天網恢々
オウム真理教・地下鉄サリン事件の最後の逃亡犯が逮捕された。
潜伏していた川崎からほど近い、蒲田のマンガ喫茶で、
店員に見破られ、あっさりお縄を頂戴した。
監視ビデオ、似顔絵、想像写真などがメディアを賑わせた。
やはりあそこまで情報が出てしまえば、
早かれ遅かれ捕まるだろう、とは思っていた。
ビデオや似顔絵は、いずれも少しずつ見た目が違っており、
かえって混乱させるのでは、とも思ったが、
人間はそこまでバカではなかったのだ。
同じ信者の元同棲相手が2週間前に捕まったが、
それで川崎を逃げてしまったのが、運の尽きだった。
まあ、逃げていなくても、いつかは見つかったと思うけれど。
二人とも、17年間もよく逃げおおせたものだ、と変な感心はするが、
やっぱり無理なものは無理なのだ。
特に男の方は、他者との交流を避けるように、
ひっそりと生きていたようだが、
そんな人生に、張り合いはないだろう。
それでも目の前に「死刑」という文字があれば、
回避したくなる、というのは誰でも分かる。ノワール小説の世界だ。
しかし捕まってしまったのだから、
もうその生活も終わり。
被害者や遺族は赦してはくれないが、
どうか、真実を話してほしい。
所持品にはオウムが出版した本が何冊もあったといい、
「教祖」への帰依を疑わせているというが、
そうだとしても、その結果がこれというのは、なんともむなしい。
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