電気自動車
今朝、新聞に折り込まれてきたチラシ。
「電気自動車、乗れます。」
岩手県内の日産自動車の販売店で行われる、
電気自動車(EV)「リーフ」試乗会の案内チラシだ。
チラシのデザインを見る限り、全国的に行われているようである。
価格は370万円、ただし補助金と減税で98万円マイナスとなるという。
乗用車としてはやや高いが、それでも現実的な価格には落ち着いてきている、
という印象を抱く。
家庭で充電できるし、加速も十分、しかも静か。
いいことずくめのように書かれている。
個人的に、電気自動車はズバリ「欲しい」ブツである。
ガソリンスタンドに行かなくても、
自宅で給油…じゃなくて充電できるし、
燃費、というかエネルギーコストが圧倒的に違う。
石油価格がじわじわと高くなり、
最安値時期の2倍にならんとしている昨今。
注目されないはずがない。
震災、原発事故により「電気」を使う電気自動車は
一瞬立場を失ったように見えたが、
「いざというとき、家庭に逆給電できる」
というメリットを押し出してきた。
なんだ、けっこういいじゃん…
流行り物に敏感な人で、お財布に余裕ある人なら
「欲しい」と思うのではないか。
しかし、まだまだ心もとない要素もある。
特に、岩手においては。
航続距離(つまり、1度の充電で何キロ走れるか。
クルマで「航続」というのも変な気もするが、自動車でもこの言葉を使うようである)は
「200キロ」。日常の買い物とか、子供の送り迎え程度なら、
何の不満もないが、仕事で使うとなると不安この上ない。
岩手の場合は面積が広いので余計に心配だ。
たとえば、盛岡から被災地である釜石や大船渡、陸前高田に
行くと、それだけで100キロ超えてしまう。
ということは、盛岡に戻る途中でガス欠ならぬ「電欠」してしまうことになる。
出先で充電すればいいじゃないか、と言ったって
コンセントを借りて、空っぽになったバッテリーを
フル充電させてもらうのは気が引ける。
なにしろ普通充電ではフル充電に8時間かかるという。
30分で80%まで充電できる「急速充電器」という装置があり、
やや時間はかかるが、ガソリンスタンド感覚で充電できる。
しかしこの装置、チラシによると岩手県内の日産販売店の5店にしか置いていない。
これじゃ気軽には乗れそうもない。
そして電気の消費ではもう一つ不安がある。
「エアコン」である。冷暖房にも当然、電気を使うので、
その分、航続距離は減ることになる。
夏場は、ウィンドーを開けて走れば、なんとか我慢はできそうだが
(でも去年や今年みたいな夏ではキツいな)、
冬はどうにもならない。沖縄なら暖房は要らないだろうが、
岩手ではそうもいかない。
寒風吹きすさぶトンネルの中で電欠したら、生命の危機ですらある。
…このように、まだまだ障壁があるのが、
電気自動車の現状である。
しかし、そこは技術の日本。
ほどなくすれば、バッテリー能力も上がるだろう。
もちろん値段も下がるはず。
そうなるまでは、まだ手を出しにくいが、
そのうち、日本で走るクルマの大半がEVになる日も来るだろう。
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