食のハードパンチャー
遠野市に行ったら、食事で必ず立ち寄るのが
食堂「伊呂波」。
中に入ると至って普通の食堂なのだが、
「味とボリュームの店」と標榜する通り、
とにかく盛りが多い店である。
客の95%は男。女性が入っていたのは1回しか見たことがない。
接客をするのは2人のオバちゃん。
奥のキッチンにはオジさんもいるようであるが、
声しか聞いたことがない。
カウンターは3席しかなく、
イステーブル4つと小上がりのテーブル2つ。
混んでいるときには相席もあると思う。
それと禁煙ではないので注意されたし。
名物は「とん吉ラーメン」。
とろみのついたピリ辛スープのラーメンであるが、
そこは「盛りの伊呂波」、本領発揮。
洗面器のような大きさのドンブリに入って出てくる。
しかも小盛りながらお茶碗に白めし(+お漬け物)のサーヴィスまで。
もちろん普通のラーメンもある。
先日は「お得なセット」としてプッシュされていた、
「天丼セット」750円にトライしてみた。
天丼+麺類のセットで、麺はラーメン、そば、うどんから選べる。
まさに「炭水化物のラッシュアワー」である。
お腹もすいていたので、なんと「天丼+ラーメン」をチョイスしてしまった。
しかしこれがまた…。
天丼は普通盛り、ラーメンも普通盛りで出てくる。
どちらかが小盛りじゃないんですよ。
「普通+普通」なのだから、一緒に食べれば大盛以上なのだった。
これはものすごいハードパンチだった…。
天丼は揚げる音も聞こえてきたので、
揚げたてであることはまちがいない。
サックリとした野菜天ぷらが美味。
そしてラーメンはスタンダードな味わいだが、
これ以上濃厚では天丼に合うまい。
いや、そもそも天丼にラーメンを合わせること自体が
異種格闘技戦の様相なのであるが、
あっさり味のラーメンだからスルッといけてしまう。
いけてしまうのだが、やはり我々素人には、
アントニオ猪木×モハメド・アリの戦いは高度すぎる。
もうすぐにおなかいっぱいになってしまった。
しかし残すのはダメだ、と教え込まれた昭和の子は、
無理をしてどうにか完食するのだった。
もちろんサーヴィスの漬け物まで。
「世紀の凡戦」どころか世紀末決戦を終えた気分で、
オバちゃんに750円を支払って店を出たのがちょうど12時。
仕事を終え、盛岡市の自宅に帰宅したのが夜7時だったが、
まだ何も食べる気にならなかったもんね。
まさに「食のハードパンチャー」、伊呂波で
次はどんなマッチメークをしようか、
いまからとても楽しみ。
というわけで、どぶろくよりも河童よりもジンギスカンよりも、
個人的には伊呂波が「遠野の代名詞」なのである。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 電気コンロ(2016.02.08)
- 日本人と砂糖(2015.11.21)
- プレーンのコーンフレークはどこへ消えた?(2014.11.11)
- 酒の味(2014.10.16)
- ドーナツの油(2014.09.23)
「岩手県」カテゴリの記事
- 消えゆく者の哀しみ(2016.03.16)
- 復興へ…(2016.01.01)
- テレビ東京地獄(2015.12.12)
- 駅前のイオンがガラガラ(2015.08.14)
- 応援歌練習(2015.05.05)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント