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立川志の輔特別チャリティ公演

北上市さくらホール・中ホールにて。

さくらホールからダイレクトメールが届き、
平日と言うこともあって一度は捨て置いていたのだが、
休みを取って行ってみることにした。

入場料は500円。これ、マジですからね。
しかも売り上げは全部「義援金」として寄付するそうだ。
さすがだね。

中ホールの入り口がある2階は節電で冷房が効いていないため、
1階に並ぶ。PAからは志の輔の声が聞こえている。

公演は2時半からなのだが、実は12時から公演は始まっていた。
陸前高田市など岩手県沿岸南部の被災者を北上市に招待していたんだそうで、
その人たちのための公演が行われていたのである。

招待客向けの公演が終わったのは1時半。
客が皆帰ったあと、「ホールは涼しいので」ということで、早めに開場となった。

もぎられるとフライヤー入りのクリアファイルを渡される。
「ためしてガッテン」のクリアファイルであった。

「避難生活での健康を気持ちよ~く守る!3つの裏ワザ」なるチラシが同封されていたが、
我々にはほぼ不要であることは言うまでもない。
まあいつか有効活用させてもらおうと思うが。

2時半過ぎに、お囃子が鳴ると、緞帳が降りたままのステージに志の輔が登場。
マーナーのテンガツ」である。

テレビで見るよりもオジさんだな、という印象。
まあドーランを塗ってないというのもあるだろうが、
ゴルフ焼けなのか、かなり浅黒かった。
勝俣州和にも見えるし、小倉久寛にも見えるし。古谷一行にも見えたし、
明治の先輩、三宅裕司に見えなくもなかった。誰なんだ(笑)

志の輔は、さくらホールとのつきあいの長さや、
今回の会の趣旨をユーモアたっぷりに説明し、
「ガッテンしていただけますでしょうか」。拍手喝采。

マーナーのテンガツがはけると、まずは前座。
6番目の弟子「立川志の太郎」。
ひょろっとした青年は「つる」を演った。
この噺、筋が読めすぎてあんまり好きじゃないんだよな(苦笑)。
会場内は受けていたけどね。

続いて「ダメじゃん小出」。
よく「横浜にぎわい座」のフライヤーに書いてあるので名前は知っていたが、
ナマでは初めて見た。軽妙な語り口でジャグリングを披露。
客いじりもほどよく。いじられた最前列のガキが反応良く、
小出の芸以上に会場を沸かせた。いや、もちろん芸もよかったですよ。
ただトランクケースに東北地方の模様と「連帯」と書くのはあざといと思ったが。

その後は長唄三味線「松永鉄九郎」。
曲を2曲とその間に三味線レクチャー。
もうちょっと長くやってくれてもよかった気もしたが。

そしていよいよお目当ての「立川志の輔」が万雷の拍手で登場。
芸人たちを軽くネタにし、やらせメール問題から東大批判?へ。

「東大卒ばかり集まると、一度方向性がぶれるとみんな同じ方向に行く。
 違う学歴の人間も入れるべきなんだ。たとえば明治大学とか。(注:志の輔は明大落研OB)
 東大卒ばかりのグループだとバカになる。少しレベルの低い奴も入れないとダメだ。
 でもレベルの低い奴ばかりだと…さらにバカになるけど」

続いて小咄を連発。
「お姐さん、イキだねぇ」「あたしゃカエリだよ」

「おばあさんが『先生、左ひざが痛いのよ』。医者『年だからでしょう』。
 おばあさん『右ひざも同い年だよ』」

「アフリカから帰る男、税関で、でっかい段ボール箱が背後に。
 税関『なんですその箱は』
 男『昼メシだよ』
 税関『中を見ますよ…なんだいこりゃ。子象じゃないか。何が昼メシだ』
 男『象の足もとを見ろよ。食パンが左と右にあるだろう。サンドイッチの具だよ』」

文章にするとつまらんが会場はドッカンドッカンである。

先ほどのガキを軽くいじりつつ、ジェネレーションギャップの話題。
「我々が子供の頃はラジオしかなかった。それが白黒テレビ、カラーテレビになり
いまや3Dテレビの時代。そういう時代の変化を見てきたから
イマジネーションの膨らませ方を知ってる。
ところが今の子供は生まれながらにして薄型のでっかいテレビが家にあり、
ムービーカメラで撮られてる。バァ~って」
ここでまたウケる。所作が面白いのだね。

根多は「親の顔」。
100点満点で「5点」の答案用紙を持ってきた息子ともども、
学校に呼ばれる親。「5点」は名前が書けたからという温情で、実際は0点であった。
「親の顔が見てみたいって奴かなぁ」と父親は渋々息子を連れて学校へ。

息子の解答はいちいちひねくれており、すべて×なのだが、
息子がかわいい親はなんとか長所を見つけ出そうとし、
先生を前に、勝手に点数をつけていく。
父親も父親で、ひねくれた解答を「模範解答」のように自慢げに話す始末。

先生あきれて「お父さんの実家に行ってみたいものです」父親「なぜですか」
先生「ええ、親の顔が見てみたいと思いまして」でサゲ。

会場大爆笑の中、緞帳降りる。
すぐにまた緞帳が上がり、志の輔が芸人3名を呼びカーテンコール。
「お体にお気をつけて…」と挨拶して終了となった。
12月には再度北上で独演会も予定しているとのことだった。

もう、マーナーのテンガツが見られただけでも最高。
ふだんはテレビでの軽妙洒脱な司会ぶりが印象にあるが、
噺家としても、新作爆笑派のリーダー的存在である
志の輔の落語を体験できたことは幸せの極みである。

しっかし先日の志らくといい、
立川流ってのはほんとうに、奥が深く間口が広いなぁ…。

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