高速バス事故に思う
連休を利用して、ディズニーランドに出かけた行楽客を襲った、
高速バスの事故。7人もの命が失われた。
TVでは、訳知り顔のキャスターやコメンテーターが
通り一遍なコメントをしているが、
そりゃ普段からグリーン車やビジネスクラスしか使わないような人たちには、
高速バスのことは分かるまい。
逆に言えば、そういうリスクのある交通機関である、
ということなのだろう。安さの理由はそこにある。
新幹線だって事故の可能性もあるし、
飛行機だって墜落しないわけじゃないが、
バスが事故を起こす確率に比べたらとんでもなく低い。
何度も高速バスは利用している。
座席が一つ一つセパレートになっているミドルクラスも乗ったし、
観光バスタイプで、2人掛けにぎゅうぎゅう詰めで寝る激安バスも乗った。
ただ、運転手は必ず2人以上おり、今回のように1人だったという経験はない。
「日雇い外国人ドライバー」などなおさらだ。
それくらい、競争が激しい業界だということなのだろう。
朝や夜、新宿駅周辺や東京駅周辺は高速バスの一時停車で埋め尽くされるようになった。
盛岡でも、夜11時過ぎになると「マリオス」の人工地盤の下に
鈴なりのバスが止まる様子が、2年ほど前から見られるようになっている。
ネットで簡単に予約できるのが高速バスの魅力であるが、
その分、価格の下落が著しい。盛岡~東京も、数年前は往復1万円が相場だったが、
最近は6~7千円まで下がっていた。
ネットで業界大手にのし上がった楽天トラベルの参入も大きいだろう。
その激安価格を享受させてもらっていた身なので、
複雑な思いもある。
ただ、今回の事故でもチケットを売っていた、
楽天トラベルについての報道があまりないところを見ると、
うまいことマスコミ対策をしている「大企業」っぷりが浮き彫りになり、
それもどうだろうか、と思うのだ。
そして、報道を見れば分かるように、
脱法行為を繰り返していた運転手と、
下請け会社の社長だけが責められる結果となるわけだが、
零細業者だけつるし上げて、問題解決するわけでもなかろう。
グリーン車しか乗らないコメンテーター様のように、
「高速バスなんて乗るからだ」などと言う気はない。
2人以上の運転手確保などの安全対策と
(もちろん「不良外国人」が入り込まないような体制確立も)、
ダンピング競争の行き過ぎの是正を求めたい。
それに尽きるのではないか。
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