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島田紳助、芸能界引退

奥歯に物が挟まったような言い訳が続いた。

「命を賭ける」「腹を切る」という言葉を使ったが、
どうぞ、お切り下さい、と言いたいような会見だった。

島田紳助の芸能界引退会見である。

選挙特番で島田を起用し続けた「NEWS ZERO」は、
「一斗缶殺人容疑者逮捕」「民主党代表選」などのニュースをさしおいて、
番組冒頭から30分近くを使って、島田の会見を伝えた。

島田は、平成17年ごろから約2年間、暴力団関係者と接していた、として、
吉本興業(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)から、
「証拠となるメール」を提示され、その場で「引退」を決意、
そして、8月23日付けで、芸能界を引退する、と表明した。

長年交流のあった人物が暴力団と関係を持ったのだが、
それ以降も親交を持ち続けたことを、吉本が問題視したという。(スポニチ

島田は会見でAさん、Bさんなどの表現をつかっていたが、
その中の一人は明らかに「渡辺二郎」のようである。(読売
渡辺はボクシングチャンピオンだったが、現在は山口組の幹部格で、
恐喝事件で起訴の最中である。

島田は濃厚なつきあいはなかった、と釈明したが、
「法に触れたわけではなく、問題ないとは思っていたが、後輩に示しがつかない」ので、
引退する、と説明。

大体、ヤクザ屋さんとのやりとり程度で引退しなければならないのなら、
北島三郎なんかとっくの昔に引退していなければならない。
島田自身も言っていたが、謹慎程度で済む話のはずなのだ。

深読みする人たちの間では、島田に「捜査の手が伸びている」、
吉本から「トカゲのしっぽ切り」された、と見ている人が多い。

いずれ、きょうの会見ではそんなことはおくびにも出さず、
単に「暴力団関係者と交際していた、だから芸能界を辞める」ということを語っただけだった。

そんな島田だが、とりあえず今後は「若い人たちに役立つ仕事をしたい」と語り、
上岡龍太郎、和田アキ子、明石家さんま、松本人志の名前を出しながら、
みんな引き留めてくれた、と語った。

しかし、後悔はしていない、と言いながら、
濡れた目を、ハンカチでぬぐった。

悔しいという言葉は口にせず、つとめて明るく話そうとした島田だが、
涙を抑えることはできなかった。

会見は物々しい雰囲気のまま、質疑応答を少し行って、約1時間で終わったという。
「会見」の報が出たのがきょうの夜7時頃。それから4時間で、島田は芸能界を去った。

マシンガンのようなしゃべりを武器に、紳助・竜介として世に出て、
常に芸能界のトップランナーであり続けた男の、あっけない幕引きだ。

今年、「嫌いなタレント」No.1の地位を獲得した島田。
「ヘキサゴン」「行列のできる法律相談所」などで、
ある種傍若無人にも見える「紳助ショー」を展開してみせたが、
そこを快く思わない視聴者も、多かったことだろう。

しかし、嫌い=人気者、という図式も成り立つ芸能界にあっては、
島田が一定の地位を獲得していたことの、何よりの証左でもある。
その島田にあって、何のセレモニーもない引退である。

今後、島田が安寧の日々を過ごせるのか、
あるいは何かが起こるのかは、まだ分からない。
ただ、島田が華やかな世界に戻ることは、
当分、あるいは永遠にないことだけは、事実である。

前回の暴行疑惑のときはとても嘘くさい涙を見せたが、
今回の涙は、ホンモノだろう。
言いたいことが言えない涙であり、
後悔の涙である、と言えない涙だ。

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