日本メーカーの抱えるお荷物
前回のブログをアップ後、
togetterに引用していただいた効果で大量のアクセスがあったのだが、
「みんな知ってるようなことを
どや顔して書くんじゃねーよバーカ」という
貴重なコメントも頂戴したので、
今回も皆さんが知っていることを書きます。![]()
某アナウンサーのポッドキャスト番組で、
解説の記者が、苦境にある日本の電機メーカーについて
「パナソニックはテレビはやめて白物に特化したほうがいい」
「ソニーはゲームやエンタメなどに注力すべき」
といったコメントを発していた。
パナはAV家電なんかやめちまえ、
ソニーはハード売りから撤退しろ。
…というのをマイルドな表現にしたわけである。
なんとも耳の痛い話だろうな。
うちはテレビはパナソニックと決めているので、
撤退されると困るわけだけど。
テレビ分野で日本メーカーが一定の力を持っているのは日本だけ、
というのはそれこそみんな知っている。
テレビ朝日の番組でロンドン支局からの中継があるのだが、
支局に置いてあるのは「LG」の液晶テレビだったりする。
日本のスポンサーに配慮しているのかもしれないけど、
もしかしたらロンドンでは日本メーカーの品もろくに手に入らないのかもしれない。
もはや世界では「テレビと言えばサムスンだよな」
「いやいや、LGだよ」というのが
お決まりなのかも。
で、日本メーカーが競っているのは
「4Kテレビ」なる、そんなの普及するの?という規格だったり。
その間に韓国メーカーは超大型テレビを世に問い、
欧米のユーザーを驚かせ続けているというのに。
先日は携帯電話を見に、電話会社のショップへ向かった。
やはり最新機種を見るなら、家電店の携帯売り場では心もとない。
当然見るのはスマホであるが、
これまた日本メーカーは元気なく、
iPhoneか韓国メーカー、果ては中国メーカーの製品もある。
でもやっぱり、日本メーカーだよな、と
最新技術を導入した機種を見ていると、
応対してくれた店員「この機種は、ダメですよ」。
曰く、電池の減りは早いし、すぐ故障するんだ、と。
それに加え、こう言い放った。
いろんな機種を手にしたけれど、
やはりスマホ開発におけるサムスンの技術力は群を抜いていて
日本メーカーはまず追いつけないだろう、と断言した。
なんとも悲しい話であるが、
それが現実なのだろう。
日本メーカーはどこに落ち着くべきなのか。
…やはり、「餅は餅屋」で、
得意じゃない、あるいは得意じゃなくなった分野は、
捨てるべきなのかもしれない。
そうしないと傷は広がり、
守り続けてきた看板を失うことにもなりかねない。
パナソニックのテレビと言えば一大ブランドと思っていたが、
世界を見れば「落ちた巨星」に過ぎない。
逆に美容家電では、パナは他の追随を許さないとも聞く。
得意分野に注力するのも、生き残りのためには検討せざるを得ないだろう。
ソニーも、ラジオから始まった社業ではあるが、
もはやラジオに始まるAV家電にこだわる理由もないかもしれない。
創業時以来、さまざまな分野に手を広げたソニーは、
コアコンピタンスをぐっと絞り込む時期に来ているのだろう。
日立、東芝、三菱はプラントやタービン、電力などの「重電」部門もあるが、
ソニーやパナにはそれがない。その分ブランドとしては強いわけだが、
世界の家電の趨勢は、もろに受ける。
このとき、松下幸之助だったらどうしたか。
井深大は、盛田昭夫は。
…いやいや、もうかつての創業者にすがるいとまはない。
いまある人材で、いまある知恵で、
世界から押し寄せる荒波を越えなくてはいけない。
余計な荷物を、波濤に投げ捨てることも考えなくてはならないだろう。
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