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桂文枝襲名披露興行

本日、岩手県民会館大ホール、18時半開演、21時5分終了。

最近入り用でチケットを買っていなかったが、
急遽当日券で飛び入り参加。
1000円高かったが、しょうがない。

階段を上りきったところで、
白髪とヒゲの紳士がお客にペコペコ頭を下げていた。
ゴエティーニョ」でちょっと映ってたよなぁ、このおじさん…。

キャパ約2000だが3階席はカーテンがかけられクローズ。
1階席はほぼ埋まっていて、9割は越えていたか。

割り当てられたA席はとうぜん後方だったが、
前の座席のアタマに遮られるようなこともなく、まずまず快適。

18時半開演。
緞帳が開くとステージ後方には大きな松の絵。

まず開口一番には文枝一門の「秋田在住芸人」桂三若
開口一番であるが、東京で言えば真打ち格。ゼイタクなものだ。
良く通るダミ声で演題は「生まれ変わり」。旧・三枝作とのこと。
地獄に行った男が来世について係員と相談するという新作。

前座が見台と膝隠しを片付けて、登場したのは桂文華
失礼ながらお名前も初耳。
「落語界の妖怪人間ベロと呼ばれております」。Wikiに書いてるのと同じ挨拶で笑いを取る。
酔っ払い旦那を巧みな語り口で演じる「悪酔い(替り目)」。

前半ラストは「笑点のシロ」春風亭昇太。
相変わらず「貫禄のない貫禄」を漂わせながら、
軽妙な語り口で「短命」。

ただしマクラのほうがだいぶ長く、
石川遼の話から「さわやかですよねぇ、結婚するんですってねぇ」。
でも人間の幸せの量はみな同じ、
幸せが多い人には必ず不幸もついてくる。
落合監督にはあの奥さんもいるし、野村監督にもあの奥さんが…

もちろん笑点の話も。
「私は独身キャラですが、大喜利はみなキャラがある。
恐妻家、腹黒、一人おいてバカビンボードロボーハゲ」。

ここで休憩。トイレに向かうと、
一番後ろの方の席に派手な格好をした青年二人。
岩手在住吉本芸人「アンダーエイジ」であった。
関係者席にでもいるのかと思いきや、あんな席で見てたのか。

休憩後、口上。
緞帳が開くと赤毛氈の上に5人がうやうやしく座っている。
下手から桂きん枝、昇太、文枝、ぼんちおさむ、里見まさと。

ステージ奥にはスポンサーの「ほっともっと 桂文枝さん江」と書かれた幕。
確かに、スリムクラブとCMキャラやってるよなぁ…
でも「ほっともっと」って盛岡にないどころか、
岩手全体でも盛岡から100キロ離れた一関市の1店しかないんだけどね。

まあそれはどうでもよく、
往年のテレビっ子には「プロポーズ大作戦」の桂きん枝、
そして漫才ブームを彩ったザ・ぼんちがいるだけで興奮そのものである。

きん枝はプロデュース役を買って出ているらしく、
この日はこの口上のみ出演。
「岩手県民会館」を噛み「岩手県民かいこん…」。笑いが起こる。

つづいて里見まさと。日曜にテレビ出てたな。
きん枝は幼稚園、小学校、中学校の2年先輩だったそうな。
「岩手県民会館も言えない、ダメな先輩で…」

ぼんちおさむは得意の口調で。まさとが話した
「若い頃、三枝師匠の爪の垢を煎じて飲みたかった」という話を広げ、
「刑事を16年やってたので爪の垢を採取するのは得意」。
で、文枝の爪の垢を煎じて飲んだら「下痢しました」。

昇太は「三枝師匠は若い頃から見ていた」と。
同じく子どもの頃から見ていた笑点。
「あの時見ていたおじいさん達が、今でもおじいさん」。

本来、主役の文枝は口上で頭を下げ続けなければならないのだが、
ステージ上のメンバー全員でツッコミ続けるものだから、
おさむの挨拶の段階で頭を上げていた。

一旦緞帳が下がり、再度上がると今度は金屏風。
ザ・ぼんちが登場。「A地点からB地点まで」である。
まああの頃の面影はほとんどなく(笑)、
まさとは60歳、おさむは12月で60歳なのでまだ59歳だ、と自慢気に。

しかしさすがはベテラン、
これぞ上方漫才、というのを堪能させていただいた。

「老化」を題材にしたネタであったが、
おさむが「家に入ると廊下があって突き当たるとリビングや」の天丼を繰り返し、
笑いを増幅させる。そしてときどきおなじみの口調で爆発する。
そこに絶妙のタイミングでポンと突っ込むまさとのベテランの味。
さすがでした。良かったなぁ。
おまけで披露したハーモニカも良かった。

そしてトリ、桂文枝。

襲名後、大阪でおばちゃんにサインをねだられた話。
「あんたももらい!」「キムタクじゃないからいらん」。
子供には「いらっしゃ~い、やってぇや」と言われる。
「文枝に"脱皮"したんやろ」。襲名したんや、というと
「シュウメイってなんや」。脱皮みたいなもんや。

見台を一閃叩いて「タカノくん!」…落語の本編へ。
文枝の世界、「創作落語」の始まりだ。

根多は「童謡酒場」、正式名称は「赤とんぼ」とのこと。
童謡好きな部長に振り回される部下の噺。

埴生の宿」を歌いながら「水島、一緒に帰ろう」。
「帰りたいのはワシやがな」でオチ。

途中で文枝が矢継ぎ早な童謡メドレーに入るともう笑いの確変。
鈴々舎馬風の「美空ひばりメドレー」を思い出したよ…。

緞帳がいったん下りたが、再度上がって文枝の挨拶のサービスも。
終了は21時5分であった。

2時間半盛りだくさんの内容。
1000円高い当日券に一旦躊躇してしまったが、
ケチらず行ってよかった…。

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