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2012年6月

愛のメモリー35th Anniversary Edition

Aino1

松崎しげるのシングル。
価格はシングルなので1000円。なのに14曲入りとは、これいかに…

実は、このCDに入っている曲は全部「愛のメモリー」である。
正確に言うと、1曲だけタイトルが「愛の微笑」となっているのだが、
これは「愛のメモリー」の原曲で、
歌詞が一部入れ替わっているだけで、実質同じ曲である。

1曲目が新録「愛のメモリー2012ver.」、
2曲目も新録の「愛のメモリーBossa ver.」。
そこからずーっと、「愛のメモリー」だけが続く、という、
聞く人によっては「地獄」そのもののCDである。

聴き比べて楽しもうと思っても、
「愛の~♪」を聴くと、「またか」と思ってしまう構成。

しかもたちが悪いことに、マツの歌唱力はあまり「衰え」がない。
35年前(「愛の微笑」は37年前)にはすでに歌い方は完成されていて、
編曲のアレンジを手を変え品を変えしているだけに聞こえなくもない。

まあグダグダ言ってはみたものの、
よくもまあこれほどアレンジを変えられるもんだ、と感心もする。
そしてそれにイチイチ応えていくマツの表現力。

マツは衰えてない、と書いたが、
その衰えなさっぷりにも、ただただ感嘆するのみだ。

「芸能界・夜の帝王」の座を火野正平と争っていた頃の、
みなぎるシゲルツリーのブラックエキスが、
スピーカーからあふれ出さんばかりである(何を言っているんだ)。

圧巻なのは9曲目の2003年のライヴ版。
生歌だと、普通は音程がズレたりするものだが、
マツの場合はそれがない。
とにかく「シゲル・マツザキ」の歌唱力に、圧倒されるのみ。

しかしこのジャケットのダサさはなんとかならなかったのか(笑)。
35年前の「愛のメモリー」シングルのデザインを元にしたものだが、
とってつけたような東京スカイツリーの前にたたずむ
真っ黒けのジイサン…なんとも申し上げにくい悪ノリである。
まあ、35周年も今だけ、スカイツリーも今年初物、と来れば、
今やらずしていつやるのか、ということならしょうがないか。

Aino2

なお、CDのデザインもレコードそのもので、
「タイムカプセル」っぷりは徹底している。

歌唱力は変わってはいないけれども、
37年前の「愛の微笑」は、さすがに技巧も甘めで、声も若々しい。

これからも変わらぬ「褐色の肌」と「暑苦しいほどの歌唱力」で、
元気のないニッポンに、「愛」を注入し続けていってほしい。
ビバ! しげる!


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しゃべらずに損をするイチローくん

イチローといってもメジャーリーガーではなく、「小沢一郎」のこと。
消費増税反対を訴えて蜂起しているが、
いまいち、ウケが悪い。マスコミでも、ネットでも。

まあ、昔からこの人はあまり評判がよくないわけだけど…。
裁判も抱えている上、先日は「妻の逆三行半」という紙爆弾まで炸裂。
イチローをめぐる環境は常にアゲインストである。

だからこそがんばれる、というのもあるのだろうが、
それにしたって、これほど不幸がふりかかるのは、
何か理由がある、と思わない方が不思議だろう。

しかし当のイチローは、黙して語らない。
曰く「東北人は口べただから」。
…そんなことを言うから、東北人のイメージが悪くなるんでしょうが。

しかもイチロー、パパも政治家であり、
子供の時にはすでに東京に転居している。
めちゃめちゃ都会で育てられているのに…。

何も語ろうとしないから、マスコミに目をつけられ、
「裏で悪だくみばかりしている」という、
悪いイメージを植え付けられていくのだ。

イチロー自身は「俺はしゃべるところではしゃべっている」
「マスコミが悪いところしか使ってくれない」と言うけど、
そりゃしゃべる量が少ないからでしょ。

いまさら饒舌な「おしゃべりイチロー」に生まれ変われ、
ったって無理なんだろうけど、
このままだと、「永田町の壊し屋」「世紀の大悪人」「岩手の鬼」
というイメージのまま、政界を去ることになる。

東京育ちとは言え、郷里の大政治家。
言いたいことは山ほどあるけど…。
イチロー自らの口で、言ってほしい。

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さようならつかちゃん

ニッポン放送のアナウンサーとして有名だった塚越孝(フジテレビ社員)が26日死去。
57歳であった。

ZAKZAK等の情報を総合すると、
26日、午後2時からフジテレビ本社内で
動画サイト「見参楽」の収録があったが顔を見せず、
午後7時前にトイレの清掃員が、
個室のドアが閉めっぱなしになっているのを不審に思い、
警備員に問い合わせた。

ドアを開けると、男性がスカーフ(電気コード説もあり)で首を吊っていた。
それが塚越だったという。
足もとには「ご迷惑をおかけします」と書かれた遺書もあったという。

塚越といえばニッポン放送。
「オールナイトニッポン」で頭角を現し、「つかちゃん」の愛称で親しまれる。
朝番組「朝からたいへん!つかちゃんです」が知られるところだろう。

そんな塚越を襲ったのが「ライブドア事件」。

フジテレビの筆頭株主であったニッポン放送を狙った、
当時の堀江貴文CEOとのバトルを薄氷で乗り切ったものの、
フジサンケイグループは組織改革を迫られる。

フジの子会社となったニッポン放送を身軽にさせるため、
ベテラン級を中心に、ニッポン放送に在籍するアナウンサーを、
フジテレビに移籍させることとなった。
要するに「口減らし」要員だったのだろう。
その中に塚越もいた。

当初は引き続きラジオを担当していたが、
その後テレビ番組にも進出。

しかしトウの立った塚越に活躍の場はあまりなく、
ニュース番組のナレーションや、
BSフジでの短時間ニュースのキャスターなどが主な業務となる。

結局2011年にはアナウンサーの職を辞し
(解かれたのかどうかは不明)、
事業部に転籍。部長の職にあった。

ただ、塚越は活躍の場を「インターネット」に移しており、
アナウンサー時代から「ポッドキャスト」で配信される
落語番組「お台場寄席」の進行役兼プロデューサーとして活躍。

自ら選んだ落語家の一席の前後に、
ラジオ時代同様のまろやかな、しかしハキハキした口調で、
落語への情熱を語り尽くしていた。

イベントも自らプロデュース。
ジョークまじりの前口上、
「あのライブドア事件で、フジテレビにやってまいりました塚越です」は、
塚越のトレードマークになっていた。

一節には、話題を呼んだ「三遊亭圓生名跡」に関する一連の騒動を
イベントに仕立て上げた「仕掛け人」だったのでは…と目されている。
それが真実であれば、落語界の盛り上げは成功したと言えよう。

事業部移籍後もポッドキャスト出演は継続していた。
フジテレビ運営の動画サイト「見参楽」としてリニューアル、
落語以外にもさまざまなコンテンツを用意し、
塚越はそれらを統括する立場でもあったようである。

動画では「つかちゃんの酔いの口ワイド」もラインナップ。
太田和彦や吉田類ばりに、首都圏の飲み屋をレポート。
ほろ酔い、というよりも泥酔に近い状態で店員や客とおしゃべりする内容は、
アナウンサー時代ではできなかったものであろう。
最近はお気に入りの若手落語家も出演させていた。

アナウンサーではなくなっていたが、
それなりに塚越は番組作り、イベント立ち上げに精を出し、
視聴者とのコミュニケーションもはかっていたはずである。

それがなぜ自ら、命を絶ったのか。
最近になって塚越は入院をしている。
すぐに復帰していたが、病があったのか。

それとも、やはり「やりたいことができない」
焦燥感があったのか。

首を吊ったその日も、塚越は収録があったという。
それらを整理してから事に及ぶ、というなら、
ある程度理解はできるのだが、そうではなかった。

「見参楽」のうち、塚越の出演する番組はすでに見られなくなっているが、
直前まで配信されていたものがダウンロード済みであった。
最後の「お台場寄席DOUGA」を見たところ、
相変わらず快活な口調で、進行役を務めている。
死を意識していたとは、どうも思えない。

ただ、本人の懊悩は、他人には分かるものではない。
番組の収録を無視して、トイレで命を絶つ…
衝動的な行動だったのかもしれない。

かつての在籍局・ニッポン放送は
27日朝にこの話題を伝えた。
(その時点では自殺とは伝えなかった模様)

皮肉にも、「朝からたいへん」な話題に、
自らがなってしまったのである。
ラジオ人らしい結末、といえばそれまでだが、
それが「自死」ではあまりに寂しい。

おととし、神楽坂の赤城神社で行われた番組収録に、
幸い参加することができた。写真撮影も許されていた。
Tsuka
左が塚越。中央は三遊亭円丈、右は三遊亭鳳楽である。

例の「圓生襲名バトル」をイベントとしたもので、
後日ポッドキャストで配信された(当時は音声番組)。

55歳だが、若々しかった印象がある。

死を選ぶ理由が何だったのか知らないが、
もっと落語の魅力を、我々に伝え続けて欲しかったし、
ラジオパーソナリティに戻る方法も、いくらでもあったのではないか。

なんとも、残念である。

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承知できないクラウド

ヤフーの子会社であるファイルサーバ管理会社が、
メンテナンスにしくじり、顧客のデータを消失させてしまった。
損害を与えた相手には、大手企業の小林製薬や、
トークショーなどで有名なライブハウス「ロフト」などがあり、
騒ぎは大きくなっている。

今回トラブルを起こした業者は、
さっそく経緯をWEB上で報告している。

図解で詳しく説明していたが
それを見ても、どうにもよく分からないのだが
(こう見えてもパソコンは15年以上やってますが)、
サーバのメンテナンスを、テスト用に1台だけやろうとしたら、
そのプログラムにミスがあったことが原因。

1つは「ファイルを削除するコマンドを停止する」のを忘れていた、
もう1つは「サーバ指定」を入れ忘れていた、ということらしい。

ファイルを削除するのを停止するのを、忘れた…
つまり、ファイルを削除し続けることになるわけである。
さらに「サーバ指定」をしなかったことで、「全部のサーバのデータを削除する」
行為を行ってしまったのだ(実際には全部ではなかったようだが)。

家政婦に「掃除しておいて」と言えば、
家政婦は「承知しました」と言って、掃除し続ける。
しかし「この部屋だけでいいのよ」と言わなければ、
家政婦は無表情で、家全部をキレイにしてしまう。

しかも、なぜか向こう三軒両隣、頼んでもいないのに、
「承知しました」と言ったきり、全部掃除してしまったのだ。

こういうデータを預かる仕組みでは、必ず「冗長性の確保」と言って、
バックアップを取るものである。
「冗長性」とは「無駄だけど、何かあったらマズいんで、
とりあえずコピーをとっておきましょう」という意味である。

しかしこの業者では、サーバのメンテナンスは
バックアップ用設備にも行わなければならない、
というポリシーだったため、
バックアップ用のサーバにも、上記のファイル削除が適用されてしまった…
ということらしいのだ。

家政婦が、何も言わずに、各家庭の「物置」まで
掃除してしまった、ということである。

まあこれが生身の人間ならば、「何をしてるの家政婦さん!やめなさい!」
と言って、ストップさせることもできたはずである。

しかし悲しいかな、コンピュータプログラムは一瞬で命令を遂行してしまう。
どこかの大臣が「2位じゃダメなんですか」と言った名言はつとに知られているが、
命令は誰よりも早く行わねばならないのが、コンピュータの宿命である。

ムーアの法則は、無情にも、顧客の大切なデータを
「一瞬で水泡に帰す」ことにも寄与したのであった。

…って、今回の場合はプログラムミスなんで、
けっこう人為的なミスでもあるんですけどね。

同社はデータの復旧も試みたそうだが、
全部「きれいさっぱり」なくなっていて、
取り出しは一切できなかった…としている。

今後この業者を待ち受けるイバラの道は、想像に難くない。
莫大な損害賠償。そして地に墜ちた信用を取り戻すのは容易ではない。
かわいそうだが、この会社は半年後にはなくなっているかもしれない。
「きれいさっぱり」と…。

まあ、データを保管するコンピュータ群には何の落ち度もなかったようなので、
ここの会社が持っていた機器類を、別に作った会社に譲渡して、
一からやり直す、という手もあるけれども。

いずれ、今回の件は、プログラムミスや体制の不備、という
「ヒューマンミス」の面が大きい。
承知しました、どころか「しょちなし」な一件であった。
データを人に預けるのはやっぱり考え物である。

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何デモ反対

原発再稼働反対デモ。
首相官邸前で700メートルの行列。(毎日jp

参加者は、主催者発表では4万5千人、
しかし警察は1万1千人としている。なんだこの開きは。
見栄か? 虚勢か?

このデモ、というのも、なんなんだろう、と思う。
自衛隊の都内演習反対とか、韓流ドラマ反対とか。

まともな対案も持たずに、ただ「反対」するだけで、
シュプレヒコールを上げている人が大半ではなかろうか。

まあ、まともな対案を持たずに反対、というのは
「何でも反対社会党」の時代から脈々と受け継がれてきた、
市民運動の「伝統芸」ですからな。

若い頃から「何でも反対運動」を手がけた人物が総理になったときに、
折り悪く大災害が起こっちゃって、結果が今。

何でも賛成すりゃいいってものでもないが、
ただ反対するだけなら、お猿さんでもできますよ。

いや、猿山のお猿さんのほうがまだ統治能力はあるかもしれん。
デモもやらないし。
思い上がるな、人間デモ。…じゃなくて、人間ども。

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何を売るのか

今朝の日経はまたもGREEをいぢめている。
コンプガチャの件で、公の場から「雲隠れ」していた
田中良和社長が久々に登場した、という記事。

急成長の原動力がほかならぬ「コンプガチャ」であったが、
それで警察庁や消費者庁に目をつけられ、
札束を握りしめながら、針のむしろに座る状態に…。

田中社長は司会を務める中村伊知哉・慶大教授から
「政府に言いたいことはないか」と聞かれ、
田中社長はこう答えたという。
「国としてのビジョン、そして何を「善」とするか、はっきりしてほしい」
「我々は外国にモノを売る宿命があるのだ」…

自らを「悪」と決めつけられ、焦燥する様子が、
手に取るように分かる。

GREEは「出る杭」だ、と日経記事。
出る杭が打たれた最大の例は、ほかならぬライブドアだろうか。
2ちゃんねるもいま似たような状況にある。

ただ、お気楽主義で目立ちたがり屋なLDや2chの経営者と比べれば、
田中社長はどちらかといえば、殊勝でまじめな感じはする。

ただそれにしても、「我々はモノを売る責任があるんだ」
的な発言はどうだろうか。

自分は毎日数億円を動かしている気分なんだろうが、
その数億円の原資が、
貴重なお小遣いを吸い込まれた子どもたちや、
何も知らない子どもがガチャしまくって、
その債務を背負ってしまった親御さんのおサイフ、というのは、
あまりにも「虚業」すぎるではないか。

どこへ行く、ものづくりニッポン。

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水沢の名店「銀蝶」

奥州市水沢に出張。(どうも「水沢市」と言いたくなるが)

いつも4号線沿いの大手チェーン店系で昼食をとっていたが、
やっぱり地元の有名な店へ…ということでリサーチすると
ラーメン店で「銀蝶」という店があるとのこと。

「おばちゃんがやっている」「日によって味にムラがある」…
これを悪評と取るか、面白そうだ、と取るか。
もちろん後者である。

値段が高い、威勢がいいだけの、
東京の脂こってりラーメンばかり食ってる奴らには
一生分からぬ味を堪能してやるぞ、と意気込んで、
混み合うという12時をずらし、11時半頃行く…
つもりだったが、訪問は結局12時前に。

場所はJR水沢駅の前。といっても「商都」と呼ばれた
(いまは郊外化で見る影もないが…)東口ではなく、
国道4号沿いの西口である。まあ、かつては列車で訪れる店だったのだろう。

Ginryu2


なんとも不安になる店構えだ。
しかし、車がけっこう路駐している。
評判店の証拠だ。
ただ車は停めにくい…
後ろに駐車場はあるが、そこまでの通路が狭い。
なんとか車を置き、いざ入店。

狭い店だ。カウンターと、窓を向いたテーブル。
あわせて7人くらいしか座れない。
すでに5人くらい客がおり、全員ジロッとこっちを見る。
手荒い洗礼である。

幸い、奥の席が空いているので着席。
奥の厨房から出てきたのは齢70歳は確実に越えているであろう
おばちゃん、というかおばあちゃん。

メニューを見るとラインナップは少なめ。
お酒も出すようである。
この日はラーメンの大盛り600円を注文。

水はセルフサービス。
店の奥の上の方にある液晶テレビではNHKが流れている。
カウンターの一番奥に無造作に置かれたスポーツ新聞に目を通す。
あまり新聞を占領するクチではないのでざっと目を通すだけ。

店内の内装に目をやる。外と違い、意外に清潔な印象。
店内のさらに奥には小上がりもあって、
待っている間に中年男性がズカズカ入っていった。

目の前に「陳建一」のサインの額縁。鉄人ファンにはたまらん。
意外に細々とした筆跡で「銀蝶さんへ 菜心是愛 陳建一」と書かれている。
チンケンもここのラーメンを食したのか…ワクワク。

ちなみに厨房にはもう一人オジさんがいたようだ。
夫婦で経営しているようだ。

片隅には、ジュース用の小ぶりな冷蔵庫。
中をのぞくと卵パックが入っていた。
メニューを見る限り、タマゴを使う料理はなさそうだが…。
家庭用なのか、スペシャルオーダー用なのか。

そんなことを考えていると「ハイ、大盛さん」と
オバちゃんがラーメンを運んできた。
自分が大森さんになった気分である。

Ginryu1


少し濁り目で、脂が浮かんでいる。
チャーシュー、メンマ、ネギ、海苔。
丁寧な仕事ぶり…にはほど遠い見た目だが、
期待はさらに上がる。

レンゲはないので(こういう店ではありがちなことだ)
どんぶりからスープを啜る。
ネットでは「しょっぱい」という情報もあったが、
それはなかった。香りは少しクセがあるか。
麺はやや太めで、存在感がある。

驚くべきはチャーシューである。
非常に分厚く、食べ応えがある。

ホロッと口の中で砕けるチャーシューや、
トロッととけるようなチャーシューが流行っているが、
そんなものはこのチャーシューに比べたら、
甘やかされていると言うべきだ。

肉を食べている、という気になるチャーシューが
2枚入っていて、食べても食べても減らない。

チャーシューメンは800円だそうだが、
このチャーシューがどれだけ入っているというのか。

ときどきメンマやネギをかみ砕き変化を楽しみ、
終盤、海苔とスープを一緒に口に入れる。
広がる香りに、水沢からははるか遠くにある磯を思う。

気がつくとどんぶりの中はあまったスープだけになっていた。
体のために飲み干さなかったが…。

けっこう、個性のあるラーメンであったが、
なるほど、また食べたくなる味だ。

コップの水を代わりに飲み干し、
お会計。600円をおばちゃんに渡すと
「ありがとうございました、どうもね…」。

この「どうもね」が、たまらない。
ますますまた来たくなるではないか。

少し車を駐車場から出すのに難儀しつつ、
3代目和の鉄人・森本正治がかつてWEBサイトで提唱していた
「客が店に抱く印象は、味3割、あとはアトモスフィア(環境)だ」
という説の信憑性をますます強くしたのであった。
いや、味もよかったけれど。

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天網恢々

オウム真理教・地下鉄サリン事件の最後の逃亡犯が逮捕された。
潜伏していた川崎からほど近い、蒲田のマンガ喫茶で、
店員に見破られ、あっさりお縄を頂戴した。

監視ビデオ、似顔絵、想像写真などがメディアを賑わせた。
やはりあそこまで情報が出てしまえば、
早かれ遅かれ捕まるだろう、とは思っていた。

ビデオや似顔絵は、いずれも少しずつ見た目が違っており、
かえって混乱させるのでは、とも思ったが、
人間はそこまでバカではなかったのだ。

同じ信者の元同棲相手が2週間前に捕まったが、
それで川崎を逃げてしまったのが、運の尽きだった。
まあ、逃げていなくても、いつかは見つかったと思うけれど。

二人とも、17年間もよく逃げおおせたものだ、と変な感心はするが、
やっぱり無理なものは無理なのだ。

特に男の方は、他者との交流を避けるように、
ひっそりと生きていたようだが、
そんな人生に、張り合いはないだろう。

それでも目の前に「死刑」という文字があれば、
回避したくなる、というのは誰でも分かる。ノワール小説の世界だ。

しかし捕まってしまったのだから、
もうその生活も終わり。

被害者や遺族は赦してはくれないが、
どうか、真実を話してほしい。

所持品にはオウムが出版した本が何冊もあったといい、
「教祖」への帰依を疑わせているというが、
そうだとしても、その結果がこれというのは、なんともむなしい。

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美女の条件

最近、よく見かける新進女優といえば
「武井咲」と「剛力彩芽」であろう。
CMにたくさん出ている印象があるし、
イベントに登場しては、ワイドショーで取り上げられたり。

二人とも、女性タレントのマネジメントで定評ある
「オスカープロモーション」の所属である。
少し前までCMクィーンだった「上戸彩」や、
元祖美少女「後藤久美子」もこの事務所に所属している。

やっぱり「美人」だからこそ、支持されているのだと思う。
「ゴリ押し」だとよく言われるが、
ポテンシャルがなければ消えるだけなのだ。

ただ、武井も剛力も「特徴」があると思う。

武井は見た目は「ザ・美少女」だが、
声を発すると舌っ足らずで、幼さを感じさせる。

また剛力はその名前のインパクトもさることながら、
いささか「薄幸そう」な容貌だと思う。

「完璧な美女」だったゴクミの時代と比べれば、
美女にもいろんな選択肢が出てきたものである。

パーフェクトな美女は、手に届かないから、
ということなのかな…

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真打ち競演in雫石

6月9日、雫石町中央公民館にてNHKラジオ「真打ち競演」の収録が行われた。
公開収録参加に運良く当選したので、見に行ってきた。
午後5時開場。午後4時過ぎに会場に到着したが、
すでに会場前には70人ほどがいた。
一番乗りは午後2時だったとか。

雨模様だったため、少し早く開場。少し待って、ホールに入った。
座席選びで少し失敗…(^◇^;)
開演は午後6時、1時間近く待機。

会場内はご想像通り、60代以上が中心。
ところどころ、50代、40代も見受けられ、
親に連れてこられたであろう学生の姿もあった。

5時45分ごろに「録音監督」(つまりディレクター)と名乗るスーツ姿の青年が登壇し、
「まずは来賓挨拶を…」。なんと町長が登場。次いでNHK盛岡局長も挨拶。
いずれもきっちりスーツ姿。

その後、ディレクターが客に対し注意点を述べた後、
「ご存じとは思いますが、拍手の練習を…」。

50分ごろに、司会役のNHK盛岡・漆原輝アナが登場。
ぴっちり6時開始ということで、
雫石にまつわる話題などを話して時間をつなぐ。

「もういいよ」的な感じでディレクターが指示を出すが、
話をまとめるまで話し続ける漆原アナの懸命さに、軽く笑いが起こる。

6時、おなじみの太鼓の音色とともに収録スタート。
漆原アナが、地方局ではおなじみの口上を述べる。
が、言い間違いがあって録りなおしに。ウケる客席。
こうやって会場はじょじょにあったまっていく。

2回目はうまくいき、まずはコント「チャーリーカンパニー」。
NHKの演芸番組ではすっかりおなじみの顔。
設定は失念したが、社長と取引先?の大風呂敷の広げあいの話。
いつも通り、ヒゲの親父のほうがベタなダジャレで場をかき乱していく。

続いては4代目江戸家猫八
真っ白いスーツに七三分け、相変わらずのひょうひょうとした雰囲気。
「そんなにシーンとならないでくださいよ」など、おなじみのフレーズと
客のリクエストに応えての動物ものまねで客を沸かす。
お得意のウグイスや、親父直伝カエルのラブシーン、
その他、ヒグラシ、ヘビ、怪獣、テナガザル、ネコなど…。

顔芸やポーズも重要なファクターになっている。
「ラジオのお客さんは分からないかもしれませんが…」と最初だけ言っていたけど。

1本目最後は橘家圓太郎「試し酒」。
なんかこの人がこの噺を演るのを、どこかで聞いたような気がするなぁ。
おもしろいマクラを言ってたんだけど内容忘れちゃった。(笑)

丹波生まれなのに東北弁をしゃべる久蔵さん。
一升の酒をウーッ、ウーッと呑み干していくシーンは
もちろん拍手喝采である。

休憩なしで2本目収録へ。
シモが近い方々がこっそりと席を立つ姿は、
収録中にあちらこちらで見られた。

まずはおなじみ昭和のいる・こいる
クリーム色のスーツに身を包んだジイさん二人組が
高齢化社会を肴に、元気にしゃべる。

途中から民謡の流れになっていったが、
これってちょっと前の「真打ち競演」でやってたような…。
ただ、「南部牛追い歌、どうぞ!」と、のいる(メガネの方)が振ると、
こいる(ハイハイの方)は「また今度にします」と返したり、
「会津磐梯山」を逆さ言葉で歌おうとする展開は前回はなかったね。

続いて登場は松鶴家千とせ
ナマで見た感想「ちっちぇ~なぁ」。
なんかジャクソン・ファイブみたい。

一世を風靡した「俺が夕焼けだった頃…」からはじまり、
「母さんが夜なべをして」「どんぐりころころ」など、
童謡で「俺が〇〇だった頃」漫談を繰り広げていく。

ただ、岩手を題材にするのはいいんだけど、
「岩手山(いわてさん)」を「いわてやま」と連呼したり
(間違いとは言い切れないが、一般的ではない)、
なぜか秋田のナマハゲが出てきたり。
「ミヤザキケンジ」では失笑が漏れていた。

全体的に「惜しい!」感じはしたが、
笑いは取っていたのでよいんじゃないでしょうか。

そしてトリはお待ちかね、昔昔亭桃太郎
待ってましたよ、モモちゃん。

この日はモモちゃん、デカメガネ。
やっぱり、石原裕次郎を意識してるんだろうなぁ…と思った。

演目は「歌謡曲を斬る」。
ウー、今年の頭に、浅草でこのネタ見たなぁ…と思いつつ。

恒例の小噺はモモファンにはおなじみの「年賀状」「山の遭難」など。
「下着泥棒」は初めて聞いたなぁ、面白かった。

野球の実況の小噺では、大事なところで噛んでしまうハプニングが発生するも、
モモちゃんらしく処理していた。

そして本題。過去のヒット曲のタイトルや歌詞に、
「そんなバカな…」「ほっとけ!」などと突っ込みまくるというもの。
いやぁ、笑いが止まらん。会場内も笑いの渦であった。

最後は「錆びたナイフ」の歌詞の奇天烈さを突き、
「意味不明だ!俺の落語とおんなじだ!」でサゲ。

高座を下がるモモちゃん、司会者やディレクターに見向きもせず
のっしのっしと下手へ下がっていく。無駄な愛想は使わないあたりもモモちゃんらしいや。

時刻は8時を5分頃過ぎていた。
やや若めの客(といっても40過ぎの女性)が
「最後のは落語なのかなー、でも面白かった」と言っていた。
またひとりモモファンが増えた、とニヤリ。

放送は7月14日、21日。
いまから聞くのが楽しみである。

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平和な珍提案

野村證券の株主総会を前に、特定の株主から「珍提案」が100個も出されたという(毎日)。

そのうち18が決議事項として、総会にかけられることになったという。
残りの72は、よほどひどかったのだろうか。

野村ホールディングスではなく「野菜ホールディングス」に改名しろ、
略称は「YHD」にしろ、「野菜、ヘルシー、ダイエット」と覚えてもらうこと、
極めつきは「会社内の便器はすべて和式にしろ。
いまが「ふんばりどき」、下半身の粘りを強化しろ…。

常軌を逸した提案の数々は、野村HDのWEBサイトでも公開されている。

これがまあひどいもので…
取締役会は、これらの提案に「全て反対する」としており、
多くはその理由すら書かれていない。

野菜ホールディングスの件では
「17モーラ(音節)もあれば、俳句も詠めるというものだ」。
株主総会での万歳三唱を廃止せよ、
会場は狭くてワキガの株主も多いからだ。
東電、関電に対する融資を禁止せよ、
ハシズムに同調するように見せかければ商行為でたんまり稼げる…

まあ、読んでもらったらいい。下手なダジャレより面白いからだ。
これをすべてひとりの株主が提案したというから驚きである。

昔「知られざる特殊特許の世界」なる本を読んだことがあるが、
あれに近い印象を抱く。

有り体に言えば「頭のネジが外れた人」なのだ。
それを野村證券は一応「お受け」して、
真面目に株主総会にかけねばならないのだ。

中には役員報酬とかストックオプションとか、
まともそうな提案もあって、
それについては取締役会から理由も付されている。

まともなことと、おかしなことを両方言い続ける人。
一番やっかいな人種である。
そんな人が野村の株を持っていて、
一言言う権利を保有しているのだ。

株主総会はさぞ、笑いに包まれるだろう。
そういう意味では、有り難い株主なのかも知れない。
この閉塞しきった世の中を、お花畑に変えてしまうのだから。
日本が平和でよかったよ…

(追記)
この株主が「ZAKZAK」の取材に応じたとのこと。
曰く、目立つためにエンターテインメントを意識したのは否定しないが、
取締役会は比較的まともな提案を排除して、
変な提案を中心に18個だけ残すことで、
自分を「面白おかしい株主」に仕立て上げようとしたのでは、
としている。どこまで本当かはよくわからない。

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クールビズを考える

6月1日。衣替えの季節。
「1年の折り返し、とよく言うけど、実際は7月1日だからね」
という、知ったようなことを言う人がTwitter上にあふれたが、
そう思わせるくらい、寒かった冬~春から、夏のような気候に変わった。

テレビを賑わすのは、クールビズに切り替えるお役所の映像。
で、だいたい「まだ肌寒いですけどね」などと言うのである。
環境省などは、多少寒くても、
マスコミ受けを考えて、衣替えを強要されるんだろう。

国家公務員や国会議員がアロハや「かりゆし」を着て
仕事に臨むなんて、10年前は考えられなかった。

昨年からはとくに「節電」を意識させられるようになったが、
それに限らず、「クールビズ」なる言葉が考案され、
徐々に、ホワイトカラーの軽装化が推し進められていった。

いろんな意見がある。
クソ暑いのにネクタイ締めなくてもいいから助かる、という人もいれば、
俺は外回りだからクールビズなんてできねーよ、なんて人も。

みんなで一斉に…というのは日本人の好きな発想であるが、
着たいように着ればいいじゃない、とも思う。

ただ、似合う、似合わないもありますからね。

お腹のデップリと出たオジさんなんかは、
逆にクールビズはだらしなく見える。

お腹が出ているような人は、
ネクタイをして上着を着ることで、なんとなくスッキリ見えるのだ。
それで汗だくになるんじゃ本末転倒だけど…

小太りの中年が、半袖シャツだけを羽織って、
胸元から下着のTシャツをチラチラ見せるのは、
なんともしまりがないものである。

スーパークールビズなんていうのも言われてるけど、
どうなんだろうね。

TシャツOK、ジーンズはダメージでなければOK。
Tシャツなんて、アルバイトの学生じゃないんだから…。

サンダルもOK、とされる。
まあ、お役所なんかはだいぶ前から
サンダル履きで客を応対してるけどね。
それが問題になって、サンダル禁止になったところもあるというのに。

「裸足(素足)にサンダル」のイメージイラストを
掲載しているメディアもあるが、
女性はまあいいとして、
男性はオフィスでハダシはやっぱりマズいだろう。

「ミズノ」は自社用のスポーツサンダルを
「宣伝になるから」とOKにしたようだが、
やはり靴下着用、ということらしく、テレビでは
「五本指ソックス」を着用して、サンダルを履いていた。

ただ、ちょっとマヌケなんだよな…。
五本指ソックスを人に見せるなら、素足の方がまだマシだと思う。

韓国では半ズボンも解禁だとか…
いい年したオジさんのすね毛なんか見たくもないなぁ。

クールビズ、スーパークールビズに反対はしないけど、
過剰な強要はやめてほしいし、
だらしなく見える人は、やらない方がいいと思うんだよねー。

クーラーやエアコンをガンガンかけろ、
とかそういう話ではない。
節電はしないといけないと思うけど…
どうでしょうか。

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連続クイズ・ホールドオン!2

前回「初回だけ見た」と申し上げたが、
実はその後、ほぼ毎日見ている
(もちろん録画でですよ)。

クイズ番組、嫌いじゃないもんで…。

司会は山口智充と武内陶子アナが
5回ずつで担当している。
武内アナだと少し、がっかり感があるかな(笑)。

クイズのレベルはそう高くない。
「アタック25」より少しやさしいくらいだ。

出場者は「クイズヲタク」的な人はむしろ少なく、
快活そうな、キャラの立った人ばかり。

番組のコンセプトとして「クイズ版のど自慢」というのがあるそうだ。
老若男女さまざまなパーソナリティの人物が、
司会者と明るくやりとりするほのぼのとした雰囲気は
まさに「NHKのど自慢」。

確かに、メガネをかけた大学生が勝ち進むのは、正直面白くない。
初期、しばらく勝ち続けたのは「メガネをかけた大学生」だったけどね。
まあ、それも含めて、いろんな人が出てくるのが、
「のど自慢」のよさなんだろう。

ドラマティックな展開も見もの。
前半ほとんど回答できなかった出場者が、
後半に他の出場者もガタガタになって、
チャンピオンになってしまったりする。

ラストの挑戦者ひとりとチャンピオンの一騎打ちでは、
照明を落とし、BGMも荘厳な雰囲気になる。
前半の「ほのぼの」から一気に「ガチンコ」へ。

牧歌性と緊張感がほどよく同居する構成は、
昼の番組としてのんびり見るにはちょうどいい。

お昼の新定番になるかどうか、と前回は書いたが、
これはどうも、そうなりそうな予感がある。

チャンピオンが、負かした挑戦者から奪い取って貯めていく
「チャンピオンポイント」が何なのか、未だに説明がないけれど…。

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