KIZUNA
漢字能力検定協会が毎年制定している「今年の漢字」が
「絆(きずな)」に決まったという。(朝日)
どう考えても「震」じゃないかと思ったが、ランキング上は3位。
そして実は「阪神淡路大震災」の起こった95年で1位であった。
確かに、「絆」は震災以降、よく聞いた漢字、言葉である。
しかし、この「絆」が本当に今年を表す漢字なのか。
一字の「絆」ではなく二字の「糸半」が適当ではないのか。
糸が半分、思いが相手につながらない一方通行。
そんな「忸怩たる思い」をいろんな人が抱いている。
仮設住宅はほぼ完成したが、被災地はいまも瓦礫の山。
この瓦礫を処理しなければ復興などままならないのに、
受け入れしてくれる自治体はごくわずか。
東京都が受け入れたが、
石原慎太郎が「受け入れたらいいじゃねーか」と啖呵を切れば、
苦情が殺到。
大阪は、「受け入れるところがない」と宣言した候補が市長の座を明け渡したが、
そのいっぽうで、「瓦礫受入れやめて@大阪」なんて市民団体が
ネットでときの声を上げる。
“大阪・関西のかわいい子ども達の未来のために、
東北の放射能を持ち込まないで”。
“瓦礫はいらない、東北で処理して”
“東北が放射能の海になってもかまわない、だって関西は関係ないから”…
という主張の運動を、かつて震災を経験した大阪の人がやっている。
絆もへったくれもあったもんじゃない。
京都からは送り火の焚き木を拒否され、
福岡では物産展が中止に追い込まれた。
山本太郎は「俺は給料が1/10になっても戦う」と叫び、
千葉麗子はがなり、「きっこ」は今日もねちっこい。
福島の農家はオウムの信者と同じだ、と言って
騒ぎを起こした大学教授は、反省するどころか怪気炎を上げるばかり。(読売)
彼らの高らかな大声は、
「俺は関係ない」と思っている連中が支持するばかり。
被災地には届いちゃいない。
ネット上では面白半分にはやし立てる連中が
人の心を踏みにじる遊びに興じる。
ネットだけでなくテレビでも、「汚染されたお米をプレゼント」と
不謹慎なジョークが炸裂する始末。
報道記者たちは復興そのものを追わずに、
議員や閣僚の言葉尻を捕らえることに血道を上げ続ける。
そのマスコミがよく使った言葉が「絆」なんて、悪い冗談としか思えない。
どこに、「絆」なんかあるんだか…。
糸は半分しか伸びていないじゃないか。
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