« ビックロ | トップページ | おわライターは玄人か素人か »

盛岡発・古着文化

盛岡市に本拠を置く古着チェーン「ドンドンダウンオンウェンズデー」を運営する「ドンドンアップ」が、
同業の「ハンジロー」を経営する「光商事」を買収した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFB0605Q_W2A201C1L01000/

日経の記事は深く触れていないが、
「ドンドンアップ」と「光商事」はともに盛岡市が発祥の企業である。

「光商事」は「光ビル」を保有、デパートを経営していたが、
中心市街地の弱体化で徐々にテナントが抜けていた。
そんな中で、ワンフロアで営業し始めた古着店「Hanjiro」を、
東京進出を皮切りに、全国チェーン化に成功していた。
最終的に、岐阜県のアパレルメーカーに買収されていた。

一方の「ドンドンアップ」。
元は「ヘイプ」という社名の典型的なベンチャー会社。
古着の値段にランクをつけ、値段が水曜日に一斉に上がる、という
ユニークなシステムを採用し注目される。
巧みなマスメディア戦略や、資金調達が奏功し、
やはり全国チェーン化を推し進め、
やがては先輩格の「Hanjiro」を規模で追い越すこととなった。

そしてこのたび、同業かつ同郷ということで、
ドンドンアップが光商事を買収。
「ドンドンダウンオンウェンズデー」と「Hanjiro」は、
経営統合と相成った。今後は機能の統合などが予定されているという。

先述通り、光商事は岐阜県の企業に買収されていたが、
会社自体は吸収されていなかった。
まさに、同郷の会社に「買い戻された」ことになる。

Hanjiroの発祥であった「光ビル」こと「Withビル」は、
本店だった店も退去し、今年取り壊されている。
跡地はマンションとなる予定である。
一等地に移転した盛岡店も、わずかな期間で閉店しており、
発祥の地からHanjiroは去っていた。

いっぽうのドンドンアップは郊外が主体。
盛岡市には4店を構える(別業態含む)。

創業の地から、Hanjiroがなくなったのは、
まるで今回の買収劇の伏線のようにも感じる。
考えすぎかな。

いずれ、盛岡から全国チェーンの、
しかも同じ「古着店」が2つも生まれる、
というのは不思議なものである。
「もったいない」精神のたまもの、なのかどうか。

両社の成り立ちは対照的だ。
ドンドンアップの創業者は、誰が見ても野心家タイプ。
テレビなどで何度もお見かけしているが、
元気いっぱい、という感じがする。

Hanjiroは、デパートビル運営会社の「余技」という色が濃かった。
入っていたビルはテナントがどんどん抜けていき、
最終的には2階のHanjiroだけとなっていた。
7階建てだったと記憶するが、あのビルいっぱいに、
全国のチェーン店で売る古着が詰め込まれているのかな…などと想像していた
(実際のことは知らない)。

運営方法もかなり違い、
ドンドンダウンはフランチャイズ主体で、郊外出店。
黒人をイメージしたキャラクターなど陽気なプロモーション。
一方のHanjiroは都市部メインで、
ブティック的雰囲気を漂わせている。

今回の経営統合で、合理化が図られることだろう。
ただし両チェーンの方針にはかなり隔たりがあるので、
おそらく、店名統合などはせず、
お互いを補完しあっていくことになると思う。

そういえば、この両社以外にも盛岡には古着屋が意外にある
(その分つぶれるところもありますが…)。
これからも、盛岡から古着文化を、
「ドンドン」発信していってほしいものである。

|

« ビックロ | トップページ | おわライターは玄人か素人か »

「ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事

「小売業」カテゴリの記事

岩手県」カテゴリの記事

盛岡市」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17134/56288166

この記事へのトラックバック一覧です: 盛岡発・古着文化:

« ビックロ | トップページ | おわライターは玄人か素人か »