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青臭い野原

放送局のアナウンサーを辞めて
フリージャーナリストに転身したH氏のニュースサイトが
いろいろな意味で注目されている。

自由に投稿できる、というのが売りなのだが、
斬新だ、目新しい、素晴らしい、といった
ポジティブな評価はあまりない。

原発事故について、根拠に乏しい「科学的知見」に
基づいた記事が早々に掲載されたことで、
早速評判を落としてしまった。

H氏は「すべての意見は公平である」的な見解を述べるにとどまる。
その後、少しずつ改めると表明してはいるのだが、
ネット上(おもにTwitter)で批判的な意見を述べる人々には
「愚痴はいいからアイディアを下さいよ、
それなら話を聞きましょう」的な態度に終始。

「論点をすり替えるな」と詰め寄られると、
最終的にはブチ切れてしまい、
「逃げんじゃねぇよ、お前の国だろうが」と、
恫喝、とまではいかないが、同級生に殴りかかるような態度をとる始末。

反省してすぐに紳士的態度に戻るのだが、
今後の活動を問われると
「改善していきます」「ご意見をいただきたい」ばかり。

なんというか、泥縄的対応には「稚拙さ」ばかりが目立つし、
タメ口ツイートに代表されるようにとにかく「青臭い」。

H氏がオープンしたサイトでは、
あからさまに偏った意見、怪しい(と思われる)主張も
「公平」に掲載される仕組みとなっており、
その管理の甘さを指摘されるのだが、
H氏に言わせれば「意見はみんな貴重な意見」で、
「市民みんなで作っていきましょう」。

幼稚園児の書いたいたずら書きも
公平に評価しようとする画廊みたいだ、と素直に思う。

すべての意見は公平である、というのは
一見正しいようで、しかしどこかで破綻をきたすと思うのだが、
これが支持者には「高邁な思想」に見えるらしい。

青臭くて、まっすぐで、美しすぎる。
しかし実世界で役立つにはあまりにも純粋すぎやしないか。
ロシアの「ナロードニキ」をほうふつとさせる。

社員時代に培った知名度で、
支持者もそれなりに集めているようだが、
色眼鏡をかけてみている人はもっと多い。
世の中、そんなにキレイじゃない。

H氏はまだまだ若い。
もう少し、修行が必要かもしれない。
世の中ひっくり返すには、入念な根回しをするような老獪さも必要だ。
「みんなでポジ出ししましょうよ」では、人をしらけさせるだけである。

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