技術なき戦い
原発撤退すれば、20年後には電気料金が月2000円アップ、と日本学術会議が試算。(読売)
橋下徹あたりは「また原発推進への誘導だろう」といぶかしがるに決まっているが、まあ素直に考えてもそんなものだろうと思う。
原子力発電の恐ろしさを、日本人は身をもって実感した。
しかしそれに反して、原子力発電の優位性も見せつけられてしまっている。
よっしゃ太陽光をやろう、と孫正義が景気よくぶち上げているが、自然エネルギーはまだ技術的にまだこなれていない。効率ではまだまだ、原子力や火力、水力にはかなわない。
震災と原発事故後、原発を反対すれば、技術革新にそっぽを向ければカッコイイ、という風潮が生まれてきている。
山本太郎や松田美由紀は福島をディスり、あの菅原文太も「原発はいらんのじゃぁ」「ケツ拭くのに電気つこうとるなんてアホの所業じゃけん」と長ドス片手のごとく宣言している。
その結果が、月2000円アップなのだ。家庭ならまだ我慢できるが、これが「産業界」となると結構な負担増となる。
日本製品の価格にも転嫁され、結果、日本では「ものづくり」(製造業の雅語的表現)ができなくなることになるだろう。
まあ、ラヴ&ピース的な方々に、日本を躍進させた「ものづくりパワー」の大切さ、技術革新の重要さを説いても馬耳東風だと思われるが。
人件費の高い日本からはすでにものづくり拠点が減っていて、中国などへのシフトが進んでいる。震災でまたその流れは進む。
結果、虎の子の技術を現地のずるがしこい者が上手に盗んでいく。中国の新幹線が日本のパクリだと、諸外国からもせせら笑われたのは記憶に新しいが、特許を出願されたらオシマイである。
特許は「先願主義」と言って、先に出したもの勝ちなのだそうで、ドメインみたいに後から抗議しても、ひっくり返すのは難しいらしい。
「製造」がダメなら「技術」で勝負、ったって、その技術すら、安価な人件費と、ジャブジャブ流れてくる「外資」(それは日本からのも含む)で奪われちゃったら…。
文太アニキに言わせれば「ケツを拭く技術よりも、青々とした麦を愛するのが日本人じゃぁ。ノドのホトケさんをかっ斬ったろうか」と怒られそうであるが、文太アニキが活躍した「映画」もまた、技術の粋の結晶だったりする。
技術を否定するのは今は格好いいかもしれないけど、日本人を、そして人類を否定することにもつながりかねない。
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