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面倒臭い大臣、松本龍

「民主も自民も公明も嫌い」の発言でおなじみ、
松本龍・復興大臣が被災県である岩手・宮城の両県庁を訪れた。

松本大臣は達増・岩手県知事に対し「国は進んだことをやっている。
県はそれについてこないといけない」
「知恵を出すところは助けるが、知恵を出さない奴は助けない」と発言。

また、仮設住宅の要望に対しては「それはあなた方の仕事だ」と、
突き放すようなことも言っている。

これだけでも、おいおい、という気がするが、
さらに「俺九州の人間だから、東北の何市がどこの県だか分からん」と、
「失言」を行い、事務方に指摘されるシーンも。

村井・宮城県知事に対しては、
漁港の集約化について「県の中でコンセンサスを得ろよ。
そうしないと我々は何もしないぞ。ちゃんとやれ」。

さらに、大臣よりも遅れて部屋に入ってきたことについて、
知事に「お客さんが来るときは、自分が入ってから呼べ」
「長幼の序(=序列)が分かっている自衛隊なら
それくらい分かるだろう」とカメラの前で堂々と言ってのけ、
「いまのは、オフレコです」。

(以上、時事朝日

宮城県知事に対しての発言は敬語で言ったのを直したのではなく、
実際にこのようなぞんざいな口調で話している。

村井知事は会談終了後の会見で
「地元のことをよく分かっている方に就任いただいた」と、
敬服しているのか、イヤミを言いたいのか、真意をつかめない発言をしている。

パフォーマンスとばかりに、県庁前でサッカーボールを蹴り、
達増知事にキャッチさせるというシーンもあった(達増氏は取りこぼした)。

河北新報(宮城県県紙、東北ブロック紙)の記事には、サッカーボールを持っている場面の写真があるが、
松本氏の「行状」には触れておらず、ずいぶん「甘め」な記事である。
岩手県の某新聞も似たような論調で、かなり小さい記事しか載っていなかった。

いっぽう、朝日新聞は「きわどい発言」「被災者感情を逆なで」と手厳しい。
甘い地方紙、辛い全国紙…反応のしかた、逆じゃないの?

とにかく、松本氏は「国の方がえらい」とでも言いたいかのような態度である。
最近の官僚でさえ、もう少し謙虚だぞ。

それに、政治家だったら、テレビカメラや記者達が居並ぶ前で、
こういうことをしゃべればこういう風に伝えられる、ということは
わかりきっているはず。「小沢一郎」という好例が岩手にあるじゃないか。
まあ九州の人間だから分からなかったのかもしれないが。

聞けば、松本氏は「部落解放同盟」に関係があるらしい。
東北地方では部落差別の例は聞かない(ゼロではないだろうが)。
部落アレルギーもないだろう、と言うことで松本氏を起用したのだろうか。

部落イコールヤクザ』とまでは思わないが、
紳士的だった野中広務と比べると、
松本氏のあのガラの悪さはひどい。

だから「部落」のイメージが悪くなるのではないか…
といっても本人に聞く耳はないのかもしれないが。

Wikipediaではさっそく「松本龍」の項目が今回の「放言」を受けて書き換わっており、
ジョークめかして言った「オフレコです。記事にしたらその社は終わり」の言葉尻を捉えて
「記者への恫喝を行った」とまで書かれてしまっている。

実際、両県知事との会談ではポジティブな発言もしており、
そちらを中心に取り上げているメディアもあるのだが(例・盛岡タイムス)、
テレビ報道などからは、「放言問題」ばかりを
センセーショナルに報道されることになってしまっている。

被災者側にしてみれば、この一連の報道を見ても「頼もしい」とは思えず、
「ちょっとしたきっかけで突き放すような人間」にしか見えないのではないか。

そんな幼稚な、面倒な政治家に「復興大臣」なんて肩書きをあたえるなんて、
まったくひどい総理大臣であるが、もうこの内閣にはあきらめムードしか抱けないので、
「松本復興大臣」に納得させられてしまいそうになるのが、恐ろしい。

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