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お笑いハラスメント

「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ)で放送された企画、
「酒豪No.1決定戦」について、
「飲酒ハラスメントを助長する」などと抗議を受け、
フジテレビの社長が『行きすぎた面があった』と会見で認めた。(日刊スポーツ

またも「お笑いいじめ」か…とあきれ果てる。

この番組を見ていたが、飲酒を強要する趣旨ではなく、
番組出演者全員が酒を飲み続け、誰が最後まで寝ずに残るか、
というのを競う企画である。

まあ、「お笑い三人組」「夢であいましょう」あたりから
「お笑い」の基準が変わってないような人には、
眉をひそめたくなるような番組だと思うが…

いずれ、この番組には「イッキ飲みを助長する」ような
内容は含まれていなかった。

要するに、「考えすぎ」なのだ。

抗議してきた団体というのが、
「飲酒運転で子供を亡くした親の団体」だという。

もう「私たちに抗議する人間はヒトゴロシです」と言っているようなもので、
「反論を許さない」圧力団体そのものではないか。

『お子さんを亡くした親御さんたち』なら、
反論した時点で「世論(≒他のマスコミ)」からバッシングを受けるので、
あとは受け入れて屈するしかないだろう。

番組の主役たるナインティナインの岡村隆史は、
BPOなどからこの手の抗議がされるたびに、
ラジオ番組で憤慨しているが、今回はさすがに沈黙を守っている。

確かに飲酒運転でお子さんを失った方々には
かける言葉もないけれど、
だからといって、本人たちは何を言ってもいいわけじゃない。
『お笑い』をいじめていいってわけでもなかろう。

だからといってお笑いなら何をしてもいい、と言うわけでもないが、
お笑いはそれこそ「お笑い三人組」の時代から、
いろいろ「迫害」を受けてきたことは想像に難くない。

「そんなものをお笑いにしていいのか」
「俺たちを笑いものにするな」…。

松本人志(ダウンタウン)は「もうテレビでお笑いはできない」と言っている。
規制が多すぎるからだ。

それでも、NHKでレギュラーのコント番組にも挑戦したが、
結果(視聴率)は散々なものだった。

お笑いといえば、志村けんも長年コント番組をフジテレビで持っているが、
今ではスペシャル以外は、深夜帯にひっそり続けているだけである。

「作り込んだ笑いの時代じゃない」とも言われるけれど、
抗議に受け答えするのが面倒で、
自主規制に走るテレビ局の姿勢も影響しているんじゃないのか。

最近はテレビ番組でモザイクの数が異様に多い。
町中で撮影したVTRでは、通行人の顔すべてにモザイクがかかっていたりする。
「肖像権の侵害だ」と言ってくる一般人への対策なのだろう。

情報番組でもそうなんだから、お笑いなんか格好の「いじめの対象」だ。
なぜなら「抗議しやすい」からだ。

古来からお笑い番組は「社会の害悪」とされてきた。
全国PTA協議会が「子供に見せたくない番組」の
ランキングを毎年発表したりしている。

しかし、子供に見せたくない番組を見て育った子供が、
銀行強盗になったり、連続殺人犯になったりするという
エビデンスはあるのか? 研究結果があるのか? 

もっと殺伐としたことは世の中に氾濫しているし、
いまの政治の体たらく、経済のダメっぷりのほうが、
よっぽど子供に悪影響ではないのか?

お笑いというのは本来「毒気」のあるものだ。
そのお笑いから毒気を抜いて抜いて、最後に何が残るというのか。

それとも、テレビのみならず、
地上からお笑いの撲滅を目指しているとでも?

「抗議されない立場」を振りかざして、
お笑いをいじめるヒマがあるなら、
もっと別なことに知恵を使うべきだ。

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