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朝日さわやか寄席

9月8日、盛岡劇場にて開催。
会場1時半ということで、1時頃に会場に着くと、
ロビー内にはもう行列。
人であふれかえり始めた1時15分には前倒しで開場となった。

会場内に入ると、早くも林家木久扇がうやうやしくテーブルに座っており
「木久蔵ラーメンにサインを書いております」。
それを横目で見ながら、ホールに入り座席を確保。

その間、前座の林家けい木が「木久蔵ラーメンを持ってまいりました!」
と両手にいっぱいのビニール袋。これも修行なのだろう。

3袋1000円、なかなかいいビジネスである。(笑)
しかもけっこう売れていた。
買いはしなかったがけっこう美味しいらしい。

会場もまずまず埋まった1時55分、
岩手県朝日会のお偉方のたどたどしい挨拶のあと、
ラーメンを売っていたけい木が「開口一番」。
また子ほめか、牛ほめか…と思ったら「やかん」であった。

ちょっととちりが多いかな。
ラーメンの売り子役がうまくいって、
そっちで点数稼いだからいいんじゃないかね。

続いて登場は林家たい平。
毎度おなじみの「ゴルゴ松本」ギャグで客を沸かせる。

「広島でトイレに入ったら掃除のおばちゃんに
『あら、たいちゃん、笑点、見てるわよ、毎日』。
毎日やってたらあのお爺さん達、死んじゃいます」

噺の方は「井戸の茶碗」。
清兵衛さんを「好楽さんの連帯保証人になるような親切な人です」。
独身の若侍、あだ名は「昇太」など笑点メンバーいじりで客を沸かせつつも
基本どおりの本寸法な芸で楽しませた。

仲入りのあと登場は桂枝太郎。
ご存じ、岩手県胆沢郡衣川村出身の田舎者であるが
なんてったって我が岩手県が生んだ唯一無二の真打ちである。

桂花丸時代も高座を見た記憶があるが、
だいぶ貫禄のついた35歳。
桂歌丸の弟子なので芸協所属であり、
しかもあのウッチャンナンチャンと同じマセキ芸能社所属。
すごい人が現れたもんだよ、あのど田舎から(笑)。

師匠・歌丸が肺炎、と聞き
「師匠死なないで死なないで死なないで、死んでくれたら…」。

同じく師の病で笑点の大喜利メンバーになったたい平には
「アニさん、コツを教えて下さい」。

地元ネタも。
東京から鈍行列車で来たのだが(もうこの時点でウソである)、
駅弁買おうと思って駅員さんに
(ほんとは駅員さんは駅弁売らないけどね)
「駅弁ちょうだい!」と言うと「金ヶ崎~かねがさき~」。
盛岡より北のほうでまた買おうとしたら「沼宮内~ぬまくない~」。
何のダジャレかは各自お考えを。

夏は怪談の季節、ということで噺は「皿屋敷」(お菊の皿)。
後半はだいぶ脚色
(といっても、この噺は現代風にアレンジして演じる落語家が多いようである)。

お菊さんは3万人を集めるホールで公演し
(日本縦断ツアーの最終日が盛岡という設定)、
浜崎あゆみのような口調で皿を数える。
サゲはもちろん「明日はお休みなの」。

トリはこちらもおなじみ、林家木久扇。

まずはやっぱり笑点の話。
「相棒、サザエさん、笑点で週のトップ3を争ってるんです」。

「24時間テレビの見ました? あそこだけ視聴率が上がるんです。
で、終わるとまたヒュ~ン(といって手を斜めに下げる)」。

「でもあの24時間テレビってどうもね…」と言って、
2chなんかでも聞かれるような感想というか苦言を述べていたのはご愛嬌。

選挙シーズンという話へ。
「あの輿石さんって人は嫌な顔したおじいさんですね~」。

柳家小さんが『人間国宝』になったが、
国宝はもう国の宝で人間じゃない。人でなしとも言う。
寄席の高座に上がったら、もう入場料と言っちゃいけない。
『拝観料』と呼ぶ。

トイレに行くのも事前に国に申請を出さないといけない。
「きょうは2回」とか。これを「しっこう許可証」という。

移動だって大事な国宝だから、歩かせるなんてもってのほか。
人が入る大きさの木の箱に入れて、ふたをして
お弟子さんが運ぶ。でもふたをすると真っ暗だから、
顔のあたりに小窓を作る。
板の上に寝ると痛いから、下に菊の花でも敷きましょうか…。

後半、いよいよ定番の林家正蔵(彦六)の話をものまねを交えて。
「彦六伝」かと思いきや、
立川談志の立候補したときのエピソードも。

談志の小噺を精緻なモノマネで披露。
「大きい犬と小さい犬がケンカして、小さい犬が勝った。
なんでこの小さい犬が勝ったのか…
こいつは、尾っぽを切り落として白く塗る前は『ワニ』だったんだ」。

その後は空襲を受けたエピソード。
家の向かいが久松消防署(日本橋近辺)。
ラジオで空襲警報を聞くはずが、
コンセントの接触が悪く、途切れ途切れになるラジオを
やはりものまねで披露。

選挙の話に戻り、森繁久弥や田中角栄、大平正芳など
ものまねメドレーで幕が下りた。
終幕後のアナウンスによると演題は「明るい選挙」とのこと。
いわゆる「漫談」であるが、このエンタテインメントは木久扇ならではである。

古典から漫談まで、さまざまなジャンルで楽しませてくれた。

笑点メンバーというとそれだけで下に見るご通家もいるが、
このエンタメ感は(特に地方のお客には)さすがにウケが違う。
枝太郎含め、非常に満足の2時間5分であった。

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