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東海テレビ・立川談志・ブラックジョーク

東海テレビの「セシウムさん」騒動。
11日、浅野社長以下が記者会見を行い、番組の打ち切りを発表した。(毎日
新聞やテレビ他社に叩かれ続け、
スポンサー離れが続いており、これ以上の出血は避けたい、というところだろう。

被害者たる岩手県民の一人として言わせていただくと、
確かに東海テレビの行った行為は指弾されてしかるべきものと思う。

ただ、会社ぐるみの不正というわけでもない。
「ブラックジョークの度が過ぎた」のが「バレてしまい」、
ネット発で叩かれてしまった、という事案であり、
必要以上の「制裁」を加えるのは、いかがなものかと思っている。

相次ぐスポンサー引き揚げも、過剰反応はよくない。
東海テレビが満足にテレビ番組を放送できなくなると、
まわりまわって、視聴者への不利益につながるからだ。

朝日新聞は、浅野社長が当日名古屋を離れ、
長野県で取引先とのゴルフに興じていたため、
2時間以上連絡が取れなかった、と報じた。

これも報道としては行き過ぎ。「テレビ局の社長は、不測の事態に備え、
何が何でも机にしがみついていなければならない」…
そんな不文律でもあるというのか。

一度叩かれ始めると、マイナスのスパイラルに落とし込もうとする、
マスコミの悪い癖。「ゴルフ報道」を目にして、
浅野社長も自ら実感していることだろう。

東海テレビが行うべきことは、今後このようなことが起こらないようにするための努力。

直後の検証番組では、「セシウムさん」のフリップが
「なぜ23秒間も放送されてしまったのか」の説明にだいぶ時間を割き、
「見せなくてもいいものが放送されてしまった」ということに
問題を矮小化しようとしているようにも見えた。
23秒でも1秒でも、たぶん同じくらい騒がれることになるはずなのだが。

問題の本質はむしろ、お米の当選者として「怪しいお米 セシウムさん」という
文字を書き入れるという、「ブラックジョーク」が、
公器たるマスコミの現場にはびこっているという、
「土壌汚染」(これもブラックジョークと言われるのかな…汗)ではないか。

リハーサル用の仮テロップでもダメならば、
記者同士で飲み屋に行って、「セシウムがさぁ~」なんて、
冗談めかして会話するのもNGか…と言われると、
それはさすがに行き過ぎであろうが。

たとえば、セシウムジョークを、
バンダナ巻いた「立川談志」が口をひん曲がらして言っても、
「不謹慎だ!」と青筋立てる人間は一人もおらず、
「談志らしいや」で済むだろう。

ところがこのジョークを「使った」のは、
「岩手産の米10kg」をプレゼントする番組だった。
そこにこそ、この問題の本質がある。

表では「被災地のお米を食べて応援しましょう!」と言っておきながら、
裏では「怪しいお米、セシウムで汚染されたお米だよ」と岩手の米を、
そして被災地を嗤う。社会の公器であるマスコミが、だ。

談志に話を戻すと、実はあの談志でさえ不謹慎だと叩かれたこともある。
瀬戸内海でサメが人に危害を与える被害が出た、という話が報道され、
談志は遊び半分で「シャークハンター必殺隊」と名乗りサメ退治に乗り出したのだが、
現地で「ふざけるな」と叱られてしまい、
天下の立川談志がほうほうの体で逃げ出した、という過去があるのだ。

ブラックジョークは時と場合によっては面白いが、
それをわきまえないと大変なことになるのだ。

アメリカのコメディアンがtwitterで日本の津波を揶揄したジョークを飛ばし、
袋だたきにあってCM契約を下ろされたのは記憶に新しい。
ブラックジョーク好きのアメリカ人でさえこうなのだ。

東海テレビの経営危機も望んでいないし、
ブラックジョーク全廃も望んでいない。

傷つく人の多さを意識し、
言うべきことと言うべきでないことをわきまえるべきだ、ということに尽きる。

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