瓦礫を拒否する人々
岩手・宮城の震災被害による瓦礫受け入れに全国自治体は消極的。(共同)
西日本はほぼ「全敗」。西日本で受け入れると表明しているのは
大阪府、京都府、島根県だけである。
もちろん、市町村レベル、住民レベルでは反対の声もあるのだろう。
「放射能」の懸念の声である。
岩手で言えば、たとえば宮古市の瓦礫ではほとんど放射能は検出されないはずなのだが、
「東北=放射能」という刷り込みは予想以上のようである。
福島県はそもそも受け入れてもらうことをあきらめ、
県内処理の方針である。恐ろしい量に及ぶ瓦礫をどう処理するというのか。
被災県から発生した瓦礫を、
この地域だけで処理するのはおそらく不可能。
全国の協力が不可欠のはずだが、
「住民感情」というものが、「良心」を軽く上回っているようである。
「瓦礫受け入れやめて@大阪」。
よりにもよってURLは「love-peace」だと。ちゃんちゃらおかしい。
逆だろ。なんと、愛のない人間か、と思う。
反吐も出ない。
本人達は真剣なのだから、ますますたちが悪い。
「瓦礫ではなく被災者の受け入れを」。
仕事はあるの? 住む場所は? 腹案なんてないでしょ?
それで「これが私たちの被災地への愛です」ってか。
さすがは差別の本場・関西だな。…と、これは逆差別か。
それでもtwitter見る限り、同じような頭の人間は案外多い。
重ねて言うが本人達は真剣だから厄介だ。
「穢らわしいものは受け入れないで。子供達のために…」
「東北は死の街にしてあげるべきです。コドモタチのために…」。
“子供の未来”という免罪符を振りかざし、
我々の想いはピュアです、純粋です、すべて愛です、と言いたいんだろうけどさ。
「汚染された東北に住み続ける人はキチガイです」
「西日本だけでも、助かりましょう」と言いたいんでしょ?
ほんとは被災者の受け入れもイヤでしょう?
汚染された、というか、汚れた人間とふれあうのはイヤだろ?
ご当地の皆が皆、こんな考え方ではないことは承知している。
上に挙げた人々が「少数派」であることを祈りたい。
祈るけれど、現実は厳しい。
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