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若大将のゆうゆう散歩

お散歩番組のパイオニア、「ちい散歩」が、
主役の逝去で存在が危ぶまれた。
その危機を救ったのが、我らが若大将「加山雄三」であった。

永遠のスター・加山雄三、御年75歳が、
ジジイとは思えぬ快活な「漫遊」を見せる番組である。

基本的に関東ローカル番組であるが、
BS朝日でも月曜~木曜、午後5時25分から放送されており、
全国どこでも楽しめる。

正直「ちい散歩」はあまり食指は動かなかったが、
「ゆうゆう散歩」は、見れば見るほど面白くなっていく
(おかげで「ホールドオン!」を見るのをやめてしまったほどだ)。

先述通り、加山は75歳。後期高齢者である。
その加山が、若さいっぱいに、街を闊歩する。
少し突き出たおなかも愛嬌だ。

加山と言えば、上原謙のせがれであり、500円札こと岩倉具視の末裔。
そんな毛並み豊かなサラブレッド・元祖慶応ボーイが、
ランニングに短パン、サンダルばきの爺さんにニコニコ愛想を振りまき、
腕毛たっぷりの右手を突き出しシェイクハンド。
それだけでも愛らしい。

そして加山は「また太っちゃうよなぁ」なんて言いながら、
和菓子店に入っては甘い物をつまむ。
駄菓子を振る舞われば、カメラマンや音声さんに食べさせる。
なんとお茶目なんだろうか。

フランクなイメージがあるが、
実際には、より年上のジイ様には慇懃。
「若大将」のイメージとは少し違う部分が見られるところもいい。

「若奥さまと赤ん坊」にはからきし弱いのもいい。
ベビーカーを見つけるとすぐに近づいて、
腕毛生えろよ、とばかりに子供をあやし、
若奥さま方に田能久エキスを放出せんと語りかけるのである。

そしてときおり炸裂する「ダジャレ」。
これがまたどうにもツッコミ甲斐があるのだ(笑)。
そのタイミングで流れる快活なエレキのBGMが心地いい。

番組の途中で、その街の歴史を紹介したりするシーンなど、
必ず1回は、若大将の往年のナンバーが流れる。
昭和40年代の名曲もあれば、最近リリースした曲まで、さまざま。
個人的には、昭和50~60年代あたりのサウンドにグッとくる。

ラストは若大将が街の感想を一言語り、
さらに若大将の朗読つき直筆メッセージ。

この「俺様番組」っぷり、もうたまらない。
常に若大将におべんちゃらを使いまくる、
ナレーター・宮本隆治の名調子も、いい雰囲気を醸し出している。

番組は、月曜・火曜は正味20分、水曜・木曜は前後編で正味10分。
あとは主婦向け通販コーナーなので、見なければ見なくてもいいが、
生稲晃子やラッシャー板前の確かな仕事ぶりを味わうのもまた一興。

ややもすれば、遠くへ散歩に旅立った前任者と若大将を
比べたがる向きも多いようだが、
この番組は「人情派俳優のふれあい旅」ではない。

「往年のスタアが、街に舞い降りた」のを楽しむ番組だ。
だから、別物なのだ。
そう思ってみれば、これほど愉快な番組もない。

「関心」「感動」「感謝」。
「人生の三かん王」を目指す若大将は、
今日もどこかの街を歩いている。

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