きられるという。
マイナス10度まで寒くなる岩手の冬を越すことは容易ではないだろうが
環境によっては越冬できるということも考えられる。

あとは人間のほうで、「どう対策するか」を考えるほかないと思う。

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あわあわ

新興都市・汐留が一面の「銀世界」に…
といっても、6月末に雪が降ったわけではなく、
「ボディーソープ」の「泡」が町を覆い尽くしたという珍事件が起こったのだ(朝日)。

住友不動産ビルに入居する、CM制作を請け負う「電通」の子会社が、
CMで使うと思われるボディーソープ約40リットルを、
給湯室からドボドボと流してしまった。

そこから下水道に流れていけば良かったのだが…
ボディーソープは「あわれ」泡状になって、
穴があったのだろうか、ビルの玄関脇から周囲に吹き出してしまったという。
そして汐留の街は、泡だらけに。
遠目で見れば「ゲレンデ」だが、
ボディーソープの香りが、周囲に漂っていたという。
さわやかな香り、というよりは、「クサかった」と思うけど…

大量の泡を、警視庁のお巡りさんたちがせっせと処理。
交通整理などにも追われたはずである。

電通の子会社はなぜ、大量のボディーソープを流しから捨てたのだろうか。

パッケージに入っていたのだから、そのままゴミとして捨てるとか、
あるいはどうせタダなのだからみんなで持ってって、とかすれば、
こんなことにはならなかったはずだ。

想像するに、CMを制作する会社のようなので
「未発売」の新製品だったのではないか。
その新製品ボディーソープのパッケージや中身を実際に見たり、
においをかいだりしながら、CMのプランニングをしていたのだろう。

未発売ならば、おいそれと捨てるわけにはいかない。
「守秘義務」というヤツだ。

情報漏れは防がねばならない。
周囲のテナントに「余ったからこれあげます」なんて、もってのほか。

社員で持ち帰って使ってね、なんて言ったって、
電通の子会社の高給取りがそんなみみっちいことをするはずもない。

で、余ったボディーソープを、泡立つとも知らずに、
液体だから流しに流しちゃえ、と…。

ボディーソープ自体は弱酸性で毒性も少なく、
下水に流したところで害はない(そもそも40リットルと量も少ないし)。
お風呂に入れば誰だって、
体につけた石けんなりボディーソープなり、排水溝に流すわけだし。
ただ、40リットル一気に、となると、
それなりに、モラルは問われる話しだと思う。

まさかボディーソープで街を洗い流そうと思ったのではあるまいな。

それとも、「汐留がゲレンデみたいになった」くらいだから、
スキー場のCMをイメージしたくなったんだろうか。

あるいは今回警察官が多数出動したということで、
警視庁のイメージアップを狙ったのか。

さすがの「天下の電通」も、そこまでは考えてないか…
だって、マヌケすぎるもの。

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柳家さん喬・柳家喬太郎親子会

6月30日午後1時よりプラザおでってホールにて。
小ぶりなホールだが、席もよく演者の顔も見られてよかった
(公会堂なんかひどいね…冬はめちゃめちゃ寒いし)。

主催者は老舗そば店。
もう30年、さん喬を呼んでいるという(初めて行ったけどね)。

今回は親子会。前日に秋田で親子会が開催されたそうで、
その関係で盛岡でも親子会が実現したようである。

開演後に主催者があいさつしたのだが、
「さん喬」を何度も「せん喬」と言い間違え、客席がどよめいた。
どうも、さん喬が受賞した「芸術選奨」をあいさつに入れようとして、
選奨の「せん」とさん喬の「さん」が混ざったらしい。

やや興ざめする中、前座は柳家喬四郎「つる」。
どこかで見たことあるなぁ、と思ったら
この秋に真打ち昇進するそうで、ならば「笑点」で見たのだろう。
あまり評価は高くないようだが、この日はキッチリと仕事をこなしていた。
マクラで「盛岡の人と文通していた」と言っていたが、ほんとかな?

続いて喬太郎登場。
いつものロマンスグレーにポンポコおなか。
ただ、間近で見ると意外に頬がこけているように感じた。
忙しいもんねぇ。

「あまちゃん」を録画して見ているそうで。
『きょうは「じぇ」とか言わないよ』。

相撲の話になり、小さんが鈴本の控室でテレビ中継を見る、
というのを説明するのに、座っている座布団をめくりあげて
「この座布団を控室だと思ってください」。
突拍子もない行動に客席も沸く。
演目は「花筏」。上方の「動物園」に似たお噺。

続いて師匠・さん喬登場。
盛岡には半年ごとに呼ばれているそうだが(そうなの!?)
喬太郎との親子会形式は初めて、とのこと。

ソムリエの話を始めたので、鉄板のワインの話かな、と思ったら、
若き日に兄(あに)さんとバーに行った話へ。

その話題も佳境と言うときに、客席から携帯が鳴る音。
客席が軽くどよめく中、さん喬はさらっと流そうとしたが
2度3度鳴ったためさん喬は「こういう話するなってことかな…」とボソリ。

意に介さず?「棒鱈」へ。
田舎侍は九州出身でもズーズー弁、と相場が決まっているが、
この日はズーズーの本場ということもあり九州弁を強めに。
いちーちがちー、にーがちーはテンテコテン、で笑いを起こす。

中入り後、再び喬太郎。
盛岡という場所はいいところだ、新幹線の連結で待ち時間があって、
なおかつホームに喫煙所があるから、と。

まくらで十分客席があたたまったところで
「古典はもう充分やったからね!」と高らかに宣言し
客席のヴォルテージを上げ、春風亭昇太・作「夫婦に乾杯」へ。

(会場の演目表には「夫婦乾杯」とあったが間違い。
翌日の地元紙がこの会を記事にしていたが、
この演目表を参考にしたためやっぱり間違っていた)

日本酒メーカーの開発部員たちの
夫婦関係を描いた爆笑もの。

ガッツリ笑いを取り、喬太郎は一気にテンションを下げ、
陰のある表情を見せながら下座に消えていった。
こうじゃなきゃやってられないよなぁ…。

「夫婦に乾杯」は「短い」のが欠点らしく、
さん喬の出番が遅れる。

喬太郎の高座が短すぎたため、
喬四郎から呼ばれてあわてて控室から出てきたとのこと。
(さん喬の口ぶりを聞く限り、
喬太郎とはあまり顔を合わせていないようである。
まあ、そういうものなんだろう)

というのも、実は「棒鱈」は前回も演ったんだそうで、
根多帳をチェックして重複しないようにしていたのだが
前回のは見落としてしまった。で、今度こそ…といろいろ考えているうちに、
出番になってしまった、と。

テレビから落語番組がすっかり消えてしまった、
テレビは放送禁止用語が多すぎる…という話題から、「心眼」へ。
爆笑新作の喬太郎と真逆の、
しっとりした噺で客席をさん喬ワールドに引き込んだ。

サゲのあと、緞帳がないため、さん喬は下座へはけて終了。

おでってホールは、入口が一つしかなく通路も少ない会場ではあるが、
距離感がいい会場だったな。
次回も是非行きたい。(そば屋の半額券になる半券は使えそうもないが…)

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