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盛岡の「お店」が騒がしくなってきた

盛岡では12日、小売り関係でかまびすしい話題が相次いだ。

まずは「ドン.キホーテ進出」だろう。(盛岡タイムス
岩手へは初出店となる。
傘下に収めていた長崎屋の店舗がなかったこともあって、
同社の岩手進出はここまで遅れることとなった。

岩手第1号店は、盛岡市上堂の「マッハランド」内のキーテナントとなるようだ。

マッハランドは総合レジャーセンターとして、
ボウリング場、パチンコ、ゲームセンター、ホームセンター、
釣り具、バラエティショップなどを展開してきた、
岩手の老舗的存在である。
しかし近年は全国資本との競合で存在感を失いつつあった。
ドンキの導入で一発逆転を狙う。

近隣ではニトリ、ホーマックなどがあり、
マスコミは競合する、と見ているようだ。
ただ、ドンキはこれら「専門店」とは一線を画す業種。

むしろ家電とか高級品分野において、競合するのではなかろうか。
また盛岡の店でやるかどうかは不明だが「食品」もドンキでは扱う。
これら幅広い品揃えの店で、かつ、朝9時から早朝5時まで営業するというのだ。
特定業者が割を食う、というよりも、
さまざまな業者が影響を受ける、と見た方がいいかもしれない。

そんな既存業者のひとりが「ジョイス」。
決算を発表し、震災による損失を計上したという。
出店は抑制する一方、既存店を改装していく方針。

そんな中で、「みたけ店」について閉鎖が決まったという。
もともと「スーパーセンターみたけ」として、
巨大な敷地を持つ、同社のフラッグシップ的存在であった。
当初はコンプレックス業態で、ディスカウント「ロッキー」を核に、
ホーマックがホームセンターとして営業していた。

その後、ジョイスが敷地内のほとんどを営業するスーパーセンター業態に転換。
しかし数年前にジョイス直営を縮小。ホームセンター部門は撤退し、
書店、ドラッグストア(ダルマ)、ダイソーなどに明け渡していた。

そこへ来ての3月11日の東日本大震災。
盛岡市内では、地震で甚大な被害を受けた建物はごくわずかだったが、
運悪くその中の一つがこのジョイスみたけ店となってしまった。
半年以上「休店」を続けたが、復旧困難と判断したようである。

イオン開店前は、今は亡きシティ青山と並ぶ代表的な商業施設だっただけに、
あっけない幕切れとなってしまった。

そのイオンの最大のライバルがイトーヨーカドーである。
これが3つめの話題。
岩手県内唯一の店舗である花巻店が、盛岡市へのネットスーパー業務を開始。
旧玉山村地区などをのぞき、宅配を行うことになり、
チラシも織り込まれた。

ヨーカドーは北上店閉鎖後、岩手県内には花巻市の1店舗しかなく、
盛岡市にも店舗を持たなかった。

リアル店舗を作る代わりに、
ネットスーパーで宅配して利益を確保しようということか。

最近はネットスーパーへの関心が高まっており、
イオンも盛岡市内で手がけているほか、
津波の被害を受けた沿岸被災地でも事業を始めるところ。
その動きに、ヨーカドーも刺激されたのだろう。

ただし、これだけイオンがなじんだ盛岡で、
未知の存在であるヨーカドーが食い込むのはなかなか厳しい気もするが、
どうなるのだろうか。コンスタントにチラシをまいていくとは思うが。

ドンキ含め、これらの戦いに巻き込まれるのは、
パパママショップなどの零細小売店舗。
大手の消耗戦を、指をくわえて見ているだけでは、
突風に吹き飛ばされるだけ。
大手の動きに目を光らせつつ、頑張って欲しいと願うのである。

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