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人間はそうそう「衝撃」を受けない

毎朝見ている某番組。
(当ブログで折に触れている番組だが)
アナウンサーがよく「衝撃の事実が明らかになりました」と
CM前に言う。

で、聞いてみれば別に驚くような事実でもなかったりする。

「世論調査でいままでと正反対の数字が出た」くらいでは、
関係者でもなければ驚かない。
というか驚かなくなった。

なぜって、いつも「衝撃の結果!」「衝撃の事実!」って、
「衝撃」ばっかり惹句で使うんだもの。

そもそも、「衝撃」というのは「驚天動地」な事実に使うべきであって、
やたらめったら使っちゃダメだと思う。

同じようにマスコミが誤用を乱用したあげく、
間違った意味が定着してしまった言葉に「号泣」がある。

「号泣」は「ワンワンと声を上げて泣く」ことである。
「号」は「怒号」の「号」、叫び声のことだから、
叫ぶようにして泣く、というのが「号泣」の本来の意味である。

しかしスポーツ紙やワイドショーは、
タレントやスポーツ選手が「むせび泣く」様子を伝える際、
「涙」「感涙」「悲嘆」では弱いから、と
強調したくて「号泣」という見出しをつけてしまう。
結果、ウルウルしているような状況でも「号泣」になってしまった。

人間はそうそう「号泣」しないはずなのに、
ちょっと涙をポロッとこぼしただけでも「号泣」になる。
おかしい用法なのに、すっかり定着してしまった。

「衝撃」だって、そのうち「びっくりした」、とか
どうでもいいようなことに使われるようになるんじゃないか、
と危惧している。

「つまづいて衝撃を受けた」
「スパゲティを食べていたらミートソースが服にはねて衝撃だった」
「おつりが5円間違っていたことに衝撃」…

こんな日本語になるなんて、それこそまさに「衝撃」だ。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

いつもブログを拝見させていただいております(^.^)
「美人○○」という表現もそうですよね。
個人的な好みもあるでしょうが「美人・・・か!?」という事が多いような気がします。
マスコミって、大げさな表現が好きなんですねぇ^_^;

投稿: てるりん | 2012.11.06 08:38

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