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2012年9月

「アッコにおまかせ!」を10倍楽しく見る方法

日曜昼の定番といえば、「NHKのど自慢」かTBS系列「アッコにおまかせ!」だろう。
最近は「ウチくる」「サンデースクランブル」の追い上げもあると聞くが。

「おまかせ」は調べたところ、来週で28年目に入るそうで
相当な長寿番組である。
古舘伊知郎と一緒にやっていた頃から記憶にあるが…。

10年くらい前までは、トークや中継を主体とした、ほのぼのした番組だったが、
和田アキ子のキャラを生かすため、現在はワイドショーで取り扱う話題や、
いわゆるB級ニュースを面白おかしく扱う、
やや刺激のある番組になっている。

和田と言えば「歯に衣着せぬ発言」で物議を醸すことが少なくないが、
実際には、筋も通っているし、納得させられることも多い。

和田を「カラいばり」「根拠のない毒舌」と片付ける人もいる。

でもね、和田アキ子は60年代から芸能界にいて、
生き馬の目を抜く世界をくぐり抜けてきた人なのよ。

真偽のほどは知らないが、大阪では何十人もの舎弟を従えていた
「ホンモノのヤンキー」だったのに、
東京に来たら逆に梓みちよにイジめられて涙を飲んだりもしているのだ。

だから、あのくらい威張るのは、ちゃんと根拠があるわけだよ。

ただ、和田は「仲良しには優しく、でも人見知り」という欠点がある。
ニュースのVTRで画面の隅にワイプ(小窓)が出るだろう。

仲のよい後輩や芸人のときはどんなニュースでも和田はニコニコしているのに、
小林幸子とか、よく知らない若手俳優のスキャンダルになると、
急にムスッとして、「鉄仮面」になってしまう。あの落差はこの番組の名物だろう。

まあ和田としては、変にリアクションをとって
物議を醸したくないのかもしれない。
そのあたりも考えながら見れば、和田の鉄仮面にも、味わいが出てくる。

カラいばりと書いたが、確かに和田の態度は横柄だ。
「ますおか、何か面白いことやってぇや」。
で、岡田がひとしきりすべると「お前、何がおもろいねん」。

スリムクラブにシュールな奴をひとネタさせれば、
引きつった笑顔で「…何がおもろいんか、意味わからん」。

そう、ヴェテランといっても中身はただのオバサンだから、
最新の笑いには、ついていけないのだ。

安東アナがニュースを紹介するコーナーでも、
コメント一つとっても、自分の交友範囲など「いまそれを言わなくたっていいだろう」的な、
ムダなコメントをしたりするときもあるし、
「一般視聴者のオバサンの方が、もっとマシなコメントできまっせ」
と言いたくなるようなコメントに終始するときもある。

あの和田アキ子だって、「普通のオバサン」なのだ。
常に「"芸能界のドン"らしい、ビシッとキメたコメント」をするわけじゃない。
どうです、親しみやすくなるでしょう。

いつも歯に衣着せぬわけじゃない。
ナベプロやジャニーズ、バーニングといった「恐怖事務所」には
一定の配慮を示しているのが分かる。
ナベプロの前社長、井澤健のニュースのときは、
誰が見ても分かるほどビビっていたし。

そんな和田の「裸の王様」ぶりを示す最大のキーワード。
「キャメラ」。

彼女はテレビカメラのことを、かたくなに「キャメラ」と言って、
はばからない。
もう芸能界広しといえども、
テレビカメラのことを「キャメラ」と言う人はそう多くないだろう。
(あとは藤岡弘、くらいだろう)

彼女が「キャメラ」と言った途端、共演者たちに広がる
「ツッコミたい雰囲気」。客席の若い女性たちも皆言いたいはずだ。

「アッコさん、キャメラじゃないよ、カメラだよ」。
それをぐっとこらえて、共演者たちは自宅に帰り、
庭に穴を掘って「カメラー!」と叫ぶのだ。

…アッコのキャメラはロバの耳。

そんなアッコ王も、本業は歌手。
まあ、70年代の全盛期と比べれば声量も格段に落ちたし、
ヒット曲も出ないのであるが…

それでも今も、スポーツイベントなどで国歌斉唱するときもあり、
その時は抜け目なく「おまかせ」の取材班が撮影してくる。

その時の、和田の萎縮ぶりったらない。
何度も何度も深呼吸をしてから本番に臨み、
ひどいときは、本番の歌い出しに失敗するときすらある。

ああ見えて、気がとても小さいのだ。

峰竜太たち共演者も、
そんな和田の「ツッコミどころ」を常に探していて、
ここぞ、というところで軽めにツッコんでいく。

そして和田のリアクションを楽しむのだ。
半笑いするのか、軽めにキレるか。
視聴者も、和田の出方を予想して楽しめるわけだ。

扱い、と言うかあしらいが一番上手いのは勝俣州和で、
和田をほどよくバカにするのだが、その絶妙さは他の追随を許さない。
おそらく「キャメラ」を一番最初に本人にツッコむのは勝俣だろう。

真っ正面から切り込むのは出川哲朗。
その愚直さ加減が、視聴者の笑いを誘う。
そして和田からツッコまれて笑いが増幅するのだが
出川はそこまで計算している。

計算できているか怪しいのは松村邦洋。
生来のトーク下手と、
「持っている知識はとりあえず披露しておきたい」という悪い癖で、
いつも妙な間を生んでしまい、和田から鉄拳制裁を受けてしまう。
そのときの松村の苦り切った顔のおかしさも天下一品である。

このように、和田アキ子を中心とした
「鉄壁の城砦か、砂上の楼閣か分からない」ピラミッドで繰り広げられる、
秩序と混沌のブレンドされた空間が、
この番組の魅力なのだ。

和田本人も、威張ってはいるけれどその統治能力には疑問符がつき、
それは共演者も本人も分かっている。
だからこそ、下克上的ギャグなどの「お約束」が成立する。

そんなところを考えながら見れば、
「アッコにおまかせ!」はもっと楽しめるのだ。

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酒井法子の復帰

覚醒剤使用が発覚、逃亡劇の末に逮捕され、
世間に衝撃を与えた、元アイドルの女優・酒井法子が、
今冬に「舞台」で復帰する、という報道があった。
「罵声を浴びてでもやり抜く」と、決意を語っているという。

舞台であれば世間ウケがいい、など、
酒井側の「皮算用」を分析するメディアもあるが、
確かに、いろいろ考えて、「舞台」を選んだのだろう。

この動きに、酒井を批判する声も多い。
「これだから芸能界は甘い」
「一般人なら覚醒剤で捕まったら一生食えない」
「また手を染める人に手を貸すのか」…

まあ、酒井もこういうことを言われるのは織り込み済みだろう。

「介護の仕事をするんじゃなかったのか」とも言われているが、
周囲からは「今さら、ほかの仕事ができるはずがない」と
説得されたそうだ(スポニチ)。

正直いって「つぶしがきかない」のは事実だろう。
41歳の女性。14歳で上京し、一貫して芸能界しか知らないのだ。
いまさら何の仕事をしろというのか。

芸能界は甘い、というのはある意味当たっている。
昔から、芸術の世界が薬物に甘いのは事実だ。

ただ、酒井はそこら辺のヤンキーや
元夫のようなチンピラまがいとは違う。

日本中に「ファン」がいるのだ。
しかも中国での人気も未だにあるという。
そのファンに顔を見せる「理由」がきちんとあるのだ。

だから、一般人と比較するのは的外れ。
そもそも「一般人なら、もう一生食えない」というのは言い過ぎだろう。
更正している人に失礼だ。

確かに芸能界には「清水健太郎」という
「ショチナシの帝王」みたいなのもいるが、
あれを基準にしちゃイカンだろう。

ということで、酒井の芸能界復帰については、
おおむね賛同する。

一生隠遁して暮らせ、などと言い切る
冷たい人間には、ほとほとあきれる。

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ウンザリ中国

尖閣諸島問題を端緒とする中国の反日デモ。
連日の報道にはもうウンザリである。

デモから暴動に変貌し、日本資本の大型スーパーが襲われる映像を
内部から追った番組にはさすがにかたずを呑んだが…

あれがいつまで続くのか。

反日デモを行っているのは、
反日教育をしこたま受けた若者が多いようだが、
実際には経済格差など、国へのうっぷんを、
日本という敵を作ることで晴らしているというのが実情のようだ。

また、中国国家もデモを容認している気配もある。
いまや中国にとって日本はくみしやすい相手に成り下がっているからだ。

ラーメンをかけられて目をケガした日本人が出た、という情報もあり、
現地在住日本人は怖くて外にも出られないそうで、
なんともお気の毒な話である。

翻って日本ではどうか。
反中デモなんて聞いたこともなく、暴動なんてもってのほか。
アホな若右翼が、福岡の領事館に発炎筒を投げつけて
騒ぎになったくらいのものだ。

しかし、我が日本は『大国の余裕』があるだろう…と
ふんぞり返っている場合ではない。
毅然とした対応も必要なのだ。
もちろん、それが暴力ではいけない。

この段階になって「戦争」という言葉まで聞かれるようになった。
そこまで事態は悪化しているのだ。

それにしても、この問題の引き金を引いた、
東京都知事の石原慎太郎閣下は、すっかり黙り込んでいる。

「これは閣下とは関係ない」と擁護するネトウヨも多いが、
それはいくらなんでもおかしい。

まあ、もはや国家レベルの話。
慎太郎閣下一人ではもう解決できることはない。

だから、黙っているのだとしたら…
いつもの勇ましさは、どこへ行ったのか。

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DVDに振り回される

HDDレコーダーの残量が怪しくなってきたので、
DVDにダビングする作業。
これが面倒くさいんだ…

パソコンの操作に慣れていると、
レコーダーのリモコンでの操作はまだるっこい。
無線マウスで操作できるようにしてくれんか。

ボタンを何回も押して、ようやくDVDダビング開始。
…と思ったら「ディスクエラー」。
おかしいな、新品で国内メーカー品なのに。
確かに日本製じゃないけどさ(笑)

DVDを抜く。もうこれは使い物にならないのでごみ箱へ。
また同じ操作をくりかえし、
ダビングスタート。
…あれれ、またディスクエラー。

これを何度も繰り返すのだ。
おかしいぞ~。

このメディアのメーカーが悪いのか、と
別なディスクを買ってきてやってみるがやはりダメ。

10枚くらい試して2枚しか焼けなかった。後はエラー。
何が原因なんだ?と、レコーダーに降り積もったほこりを払う。
いままでこんなことなかったよな…と思いながら。

ふと、レコーダーの真上に別なレコーダーを載せている
(生意気に2台持ち)のに気づく。

温度かな、それとも上に物を載せてるから
ドライブがうまく動かなかったのか…?

で、そのレコーダーをどけてダビングを始めたところ…
これがうまくいくようになった。(笑)

レコーダーってデリケートなんだなぁ。
…そういえば、HDDレコーダーが世に出始めた頃の製品は
フロントはメタリックな材質で、つくりも頑丈だった。

それが「小型化」とやらでどんどんサイズが小さくなっていき、
つくりもヤワになっていったもんね。
フロントは全面プラスチックだし。
そりゃ、暑さや圧力に弱くなるって話だ。

まいったまいった。

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「被災地のため」とは…

被災地には後回し!?復興予算にシロアリの群れ」(毎日jp)。

要するに、「復興予算」という国の予算が、
被災地の住民支援ではなく、
直接関係の無い公共事業などに投下されている、
ということを批判する記事である。

記事に箔をつけるためか、
宮城県選出の国会議員に怒らせてみせているのだが、
どうも違和感を感じる記事だ。
なんというか、「批判するための批判」のような…。

確かに、住民支援などに直接資本を投下することは、
見た目上は正しいことかもしれない。

しかし、「経済の活性化」をするための間接投資も、
必要なのではないか。

そりゃ、話題になった「復興予算で沖縄に道路を作る」などは、
言語道断だと思うが、
この記事は、「間接投資はすべて悪」のような言い方に読めるのだ。

後半の早稲田大大学院教授のコメントも変。
復興予算が20兆円を越えていることを批判したいがために
「深刻な被災者は50万人と仮定し、1人に1000万円配っても5兆円で済む」
なんて、おおざっぱもいいところ。

「深刻な被災者」と「深刻じゃない被災者」の差は?
それを峻別した上で「オールオアナッシング」なの?
50万人の根拠は? 1000万円の根拠は?

たとえ話だから真に受けるな、と言われても…。
いずれ世の中ではこういうのを「バラマキ」というんじゃないの?

「直接投資は善、間接投資は悪」なんて、
復興はそこまで単純じゃない。

記事では被災地の芸術家の海外公演に対する予算も
やり玉に挙げているが、
「〇〇が被災地を勇気づけている」なんて記事、
いくらでも読みましたけどねぇ。

空疎な正義面こそ、何の役にも立ちませんよ。

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どうして落語ブロガーは無粋なのか

落語に関するブログをいくつか拝読している。

多くは、東京近郊に在住し、
寄席なりホール落語なり、好きなだけ聴けるような、
お金と時間に余裕のある、ある程度年かさのいった人たちが書いているようだ。

ただ、なんというか、「無粋」なんだな。
全部ではないんだけれど。

やれ、隣の席の客がガムを噛んでるのがイヤだとか、
馬風や円丈のような「漫談派」「新作派」には冷淡だったり、
正蔵(旧こぶ平)をまともに評価すらしなかったり…。

舌ならぬ、耳が肥えすぎていて、
ゼイタクになっているんだろう。

我々田舎者は、落語家が来ていただけるだけでもありがたいので、
とてもそんなことは言えないのだ。

「粋」の世界を知るはずの、落語ファンのくせに、
なんでこんなに神経質なんだろう、
意地悪な見方しかできないんだろう…
単純に「粋」=「鷹揚」、というわけではないとは思うんだけど。

「粋」を持たないから、
ナマの落語で「粋」をチャージしたいんだろうねぇ、きっと。

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他人事

東日本大震災に起因する、福島原発事故で、
東北や関東地方は放射線量の増加に襲われている。
我が盛岡市は沖縄県よりも低い数値なのだが、
県南部は比較的高い数値が出ている。

震災、というか津波による瓦礫受け入れは
一進一退、受け入れる自治体もあれば、
拒否する自治体もある。

いわゆる「住民の声」というものだが、
「受け入れないで!」という声はとても大きいのに、
「受け入れましょう!」という声は聞こえてこない。
聞こえてこない、というより、聞こえにくいのだろう。

西日本在住で「瓦礫受け入れるな! 原発ゴミを拒否せよ!」と
主張する人たちが、よく言うのは
「瓦礫ではなく人を受け入れるべき」という言い分。

「瓦礫を堤防や建築物に使えば、地元の方々の役に立つ」
という主張も、よく聞く。

これらは、耳障りはいいが、
結局は「他人事」なんだろうな、と思わされる言い方だ。

人を受け入れましょう、というのは「余計なお世話」であろう。
土地に執着ない人もいるが、
住み慣れた土地を離れたくない人だっているはずだ。

気候だって違う。「西日本は東北みたいに雪は降らないから住みやすい」
と気軽に言うのだろうが、それだって余計なお世話だ。
食べ物だって違ってくるし、方言も文化も違う。

住めば都だろう、と言うのは勝手だが、
翻って自分たちが何らかの災害に遭ったとして、
気安く「こっちに来ればいいじゃないか」と言われたら、
どう思う?

「瓦礫は、地元で使った方が…」
というのは、“バッチイ”瓦礫を受け入れたくないがための
完全な「おためごかし」が見え見えで、見苦しい。
人間の下劣さが出る表現だ。

そりゃ、危ない数値の出る瓦礫は、
圏外に出すべきではない。
しかし、過剰な忌避は、ただの感情論だ。

数値を計測して、「安全だ」と言っているのに、
その計測した装置すら疑い、作業を妨害したりするのに、
「東北は穢れている」という信念は疑わない。
醜いことこの上ない。

岩手はお願いする立場だから、
「いいから黙って受け入れろ!」とまで言うことはできない。
受け入れてくれる方々に、感謝するのみである。

しかし、下劣な拒否運動には、へどが出る。

放射線被害は、物理的なものだけでなく、
精神的にも、日本人を分断しようとしていると思うと、
悲しいものがある。

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朝日さわやか寄席

9月8日、盛岡劇場にて開催。
会場1時半ということで、1時頃に会場に着くと、
ロビー内にはもう行列。
人であふれかえり始めた1時15分には前倒しで開場となった。

会場内に入ると、早くも林家木久扇がうやうやしくテーブルに座っており
「木久蔵ラーメンにサインを書いております」。
それを横目で見ながら、ホールに入り座席を確保。

その間、前座の林家けい木が「木久蔵ラーメンを持ってまいりました!」
と両手にいっぱいのビニール袋。これも修行なのだろう。

3袋1000円、なかなかいいビジネスである。(笑)
しかもけっこう売れていた。
買いはしなかったがけっこう美味しいらしい。

会場もまずまず埋まった1時55分、
岩手県朝日会のお偉方のたどたどしい挨拶のあと、
ラーメンを売っていたけい木が「開口一番」。
また子ほめか、牛ほめか…と思ったら「やかん」であった。

ちょっととちりが多いかな。
ラーメンの売り子役がうまくいって、
そっちで点数稼いだからいいんじゃないかね。

続いて登場は林家たい平。
毎度おなじみの「ゴルゴ松本」ギャグで客を沸かせる。

「広島でトイレに入ったら掃除のおばちゃんに
『あら、たいちゃん、笑点、見てるわよ、毎日』。
毎日やってたらあのお爺さん達、死んじゃいます」

噺の方は「井戸の茶碗」。
清兵衛さんを「好楽さんの連帯保証人になるような親切な人です」。
独身の若侍、あだ名は「昇太」など笑点メンバーいじりで客を沸かせつつも
基本どおりの本寸法な芸で楽しませた。

仲入りのあと登場は桂枝太郎。
ご存じ、岩手県胆沢郡衣川村出身の田舎者であるが
なんてったって我が岩手県が生んだ唯一無二の真打ちである。

桂花丸時代も高座を見た記憶があるが、
だいぶ貫禄のついた35歳。
桂歌丸の弟子なので芸協所属であり、
しかもあのウッチャンナンチャンと同じマセキ芸能社所属。
すごい人が現れたもんだよ、あのど田舎から(笑)。

師匠・歌丸が肺炎、と聞き
「師匠死なないで死なないで死なないで、死んでくれたら…」。

同じく師の病で笑点の大喜利メンバーになったたい平には
「アニさん、コツを教えて下さい」。

地元ネタも。
東京から鈍行列車で来たのだが(もうこの時点でウソである)、
駅弁買おうと思って駅員さんに
(ほんとは駅員さんは駅弁売らないけどね)
「駅弁ちょうだい!」と言うと「金ヶ崎~かねがさき~」。
盛岡より北のほうでまた買おうとしたら「沼宮内~ぬまくない~」。
何のダジャレかは各自お考えを。

夏は怪談の季節、ということで噺は「皿屋敷」(お菊の皿)。
後半はだいぶ脚色
(といっても、この噺は現代風にアレンジして演じる落語家が多いようである)。

お菊さんは3万人を集めるホールで公演し
(日本縦断ツアーの最終日が盛岡という設定)、
浜崎あゆみのような口調で皿を数える。
サゲはもちろん「明日はお休みなの」。

トリはこちらもおなじみ、林家木久扇。

まずはやっぱり笑点の話。
「相棒、サザエさん、笑点で週のトップ3を争ってるんです」。

「24時間テレビの見ました? あそこだけ視聴率が上がるんです。
で、終わるとまたヒュ~ン(といって手を斜めに下げる)」。

「でもあの24時間テレビってどうもね…」と言って、
2chなんかでも聞かれるような感想というか苦言を述べていたのはご愛嬌。

選挙シーズンという話へ。
「あの輿石さんって人は嫌な顔したおじいさんですね~」。

柳家小さんが『人間国宝』になったが、
国宝はもう国の宝で人間じゃない。人でなしとも言う。
寄席の高座に上がったら、もう入場料と言っちゃいけない。
『拝観料』と呼ぶ。

トイレに行くのも事前に国に申請を出さないといけない。
「きょうは2回」とか。これを「しっこう許可証」という。

移動だって大事な国宝だから、歩かせるなんてもってのほか。
人が入る大きさの木の箱に入れて、ふたをして
お弟子さんが運ぶ。でもふたをすると真っ暗だから、
顔のあたりに小窓を作る。
板の上に寝ると痛いから、下に菊の花でも敷きましょうか…。

後半、いよいよ定番の林家正蔵(彦六)の話をものまねを交えて。
「彦六伝」かと思いきや、
立川談志の立候補したときのエピソードも。

談志の小噺を精緻なモノマネで披露。
「大きい犬と小さい犬がケンカして、小さい犬が勝った。
なんでこの小さい犬が勝ったのか…
こいつは、尾っぽを切り落として白く塗る前は『ワニ』だったんだ」。

その後は空襲を受けたエピソード。
家の向かいが久松消防署(日本橋近辺)。
ラジオで空襲警報を聞くはずが、
コンセントの接触が悪く、途切れ途切れになるラジオを
やはりものまねで披露。

選挙の話に戻り、森繁久弥や田中角栄、大平正芳など
ものまねメドレーで幕が下りた。
終幕後のアナウンスによると演題は「明るい選挙」とのこと。
いわゆる「漫談」であるが、このエンタテインメントは木久扇ならではである。

古典から漫談まで、さまざまなジャンルで楽しませてくれた。

笑点メンバーというとそれだけで下に見るご通家もいるが、
このエンタメ感は(特に地方のお客には)さすがにウケが違う。
枝太郎含め、非常に満足の2時間5分であった。

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スギちゃん

遅きに失する話題ではあるが…、
売れっ子芸人「スギちゃん」が、テレビ朝日の番組収録で
「高飛び込み」にトライしたところ、
胸椎を骨折し入院することとなり、多くの仕事をキャンセルする事態になった。

番組は「Qさま」の特番。
「Qさま」の高飛び込み企画はこれまで数十人の芸人が出場しており、
これまでケガは発生していなかった。

「運悪く」、はじめてケガを負ってしまったのが、
他でもない超売れっ子のスギちゃんだった。

売れっ子にケガをさせたということで大騒ぎになってしまったこともあり
これで「高飛び込み企画」は永遠にお蔵入りになってしまうだろう。

それ以上に、テレビで「体を張る企画」は余計にやりにくくなるのではないだろうか。

そうでなくとも、海外のアーティストがスタジオ収録で死亡するなど、
体を張る企画が悲劇を起こしてきた例は類挙にいとまない。

別に「体を張れなきゃ笑いにならない」わけでもなく、
「そもそもお笑いで体を張る必要もない」のだが、
制作現場が萎縮するのは間違いない。

そして、こういう事態を起こしてしまったことで、
同情を集めているスギちゃん自らも、
制作者側が手を出しにくくなる、ということも考えられる。

ただでさえ、このケガで視聴者の前から姿を消すことになるスギちゃんが
さらにリスクを負うことになってしまうわけで…

誰も得をしない高飛び込み。
そりゃ、「落下するだけ」の競技だからね…
やり「スギ」た、ということで…

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その言葉の10年後

関西や九州などの「反原発」な人々が発する、
被災地への心ない言葉や行動はほんとうに悲しい。
というか、ヘドが出る。

ちょっと陰険な発想だが、
そういう発言をする個人や団体のブログなりツイートなり、
とりまとめて、保管しておいてもいいのではないか。
一瞬、目を背けたくなるけれども…。

10年後でも20年後でも、
「あなたはこういうことを言ったんですよ」、と
本人に突きつけたらいい。

彼らの「予言」は運悪く当たるかも知れないが、
それにしても、そういう発言をしたこと自体、
10年経っても胸を張れることかどうか。

言葉には責任を持ちましょう。
(自戒を込めて申し上げております)

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