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テレビ東京の大英断

テレビ東京がこの春からゴールデンタイムの編成に
「大ナタ」をふるうことを発表した。(毎日まんたんウェブ

これまで午後7時に開始していた番組を、
一部曜日で午後6時半開始とするのである。

そのため、番組が純粋に30分「増量」する形となり、
1時間番組は1時間半に、2時間番組は2時間半となる。

7時台の番組が6時台に「めりこむ」試みは、
TBS系が過去に「6時55分開始」とした例があるが、
こちらは長続きしなかった。

ただ、最近ではテレビ朝日が突発的に、
7時からの2時間スペシャル
(最近同局はこの編成をすることが多い)を
「6時53分」開始としたり、
フジテレビも試験的に6時55分開始とするなど、
一種のトレンドのようになっている。

これらはいずれも「フライングスタート」の一種で、
7時ジャストに始まる他局の番組から
「少しだけ」早く始まることで、
「客」(=視聴者)を持っていこうという
ある意味、姑息な手段である。

今回のテレビ東京の編成は
それを大胆に上回り、30分早い。

他局ではこの編成ができるかというと、
テレビ東京を除く4系列は
18時台に報道番組を編成しているので、
そう簡単にこの編成をすることができない。

テレ東は歴史的に、報道番組は17時台で放送してしまい、
他局が報道タイムとなる18時台は、
子供向けの帯番組(現在は「ピラメキーノ」)や
アニメなどを編成してきた。

しかし現在、他の4系列もすべて報道番組が17時台に始まる。
ここでもフライングスタートが顕著で、テレ東も加わって
16時54分、53分などの戦いになっている
(今春、フジテレビがとうとう「スーパーニュース」を
16時30分スタートに踏み切ることも話題となっている)。

報道番組が並ぶ18時台で子供番組を編成するという
「独自の戦い」をしてきたテレ東は、
18時台・19時台をぶち抜き、
子供番組ではなくゴールデン番組を組み込むという、
他局がまねできない編成を試みるわけだ。

…まねできない、と書いたが、
テレ東がこれで成功した場合、
他局が追随してくることも考えられなくもない。

先述通り、18時台は報道番組銀座だったわけだが、
4系列とも17時台・16時台に繰り上げてきており、
18時台にバラエティ等を組み込むことも、
スポンサーや系列局等の理解があれば不可能ではない。

ただし、18時台といえばサラリーマンをはじめとして、
男性の在宅率は低いことが考えられる。
それでも、それを言うなら19時台も大いに怪しい。

「購買層」、CMがターゲットとなる「モノを買ってくれる人」は、
20~40代の若い世代と考えられてきたが、
いまこの層はお金を持っていないことも多い。

テレ東は、「お金を持っている」、そして「18時台にも家にいる」
50代以上のシニアを狙ってきたのかもしれない。

この試みは当たるのかどうか。

さて、テレビ東京系列のない地方では
テレ東系の番組を別の時間帯に放送していることも多いが、
現在60分番組を90分に「増量」されると
どうなるのだろうか。
1時間半の枠を確保するのはなかなか難しいだろう。

テレ東は地方配信用に、番組の尺(=放送時間の長さ)を
短くした「バージョン」を別途用意することも多いので、
おそらく、今まで通り1時間のテープを
地方にはよこすことになると想像される。

そうなると、単純に「もとの2/3」の「不完全バージョン」を
地方では見せられるわけで…。

なかなか、やっかいな「英断」である。

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