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2012年3月

代役

テレビ朝日系「やじうまテレビ」。
以前は司会も務めていた、気象予報士の依田司が先週はお休み。
毎日、関東地方を中心に生中継で天気を伝える役どころであり、
そりゃあお休みも取りたいところだろう。

で、先週は代役が用意された。
名前も忘れたが、見たところ50~60がらみのオジさんだった。
「WNI」のウィンドブレーカーを着用しており、
依田も所属する「ウェザーニューズ」から派遣されたことは明らかだ。

司会の松尾アナも「天気のプロ」だ、と紹介しており、
天気予報を読んではくれるのだが、
依田のように訓練を受けたわけでもなく、場数を踏んでもいなさそうで、
とちりが多い。それ以前に声がどう聞いても「おっさんの声」。

依田も45歳のオジさんではあるが、若々しい声を出す。
普段からそれに慣れているので、この代役オジさんの天気予報は
聞いていて、どうにも調子が出ないのだ。
朝から聞きたくない、というか…。

で、松尾アナはこのオジさんに「今週よろしくお願いします」と
挨拶していた。依田の代役ということだ。
オジさんもやる気満々に返事をしていたのだが…

結局、水曜日にはオジさん、いなくなってしまい、
早朝時間帯担当の森葉子アナが金曜日まで天気を読んでいた。

季節の変わり目で風邪を引いてしまったのか、
それとも、評判が悪かったのか…。
おそらく、後者ではないかとみている。

ウェザーニューズとしては「依田=気象予報士」だから、
気象予報士らしい人、ということでこのオジさんをキャスティングしたんだろうが、
裏目に出た、と言えよう。

確かに、1週間あのオジさんの天気予報につきあわされるのは
正直「苦痛」だと思った。
夕方の天気予報とか、落ち着いた時間帯ならまだいいと思うんだが。

そもそも「やじうまテレビ」に改題したのも、
天気予報を番組の中心に据える、ということでのものだった。

2010年秋にウェザーニューズ社と「提携」し、
依田を司会に迎えた。つるの剛士のロック調の曲をメインテーマとし、
白を基調とした「さわやか」な印象の番組に衣替えした。

しかし震災もあり、半年後の2011年4月には「天気中心」を後退させ、
現在のやや落ち着いた内容となった。

そして来週からは中尾彬、石田純一、カンニング竹山を
新たなコメンテーターに迎える、という報もあった(中日スポーツ)。

言わずもがな、「やじうま」は迷走が続く。
早朝ワイドショーの視聴率競争では常に4位。
「やじうまワイド」「やじうまプラス」「やじうまテレビ」と
タイトルも内容もコロコロ変えるサイクルが続く。

「やじうま」=「新聞」というイメージを変えようと
先述通り、ウェザーニューズと提携したリニューアルを断行したが
それもうまくいったとは言えない。

天気で視聴者がついてくるなら、代役オジさんでもよかったろうが、
そうじゃないことを、今回の件は証明しているように思う。

中途半端なリニューアルしかできずに視聴率も上がらない現状。
「やじうま」という名前に縛られている面もあるだろう。

「やじうま」というタイトルだけでこの時間帯、
テレビ朝日にお付き合いしてきたからこそここまで書けるわけだが(苦笑)。

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ピンクスライムってなんだ

「ピンクスライム肉」購入中止(毎日)。
ピンクスライム…初めて聞いた言葉であるが、
アメリカでは「オセロ中島」級の騒動になっているようだ。

ニューズウィークによると、
「従来、ドッグフード用にしか使われなかった、
切り落としのクズ肉をアンモニアで殺菌し、
低温処理・遠心分離で筋肉と脂肪を分離したもの」だそうな。

「ドッグフード用」「クズ肉」「アンモニア」という言葉を聞くと、
ウゲッと思うのは誰しも同じだろう。
その上、見た目由来とは思うが「スライム」という名前をつけるなんて、
アメリカ人のセンスには恐れ入る。

畜肉業者は「栄養価が高まり、安全性もありコストも抑えられる」というが、
消費者がそれで納得するはずもない。

ピンクスライム肉の使用に表示義務はないそうだが、
これだけ騒ぎになれば小売り側が反応しないはずもなく、
このたび、上場している大手スーパー2社が購入を中止。
先日はマクドナルドも使用を中止したのだそうだ。

化学処理された肉に反応する気持ちは分からなくもない。
表示偽装まがいがあるとすればなおさらだ。

ただ、クズ肉だ、切り落としだ、といって、
犬に喰わせようという人畜生の勝手さってなんなんだろうな、とも思う。
そもそもそのために、牛さんは命を落としているというのに…。

アメリカという国は勝手なものだなぁ、とも思う。

大量消費も化学処理も、アメリカはこれまでさんざんやってきたこと。
蛍光カラーや紫色のアメやジュースを子供に摂取させておきながら、
今度はバカみたいにオーガニックとかなんとか言っている延長線上の騒ぎだ。
自分でたきつけて自分で消化するマッチポンプ。

声を上げるのは大事なことかもしれないが、
大量消費を許したのは誰か、考えてみろ、ってこと。

タレントが占い師にダマしたダマされたという与太話に
マスコミが振り回される日本と、レベルはさほど、変わらない。

食べ物はありがたくちょうだいしましょう、わがまま言わずに、ね…。

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イオンでイライラ

休日で「お客様感謝デー」で「火曜市」。
イオンが混まないはずがない。

レジはフル回転しているが、
会計待ちの客が売り場側にまで達している。

昔のダイエーシティ青山を思い出すなぁ…
なんてのんびり構えながら、そのうち一つの行列に並ぶ。

しかし行列はなかなか先に進まない。
いやいや、行列も楽しまなきゃ…。

売り場側にはみだして並んでいるので、
すぐ横に置いてある売り物なんか眺めたりするのだが、
それとてすぐに飽きる。だんだんイライラが募る。

隣の列は空いているようだが、
こういうときに移ってもあまりいいことはない。
我慢して並び続ける。

すぐ後ろの奥様連中も、前の奥様連中も
遅いですねー、なんて話している。

オッサンに話しかける若奥様なんか
いるわけもなく、オッサンは孤独に待ちますよ。

あっという間に15分くらい経過。
並びはじめの時に、隣の列ですぐ隣にいたオジさんが、
もう会計をしているではないか。

何が原因なんだ。

もちろん、休日でお客様感謝デーで火曜市。
まとめ買いでカゴやカートをパンパンにしている奥さま方ばかり。
待たされるのも無理はないが、これ以上待つのは無理だ。

この列でいま会計をしているのは婆さんだな。
婆さんは「WAON」なんか使わないし、
小銭とか出すのにモタモタするんだよな…
と思ったら、手に「WAONカード」。最近の婆さんは進んでいるじゃないか。

レジの店員が悪いのか?
遠くから見ていると、モタついてるように見えなくもない。

おや、隣の列のレジ、バーコードスキャン(いわゆる登録)担当のオバちゃんのワキに、
レジの会計をしているオジさん店員の2人がかりじゃないか。

こっちの列はオバちゃんが1人でやってる。
道理でスピードが違うわけだ…。

そんなことを考えていると、ようやくあと1人。
はぁ、ようやくだ…と思っていたら、
自分の前で会計しているババアが、店員がスキャンした商品を手に取って
「値段が違う」とか言いだし始めた。

店員は「お待ち下さい」とか言いながら、
備え付けの携帯(PHS?)で売り場担当と話し始めた。
ウッヒャー。またまた待ち時間延長。
こんだけ行列が並んでるんだよ、
そんなの、後からサービスカウンターでやってくれよ…。

1分くらいやりとりが続き、解決したらしく会計再開。
(レジ周りは鈴なりの客で騒がしいので聞き取れなかった)

いよいよ自分の番の会計。感動の瞬間である。
「大変お待たせしましたぁ…」とはレジのオバさんの弁。
クレームババアのやりとりを苦々しく見ていた俺の顔を
ちゃんとチェックしてくれていたのだろう。

遠くで見ると手際悪く感じたオバさんだが、
間近で見れば、そうでもない。
イライラして、手際悪く見えたのだろう。

今度は俺がクレームオッサンに変貌する番かもしれないぞ…と
思っていたが、つつがなく終了。WAONでさっさと会計。
時計を見ると30分近く経過していた。

レジの行列については、いろいろ工夫する店舗もあって、
「隣の列のほうが早い」というのを防止するために、
レジごとに並ばせるのではなく、レジの直前まで一列に並ばせ、
空いたレジから会計させる、いわゆる「フォーク状」の
並ばせ方を採用するところもあるという(家電店などで見られる方式)。

しかしこれをやるためには改装とかも必要になるし、
これで万事解決というわけにもいかないだろう。

RFタグによる会計なんかも研究されているようだが、
実用化はまだまだ先のことだろう。

しかし、業界のトップランナーのイオンさんなんだから、
もっと工夫してほしいもんだと思う…。

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風間杜夫・三遊亭好楽二人会

3月18日午後2時、二戸市民文化会館大ホール。

風間杜夫といえば俳優であるが、
落語を得意としていて、有名噺家との落語会を
各地で行っているようだ。

いっぽうの好楽。笑点メンバーはこれまで
バラバラにさまざまな会で目撃してきたが、
ナマ好楽はまだ未体験。

チケットは約1ヶ月前に確保。
大いに楽しみにしていた会である。

あまり来慣れない二戸市。
盛岡からは約2時間を覚悟していたが、
すっかり道路の雪もとけており、
他のクルマもほとんどおらず、約90分で到着。

駐車場が70台分しかないと聞いていたので、
早めに到着し、車内で腹ごしらえして会場内へ。

なぜか各国の国旗がデザインされたカラフルすぎる意匠の緞帳に
やや度肝を抜かれつつ(普通は花鳥風月とか、
その土地の名勝などが描かれるものだ)、しばし待つ。
(追記 福田繁雄デザインとのこと)

座席を右往左往しながら、
「『お-28番』の席(せぎ)ってのは、どごだべねぇ」と他の人に
座席番号を聞いている、不慣れな婆さん。ローカル色を感じる。

キャパ1200人の大ホールは、後方が間仕切り板で仕切られていたが、
仕切りより前方の半分も埋まらず、最終的に300人ほどの入り。
キャパ400人の中ホールもあるようだが、そちらで十分だったようである。

いままでも「ゲッ、ガラガラじゃん」という公演を見てきているので、
もうすっかり「まあ、こんなものだろう」という気分。

ブザーも鳴ることなく、お囃子のテープで緞帳が開く。
それだけで拍手が起こる。ほほえましい。
開口一番の前座、三遊亭好吉。

開演前から風が入ってくるなぁ、と思っていたが、
好吉が現れた途端、ステージ上に風が吹き、
後ろのカーテンが大きくめくれ上がるハプニング。

軽妙な小噺のあと、「味噌豆」。かなりウマイと思った。
調べたところ、神戸の素人落語サークル「じゅげむ」OBとのこと。

好吉がサゲたあと、無音のまま(笑)座布団を返して下がる。
普通はお囃子のテープを流すところだが…。

ブザーが鳴らなかったのはこのホールの慣習なんだろうが、
それにしても不慣れな感じがする。

めくりには「風間杜夫」の字。おおっ、という声。
「蒲田行進曲」のお囃子とともに風間が登場。
さすがに銀ちゃん、という感じではなく、
ひょうひょうとしたおじさま、といった雰囲気。

座布団に座ると、まずまずサマになっているが
やっぱりアクターのカッコよさが先立ってしまうのはしかたないか。

昨年の地震では大変なことに…とまずはお見舞いの言葉。
正直、二戸近辺はほとんど被害はないのであるが。

で、風間自身も帰宅難民経験を話す。
「当日は渋谷パルコ劇場で芝居がありまして…」
こんなド田舎で「パルコ劇場」の名前を聞くとは。

本番の前に歯医者の予約を入れていたが
俳優仲間に運転してもらっているときに、
高速道路の上でグラグラ…。

クルマを降りて帰宅したという体験談を、
軽妙な笑いを交えながら。

落語を演るきっかけは、立川談春に「高座に上がってみたら」と
勧められたことだという。
その後、柳家花緑にも教えを請うたそうだ。

噺の方は「湯屋番」。軽妙な若旦那のお話。
いわゆる「様子がいい」ので、若旦那の演じ方がサマになる。

上下もちゃんと(というと失礼だが)切っていた。
細かい言い回しがやや雑で聞きづらいところはあったが、
本職ではない割に、笑いもきちっと取っていたと思う。
顔を軽石でこすった客が出たところでサゲ。

休憩15分。トイレタイム。
アンケートが出入り口で配られたが、筆記用具がないから書けず。
(実際は帰りに出入り口で書かせる方式だったようだが、
普通は会場内で書かすものですよ)

不思議な緞帳が開き、三遊亭好楽登場。
出囃子が志ん朝の「老松」だったような気がする。
(記憶違いかも)
風間の時は客席の照明が消えたのに、
今度はついたまま。なんかおかしいね…。
(追記 後で調べたところ、どうも風間は客席を暗転させる「演出」を行うらしい)

ナマ好楽は「笑点」のテレビそのまんま。
とかく「つまらないピンク」と言われがちだが、
この日は軽妙な笑いで会場を包んでいた。

昔は東北で公演といえば3日かけて来たものだが、
いまじゃ片道3時間…と。

息子・王楽の話。
「普通は息子は親に弟子入りするもんです。それを…」
師匠・先代の圓楽に弟子入りしてしまった。
つまり親子で兄弟弟子。

王楽は「お父さん、抜いちゃったんじゃないですか」と聞かれると
「ええ、抜きました、3日前に」。
『歯医者じゃないんだから』。

二人の娘の話。長女は結婚し子供も作ったのに、
次女は鬼子母神で甘味処をやっている。

(実は数年前の夏に入店覚悟で見に行ったことがあるのだが、
ショートパンツからムッチムチの太ももを見せながら
店の前を掃除していた様子に怖じ気づいて、
副都心線乗ってすごすご帰ったのを思い出すナァ)

渋谷なんかにも行くが、数年前のガングロブームのときの話
(たぶん虚実混ざっていると思うが)。

ガングロに「あっ、ピンクだ!」と言われる。
何を言うんだと思ったが「ピンクの小粒コーラック…あっ、俺のことか」。

ガングロが「ダサい」としきりに言うので、
歌丸師匠に聞くと「中華料理の付け合わせかい」。それはザーサイ。

今度は「カレシ」の意味を木久扇師匠に問えば
「ああ、おでんにつけるヤツね」。カラシ。

風間同様に歯医者の話で、口を開けながら話をする患者と
意思疎通できる医者の漫談から、
小児科医の口調で奥さんを診る産婦人科の話へ。
会場は笑いが起こり続ける。

噺の方は「三年目」。後から調べました。
後半、少し人情噺っぽい部分があり、
不覚にも、少しだけ眠気が起こってしまった。
斜め前の席の奥さんは堂々と首かっくん…。

それを察知したのか、幽霊となった妻が出てくるシーンで、
好楽は突如大声を出す。噺の方もクライマックスへ。
そして「3年間待っておりました」でサゲ。

カーテンコール的なものを期待していたが
それもなさそうだったのでおとなしく帰宅の途に。
まずまず、ナマモリオ&ナマ好楽が見れたので満足満足。

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津波注意報と報道

14日、午後6時過ぎに三陸沖で地震が発生、
一時、北海道~岩手県沿岸に津波注意報が発令された。

予想の津波の高さは「50センチ」。
「たいしたことないだろう」をたかをくくるレベルのはずだが、
6時15分から一斉に始まる、民放のローカルニュースは、
7時までの45分間をこの津波の情報に費やしていた。

通常通りCMは放映していることからも、
放送局側も「たいしたことないだろう」と思っていたフシはある。

ただ、それで岩手の放送局を責めようという気はない。
実際、津波はほとんどなかったわけだし。

それに番組中、キャスターは「必要以上」に、
津波への恐怖を呼びかけていたように思う。
それはとりもなおさず、東日本大震災の記憶があるからだろう。

岩手朝日テレビ「IATスーパーJチャンネル」を見ていたが、
宮古や大船渡の記者と、メインキャスターの山田アナウンサーのやりとりが、
とても印象に残った。

盛岡のスタジオにいる山田アナは、
現地の記者に、緊張した口調、というか、
緊迫感をあおる、といったほうがいいか。

「津波は予想よりも高くなることがあるわけですから、
沿岸の皆さんは素早く逃げる体制ができているんですよね?」
という感じで、やや修辞疑問文的に記者に問いかける。
(修辞疑問文…賛否を問いかけているが、実際には結論をおしつけるような言い回し)

しかし現地の記者は「とりたてて変わったところはない」
「あわてている住民も見受けられない」と、
きわめて冷静な口調で答えていた。

基本的にテレビ局の支局は高台にあるので、
あわてる必要がない、というのもあるだろうが、
この温度差は、山田アナの緊張した口調と比べると、
「拍子抜け」を覚えた。

震災もあったわけだし、
用心するに越したことはない。
油断して逃げ遅れた人が多かった、という教訓もあった。

盛岡側はそれを伝えようと懸命になった。
東京のキー局もそういう対応をしていたようである。

しかし、実際に津波が来る沿岸部は、
それなりに冷静であった。
なにしろ、震災以前から「津波注意報」には慣れっこのはずだからだ。

また、10数メートルの津波を経験しているわけだから、
50センチの津波など…と言う思いも、正直あったのではないか。

そこが「油断」といえば、「油断」。
「経験則」といえば、「経験則」。

はっきり言うと、盛岡側が必要以上に騒ぎすぎた、という印象は残った。
震災前は、50センチの注意報レベルなら、
画面にテロップを出したまま、別のニュースを伝えていたはずである。

こういう対応を続けていると、逆に、
「あんなに騒いでいるけど、いつも通り津波は来ないよね」という、
「オオカミ少年」現象が再び…ということにもなりかねない。

しかし、当然ながら、無視するわけにもいかない。

各局一斉に津波注意報「だけ」を伝える「臨戦態勢」の横並びを見て、
「バランス感覚」が求められているな、と考えるのである。

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展示会と景気

先日、ある展示会を見に東京方面へ行ってきた。
「東京ビッグサイト」「幕張メッセ」「パシフィコ横浜」では
展示会や見本市がよく開かれる。

ああいう展示会というのは、巨大ブースに人を集め、
担当者にプレゼンさせて反応を見る、という「大企業ブース」と、
主催者側が用意したパーティションの中で
展開するだけの「中小企業ブース」の
2種類に分かれる。

中小企業ブースは、「売らんかな」という顔をしたネクタイしめたおぢさんが
今か今かと手ぐすね引いて待っているのだが、
いったんつかまると面倒くさいので、パンフ一枚もらってサイナラする。
よほど興味があるならそりゃ話は聞くけど。

大企業ブースは、乃村工藝社あたりが作った大仰な造作のブースの前で、
派手な格好をしたチャンネーがアンケート用紙を配っている。
で、アンケートに答えると景品が…といって、人を集めるわけだ。

景品目当てに、多少興味がなさそうな客もウヨウヨ集まってくる。
たいがいはさもしい客なんだが、
それがきっかけとなってビジネスが広がることもあるので、
この手法は大企業ブースの常道となっている。

こっちもどちらかというと「さもしい」方なので、
自分の業務範囲外のブースでも、アンケート用紙もらって
ササッと書いて名刺を添えて提出し、景品をもらうことが多い
(担当者のプレゼンはあまり聞かない)。

ただ、この日はあまり景品が手元に集まらなかった。

そもそもアンケート用紙ではなく、
パンフやリーフレットしかくれないブースが増えている。

パニオンのチャンネー自体をリストラしているブースでは、
ネクタイかそろいのコスチュームを着たむっさいおぢさんが
フンという顔をして立っているだけ。

で、こっちの顔や入場証に貼り付けた名刺を見て、
客を値踏みしているのが見え見えなのだ。

最初から景品を用意していないか、あったとしても、
おもしろそうな客にだけアンケート用紙を渡し、
シブチンっぽい客はガン無視である。

いちばん由々しい?のは、中小企業ブースの単純な増加。
客引きがいるブースもあるが、パニオンであることはまれで、
たいがいは社員のお兄さんか、オバちゃん。
商談した客向けのジュースを置いてあることはあるが、
興味本位の客にはパンフ、つまり紙切れをつきだしてくるだけ。

だから景品ではなくパンフだけが手元に集まってしまうのだ。
大企業ブースでは景品のほか、他社のも含めたパンフ入れ用に、
商品名が印刷された、派手な原色のデカい袋を配っていることも多い。
この袋が、重たくなっていくのだ。
ひどいところだと、欲しくもない商品サンプルまで押っつけてくる。

数年前までは、あたり構わずアンケート用紙と景品を配るブースが
中小企業でもあったんだが、この日は「不作」だった。

職場に戻れば、名刺を配りまくった代償として、
パソコンに、いらない販促メールが大量に送られている。

ま、見本市・展示会の原点を考えれば、今の方が健全なんだろうけど…
とにかく、不景気である。

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どうなる2ちゃんねる

いよいよ、警察が日本のWEB最大の悪玉に手を突っ込み始めた。

警視庁は、麻薬特例法違反の容疑で、
2ちゃんねるの関係先を一斉捜査。
そして9日、とうとう創始者である「ひろゆき」こと
西村博之の自宅もガサ入れが始まったようだ。(朝日

西村は現在「創業者」「元管理人」という肩書きしかない。
書面上は、シンガポールの会社に2ちゃんねるの経営権を譲渡したことになっている。
しかし実際にはシンガポールの運営会社「パケットモンスター」はペーパーカンパニーとされ、
警察も、実態は西村の配下にある、と判断した模様。

西村はこれまで数々の係争を抱え、実際に敗訴しているが、
賠償金のたぐいを「義務はない」としてほぼ支払っていないとされている。
(ただしこれまでに一部は差し押さえを受けている)

日本のインターネット最大の掲示板を育て上げた存在として、
西村の功績は大きいものの、
逆に、その行為については常にやり玉にあげられてきた。

TwitterやFacebookの存在感が大きくなっているとはいえ、
未だに我が国のネット上の言論は、2ちゃんねるなしでは考えられない。
無視できない存在といえる。

ただしその西村が、あまつさえペーパーカンパニーを作り
「もう俺は2chと関係ない」と言い張り、賠償金を拒否する姿を見れば、
やはり「ネット界の風雲児」という称号を与えることには少し戸惑う。

「ネット界の風雲児」といえば堀江貴文を思い出す。
ホリエモンは結局塀の中に押し込められてしまった。
国家権力によって沈黙させられた、これだから日本は…、という意見も聞く。

堀江が本当に犯罪者だったのかどうか、当然、疑問に思う余地はあるだろう。
(個人的には、どっちでもいい)
しかし西村の場合、明らかに「悪い行状を重ねている」現状がある。

それなのに、夏野剛や田原総一郎のような「地位」「権威」のある人まで
吸い寄せてしまうのは、やはり不思議な「魅力」が、西村にはあったのだろう。

そんな西村、そして2ちゃんねるに捜査の手が及ぶ、
というインパクトはとても大きい。

ただこれだけははっきりしていることだが、
国家権力が2ちゃんねるをたたきつぶしたところで、
新しいくだまきサイトが生まれるだけだ、ということだ。

言い方は悪いが、昔ながらの「ヤクザ」がいなくなったとしても
新たな「暴力集団」が生まれるだけ、という現状に似ている。

「必要悪」とは言わないが、存在することの否定がもはや難しいのだ。
「犯罪の温床」と言われがちだが、実際には2ちゃんねるの存在で、
犯罪増加が抑止できていたりする面もあるのかもしれないし。
警察サイドだって、2ちゃんねるで犯罪者が一網打尽…なんてこともあるだろう。
そのあたりもヤーさんの存在意義と似ている。

西村がもし裁かれる身になったとして、
堀江のように塀の中に入るとしても、
娑婆に戻ればまた蝶よ花よともてはやされることは目に見えている。
仮に賠償金支払いで無一文になろうとも、だ。

まあ、西村もバカではないと思うので、
二度と同じような活動はしないだろう。
自他共に認めるお気楽人間だから、
別な方法で、世間をあざ嗤うはずだ。

そのとき、こう言うだろう。
「2ちゃんねる? そんなものもあったねぇwww」

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3月11日

3月11日。東北太平洋沖大地震、
いわゆる東日本大震災が発生した日。
1年前の出来事が、たった今のことのように思い出される。

原発事故もおこり、いろいろなことがあったけれども、
日本は前を向いて進まなければならない。

テレビは1週間前あたりから、特番を多く組んでいた。
正直、ウンザリ、という声も聴かれた。
こうやって風化が始まっていくのだろう。

確かに、全局横並びで追悼番組、回顧番組、検証番組を
放送することの意義については、考えさせられる。
全員がまんべんなく全てのチャンネルを見るわけでもないし。
もう少し、バラつかせてもよかったのではないか、と思うけれど、
それはテレビ局としては許されないことだったのかも知れない。

NHK・民放各局が震災関連番組を並べる中、
被災地に系列を持たぬテレビ東京は、
3月11日当日の震災関連番組はあまりなく、
夜8時からの「田舎に泊まろう311スペシャル」程度しか放送しなかった。

ただ、この週の「ニュースアンサー」では、被災地の今を伝える特集VTRとともに、
大浜キャスターが福島・宮城・岩手と被災地を縦断し生中継を行っていた。
テレ東なりに、震災を総括はしているのだ。

こう言っちゃ何だが、この1週間は「テレビがつまらない」と、
録画した番組を消化したり、
TSUTAYAやゲオなどでDVDを借りたりした人が多かったと思う。

被災した岩手・宮城・福島でも同じような傾向だったのではないか。
なにしろいままでさんざんいろんな映像や総括を見せられてきたわけだし、
もう津波や原発の映像は見たくない、という人だっているのだ。

なにも1日中ずっと震災について考えなくてもいい。
1分だけでも、30秒だけでも、国民一人一人が、少し考えてくれればいい。
無関心が一番怖い。

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POISON

宮迫博之がTwitterで、新幹線の切符がなくなった客に
「全額払っていただきます」と事務的対応しかしないJR東海の駅員を
「人情というものはないのか」と批判、
炎上する騒ぎとなっている。(J-cast

「切符をなくす方が悪い」と批判コメントが多く寄せられ、
気色ばんだ宮迫は「うるせーバカ」と一度反論してみせたが、
結局幕引きコメントをして収束へと向かっている。

こうやって、なにげないつぶやきが炎上を呼ぶと、
結局あたりさわりないことしか書かなくなり、
つまらない内容になっていくのかな、と思う。

これがテレビだと、JRはテレビ局にとってはスポンサーなので、
逆に言いにくいだろうな。だからこそTwitterという手段を使うわけで。

ところがTwitterでは一般ピープルから叩かれてしまう。
タレントだっていろいろ言いたいこともある、
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ…。

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盛岡ロフト、オープン

3月8日、盛岡市にオープンした『ロフト』を訪問。
(9日訪問、記述は11日。ご了承を)

盛岡市唯一のデパート「川徳」の6階にテナントとして入居したもの。
以前はTSUTAYA(当初はヴァージンメガストア)や
丸善が入っていたスペースにおさまっている。

隣のスペースには書籍の東山堂が来週オープン予定で、
カワトクの6階はかなり様変わりすることになる。

従前からハウスカードにセゾンを選ぶなど、
西武グループ(現在のセブン&アイ)に親しいカワトクは、
だいぶ以前からロフトに入店を要請していたという。

東北では仙台、秋田に次いで3県目、4店目。
1フロアの一部のみで、ロフトの中では「小型店」の部類に入るようである。

確かに、仙台や渋谷の店と比べれば、品揃えは比べるべくもないのだが、
それでも岩手でこの規模の雑貨店、バラエティショップは他にないし、
それよりなにより「東京でおなじみロフトが岩手に登場!」というインパクトは大きい。

金曜日の午後に訪問したのだが、店内は高校生・大学生と思われる若者でごった返していた。
女性のグループや、男女カップルが多く見られた。
カワトクが渇望していたであろう顧客層がカワトクに来たのである。

確かに、カワトクのメイン顧客たるおじちゃん、おばちゃんも見受けられたが、
ほんのごく一部だった。

この若い顧客が、別のフロアに来るようになるには、
もう一工夫、ふた工夫必要と思うが、それはまた別の話として。

品揃えに話を戻すと、若い女性をターゲットにしているだけに、
化粧品や、(単価の低い)文房具が豊富に置かれている感じがする。

他のロフトだと、健康用具とかインテリア、食品類がもっと置かれているが、
さすがに小型店ではそこまでは難しかろう
(しかも他のフロアとの食い合いもあるし)。

そのほか、テレビマスコミが強調していたとおり、「ランチボックス」、
つまり弁当箱がかなり多かった。
外食から手づくり弁当への回帰が言われているが、
まさにその「弁当ブーム」をとらえた品揃えをしているわけだ。

弁当箱なら、イオンの雑貨ストアやホームセンターなんかにもあることはあるが、
ロフトの品揃えはそれらをしのぐ勢いである。
しかも楽しい見せ方を知っている。

なおオッサンでも愉しめたのは文房具のほか、
意外にも「スマホケース」売り場だったりする。
これが案外けっこうなアイテム数があった。

イオンに客をとられていたカワトクが、
ロフトの力を借りて、いよいよ若者を取り戻せるか。
しかし4月末には上堂のマッハランドに「ドンキホーテ」も開店する。

若いお客の心をつかむのは、いったいどこになるのだろうか?

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桑茶

もう夜11時過ぎなんだが、「桑茶」を飲んでいる。
ただし焼酎で割ってるけど。(笑)

雪から冷たい雨へと天気は変わっているが
寒いことには変わりなし。
あたたかい飲み物がいい。

しかし、ふつうの「お茶」は、
カフェイン含有量が心配。
なにしろあのコーヒーよりお茶の方が多いらしい。
寝れなくなりそう。

その点、桑の葉茶はカフェインゼロ。
寝る前でも安心して飲める。(オシッコさえしておけばね)
血圧や血糖値にもいいらしい。

まあ、確かに味はけっこう「青臭い」。
おカイコさんが食べるものだからね…
ただ、慣れればそんなには気にならない。

おすすめは「パウダータイプ」。
葉っぱの栄養がまるごと摂取できる。

関係者じゃないので、別に宣伝しているわけではない。
万人向けの味でもないことは保証する。

ただ、いろいろ健康効果もあるようだし、
夜でも飲めるメリットもある…
見放されてきた桑を見直してみてもいいんじゃないの、
というご提案なのである。

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餃子の王将と大阪王将

大阪王将』が今春、盛岡4店目を出店するという。
「ドンキホーテ」がテナントとして入る、
レジャーセンター「マッハランド」の中だそうだ。

奥州市にも郊外店を出店し、岩手県内で地味に増える大阪王将。
テレビCMまで流れている。
店舗網を着実に増やしており、東北6県にはすべて進出済みである。

いっぽう知名度で完全に勝る『餃子の王将』は、東北では足が遅く、
せいぜい仙台市に数店舗を出店したのみにとどまっている。

餃子の王将は出店エリアを絞り、集中的に出店している。

いっぽう、大阪王将は出店エリアの拡大を重視しており、
県単位で考えると、未進出県はもう3県しかない。

ただ店舗数で言えば餃子の王将の方が圧倒的に多い。

コンビニにたとえれば、
餃子の王将が「セブンイレブン」で、
大阪王将は「ローソン」だろう。

運営手法でも餃子の王将は「王者タイプ」、
大阪王将は「次鋒タイプ」。
どっちも名前は「王将」ですけどね。

餃子の王将は食堂テイスト、
大阪王将はファミレステイストの店、という感じがする。

とにかく、名前も売り物も似ているが、思想が違うんだろう。

東京では大阪王将といえば餃子の王将のフォロワー、
ニセモノくらいにしか思われていない。
実際には餃子の王将の親類が立ち上げた会社だそうであるが。

岩手で言えば、着実に「大阪王将」が店舗網を伸ばしている
(といっても盛岡と水沢にしか店はないが)。

ひとたび「餃子の王将」が進出すれば、
いわゆる「ドミナント(集中出店)」を仕掛けてくるんだろうが、
そもそも岩手県に興味があるかどうか怪しいところ
(ちなみにセブンイレブンもそんな感じだった)。

大阪王将側は、餃子の王将が入ってくる前に、
いかに「我々はニセモノじゃアリマセンよ」
「我々は岩手県民が大好きですよ」といったアピールができればいいと思うが…
そんなこと考えてないだろうな、たぶん。
まず「東京」だろうね。

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寄席は宇宙

田舎者なのでなかなか来れない「寄席」。
先日、突発的な東京出張という僥倖にあずかり、
夕刻の終了後、「浅草演芸ホール」へ。

横文字が名前に織り込まれているが、
現在都内に4つしかない、正式な寄席の1つである。

ハッピを着たオジさん(ほんとはえらい人なのかなぁ?)が
どうぞ、どうぞというから勇んで中に入るが、
やや無愛想なお兄さん「チケットはあっちで買って下さい」。
この人は「もぎり」だったのか。

入り口でチケットを買って、今度こそもぎってもらう。
ああ、田舎者。

中に入れば色物芸人の出番が終わるタイミング。
席を立つ客が多く、椅子が空く。
浅草演芸の客席はやや時代がかった感じである。

上を見上げても、古さを感じる。
なにしろ上階にある「東洋館」はもとストリップ劇場。
ビートたけしら、あまたの天才芸人がこの建物で芸を磨いたんだなぁ。

2階席もあるようだが客はそこまで入っていない。
桟敷席のような場所もあり、赤い欄干が目を引く。
まあ他の客はそんな場所など見ていないんだが、
田舎者だから、ついついそこまでチェックしちゃうんだな。

お仲入りが終わり、噺家が出てくる。
高座前方にあるマイクスタンドは、床に空いた穴からせり上がっている。
機械操作で上下できるようだ。
こういう場所も、時代に適応しているのだな。

一番前の席で、不釣り合いな茶髪のお姉さんが
席にもたれかかって座っているが、
ネタ中に絶妙なタイミングで拍手をし、時に笑う。関係者なのかなぁ。

ほかにも、とくに笑うでもない30歳くらいの男性が
お姉さんと同じようにいいタイミングで拍手している。
若手さんかと思ったが、芸人は客席に座らないというから、
関係者でなければ、単なるオタクか。よくわからん。

いろんな客がいる。
隣の座席のババア二人連れは、座席にドンと荷物を置いている。
まあ満員でもないからいいんだけどさ。

落語を真剣に聞いていると、後ろの座席のジジイが
おかきかせんべいを口を開けたままボリボリむさぼり食う。
ボリボリシャクシャクボリボリ。うるせー。

やれ「隣の客がガム臭い」とか言う通の落語客のブログもあるが、
無粋だな、と思ったけど気持ちは分かるな。

隣のババアがたまらずそのジジイをにらみつけたので
こっちもジジイの顔を見てやったが、
ジジイはおかきを食い終わって、満足げな顔で芸人の方を見つめていた。

そのババアもせんべいの袋を開けようとして、
開けそびれてビニールのこすれる音だけが響く。
開けたと思えば小分けに割ってひとかけらずつポリポリ食う。
こっちも、うるせー。

…というか、こういう描写を細かく書けるということは、
芸人のネタに集中できていないんだよ、こういうときって。

まあそれでも、お目当ての芸人のときは集中するし、
売れっ子さんなので、他の客もせんべいとか喰わずに笑っている。

テレビとかYOUTUBEとかでしか見れない芸人が目の前にいるという至福。
しかも場所は他ならぬ「寄席」ですからね。
田舎者にはたまらないですよ。

その後もしばらく演芸を堪能し、出口を出た。
「再入場は不可」と看板に書いてある。
少し、後ろ髪を引かれつつ、宿へと向かうのだった。

寄席はいろんな要素をはらんだ、
宇宙、Universeである。

そんな宇宙が4つもあるんだから、東京って贅沢な街だと思うよ。

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