両雄並び立たず
TBS日曜夜の「日曜ゴールデンで何やってんだテレビ」、
TBSが、3月3日をもって打ち切りとした、と発表(Infoseek/サイゾー)。
毎週欠かさず見ていた。
その「最終回」とされた放送も見ていたし、
確か、次回予告的なものもあったと思う。
しかし4月に入っても放送はなく、
怪しいな、と思っていたら、この打ち切り告知である。
コスパも異常に悪かったはずである。
ビートたけしと石橋貴明をそろえ、
毎週、とんでもないミクロな数字の視聴率をたたき出していたのだ。
最後まで10%は超えることがなかった。
とにかく「両雄並び立たず」。
たけし・石橋がお互い牽制しあって終わった感がある。
傲慢・傲岸が魅力の石橋も、
お笑い界の巨人・世界のキタノの前では
委縮せざるを得ず、牙をしまってご機嫌伺いに終始。
たけしもたけしで相変わらずのシャイボーイ。
相手がいじり甲斐のある後輩なら、
それ相応にいじり倒すのだが、
さすがに相手が石橋ではいじり切れなかった。
お互いに遠慮しあった結果、
いじる対象を求め、関東の若手芸人を大量動員。
ちまちまとコントをやらせたり、
しょうもないゲームをやらせて(個人的には嫌いではなかったが)
お茶を濁した。
初回からまずかった。
たけしと石橋を車に乗せ、二人きりでトーク。
「最終回」まで牽制しあっていたのだから、
この初回は推して知るべし。
盛り上げようと、ニコ動的な突っ込みテロップを
番組中に流しまくったが、これが邪魔の極地。
2回目でお役御免と相成った。
これに象徴されるように、番組は迷走を続ける。
目玉企画は最後まで見つからず、
石橋のオーストラリアロケも風雨でおじゃん。
あげく、各事務所のマネージャーに相撲を取らせる始末。
「カースタントわんこそば」という、
お笑いファンですらあきれてものも言えないような
シュールな企画が事実上最後の企画だった。
幕を閉じますといわないまま、
番組は幕を閉じた。
唯一キラリと光った企画は、たけし&石橋の浅草探訪。
たけしが修行したストリップ劇場フランス座(現・東洋館)の
屋根裏部屋を訪問したり、内容は濃かった…が、
一般視聴者はディープすぎてついていけなかっただろう。
たけしも石橋も番組打ち切りはいくらでも経験しているだろうから、
ショックもないだろうが
ただただ徒労感だけが残ったのではないか。
低視聴率にあえぐTBSが耐え切れるはずもなかった。
まあ4月を耐えたとしても、7月に終わった可能性は濃厚であるが。
お笑い界にはまたひとつ、レジェンドが作られた。
記録にも記憶にも残らないレジェンドが…。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- ハンサム紳士の落とし穴(2016.03.15)
- 不自由な12年間(2015.12.25)
- 選挙特番は必要か(2015.12.19)
- テレビ東京地獄(2015.12.12)
- BPOって何なの(2015.08.11)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント