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水戸の道路はトラックばかり

水戸といえば、「水戸黄門」の終了決定で大騒ぎか…と思えば、全く違う話題で騒ぎになっている。黄門さまも全国を漫遊したことになっているが、同じように日本列島をまたぐ話になっている。

中型車以上の自動車、トラックなどは、8月末まで東日本大震災復興を理由に、水戸インターチェンジ以北での乗降は無料となる制度が6月から始まっている。
しかしこの制度を逆手に取り、九州などから来るトラックが、用もないのに水戸ICまで来てそこで降り、Uターンして再び水戸ICから高速に乗って、目的地である東京などへ逆戻りするケースが相次いでいるという。

なんでかな、と一瞬思うのだが、よく考えれば、水戸ICで降りて、水戸ICで乗っているので、結局このトラックは高速料金は無料となるのだ。

このため水戸ICはトラックなどの大型車両の乗り降りで混雑するようになり、また近隣地では、水戸ICに戻ろうとするトラックのUターンで交通に支障が出ているという。(読売

「制度の悪用だ」「震災復興をなんだと思っているんだ」…マスコミは糾弾の大合唱である。

額面通りにとらえれば、まあそうなんだけど。
個人的には、「マスコミはきれい事で済ませられるから楽でいいよな」というのが今回の感想。

「高速代をタダに出来る」方法があるのなら、なんだって試したい、というのがトラックを使う業者の言い分ではなかろうか。

運送業者は過当競争の上、昨今の燃料費高騰で青息吐息。ギリギリの戦いを続けているのだ。
そこに「高速無料」という策があるというのは「福音」以外の何物でもない。

マスコミの取材を受けるトラックの運ちゃんたちは、一応悪びれている人もいるようだが、彼らはみな「従業員」。業務命令には従うほかない。
その上、仮に九州から大阪までのルートで「水戸IC作戦」を使う場合、無駄に大阪から水戸を往復しなければならなくなった。運ちゃんはある意味「被害者」である。
時間との競争もあり、水戸市内で手っ取り早くUターンしなければならず、結果、迷惑をかけることになるのだが、それもすべて「オンザジョブ」なのである。

この制度では、東北地方で「被災証明書」を受け取った一般車両も無料となっている。トラック同様、復興とは無関係の観光などで被災証明書を使い高速料金を無料にするケースが相次いでいる。こちらも少し前に、被災証明書を受け取る長い列が報道されたので、覚えている方も多いだろう。

問題の根っこは同じで、マスコミはやはり「リョーシンのカシャクはないのか」という報道のしかたをしている。
とくに岩手の場合、被災地である沿岸部に有料高速道路はなく、被災者のほうも自動車を流失するなどしており、復興には役に立たないのが実情である。

でも、高速料金が無料になるというのなら、使っちゃうよねぇ、というのがホンネだと思うのだ。

いずれ、こういう制度を作ってしまった以上、こういう「問題」は起こるべくして起こるものであり、国土交通省だか内閣府だか、どこが発案したか知らないが、すでに予測はしていたはずである。

いちおう、震災地の復興に活用されるケースも少なからずあるとは思うが、マスコミはそんな部分には注目するまい。ネタとして面白くないからね。
今回の方策は「性善説」に基づいたものであるが、世の中そう、お人好しばかりじゃない。「渡る世間は鬼ばかり」だ。あ、このドラマも終わるんだっけ…

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