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大文字の他人事

岩手をまたも放射能の風評が襲う。

陸前高田の景勝地、高田松原で流失した松の木の切れ端を、京都の大文字の送り火(いわゆる大文字焼)に使うアイディアを、存在を知った大分県の美術家が提案。

採用されかけたのだが、市や送り火の実行委員会に「陸前高田の松には放射能の懸念がある」として、「放射能が拡散される」「琵琶湖が汚染される」などといった懸念の声が寄せられたという。(時事

実行委は「不安がある」として、結局陸前高田産の松の木は使われないことになったという。

ひどい話である。

確かに、岩手は福島から遠いと言っても、陸前高田は岩手の南端の街であり、無影響であるとは言い切れない。

ただ、木に付着しているといってもごくわずかに過ぎないことは誰でも分かりそうなことだし、その木を燃やしたとて、京都中に放射能が広がるなんてとても考えられない。専門家も「誇大な不安だ」と批判している。(読売

結局、被災地から遠い西日本の人々にとっては、放射能に対して「神経質」になると同時に、どうしても「他人事」なのではないか、と思いたくもなる。

全員がそんな「潔癖症」ではないにしても、東海テレビの例を出すまでもなく、放射能は「穢れ」であり、被災地は「差別の対象」なのではなかろうか。「放射能はばっちいからそっちで処理してくれ。うちらには関係ない」…。

陸前高田の松も、その抗議の電話をかけてきたという人々にとっては「穢れたモノ」でしかないのだろう。だから「そんなものを大文字で焼かないで下さい」と平気で言えるのだ。

しかも、実行委員会が「理解できなくもない」と、是認してしまっている。そもそも今回の提案をした大分県の美術家も「不安は理解できる」と言っているという。遠いところから提案しておいて、ずいぶん勝手なものだ。

みんなで「がんばろう日本」「がんばろう東北」と、言ってくれるんじゃなかったの? あの言葉は、ウソだったの?

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コメント

結局は他人事。もう高田で燃やしてしまったけど、盛岡の舟っこ流しで送ってあげたかった(T_T)
悔やまれる…。

投稿: やまびこ | 2011.08.09 21:50

まったくその通り。
ばかばかしい。京都がよけいに嫌いになります。

僕のブログでも書きました。
http://ameblo.jp/utigumi/

投稿: すててこどんどん | 2011.08.08 10:33

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