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志村けんの戦い

現在、フジテレビの深夜で、
志村けんのコント番組「志村だョ!」が放送されている。

志村の深夜コント番組は昨日おととい始まったのではない。
志村の黄金期を象徴する「だいじょうぶだぁ」が終わったあと、
後継番組がうまくいかず、
深夜帯に「都落ち」したのが始まりで、
定期的に衣替えしていて、現在放送中なのが「志村だョ!」である。

番組は、商店街を舞台にしたドラマ仕立てのコントと、
クイズコーナー「いくらDEショー!」の2本立て。

レギュラーは、志村と長年共演を続けている優香に加え、
笑福亭笑瓶、三又又三、多岐川華子ら。

今まで志村との共演経験がない笑瓶や三又を起用したのが
実はポイントで、これまでこの枠では
ダチョウ倶楽部の上島・肥後を長らく起用していた。
「バカ殿様」「だいじょうぶだぁ」でもおなじみである。

その二人を降板させてまでの新顔登用は、
志村にとっての「挑戦」の象徴なのだろう。

志村と言えば気難しいことで知られ、
よく知らない人とはなかなか打ち解けられないようで、
年下のタレントにも敬語を使う様子がたびたび見られる。
優香を長年重用するのも、そのためである。

そんな中、売れっ子の(でもないけど…)ダチョウ倶楽部をあえて「見送り」、
新しい顔を入れたことは、「挑戦」と言うべきことなのだ。

ただし、番組内容はあくまで「安全圏」で、
志村のフィールドを超えないものである。
シチュエーションコントも、クイズコーナーも
いささか古臭い。

それを象徴するのが、志村が「タバコ」を手にしているシーン。
必ずといっていいほど、ワンシーンは志村の手から紫煙が伸びている。

タバコがテレビ画面や映画のスクリーンから消えつつあるが、
志村は未だに「日常の小道具」である「タバコ」にこだわる。

そして、優香ら女性キャストのセリフから消えない「女言葉」。
「○○だわ」「○○なのよ」など。
いまや20~30代の女性が使うことはまずないが、
志村はそこも譲らない。

このように、新しさを追い求めつつ、
守旧的な部分もあるのがこの「志村枠」なのである。

そもそも還暦過ぎたタレントに深夜番組の枠があること自体が
奇跡に近いのだが、
これも「渡辺プロ~フジテレビ」の蜜月関係がこの体制を続けさせている。

だからといってこれを糾弾したいわけではなく、
むしろ、志村けんが「コント」を作れる場が続いていることは
視聴者にとっても、有難いことなのである。

あれだけ人気を誇ったダウンタウンでさえ
お笑い番組が作れない時代なのだ。

確かに「志村だョ!」は今となっては番組のつくりが古臭く、
途中でどうしても飽きてしまうことを告白するけれど、
そういったところは少し工夫しながら、
志村にはコントを作り続けてほしいと思うのである。

ヌルいテレビの現状と戦い続けてほしいのだ。

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