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都会のお約束

岩手に派遣されている某吉本タレントの配信番組をボケッと見ていたら、
こんな会話をしていた。

「オレ、東京いたとき、渋谷の「一蘭」ひいきにしてたんだよね。
 久々に行ったら、急に接客よくなってて。
 味がすごくマズくなってた。あせって、急に態度変えちゃったんだろうな。
 接客なんか求めてないんだよオレ。美味けりゃいいの」

うーん。東京人だな。
といっても、そのタレントは石鳥谷の田舎者なのだが、
おそらく東京色に染まっちゃったんだろう。

…まあ、岩手の人でも「味さえ良ければいい」という人も多いのかな。
盛岡の某有名ラーメン店なんか、
「喰わせてやる」的に主導権持ってる感じで評判悪いし。

ただ、東京は基本的に「接客二の次」みたいなところはあると思う。

コンビニに行ったときに顕著に驚く。

岩手の場合は、入店すれば大体誰か、
店員が「いらっしゃいませ」と言ってくれる。

しかし東京ではまずこうはいかない。

店員と目が合っても、ほとんどはムスッとしたまま。
目線を下げたまま「らーしゃーせぃ」と言われることはあるが、
まあその程度である。

要は、東京ではコンビニの客はそういう接客を求めていない。
必要なものが短時間に、最小の手順で買えればいいのである。

「一蘭」も同じで(ここの発祥は福岡県と聞いているが)、
『美味しいものを最小の手順で食べられること』を追求しているのが
例の間仕切り、「味集中システム」なのだ。

接客などはどうでもよいのである。
それが都会のプロトコール、「約束事」なのだ。

過剰な人間関係は不要である。
きのういた人が明日はいない。
袖すり合うも多生の縁。

新宿南口に行けば毎日がお祭りだ。
あんなに人がいたら、知り合いに会うなんてことはあり得まい。

東京とは、都会とは、そういう場所である。
人のにおいを吸わないように生きなければ、
息苦しくてたまらないのかもしれない。

そう考えれば、都会で生きるのは難しいようで、
意外に簡単なのかもしれない。
要はそれに慣れられるかであって。

そういう自分も、こんな田舎にいながら、
さほど濃密な人間関係を構築しているわけでもなく、
「人とふれあえる田舎はいいなぁ」なんて言える立場じゃないけど。

もしかしたら無意識下に東京がうらやましいのかも…
「一蘭」も一回入って「ウワッ、ブロイラーみてぇだ」と思ったけど、
慣れたらあれも快適なのか…
いやー、それはないわ。(笑)

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コメント

恐れ入ります。
田舎に住まう我々は、「ファスト」が何かをあまり知らず、
「スロー」にどっぷり浸かっているのかも知れませんね。

東京のコンビニは、外国人のアルバイトが多いというのも
挨拶がない要因みたいですね。
「なんで挨拶しないんだ」と注意されて、逆にビックリされるらしいですから。
文化の違いが身近にあるかどうかも、都会と田舎の違いでしょうねぇ。

投稿: たかはし | 2011.10.03 06:33

的確なご分析、さすがですね。

コンビニ同様、
東京でファストフードはファストを追求しているのに、
田舎では結構「ファスト」じゃなかったりもします。
都会ならいざ知らず、あんまりそれが求められていないのかも?

岩手のコンビニは、やはり昔の酒店の延長なんですかね。
幾たびか看板を変えて、キャメルマートの歴史を受け継いだコンビニも多いですから。

投稿: 次長 | 2011.10.03 05:40

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