« 2011年7月 | トップページ | 2011年9月 »

2011年8月

東海テレビには笑えない

「あやしいお米 セシウムさん」「汚染されたお米 セシウムさん」と書かれた
テロップを誤表示していた、として番組打ち切りに至った「ぴーかんテレビ」について、
東海テレビは30日、検証番組を放送し、報告書を公表した。

2週間をめどにWEB上で検証番組の動画が公開されている。
こちらはまだ見れていないが、
報告書に、目を通してみた。

「ぴーかんテレビ」がどういう番組か、から報告書は始まり、
なぜ「セシウムさん事件」が起こったのか、
問題となるテロップを作成した50代の外部スタッフ(以下X)と、
その周囲の当日の行動を中心に検証し、
スタッフへのヒアリングから問題点をさらに詰め、
最後に今後の対策を書き記し、締めくくっている。

主な原因は以下である。
1)Xが「悪ふざけ」でテロップを作成した
2)ほかのスタッフが注意したが、Xは聞き流した
3)X含め、スタッフ同士の連絡不足とミスが重なり、
 「セシウムさん」がテレビ放送に乗ってしまった
4)操作を行うタイムキーパーが不慣れだった

その放送がTwitterなどで話題になり、
番組がYOUTUBEに投稿され、大騒ぎとなった…これが顛末である。

問題の直接の原因であるXについては報告書の前半部で手厳しく糾弾しており、
年かさの割に、「手が遅い」「スキルに難あり」「テンパる」
「リーダー的存在とはほど遠い」という、周囲の証言をそのまま掲載している。
さらに、「社会常識に欠けている」とまで言い放っている。

この部分はとても気分が悪い。
確かに、人格を疑うような言葉をテロップにしてしまった張本人であり、
いくら辞めさせたい、憎たらしい人間だとはいえ、
マスコミの書く報告書としては、少し個人攻撃に過ぎるのではないか。

結局はこのXに、岩手をやっつけようとか、悪意は全くなく、
「非常識な人間がやったこと」として済ませたいがために、
ここまでXをボロクソに書いているのだろう。

Xに悪意があったかなかったかは、この際どうでもいい。
作ってしまったものは悪意があってもなくても、放送されれば同じである。

そもそもXは、カメアシから始まって、
だいぶ長い間、東海テレビの仕事をしていた、とある。
それなのに東海テレビは、この「社会常識の欠如した」人間を、
長い間スタッフとして雇用する契約を結んでいたわけだ。

報告書ではたびたび、Xが「使えない人間」という烙印を押している。
しかし、その使えない人間を長期間使っていたのは
「東海テレビ」そのものではないのか。

いちおう、APとXのコミュケーション不足や、
機械操作に不慣れだった新人TKにも言及し、
さらに番組をチェックする人間が社内に誰もいなかったことなど、
人的原因はXひとりではないようには書かれている。

また、景気悪化に起因する人員削減による、
番組制作現場のきしみなどにも、だいぶページを割いている。

しかしこの報告書からは、
Xひとりへの人格攻撃だけが強烈に印象に残るのである。

なお、Xはすでに、所属する会社から解雇された、という。
取引会社にトカゲのしっぽを切らせて、
東海テレビ自身は新たなスタートを切ろうとしている。

報告書の末尾には、「被災地と向き合う」と題して、
岩手への「補償」計画が並ぶ。
「岩手の観光情報を放送する」「岩手の農家を取材する」
「東北地方関連のイベントを積極的にとりあげる」…。

これを、東海テレビが放送するのか?
いくらなんでも、視聴者はしらじらしさを感じるのではないか。

報告書冒頭には「秋の豊作と、一日も早い復興をお祈りしております」とある。
つくづく、笑えない冗談が、名古屋の人はお好きなようだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

朝から働くエリートが作る服を貧乏人が着る日本

「ユニクロ」のファーストリテイリング、
東京本部での始業時刻を朝7時に。(日経スポニチ
現在より勤務時間帯を2時間繰り上げ、終業時刻は夕方4時となる。

開始は9月から。サマータイムというわけでもないし、節電協力でもない。

同社は理由として「語学・ビジネス知識を学ぶ時間に充ててもらう」としている。
朝7時から勤務させ、夕方からは「ベンキョー」してもらう…

なんだ、もっと働かせたいだけじゃないか。

「してもらう」という表現からして、強制するわけではないと思うが、
無言の圧力がかかるのは自明である。

「世界展開を進める上で必要な人材の育成」のため、と同社はしている。
今後、「TOEICスコアが何点以上でない者は昇給しない」などのシバリを、
社員にかけてくるのだろう。

「楽天」と同じく、ユニクロも社内公用語を英語にするという。
日本の社員を外国にたくさん飛ばしたり、
逆に日本の社内にガイジンをたくさん入れたりして、
国際企業として一皮むけたい、のだろう。

すでに英語ができると言う人は、
夕方からマネジメント手法でも学んでもらって、
将来の出世レースに参加してもらおう。
それがファーストリテイリングのためなのだ。

おそらく、残業延長はほぼ認めず、「帰れったら帰れ! 会長が言ってるだろ!」
となるだろう。ただしその後はほとんど全員が「半強制スキルアップタイム」になり、
事実上、会社に拘束される時間が増えることになる。

4時以降の「名目上の自由時間」を、語学やスキルアップに充てない人間は、
落ちこぼれるか、首でも吊ってもらうよ、という、
柳井会長からの「通告」である。

しかし、夕方からはベンキョーしてもらうといっても、
貴重な就業時刻を削ってベンキョーされても困るので、
朝7時に出勤してもらおうじゃないか、という。こちらは強制である。

柳井会長は「朝7時なら電話もかかってこないし、集中して仕事ができる」
と説明している。

そういう柳井氏もおそらく大体朝7時には出社しているのだろう。
今後は社員も皆、そうしてもらうよ…と。

これはそういう「スパルタエリート教育」の体制づくりである。

それについていける人間だけを残し、ついていけない人間は、
退職願を書いてもらって、切り落とす。
よくケイザイ番組などで言う「筋肉質の企業」を作るため、なのだ。

ムダな脂肪をそぎ落としたエリート集団・ユニクロの衣服を、
エリート競争から外れた貧乏人たちがなけなしのお金で買う。

これが、ユニクロの狙う日本の末路である。
考え過ぎかな、柳井さん。おっと失礼、"Mr. Yanai"。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

黒い吉本

島田紳助の突然の引退発表。

一夜明けて、テレビ各社では新しい情報が続々と公表されており、
島田が「Aさん」と表現していた人物が、
元ボクシング世界王者の「渡辺二郎」であり、
「Bさん」は山口組のNo.4であり、系列暴力団の会長である、と報じられている。

テレビでは積極的に報道はされていないが、
渡辺も現在、山口組の構成員であるとされる。

「Aさん」「Bさん」の、ことのいきさつはこうである。
島田は十数年前、かつて関西テレビの番組で、
右翼の怒りを買うような発言をポロッとしてしまい、
当の右翼が騒ぎ始めてしまい、収拾がつかなくなった。

友人の渡辺に相談したところ、その「ヤクザの親分」に話が通る
(渡辺はすでにそのときから山口組系とコネクションがあったのだろう)。
そこで騒ぎもスッと収まったという。
右翼とヤクザは近い関係にあることを考えれば当然といえる。

その後も、渡辺を介した島田と「陰の勢力」との交流は続いていたというが、
上記の経緯を見る限り、島田は助けてもらった身。
「黒い交際」というのもどうかな、という気もするが、
「暴力団と付き合っている」ことに、違いはない。

しかし。
「吉本興業自身は、どうなのか」という疑問が生じるのである。

テレビはやや刃が鈍いが、
新聞報道では、吉本興業と暴力団の関係性について触れている。
古来より「興行」に暴力団が関与してきたのは有名であり、
吉本興業もまた同様であった。

ところが、社業を拡大する流れと並行して、
世の中がヤクザに寛容ではなくなってきた。
結果、「手を切る」方向に行かざるを得なくなった。

そんなときに、島田のような「吉本の超大物」が、
暴力団とコネがある、というのはいかにも都合が悪い。
それで「引退」という名の「解雇」に至ったのだ、と考えるのが自然であろう。

前回も書いたが、今回、吉本興業は島田ひとりに問題を押しつけて、
自らに影響が及ばないように「うまいこと」処理した、とも見える。

吉本といえば「情報操作」も得意なところのはず。
今回は自分で「ゲロ」してしまったから、世間を騒がせてしまっているが、
それもこれも「計算ずく」なのだろう。

むしろ、「紳助は筋を通したが、残念ながら我々のほうから辞めていただいた」
という印象を視聴者に植え付けて、
「ほんとうは紳助は悪くない」という世論を喚起し、
島田を復帰させてあげようという腹づもりまで感じさせる。

皆が言うとおり、真相は分からない。

いまの吉本本社は、新宿の外れにある、小学校跡の建物。
それ自体、「白いハト」の被服を着たがる、
吉本興業の体質を体現している。

社名もそうだ。かつての島田をはじめ、芸人のマネジメントを行う現業部門は
「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」なる、
外資企業を思わせるカタカナを使った長ったらしい名を冠する。

我々は現代の会社、上場企業である(※)。すべて真っ白、いや「透明」だ…。
そう言いたがる吉本だが、今回の島田の一件とか、中田カウスとか、
まだまだボロボロと、「過去からのしがらみ」が出てくる。

黒かったものに、無理に白いペンキを塗り立てても、
結局はげていってしまうのだ。
ならば最初から、黒いままの方が、いいんじゃないか、とさえ思う。
ごまかして済まそうなんて、笑える話ではない。

※訂正 吉本興業はMBOで上場廃止している。(ZAKZAK
 創業家と手を切ることも理由の一つだったようである。
 これも「過去との決別がしたい」という姿勢を示すエピソードであろう。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

島田紳助、芸能界引退

奥歯に物が挟まったような言い訳が続いた。

「命を賭ける」「腹を切る」という言葉を使ったが、
どうぞ、お切り下さい、と言いたいような会見だった。

島田紳助の芸能界引退会見である。

選挙特番で島田を起用し続けた「NEWS ZERO」は、
「一斗缶殺人容疑者逮捕」「民主党代表選」などのニュースをさしおいて、
番組冒頭から30分近くを使って、島田の会見を伝えた。

島田は、平成17年ごろから約2年間、暴力団関係者と接していた、として、
吉本興業(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)から、
「証拠となるメール」を提示され、その場で「引退」を決意、
そして、8月23日付けで、芸能界を引退する、と表明した。

長年交流のあった人物が暴力団と関係を持ったのだが、
それ以降も親交を持ち続けたことを、吉本が問題視したという。(スポニチ

島田は会見でAさん、Bさんなどの表現をつかっていたが、
その中の一人は明らかに「渡辺二郎」のようである。(読売
渡辺はボクシングチャンピオンだったが、現在は山口組の幹部格で、
恐喝事件で起訴の最中である。

島田は濃厚なつきあいはなかった、と釈明したが、
「法に触れたわけではなく、問題ないとは思っていたが、後輩に示しがつかない」ので、
引退する、と説明。

大体、ヤクザ屋さんとのやりとり程度で引退しなければならないのなら、
北島三郎なんかとっくの昔に引退していなければならない。
島田自身も言っていたが、謹慎程度で済む話のはずなのだ。

深読みする人たちの間では、島田に「捜査の手が伸びている」、
吉本から「トカゲのしっぽ切り」された、と見ている人が多い。

いずれ、きょうの会見ではそんなことはおくびにも出さず、
単に「暴力団関係者と交際していた、だから芸能界を辞める」ということを語っただけだった。

そんな島田だが、とりあえず今後は「若い人たちに役立つ仕事をしたい」と語り、
上岡龍太郎、和田アキ子、明石家さんま、松本人志の名前を出しながら、
みんな引き留めてくれた、と語った。

しかし、後悔はしていない、と言いながら、
濡れた目を、ハンカチでぬぐった。

悔しいという言葉は口にせず、つとめて明るく話そうとした島田だが、
涙を抑えることはできなかった。

会見は物々しい雰囲気のまま、質疑応答を少し行って、約1時間で終わったという。
「会見」の報が出たのがきょうの夜7時頃。それから4時間で、島田は芸能界を去った。

マシンガンのようなしゃべりを武器に、紳助・竜介として世に出て、
常に芸能界のトップランナーであり続けた男の、あっけない幕引きだ。

今年、「嫌いなタレント」No.1の地位を獲得した島田。
「ヘキサゴン」「行列のできる法律相談所」などで、
ある種傍若無人にも見える「紳助ショー」を展開してみせたが、
そこを快く思わない視聴者も、多かったことだろう。

しかし、嫌い=人気者、という図式も成り立つ芸能界にあっては、
島田が一定の地位を獲得していたことの、何よりの証左でもある。
その島田にあって、何のセレモニーもない引退である。

今後、島田が安寧の日々を過ごせるのか、
あるいは何かが起こるのかは、まだ分からない。
ただ、島田が華やかな世界に戻ることは、
当分、あるいは永遠にないことだけは、事実である。

前回の暴行疑惑のときはとても嘘くさい涙を見せたが、
今回の涙は、ホンモノだろう。
言いたいことが言えない涙であり、
後悔の涙である、と言えない涙だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「反通販」でデモは起こせるのか?

フジテレビへの抗議デモが二度にわたって、お台場の同社近くで行われた。
「韓流ドラマ」を大量に放送し、
かつ通常の番組においても韓国に関する情報を散りばめ過ぎだとして、
いわゆる「ネトウヨ」を中心に、ネット上でなく「目に見える行動」が実行されたものだ。

騒動の火だねとなった俳優の高岡蒼甫は、
事務所を辞めたり発言を引っ込めたりと沈静化していく中で、
この問題は大変な議論を呼んでいるところである。

確かに「冬ソナ」以降、韓国製のコンテンツは人気もある。
また、韓国自体、エンタメの国内市場に限界があり、
「ソフト輸出」を国策として振興しており、
日本人がまんまとひっかかっている側面もある。

ただ、振り返って考えれば、日本国内にも優秀なコンテンツはいくつもあるはずなのだ。
20年ほど前は、午前中や夕方の空き枠では「再放送」がよく行われており、
昔のドラマやアニメが放送されていたものである。

何も「輸入」しなくても、放送するものはたくさんあるし、
視聴者のニーズもあるはずだが、放送局は視聴者ではなく、
「輸出したい」という「韓国のニーズ」を受け入れてしまった。

フジテレビだけでなく、他局でも韓流ドラマは多い。
BSデジタルなどは凄いことになっている。

凄いこと、といえば、なにも韓流ドラマだけではない。
「テレビショッピング」の類も、目を覆うばかりである。

先日、放送法が改正され、「放送番組をカテゴリーに分け、
それぞれの放送時間を公表せよ」というのが義務づけられた。

これでは、通販番組の割合がバレてしまう。
つまり通販番組の割合を減らせ、という趣旨である。

軒並み30%を超えていた各局は、
秋までに30%を切ることを目標に、通販番組の削減に着手している。

しかし、家電販売大手・ビックカメラ傘下のBSイレブンや、
「QVC」の放送を目的に誕生したトゥエルビ(三井物産傘下)は、
「通販をたくさん放送する」というあてが外れてしまい、
苦慮していることは想像に難くない。

テレビショッピングの多さは、地方局も同じである。
岩手県の場合、「早朝」「正午前」「夕方」「深夜」に横並びで通販番組が並ぶ。
民放は4局あるが、全チャンネルが通販、という時間帯も珍しくない。

Ts1Ts2
Ts3Ts4

そういう時間帯は、BSデジタルも同様に通販ばかり、だったりする。
そうなるともう選択肢はNHKしかないのだ。

※なお震災は全く関係がなく、発生以前も同様であった。
 むしろ震災中には一部の局で生活情報番組を放映していたため、
 通販の割合は減っていた。それも今は元に戻っている。

岩手に限らず、どこの地方でも同じだろう。
なにしろ東京MXでさえ似たような編成をしているのだ。

広告主は、費用対効果など算出しているのだろうか、と
首をひねりたくなるが、「流した者勝ち」の側面もあるのだろう。

そもそも、「損失が出る」のなら、
こんなに大量の「通販番組地獄」は生まれないだろうし。

景気が悪くなり、震災も追い打ちをかけ、
従来のCMによるスポンサーが減れば、
さらに「手っ取り早い」通販番組を増やす方向を考えても、
おかしくはない。

韓流ドラマ1本流すにも料金がかかるが、
通販番組は逆に放送局側の収益になる。

むろん、放送局側も「通販が多すぎる」ということは自分で分かっているはずだが、
放送局は慈善事業ではない。ビジネスなのだ。
収益が出る方向に持っていかなければならない。

安易な「通販依存」は、視聴者にそっぽを向かれる可能性もある。
でもそれをTV局は、ほんとに分かっているのかな…。

通販ではなく「韓流依存」で攻撃を受けたのはフジテレビであるが、
そうは言ってもネット上のごく一部の動きであって、
大方の視聴者はそんな騒動が起こっていることなどつゆ知らず、だろう。

ネトウヨは敵がはっきりしているから、「韓流ドラマを排斥せよ~」と言えるが、
通販を排斥したいと思っている層が多いとしても、
集まって声を出すことがあるかどうか。
「通販はもういらな~い」と、デモを起こす気になるか?

そもそも、そこまでテレビ放送の心配をしている人が、
どれくらいいるのか、という、別の問題もあるのだが…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

電気自動車

今朝、新聞に折り込まれてきたチラシ。
「電気自動車、乗れます。」
岩手県内の日産自動車の販売店で行われる、
電気自動車(EV)「リーフ」試乗会の案内チラシだ。
チラシのデザインを見る限り、全国的に行われているようである。

価格は370万円、ただし補助金と減税で98万円マイナスとなるという。
乗用車としてはやや高いが、それでも現実的な価格には落ち着いてきている、
という印象を抱く。

家庭で充電できるし、加速も十分、しかも静か。
いいことずくめのように書かれている。

個人的に、電気自動車はズバリ「欲しい」ブツである。
ガソリンスタンドに行かなくても、
自宅で給油…じゃなくて充電できるし、
燃費、というかエネルギーコストが圧倒的に違う。

石油価格がじわじわと高くなり、
最安値時期の2倍にならんとしている昨今。
注目されないはずがない。

震災、原発事故により「電気」を使う電気自動車は
一瞬立場を失ったように見えたが、
「いざというとき、家庭に逆給電できる」
というメリットを押し出してきた。

なんだ、けっこういいじゃん…
流行り物に敏感な人で、お財布に余裕ある人なら
「欲しい」と思うのではないか。

しかし、まだまだ心もとない要素もある。
特に、岩手においては。

航続距離(つまり、1度の充電で何キロ走れるか。
クルマで「航続」というのも変な気もするが、自動車でもこの言葉を使うようである)は
「200キロ」。日常の買い物とか、子供の送り迎え程度なら、
何の不満もないが、仕事で使うとなると不安この上ない。

岩手の場合は面積が広いので余計に心配だ。
たとえば、盛岡から被災地である釜石や大船渡、陸前高田に
行くと、それだけで100キロ超えてしまう。
ということは、盛岡に戻る途中でガス欠ならぬ「電欠」してしまうことになる。

出先で充電すればいいじゃないか、と言ったって
コンセントを借りて、空っぽになったバッテリーを
フル充電させてもらうのは気が引ける。
なにしろ普通充電ではフル充電に8時間かかるという。

30分で80%まで充電できる「急速充電器」という装置があり、
やや時間はかかるが、ガソリンスタンド感覚で充電できる。
しかしこの装置、チラシによると岩手県内の日産販売店の5店にしか置いていない。
これじゃ気軽には乗れそうもない。

そして電気の消費ではもう一つ不安がある。
「エアコン」である。冷暖房にも当然、電気を使うので、
その分、航続距離は減ることになる。

夏場は、ウィンドーを開けて走れば、なんとか我慢はできそうだが
(でも去年や今年みたいな夏ではキツいな)、
冬はどうにもならない。沖縄なら暖房は要らないだろうが、
岩手ではそうもいかない。
寒風吹きすさぶトンネルの中で電欠したら、生命の危機ですらある。

…このように、まだまだ障壁があるのが、
電気自動車の現状である。

しかし、そこは技術の日本。
ほどなくすれば、バッテリー能力も上がるだろう。
もちろん値段も下がるはず。

そうなるまでは、まだ手を出しにくいが、
そのうち、日本で走るクルマの大半がEVになる日も来るだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

風呂水清浄剤

昨今の節約ブーム?でやたら注目されているのが
「風呂水清浄剤」である。
1錠、入浴後の風呂の残り湯に入れておくと、
雑菌の繁殖をある程度防止し、翌日、沸かし直して使える、
というものである。

この手の商品のパイオニア、花王の「ふろ水ワンダー」は
かなり昔からある商品であったが、
ここへ来てかなりの売れ行きを見せているようだ。

うちの風呂は沸かし機能がなく、注水しかできないのだが、
かといって毎日残り湯を抜いて、また入れ直す、というのももったいない。
洗濯に使えるといっても毎日はさすがに洗濯しない。

なので、半分くらい水を抜いて、翌日に熱い湯を足して「沸かし直し」をするわけだが、
やっぱり、浴槽内に微妙な「ぬるつき」を感じることは少なくない。
風呂に入って雑菌を浴びるなんて本末転倒。

で、ここ最近、風呂水清浄剤を使っている。
スーパーやドラッグストア、ホームセンターでは、
「ふろ水ワンダー」よりも安いプライベートブランドの風呂水清浄剤が、
たいてい「ワンダー」の隣に置いてあるので、
もっぱらそちらを使っている。

「成分」はたいがい、「ジクロロイソシアヌル酸塩」である。
一部「酵素」が配合されたものもある。
これが雑菌を死滅させるようだ。

入浴後、この錠剤をポチャンと浴槽に入れる。
シュワワ~と「バブ」のように泡立ちながら溶けていく。

かたわらに置いた、錠剤の個包装の開けたあとが
まんま「コン○ーム」の袋みたいで、もの悲しくはあるが…笑。

ニオイは塩素系。なるほど、効いてそうな感じはする。
で、翌日に熱いお湯を足して浴槽につかると、
ぬめりがない。効果はグンバツなようだ。

なお、入浴剤を入れた風呂でも問題はないようだ。
錠剤を入れて翌日になると、色と香りがかなり薄れている。
薬剤が効いていることがここからも分かる。

さすがに連続使用して何日も…というのは無理があるようだが、
2日目の風呂水リサイクルには役立つ。

節約といっても、この錠剤のコスト自体がかかるのでは?
という心配もあるが、毎日お風呂を入れ直すと、1日140円前後がかかるという(節約スタイル)。
風呂水清浄剤は20錠入りで安いものだと200円。

1錠10円。冷めた風呂水を沸かすだけでは85円かかるそうだが、
足して95円で、毎日お湯を捨てて翌日入れ直すコスト140円と比べれば安い。
(あ、あと毎日浴槽をスポンジで掃除するのも大変だよね)

ちりも積もれば…という言葉もあるし、
こういうところから節約マインドが広がって、
いろんなものを節約できるようになるかも。

夏の暑さも落ち着いて、節電に気を張る必要もそろそろなくなりそうだが、
やっぱり無駄遣いよりは節約、節約である。
日本復興に向け、まずはさっぱりひとっ風呂…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

東海テレビ・立川談志・ブラックジョーク

東海テレビの「セシウムさん」騒動。
11日、浅野社長以下が記者会見を行い、番組の打ち切りを発表した。(毎日
新聞やテレビ他社に叩かれ続け、
スポンサー離れが続いており、これ以上の出血は避けたい、というところだろう。

被害者たる岩手県民の一人として言わせていただくと、
確かに東海テレビの行った行為は指弾されてしかるべきものと思う。

ただ、会社ぐるみの不正というわけでもない。
「ブラックジョークの度が過ぎた」のが「バレてしまい」、
ネット発で叩かれてしまった、という事案であり、
必要以上の「制裁」を加えるのは、いかがなものかと思っている。

相次ぐスポンサー引き揚げも、過剰反応はよくない。
東海テレビが満足にテレビ番組を放送できなくなると、
まわりまわって、視聴者への不利益につながるからだ。

朝日新聞は、浅野社長が当日名古屋を離れ、
長野県で取引先とのゴルフに興じていたため、
2時間以上連絡が取れなかった、と報じた。

これも報道としては行き過ぎ。「テレビ局の社長は、不測の事態に備え、
何が何でも机にしがみついていなければならない」…
そんな不文律でもあるというのか。

一度叩かれ始めると、マイナスのスパイラルに落とし込もうとする、
マスコミの悪い癖。「ゴルフ報道」を目にして、
浅野社長も自ら実感していることだろう。

東海テレビが行うべきことは、今後このようなことが起こらないようにするための努力。

直後の検証番組では、「セシウムさん」のフリップが
「なぜ23秒間も放送されてしまったのか」の説明にだいぶ時間を割き、
「見せなくてもいいものが放送されてしまった」ということに
問題を矮小化しようとしているようにも見えた。
23秒でも1秒でも、たぶん同じくらい騒がれることになるはずなのだが。

問題の本質はむしろ、お米の当選者として「怪しいお米 セシウムさん」という
文字を書き入れるという、「ブラックジョーク」が、
公器たるマスコミの現場にはびこっているという、
「土壌汚染」(これもブラックジョークと言われるのかな…汗)ではないか。

リハーサル用の仮テロップでもダメならば、
記者同士で飲み屋に行って、「セシウムがさぁ~」なんて、
冗談めかして会話するのもNGか…と言われると、
それはさすがに行き過ぎであろうが。

たとえば、セシウムジョークを、
バンダナ巻いた「立川談志」が口をひん曲がらして言っても、
「不謹慎だ!」と青筋立てる人間は一人もおらず、
「談志らしいや」で済むだろう。

ところがこのジョークを「使った」のは、
「岩手産の米10kg」をプレゼントする番組だった。
そこにこそ、この問題の本質がある。

表では「被災地のお米を食べて応援しましょう!」と言っておきながら、
裏では「怪しいお米、セシウムで汚染されたお米だよ」と岩手の米を、
そして被災地を嗤う。社会の公器であるマスコミが、だ。

談志に話を戻すと、実はあの談志でさえ不謹慎だと叩かれたこともある。
瀬戸内海でサメが人に危害を与える被害が出た、という話が報道され、
談志は遊び半分で「シャークハンター必殺隊」と名乗りサメ退治に乗り出したのだが、
現地で「ふざけるな」と叱られてしまい、
天下の立川談志がほうほうの体で逃げ出した、という過去があるのだ。

ブラックジョークは時と場合によっては面白いが、
それをわきまえないと大変なことになるのだ。

アメリカのコメディアンがtwitterで日本の津波を揶揄したジョークを飛ばし、
袋だたきにあってCM契約を下ろされたのは記憶に新しい。
ブラックジョーク好きのアメリカ人でさえこうなのだ。

東海テレビの経営危機も望んでいないし、
ブラックジョーク全廃も望んでいない。

傷つく人の多さを意識し、
言うべきことと言うべきでないことをわきまえるべきだ、ということに尽きる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

立川志の輔特別チャリティ公演

北上市さくらホール・中ホールにて。

さくらホールからダイレクトメールが届き、
平日と言うこともあって一度は捨て置いていたのだが、
休みを取って行ってみることにした。

入場料は500円。これ、マジですからね。
しかも売り上げは全部「義援金」として寄付するそうだ。
さすがだね。

中ホールの入り口がある2階は節電で冷房が効いていないため、
1階に並ぶ。PAからは志の輔の声が聞こえている。

公演は2時半からなのだが、実は12時から公演は始まっていた。
陸前高田市など岩手県沿岸南部の被災者を北上市に招待していたんだそうで、
その人たちのための公演が行われていたのである。

招待客向けの公演が終わったのは1時半。
客が皆帰ったあと、「ホールは涼しいので」ということで、早めに開場となった。

もぎられるとフライヤー入りのクリアファイルを渡される。
「ためしてガッテン」のクリアファイルであった。

「避難生活での健康を気持ちよ~く守る!3つの裏ワザ」なるチラシが同封されていたが、
我々にはほぼ不要であることは言うまでもない。
まあいつか有効活用させてもらおうと思うが。

2時半過ぎに、お囃子が鳴ると、緞帳が降りたままのステージに志の輔が登場。
マーナーのテンガツ」である。

テレビで見るよりもオジさんだな、という印象。
まあドーランを塗ってないというのもあるだろうが、
ゴルフ焼けなのか、かなり浅黒かった。
勝俣州和にも見えるし、小倉久寛にも見えるし。古谷一行にも見えたし、
明治の先輩、三宅裕司に見えなくもなかった。誰なんだ(笑)

志の輔は、さくらホールとのつきあいの長さや、
今回の会の趣旨をユーモアたっぷりに説明し、
「ガッテンしていただけますでしょうか」。拍手喝采。

マーナーのテンガツがはけると、まずは前座。
6番目の弟子「立川志の太郎」。
ひょろっとした青年は「つる」を演った。
この噺、筋が読めすぎてあんまり好きじゃないんだよな(苦笑)。
会場内は受けていたけどね。

続いて「ダメじゃん小出」。
よく「横浜にぎわい座」のフライヤーに書いてあるので名前は知っていたが、
ナマでは初めて見た。軽妙な語り口でジャグリングを披露。
客いじりもほどよく。いじられた最前列のガキが反応良く、
小出の芸以上に会場を沸かせた。いや、もちろん芸もよかったですよ。
ただトランクケースに東北地方の模様と「連帯」と書くのはあざといと思ったが。

その後は長唄三味線「松永鉄九郎」。
曲を2曲とその間に三味線レクチャー。
もうちょっと長くやってくれてもよかった気もしたが。

そしていよいよお目当ての「立川志の輔」が万雷の拍手で登場。
芸人たちを軽くネタにし、やらせメール問題から東大批判?へ。

「東大卒ばかり集まると、一度方向性がぶれるとみんな同じ方向に行く。
 違う学歴の人間も入れるべきなんだ。たとえば明治大学とか。(注:志の輔は明大落研OB)
 東大卒ばかりのグループだとバカになる。少しレベルの低い奴も入れないとダメだ。
 でもレベルの低い奴ばかりだと…さらにバカになるけど」

続いて小咄を連発。
「お姐さん、イキだねぇ」「あたしゃカエリだよ」

「おばあさんが『先生、左ひざが痛いのよ』。医者『年だからでしょう』。
 おばあさん『右ひざも同い年だよ』」

「アフリカから帰る男、税関で、でっかい段ボール箱が背後に。
 税関『なんですその箱は』
 男『昼メシだよ』
 税関『中を見ますよ…なんだいこりゃ。子象じゃないか。何が昼メシだ』
 男『象の足もとを見ろよ。食パンが左と右にあるだろう。サンドイッチの具だよ』」

文章にするとつまらんが会場はドッカンドッカンである。

先ほどのガキを軽くいじりつつ、ジェネレーションギャップの話題。
「我々が子供の頃はラジオしかなかった。それが白黒テレビ、カラーテレビになり
いまや3Dテレビの時代。そういう時代の変化を見てきたから
イマジネーションの膨らませ方を知ってる。
ところが今の子供は生まれながらにして薄型のでっかいテレビが家にあり、
ムービーカメラで撮られてる。バァ~って」
ここでまたウケる。所作が面白いのだね。

根多は「親の顔」。
100点満点で「5点」の答案用紙を持ってきた息子ともども、
学校に呼ばれる親。「5点」は名前が書けたからという温情で、実際は0点であった。
「親の顔が見てみたいって奴かなぁ」と父親は渋々息子を連れて学校へ。

息子の解答はいちいちひねくれており、すべて×なのだが、
息子がかわいい親はなんとか長所を見つけ出そうとし、
先生を前に、勝手に点数をつけていく。
父親も父親で、ひねくれた解答を「模範解答」のように自慢げに話す始末。

先生あきれて「お父さんの実家に行ってみたいものです」父親「なぜですか」
先生「ええ、親の顔が見てみたいと思いまして」でサゲ。

会場大爆笑の中、緞帳降りる。
すぐにまた緞帳が上がり、志の輔が芸人3名を呼びカーテンコール。
「お体にお気をつけて…」と挨拶して終了となった。
12月には再度北上で独演会も予定しているとのことだった。

もう、マーナーのテンガツが見られただけでも最高。
ふだんはテレビでの軽妙洒脱な司会ぶりが印象にあるが、
噺家としても、新作爆笑派のリーダー的存在である
志の輔の落語を体験できたことは幸せの極みである。

しっかし先日の志らくといい、
立川流ってのはほんとうに、奥が深く間口が広いなぁ…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大文字の他人事

岩手をまたも放射能の風評が襲う。

陸前高田の景勝地、高田松原で流失した松の木の切れ端を、京都の大文字の送り火(いわゆる大文字焼)に使うアイディアを、存在を知った大分県の美術家が提案。

採用されかけたのだが、市や送り火の実行委員会に「陸前高田の松には放射能の懸念がある」として、「放射能が拡散される」「琵琶湖が汚染される」などといった懸念の声が寄せられたという。(時事

実行委は「不安がある」として、結局陸前高田産の松の木は使われないことになったという。

ひどい話である。

確かに、岩手は福島から遠いと言っても、陸前高田は岩手の南端の街であり、無影響であるとは言い切れない。

ただ、木に付着しているといってもごくわずかに過ぎないことは誰でも分かりそうなことだし、その木を燃やしたとて、京都中に放射能が広がるなんてとても考えられない。専門家も「誇大な不安だ」と批判している。(読売

結局、被災地から遠い西日本の人々にとっては、放射能に対して「神経質」になると同時に、どうしても「他人事」なのではないか、と思いたくもなる。

全員がそんな「潔癖症」ではないにしても、東海テレビの例を出すまでもなく、放射能は「穢れ」であり、被災地は「差別の対象」なのではなかろうか。「放射能はばっちいからそっちで処理してくれ。うちらには関係ない」…。

陸前高田の松も、その抗議の電話をかけてきたという人々にとっては「穢れたモノ」でしかないのだろう。だから「そんなものを大文字で焼かないで下さい」と平気で言えるのだ。

しかも、実行委員会が「理解できなくもない」と、是認してしまっている。そもそも今回の提案をした大分県の美術家も「不安は理解できる」と言っているという。遠いところから提案しておいて、ずいぶん勝手なものだ。

みんなで「がんばろう日本」「がんばろう東北」と、言ってくれるんじゃなかったの? あの言葉は、ウソだったの?

| | コメント (2) | トラックバック (0)

やがて空しき反対闘争

成田空港の敷地内にあった「団結小屋」が撤去された。
昭和41年から、空港建設反対運動の拠点として使われていた。

滑走路が屈曲するなど、成田空港の拡張の妨げとなっていたが、
裁判の末に、撤去されることとなった。

増改築は経ているが、45年間にわたる「レジスタンス」は、
実に4時間で瓦礫の山に帰した。

作業中、反対派はシュプレヒコールを繰り返した。(毎日
記者会見に応じた反対派のK代表は、
「成田空港を廃港に追い込む」と意気込んでみせた。

「廃港」という現実離れも甚だしい単語を使い、
89歳と老いさらばえて、舌の回りも怪しい代表の会見からは、
「老人の妄言」という言葉しか浮かばない。

確かに、45年前は、土地をいきなり接収され、
生活の安寧を奪われた「悲劇の主人公」だったのだろう。

しかし、もう時代は変わったのだ。
海外旅行が当たり前になり、国内旅行よりも安く済むケースも出てきた。

日本の高度成長はとうに過ぎ去り、ばかにしていた中国に経済規模で追い抜かれ、
韓国はおろか、タイやシンガポールにも頭を下げなければならない時代になった。

それなのに、窓口となる空港の拡張さえ、思うようにできないことが、
どれだけの損失を日本国に生むのか、理解しているだろうか。

自分たちの抵抗が、周囲の目に見える範囲だけじゃなく、
日本国民に広く迷惑をかけていることに、気づいているだろうか。

狭い空港がゆえ、成田だ羽田だと、もめなければならない状態を続けているがために、
「アジアのハブ空港」の地位を、インチョンなどに奪われようとしている。

その今もなお、「国際競争」などと言う言葉は、
この老人の脳内にはないのだろうか。

自分の信念だけで約半世紀、闘い続けることに意味はあるのか。
美しき闘士の情熱か、執念深いだけの単なるエゴか。

もしかしたら、代表もうすうす、
自分が世間に与え続けた影響を、分かっているのかもしれない。
ただ、後に引けないだけで。

「おじいさん、ありがとう。よくがんばったね」。
そう、言わせてくれよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シャレにならない「セシウムさん」

東海テレビ「セシウムさん」問題は1日経過。
同社の役員が早速盛岡に派遣され、県庁と農業団体を訪問。
岩手側は紳士的対応ながらも、同社に対し強く抗議を行った。

また、東海テレビは問題の起こった情報番組「ぴーかんテレビ」を休止、
謝罪放送を数分放送。同番組の司会者が、この問題について謝罪した。
その後、夏休みということもあってか、アニメ「トムとジェリー」に差し替えた。
月曜以降の放送は未定という。

個人的にはこんな番組やめたら、と思うが、それで解決になるのかどうか。
いずれ「ぴーかんテレビ」の看板はこれで大きく傷ついた。
そこそこの長寿番組だったらしいが…

岩手の放送局は軒並みこの問題を取り上げたほか、名古屋の他の放送局も報道し、
また東京のメディアも全国ニュースとして報じ始めた。
いよいよ問題は大きくなってきている。

2ちゃんねるやツイッターがこの問題の舞台となったわけだが、
「罵詈雑言」が気になる。

「『汚染された米』ってのは、当たってるじゃないか」
「岐阜でも三重でも米は取れるのに、岩手が『怪しい米』を押っつけてきた」…
ネットは誰でも言いたい放題。これぞ二次被害。

岩手側は「今出回っている米は安心です」と力説しているが、
疑心暗鬼はもはやぬぐえない。
先述の、興味本位でおもしろがる連中が、
悪い言葉をもてあそんで、ますますかき回していく。

「事件」が発生した時点に戻ると、
この「フリップ」を作製したのは50代の外部スタッフだったという。
てっきり、20~30代の若造だと思っていたが、トウの立った人間が考えたものだった。
「大人のジョーク」だったのだろうか。

そしてこのフリップは「リハーサル」のために作ったのだと、東海テレビは説明している。
ということは、本番前のリハーサルで、
「当選者は、怪しいお米、セシウムさん、汚染された米、セシウムさん…
以上の3名で~す!」とか、
実際に口にしていたのだろうか。あの頭を下げたアナウンサーが?
そしてスタジオ中、げらげら笑っていたのだろうか?

それこそ「岩手の米? 怪しいでにゃ~の?」とか言いながら、
ヘラヘラと笑いものにされていたとしたら相当に腹立たしい。

腹立たしいのは、2ちゃんやツイッターで「東海テレビ、謝罪しる!」
「放送免許剥奪だ!」「社長出てこい!」などと、
正義ヅラして書き立てている連中。
ほんとに心底、思ってなくて、面白がってるのが大半だろう。
(全員とは言わない。例の「フジテレビ韓流擦り寄り批判運動」に関連づけて
遊びたい連中が、火に油を注いでいる一面もあるようだし)

パソコンの前で暇つぶししている連中のいいおもちゃにされながら、
「セシウムさん」をきっかけに、岩手の米はどんどんイメージを悪くしていく。

岩手だけじゃない。発生源となっている福島のみならず、
岩手がダメなら、福島と岩手の間にある宮城もそうだし、
隣接する新潟だって「怪しい」と言われかねない。

東海テレビには、広がりのおさまらないこの問題の沈静化に対し、
全精力を傾けてほしい。

震災、津波、放射能、風評、人災…
岩手は一体、何重苦を味わえばよいのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「怪しいお米 セシウムさん」…それでも食べる?

名古屋を基点に、愛知・岐阜・三重に電波を飛ばしている、
東海テレビ(フジテレビ系)の情報番組「ぴーかんテレビ」でとんでもない不祥事。

岩手産の米10kgを視聴者プレゼントする、という企画のはずが、
当選者の代わりに「怪しいお米 セシウムさん」「汚染されたお米 セシウムさん」と書かれた画面
放送してしまうという「失態」を犯した。

午前中の放送直後からTwitterや2ちゃんねるで大騒ぎになり、
午後には岩手県がホームページで抗議する事態となっている。(IT Media
番組はWEBサイトで謝罪文を掲載している。

「セシウム画面」は「テスト」で作られたものに間違いなく、
また映像を見る限り、無関係な「うどん」の通販コーナーで挿入されており
(音声だけは通販が続いている)、
おそらく、テスト画面をうっかり流してしまった「操作ミス」「放送事故」と思われる。
(追記…同社は事故であったと認めている(読売))

おそらく、ごく一部のスタッフの「遊び心」だったのだろうが、
なんとも、いろんな人の感情を逆撫でにしてくれたものである。
岩手の農家だけでなく、プレゼントに応募しようとした人、
そして「現地を応援しよう」と調整した番組スタッフ…。

この件が騒がれれば騒がれるほどに、
「岩手の米=セシウム」が人々にすり込まれ、岩手産の米の価値は少しずつ棄損していく。

収穫の時期はこれからだが、幸い放射能が検出されなかったとしても、
この件が影響して売上げが伸びなかったとなれば、
最悪、訴訟にも発展しかねない。
東海テレビの信用もこれでがた落ち必至だろう。

大多数の愛知県民にとっては、放射能事故も、農作物被害も、
果ては震災も「人ごと」だったのか…と思われても、しかたあるまい。
それとは逆に、尽力してくれた方々の努力も水の泡だ。

岩手県は、天下のトヨタ様にお願いして、「関東自動車工業」を誘致し、
先日ようやく豊田社長から「東北を第3の製造基地にする」という、
ありがたぁいミコトノリをいただいている。

お役人も企業も、愛知県や名古屋の人々には頭の上がらない日々を過ごしてきたわけだが、
WEBサイトでの抗議文を読む限り、今回ばかりは怒り心頭といったところだろう。

ジドウシャは喰えないけど、米は喰えるからね。
アタシは岩手の米、喰いますよ。
岩手の人だから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ふくしまは着実に

東日本大震災に起因する福島原発爆発事故で、
原発を擁する福島県は、放射能拡散に悩まされてきた。
日本では面積第3位を誇る福島県。
海から遠い地区では放射線もさほど高くはないのだが、
未曾有の風評被害に襲われている。

安全な東京にいながら、フクシマなんか捨てようよ、と呼びかけている
「アツい人々」もいるが、どうも「正義ヅラ」に見えてしまって、
少し、冷めた目線を送っている。

彼らは怖くて行けないだろう「福島市」に6月、訪問した。
街は平穏そのものであった。
お菓子、野菜、漬け物…いろいろ買って帰ってきた。
こんな美味しいものがフーヒョーヒガイに悩まされているなんて…。

確かに、子供は甲状腺癌のリスクもあるので、
転居する親の気持ちはわからないでもないのだが、
大人までがビビり続けるのは、
そっちのほうがよっぽど健康にはよろしくないのでは、と思う次第。

福島県が公開している放射線量のデータがある。
福島市が発表している表が見やすいのでそちらを使い、
発生後からの放射線量の変化をみる。

Fm110801


爆発事故発生直後は信じられないくらい高い数値を示していた放射線値も、
実際には発生後から6月にかけてだいぶ下がっていることが分かる。

残念ながら6月からは微減にとどまっているが、
それでも着実に、数値は下がっている。

ただ、爆発直後にまき散らされた放射能は、いまも人々を悩ませ続ける。

そのひとつが「放射線牛肉騒動」。
岩手産の牛肉も、きょう出荷停止となった。

食べたってガンにはならないが、安全性を考えての出荷停止ではあるのだが、
「既定値を超えた」「既定値の何倍」で、マスコミはことのほか騒ぎ立てていた。

上杉隆はフンフンとヒゲの色を真っ赤に変えるほどコーフンしまくり、
「きっこ」は自分の素性も明かさぬまま、恐怖感をあおり続ける。

彼らが奮闘せずとも、ネット上には少ない情報と知識で人々を扇情しまくる者が後を絶たない。
騒ぎが完全におさまることは当面ないだろう。

吉永小百合がとうとう「原発はいらない」と宣言し、
「フクシマ」のカタカナ表記はいよいよ国民に刻み込まれていく。

テレビは福島県のことを腫れ物のように扱い、あまつさえ無視もする。
でも実際には、平穏な状態に向け、少しづつではあるが前進しているのだ。

この数値が平常値におさまるまで、
見守らなくてもよくなるまで、見守っていきたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年7月 | トップページ | 2011年9月 »