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2011年5月

入信するオトナタチ

東北の農産物を消費しよう、という動き。
役所が一生懸命動けば動くほど、
おもに西日本在住者が疑心暗鬼になり、
はっきりと「内部被曝」を恐れる発言をしている。
「東北 食品」で検索したらいい。

「東北のものは怖くて食べられない」
「国は怖くて規制できないのだ」などとのたまう連中がうじゃうじゃ。

東北の農家は全員中国に移住させろ」とか、
『がんばろう東北』なんて辞めてくれ」などと平気で言う奴もいる。

食品だけじゃない。「茨城の自動車を北海道に持ってくるふてえ奴がいる
なんて、差別的にもほどがある。

テレビ番組で「福島の地産地消給食」をおもいっきり批判した室井佑月について
「室井さんが消される!」と気をもむ連中も増えている。

今度の教祖は室井佑月か…
(郷土愛はほとんどないらしいが、室井は青森県出身である)。

いやー、宗教戦争が悪化してますよこれは…。

検索する限り、「私は東北のものを食べます」と言ってくれている人は、
どちらかというと少数派という印象を受ける。

原発の爆発が起こった直後から、諸外国が一斉に、
日本の食品や工業製品を忌避する動きが起こった。
とうとう日本国内でこの動きが出てきた、ということになる。

ガイガーカウンターで検査しようが何しようが、
福島周辺のみならず、東北や関東のものはこわくて食べたくない、
バッチイ、という人間が、東京以西(北海道も?)で発生してきているのだ。

さきほどの自動車の例のように、食品だけでなく、
工業製品でも東日本製のものを忌避する人もいる。

これが「先鋭化」「カルト化」のままならいいのだが、
「一般化」すれば、東北や北関東の産業は危機に陥るであろう。

福島から避難してきた子供が「放射能! ほうしゃのう!」と
いじめられたというニュースがあったが、
これを大人がやりはじめたのである。

未来あるコドモタチを守れ!」なんて美しい表現を使っているが、
彼らの言っていることは、突き詰めれば、
「東北・関東から人っ子一人もいなくなれ」と言っているのと同じ。

つまり「東北の崩壊」「首都圏の陥落」を無意識下に期待しているのだ。

東北の復興に汗する人たちも、彼らは「悪魔の手先」と忌み嫌うか、
あるいは「情弱の田舎者」とあわれむかのどっちかだろう。

東北周辺の人々を足蹴にして、
自分たちだけは安寧を保とうとするなんて、許せない。
腹立たしいこときわまりない。

…まあ、冷静に考えよう。

彼らはいま「宗教」にハマっているわけで、
何を言っても聞く耳持たないはず。
東北のものを喰いたくなかったら喰わなくて結構である。

ただ。
東北を「迫害」することだけは、勘弁して欲しいけど、
彼らはいつか、やりかねないから厄介なのだ。
(もうしているようなものか、ハハハ…と力なく笑う)

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原発宗教戦争

福島原発の収束の見込みがなかなか立たない。
やれ漏れてるだの水が入ってないだの。

あげく、3月12日に注水指示したかしないか、なんて
過去の話を今更ほじくり返して遊ぶマスコミ。(朝日
もうどうでもいいよ。(笑)

福島や東北を勇気づけようという人々がいる一方で、
ずいぶんとディスる連中も多い。
オペレーションコドモタチ」とか。

逃げろって言うけど、その後の生活を保障してくれないんだもんねぇ。
ほんとに「原発怖い病」の情報発信力といったらないね。

「原発は絶対収束しない」と言い張り、
マイナス情報をかき集めては、ブログにしたためたり、
ツイートしたり、掲示板で煽ったり…。

唾棄したくなるような文字の森をかきわけると、
中には真に受けてしまう文章も出てくる。組織の力は恐ろしい。

福島産の野菜出荷再開、というニュース(朝日)にも、
「内部被曝するよ!」と言って絶対食べない、と言い張る。

現地で復興に取り組もうとする動きにも
「東北から逃げないのは自殺行為」とにべもない。

こういうのを思考停止状態というのだろう。
脳ミソのメルトダウンだよ。

逆境におかれた人間は、宗教にハマる。
まあ宗教を否定はしないが、「原発怖い病」の彼らは、
「原発恐怖教」という名の新興宗教に完全に入信しているようだ。
教祖は誰だ? 山本太郎か?(笑)

大体彼らは安全な場所に住んでいるので、
「ハルマゲドン」の来るのを完全に期待している。
花火の打ち上がるのを待つコドモタチのように。

彼らに言わせれば、我々は「安全デマ教」の信徒と言われるだろう。
別に安全だとは思ってませんが、
復旧できる見込みがないとまでは思ってない。

原発をどうすれば、安全な状況に持って行けるのか、考えようと思わないのか。
チェルノブイリ事故だって、20年以上経っている。
ソ連、今のロシアは国自体デカいのもあるが、ピンピンしとるじゃないか。

重ねて言うが、原発が安全とは思ってない。
ただ、妄信的に「絶対福島はよくならない」「東北、東日本は崩壊する」などと
考えて譲らないほうがおかしい、と思うのだ。
映画みたいに日本が沈没するのを目撃したいのか?

まあそういう我々も、似たような考えの人を探してしまい、
パソコンの前でふと我に返るのだが。

「恐怖教」VS「安全教」の宗教戦争の様相である。
皮肉にも、“聖地”「福島原発」には、誰も足を向けようとしない。

でも現地では頑張っている人たちもいますけどね…彼らこそ「聖者」です。

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取材商法

「取材商法」という言葉を初めて聞いた。

中小企業に、「おたくの企業を、当社で発行している雑誌で紹介したいのですが」
と電話をかけてくる。聞けば、芸能人が来るのだという。
ああ~あの人ね、というクラスの、ひと昔売れてたような人。

ところが「取材費用として7万円お願いしております」という。
えっ、お金を取るの?と思う人もいれば、
7万円くらいならいいか、という人もいる。

取材を受けたとする。芸能人は確かに来たが、
たいした話を聞いてくれるわけじゃない。
そりゃ経営コンサルタントじゃあるまいし、
ビジネスに関して突っ込んだ話ができるはずもない。

後になって雑誌は送られてくるのだが、
書店にこんな本、売ってるか?という感じの本だ。

ページをペラペラめくっても、確かに昔売れてたけど、
今はさっぱり…という、タレントやスポーツキャスター崩れが、
パッとしない会社をインタビューした、
底の浅い記事ばかりが羅列されている。

「経営者向けの雑誌」と謳っているが、
経営者はこんな内容のない雑誌、読むはずもない。

後日また電話がかかってくる。
「今度は特集記事いかがですか? ただ取材費用が前回の5倍になるんですが、
いま大変な時期ですんで、今回は特別に3倍で結構ですから…」。

ここで「やられた」とまだ思わない社長に関しては、
もう知りません。(笑)

詳しいことは「取材商法」で検索すればいい。
Wikipediaには実例が3社掲載されている。

「取材商法」という言葉は知らなかったが、
この3社のうち1社の雑誌は見たことがあった。
どこかの会社に置いてあって、やはり「紹介してもらった」ということらしいのだが
雑誌にしては妙にサイズが大きく(昔はやったグラフ誌みたいな)、
内容もイマイチ、イマロクくらい。

どこの会社だったかも、取材したタレントも忘れたが
それくらい内容のうっすい雑誌だったのだ(笑)。

雑誌と言ってもどこにも売ってない、怪しい雑誌だ、という、
WEB上での評判を封じ込め、取材商法という言葉を連想させないように、
似たような内容のブログをたくさん作り、
検索上位に来させるという巧妙な「SEO対策」を施しているものもある。
(まあ、そのブログは全部ほとんど同じ内容なので逆に怪しいのだが)

一番上手いのは、雑誌ではなくWEBサイトにしている会社。
某有名歌手のせがれがプロデュースしているらしいのだが、
こんなサイト誰も見ないぞ…。

それにしてもかわいそうなのは、取材する芸能人である。
誰が見ても「落ち目」な人物ばかり選ばれている。

つまり、この雑誌なりWEBサイトに登場することによって、
逆に自分で「落ち目の芸能人」であることを認めているようなものだからだ。
こんなことまでして糊口をしのがねばならないのか?という。
だからこういうのに荷担せざるを得ないのだろうが。

社長側としては、現実的に支払えなくもない額を提示されれば、
タレントと会えるということでホイホイ受けてしまうのだが、
実際には広告効果はゼロ。

Wikiにもあるとおり「ダマされたアホな会社」というレッテルを貼られ、
むしろマイナスになる危険性もある。
そして取材をしてくれたタレントの株まで下げてしまうのだ…。

ゆめゆめお気をつけ召されよ。

【追記 12/5/15】
少しアクセスが増えていたので、
何かと思ったら、取材商法をあえて受けに行って、
某アイドルタレントとの握手に成功したWEBデザイナー?の男性のブログが話題になっているようだ。
「取材商法も悪くないぞ」とは、ご冗談でしょう。
アイドルが来てくれるとは限らないしね…。

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ふぐすまは負けない

Twitterで「イオンが東北産野菜を仕入れ」というニュースについて、
「拡散するから、やめてくれ」。プロフを見たら「愛知県」。
医療機関勤務とかで、かなり原発・放射能関連の情報を集めてツイート・リツイートしまくっている。

腹が立って「我々はどうしたらいいんですか」とツイートしたら、
ちゃんと「若い人や子供は避難してほしい」と返事はしてくれたけど。

せっかくのご助言なもんで、「遠くからだと何でも言えるよね」とは返事しなかった。

そんな折、福島在住の方のTwitterを見つける。
佐々木俊尚にRTされてかなり賛同者が集まっているようだ。

さんざん煽り、福島をディスる声にヘキエキしているようで、
「こっち(=福島)に健康被害が出るのを願って監視しているのだろう」。
ああ、まさにあの人達なんかあてはまるな。

危ない、ヤバい、逃げろ、逃げろ、
せめて子供だけでも、と言って、追い立てる。

でも福島から来たといって子供がいじめられたりしてるんだよ?
どうしろってのよ。

「安積咲」氏は、佐々木にRTされたあと、
かなりの第三者から「呪詛」のツイートが来た、やれやれと言っている。

要するに「いま福島を出ないと、お前は10年後に死ぬ」とか、そのたぐいだろう。
「脅迫」とも言えるが、やはり言われた方の身になれば「呪詛」なのだろうな。

つまり、根拠に乏しいのだ。まさに「十年殺し」。
ほんとに死ぬかは、十年経たなきゃ分からないのだ。

で、遠隔地から「放射能で子供達が死ぬ!」と叫んでいる人々は、
聞きっかじりの知識で理論武装して、ネガティブモード全開で、
福島とか茨城とか東北の人々に「呪詛」の言葉を投げつけるのだ。

「未来ある子供を守れ!」
…じゃあ、子供だけ預かってくれますか?

「お前ら大人が連れてくるんだよ」
…じゃあ、どうやってこの子供食べさせたらいい? 仕事ありますか?

「そんなの、知らん」

心配するふりをして、やっぱり遠くの他人なのだ。
無責任きわまりないのである。

まあ、皆が不幸になると思い込んでいるわけだから、
どうすれば不幸から回避できるかなんか知るわけがない。

でも、それで10年後に我々が死んだら、文句は言いません。
まあ「死人に口なし」ですからものは言えませんが。

全国から浴びせられる冷たい視線にくじけず、「安積咲」氏が力強く語っている。
「ふぐすまは、負けない」。

自分も、福島に親戚がいるので、一度顔を出したいな、と思っている。
「福島に行ったらお前も死ぬぞ」と言われても。

オペレーションオトナタチ

オペレーションオトナタチ

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綿棒で考える「マーチャンダイジング」

とあるチェーン系ドラッグストアで見つけた不思議なもの。

綿棒100本入りが、1個で105円で売られていた。
まあ、これはおかしくもなんともないが。

しかし、その隣で、2個パックが特売で「98円」になっていた。
全く同じ商品の2個組である。

これっておかしくないか?
1個買うより2個買った方が安いなんて。

1個のほうを買う客が「バカ」みたいじゃないか。
まとめ買いするのが好きな人(ここにそんな奴がいるけどさ)もいるし、
必要な分だけほしい人もいる。

なのに、これではその選択の余地を与えないのだ。

1個だけでいいから、と105円で買う人もいるかもしれないが、
2個入りのほうが安いというのはどう考えてもおかしい。

原価、コスト、利益率…いろんなことを考えて値段というのはつけられるはず。
すべてにわたって、2個パックのほうが「高くつく」はずなのだ。
しかしこのケースはそれらを超越している。

大手チェーンの商売の仕方なら、たかが綿棒など、
1個売ろうが、2個売ろうが、利益としてはおそらくたかが知れている。
ならばたくさん売ってしまったほうがいいから、
2個パックのほうを安くする、という理屈が通るのだろう。

大手資本ならではの考え方があるんだとは思うけど、
それにしても、なんとも納得しがたいものを感じるのである。

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オペレーション・オトナタチ

きのう紹介した山本太郎の「東北から逃げろ宣言」。
あまりのショッキングな内容に、
当然、テレビなどのマスコミは完全に黙殺しているが、
このプロジェクト「オペレーションコドモタチ」は、
名称からも分かるように、
とにかく真剣に「子供を守る」ということを考え、活動しているようだ。
確かに、放射能の害を、とくに子供が受けやすいことは周知の事実である。

それを否定はしない。
子供のいる家庭は、心配ならば彼らのご提案に従って、
北海道とか沖縄県とか、海外とか、
原発がなく放射能リスクの絶対ない場所に移住すればいいと思う。

移住後の生き方までは彼らは保証していないが、それでもよろしければ。
カッコイイ、イカしたアーティスト様達が、
コドモを守ろうよ! フクシマなんか捨てようよ!と、おっしゃってくれているのだ。

しかし自分は、あんまり彼らの言うことを鵜呑みには出来ない。
彼らは放射能の研究者でも、危機管理の専門家でもなんでもない。
ファッション感覚で情報を集め、LOHAS的視点から判断した結果、
「こわいから逃げろ」と言っているだけなのだ。

とにかく、福島や東北を「人の住む場所ではない」と決めつけ、
そこにいるのは罪だ、とまで言い切ることに、
とても腹立たしさを感じている。東北に住む人間としては。

上記の賛同者たちは、まだ安全な東京にいる人たちであり、
「そうだよね!ウンウン」とネット上でうなづいている人たちも、
やっぱり東京とか大阪とか、比較的安全な場所から、
「地獄絵図東北」を見下しているのである。

山本太郎が正義の味方面するんなら、こっちは悪の枢軸でもやるか…
「オペレーションオトナタチ」。
(画像は消去しました。12/4/10)

どうせこっちは独り者。守るべき子供なんかいない。
彼らが「10年後にガンになるぞ」と脅かすんなら
おうおうやってもらおうじゃないか、と。

「コドモのために逃げる」のを、否定はしない。
どうぞ、おやりなさい。子供には未来がある。
それを親が守ってやるのは当然のこと。

しかし、被災地に居続けることを選択する人を、山本太郎のように非難しない。
こっちは福島、東北(あるいは茨城)に居続けなければならない人たちを応援しようではないか。
原子力発電者の敷地内で作業を行う人たちも。

アーティスト様達はこわくて食べられない、福島産の野菜や食品も
「とりあえず危険でなければ」食べようじゃないか。
でもしかるべきところからヤバいって言われたら食べませんよ、根性ないから(笑)。

我が東北が、しかるべき機関等から危険だと言われるようになったら、
そのときは「オトナタチ」なんてくだらないことは言わずに逃げましょう。

でも、それまでは、怒らせてほしい。

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メロリンQの十年殺し

山本太郎がYoutubeで公開している「疎開を促すメッセージ」が話題になっている。

要するにこういうことを言っている。

いまの福島は、大変危険である。とにかく、疎開しなさい。
20ミリシーベルトとは何事だ。
25人に1人はガンになると言われている中で生活するなんて異常だ。
復興とか言うけど若い世代を危険にさらして何が復興だ。
10年後を見ていろよ。大変なことになるぞ…。

なんとも恐ろしいメッセージを、山本は淡々と、
しかし声を振り絞るように語っている。
なるほど、確かにこれを吹き込んで公開するのは勇気が要っただろう。

山本はtwitter上でも「原発批判すると仕事を干される」と発言、
話題を呼んだ経緯がある。今回、さらに踏み込んだ発言を行ったことになる。

しかし。

「福島の皆さん、東北の皆さん」と呼びかけられた人間の一部として、
あの独特の関西弁訛りの標準語で語られても、
人ごとにしか聞こえないのだ。
(もうそもそも東北を十把一絡げにしている時点で信用できないけど)

山本の好意、熱意、そして勇気は分かる。
本来ならば、マスコミが、政治が言うべき言葉なのだろう。

しかし、当の山本には逃げ道がいくらでもある。

そもそも東京にいる。福島よりは安全だ。
そして生まれ故郷の宝塚市にも帰れる。もっと安全だ。

お金も根性もあるから、いざとなったら外国移住もできるだろう。
それでも逃げない山本を、みんな褒めるだろうが。
(まあ、山本もいざとなったら逃げるようなことを発言しているが)

疎開しなさい、未来のため、子供のため…。

山本は人間の形をした神様であり、
メッセージはその預言なんだろうか。

…ふざけるな。何様のつもりだ。

東京から発せられる「とにかく福島から逃げろ」は、
逃げ道のある部外者が上から目線で言える言葉にすぎない。
逃げたくても逃げられない人間が、福島にも東北にも大勢いるのだ。

山本は「オペレーションコドモタチでは、北海道への疎開を勧めています」という。
お金もない、身寄りもない、希望もないのに、いきなり北海道へ?

「仕事も斡旋してもらえるらしいです」? なんだ「らしい」とは?
「新しい生き方を探さないとダメです」? お前は人の人生を決める立場なのか?
「そこから目を背けるのは罪です」? もう断罪までしてくれるのか?

要するに、無責任なのだ。
人間の言葉として、重大すぎることばを、
Youtubeという手段でいとも簡単に発しているのだ。

いや、山本は自分で神様になっているつもりなのかもしれないけど。
もう、新興宗教の世界だね。

神様でないのは明らかだが、山本は専門家でも科学者でもない。
それなのに、にわか仕込みの知識で、
東京から「東北は人の住む場所やないですわ~」
「そんなところに住んどる君らはアホや~」
「復興なんて絶対無理やで~はよ逃げや~」なんて言われても、
説得力がないのだ。某掲示板で悪口書いてる連中と、変わらん。

そりゃ、国から言われたら逃げます。
でも、たかが一人の俳優、しかも宗教がかった俳優に
呼びかけられたくらいじゃ、とても逃げる気にはならない。

10年後に、山本は「俺の言ったとおりになった」と、
神様のように高笑いをするつもりなのだろうか。

山本が言ったように、我々「東北の皆さん」が10年以内に死ぬのならば、
その証明は出来ないが。

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名司会者逝く

「パネルクイズアタック25」の司会で知られた俳優、児玉清が亡くなった。77歳。
肝機能障害と伝えられていたが、実際は胃がんだったという。

「アタック25」は実に35年以上続く長寿番組。
もともとテレビ朝日系列に属していた毎日放送でクイズ番組の司会を務めており、
大阪のテレビ朝日系列局が毎日放送から朝日放送に変わるということで、
引き続き児玉を司会に迎え、作られた番組である。

朝日放送は、電光表示を活用した、
アメリカナイズされたクイズ番組を得意としており、
「アタック25」もその一つだった。

しかし2011年現在、あれだけ栄華を誇ったクイズ番組そのものが廃れており、
この番組だけが唯一残されたレギュラーとなっている。
それもひとえに、児玉の名司会あってのものだろう。

収録は、朝日放送のある大阪で行われる。
児玉は住まいのある東京から大阪に通い、収録をこなしていた。
スタジオでは出場者に「アメちゃん」を配り、
緊張をほぐしていたという。

一時児玉は「アタック25」などのテレビ司会に仕事を絞っており、
俳優業を休業していた時期もあった。

久々に芝居をしたのが、キムタクのドラマ「HERO」であった。
ブランクを心配し、オファーを渋っていた児玉の背中を押したのが、愛娘だった。
その娘も若くして胃がんで亡くなっている。

児玉といえば読書家としても有名で、英書も読みこなすほど。
NHKBS「週刊ブックレビュー」の司会も知られるところである。

その豊富な情報量は「アタック25」の司会でも生かされ、
誤答する出場者に「○○とお答えいただきたかった!」と
チクリとやるところを、たびたび見ることが出来た。

意外なところでは「切り絵」を趣味としており、
「アタック25」でCGの題材に使用されていたこともある。

多芸、多才、博覧強記…
しかしスノッブに見えないのは、その穏やかな風貌もさることながら、
恵まれた長身の体躯も影響していた。

そんな児玉も、若き日に黒澤明の映画に出演した際は、
何度も撮り直しを要求させられ俳優としてのプライドが傷つき、
「あいつを殴ってやる」と決意するに至ったこともあったという。

結局その暴挙を実現する日は来ず、
むしろ黒澤が自分の演技を褒めていたと伝え聞くに及び、
腰を抜かしてしまったというエピソードもある。
後年のスマートさからは想像もつかない、人間くささも持ち合わせていたのだ。

77歳。死ぬには早い、というわけでもない年齢であるが、
この年になるまで、現役で元気に、
テレビの司会を務めていたということには驚くべきだろう。

まちがいなく日本のテレビ史に名を残す存在であった。
ともかく、合掌。

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コミック雑誌は、いる

内田裕也逮捕の報に、あぜんとした人は多いはず。
20歳年下の不倫相手の家に不法侵入した罪であるという。

本来の妻である樹木希林は逃げも隠れもせず自宅で記者会見に応じ、
夫を断罪した上で「私は謝らない。夫が謝る」
「でも離婚はしない」と表明。毅然とした態度と、
奇妙ながらも筋の通った「夫婦愛」に注目が集まっている。

それにしても情けないのは内田裕也である。

そもそも、内田のことを我々はどれだけ知っているか。
「ロックミュージシャン」と言われているが、
内田が何を歌っているか、ご存じか?

歌手として大成できず、コワモテの後輩を従え、
ややアウトローめいた俳優業を続けているうちに、
バラエティ番組からお声がかかるようになった。

本人は面白がって出演していたのだろうが、
結局いまや内田はテレビのオモチャに成り下がっていた。

そこへ来ての今回の浮気相手との騒動で、
内田裕也は完全に「国民のオモチャ」となった。

内田はかつて、社会風刺映画「コミック雑誌なんかいらない」を
制作、主演も務めた。

いやいや、コミック雑誌は要りますよ。
内田裕也という、品位のないコミックが。

金色に染めた髪を伸ばし、
マンガみたいな顔した老人は、いっぱしのカートゥーンだ。

これからも笑わせてほしい。
ただし人様に迷惑をかけない範囲でね。

※「コミック雑誌なんかいらない」はマンガより世間のほうが面白い、
 という意味であるが、内田に「世間」を代表させるのはおこがましい。

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クラウドに苦労人

ちょっと前から騒がれている「クラウド・コンピューティング」。
今まで自分で管理していたデータを、遠く離れたサーバに預けてしまおう、というもの。
ブロードバンド時代にふさわしいサービスといえる。

サーバを「雲の向こう」になぞらえ、「クラウド」と呼ぶ。
自分はデータを管理しなくてよく、自宅からも出先からでもアクセスできる。
持ち歩かなくても、ネット回線さえつながっていればよい。

データ管理だけでなくデータ処理もサーバにやらせてしまえば、
極端な話、パソコンもいらなくなる。
携帯電話とかiPadみたいな端末で十分、ということになる。

一時期流行った「シンクライアント」は、不便さもあって一時廃れてしまったが、
ここへ来て別な形で復活しつつあるわけだ。

しかし、貴重なデータをよそに預けるというのは「リスク」でもある。

Startforceという有名な「Webデスクトップ」を利用していた。
インターネットに繋がる環境があればよく、OSはすべてサーバ上で動き、
仮想的なデスクトップがブラウザ上で表示される、というものである。
Microsoft Officeも移植されていた。

昨年のある日。突然、ログインしても操作できず、
真っ白な画面の左上に米国の現在時刻と思われる「10:21」などの表示が出たまま
止まってしまう、という現象に見舞われた。
それ以降、何度ログインしてもこのままである。

サポートにメールすると、しばらくして「米国本社で原因を調査中」という
メールを日本語で送り返してきた。それから4ヶ月、再度の連絡もなく、
改めて照会のメールを出したが無視されたままである。

で、ことし4月1日をもってStartForceは日本での営業を終了した、という。
なんじゃそりゃ??

重要なデータを預けていたわけではないが、
他人様に見せたくないものもないわけではない
(別にイヤらしい写真とかではないが)。

実験用の無料コースを「使わせていただいていた」立場なので
「泣き寝入り」するしかないわけであるが、
これが「クラウドコンピューティング」の実態なのである。

人に預けていたデータが突然引き出せなくなる。
これが「銀行」と「現金」だとしたら大変なことなのだが。

人にデータを預けるというのは、こういうことなのである。
よくよく信用できる人間でも、お金は貸せないものでしょう?
顔も見たことない人なら、なおさら、というお話。

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古着の国

震災で物資が余り気味らしい。
もっとも余るのが「衣類」。
とくに「古着」のたぐい。

「救援物資」にかこつけて「ゴミ」を送る奴が多いみたいで、
「履き古した靴下」まで送りつけられているらしい。
誰が使うんだそんなもの。

おそらく「洗う前のパンツ」とかも送った奴がいるかも…
出張帰りのサラリーマンかっての。

あれだけの窮地に追い込まれたんだから、
何でもほしがるだろう、という浅ましい考えで、
家の片付けがてらに要らないモノを整理できる、
しかも物資になるなら一石二鳥、と思ったんだろうが。pout

靴下やパンツでなくても、
実際、古着は人気がないそうである。
やっぱり新品のほうがいいだろうし。

あなたのまわりにもいるでしょう、古着なんか絶対着たくないって人。
誰が袖を通したか、誰の汗が染みこんでいるのか、sweat02
分からないようなものは身につけるわけにはいかない…

被災した人々でも、ダメなモノはダメで、
古着を着るくらいなら同じ服を着続けたほうがマシ、という人もいるのだ。

しかし、岩手は意外と、古着屋が盛んな地域である。
全国展開する古着チェーン、「HANJIRO」「ドンドンダウンオンウェンズデー」の
両社が、本拠を盛岡に構えている。

どちらかというとセレクトショップ的風情のHANJIROに対し、
いかにもなチェーンストアのドンドンダウン。
この両極端?な古着店は、どちらも急成長を遂げ、いまに至る。

「雨にも負けず」rain的な岩手の県民性が、古いものを大事にする心を培い、
古着店が支持される土壌を作った…
というような「こじつけ」は苦しいのでやめておくが。bomb

なおHANJIROは岐阜のアパレル商社に買収されてしまったようだが、
ドンドンダウンはFCビジネスで展開、
手綱を緩めることなく店舗網を増やしている。

日に日に値下がりしていく値段を、「野菜の値札」で示すなど、
店内に漂う独特のゆるいspa雰囲気が、
古着店特有のとんがったimpact空気感と微妙にマッチして、
若者に支持されているようである。

被災地であまった古着の利用について、
ドンドンダウンを展開する「ドンドンアップ」が手を上げており、
岩手県と共同で処分を行うとのこと。

さすがは「古着の国」である。ただでは起きない。
でも、履き古しの靴下までは勘弁してほしいもの。それはさすがにゴミですから。shock

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立川志らくのチャリティ落語会inいわて

こどもの日、盛岡市内で開催された落語会。
東日本大震災からの復興に取り組む「SAVE IWATEプロジェクト」の主催である。

この会の主役は「立川志らく」。

ネット上に残したエッセイは、
「ユーモアたっぷりに他人を攻撃する」キツい文体で、
師匠・談志譲りの「ヒール」っぷりを感じさせる。

そんな噺家が「復興を願って…」というのは、不思議な気もするが、
志らくと岩手のつきあいは長く、
IBC岩手放送でのラジオ番組をもう10年も続けている(注:聴いたことはない)。

といっても、放送局のある盛岡と東京の行ったり来たりが主で、
激甚被災地である沿岸にはあまり土地勘がないようだが、
それでも「岩手のためなら」と、この落語会に出演することとなった。

それに先立ち、弟子の「こしら」「志らべ」、柳家花緑門下の「花ん謝」の3名で
その沿岸部の慰問ツアーを行っている。
「トリ」が本日の落語会、というわけ。

「東北復興支援」と称し、知己の多い宮城と福島を回り、
岩手には寄らずに東京に戻っていった自称「東北通」の噺家もいるが、
志らくクラスで、岩手とつながる噺家もいてくれるのはうれしいことだ。

会場は盛岡市の「岩手県公会堂」。
すぐ隣には、自衛隊の装甲車がものものしく何台も駐車している岩手県庁がある。
この公会堂もまた、一部は自衛隊の拠点となっている。

古ぼけた会館の中にホールがある。外装も内装も、いまにも崩れ落ちそうな建物だが、
今回の地震も耐え抜いた。なにしろ日比谷公会堂と同じ建築家が作った建物だ。

会場は満員。整理券制で、義援金を寄付すれば中に入れる仕組み。

自分が入ったのは30分ほど前だったが、すでに9割方座席は埋まっていた。
なんとか座席を確保。後方だったが、どうにか演者の顔が確認できる席だった。

開演までは会場に懐メロが流れる。志らくのラジオ番組が懐メロ番組だからだろう。
「港町ブルース」から「うちの女房にゃ髭がある」まで。

開演時刻。ラジオ番組で志らくのパートナーを務める
「伊藤美幸」(元IBCアナウンサー)が進行役。

挨拶は「斎藤純」。SAVE IWATEの副代表を務める。
盛岡市民でない人は誰も知らないが、盛岡市民なら誰でも知ってる作家である。
青年然とした風貌で、街おこし・社会活動に熱心なことで知られ、
ジャズや演劇の「うるさ方」としても有名だ。

「この公会堂が満員になったのを見たのは、30年前の『キャロル』公演以来だ」。
この人らしい言い回しで、会場を軽く沸かしたところで、早々に引き揚げてくれた。
挨拶は短く、笑いは長く。

まずは前座ということで、先述の先遣隊、
「立川こしら」「柳家花ん謝」「立川志らべ」が登場。
岩手県の沿岸部を北の久慈市から、南の陸前高田市までツアーを行った、とのこと
(いくつかスルーした町・村があるのが気になったが)。
黒紋付きの紋が茶色くすすけていたのはその証だという。

二ツ目の3人が前座を務める。(長いな…)

こしらは、携帯用ソーラーパネルを懐から出して見せる。
「優れものです。単三電池2個を充電できます。炎天下であれば28時間で」
噺は「子ほめ」、ただし年齢のくだりだけで、子供を褒める部分まではやらなかった。

花ん謝はマクラで淡路島の落語会に呼ばれた話を。
(内容はここに書いてあるのでごらんあれ)
噺の方は「真田小僧」。やはり途中までで、小銭をせびって「按摩」のところで締めた。

志らべは「携帯はマナーモードでお願いします。
緊急地震速報はこちらでお知らせしますので。この会場(公会堂)はちょっと不安ですが…」
マクラ短めで「たらちね」。「サークサクのバーリバリ」などをはしょった省略版。

仲入り後、いよいよ志らく登場。
菅総理や相撲取りの話題をネタに笑わせる。談志のモノマネも披露し喝采も。

「クビになった相撲取りはどうせつぶしもきかないんだから、
独自でプロレス風の興行やったらいい。
子供相手にわざと負けてやったり。『わざと』は得意なんだから」。

「私は200席くらいの噺ができます。その中からどれをやろうかな、と考えてるところです。
こぶ平さん(=正蔵)は3つしかできないみたいですが」でまたひと笑いさせたあと、
「きょうはおもしろい噺と、ちょっとほろっとさせる噺の2席やります」。

こんな小咄も…ということでダイジェスト版でささっと「義眼」を。
「おしりの穴をのぞいたら、向こうからも見ていた」で会場が沸く。

1本目は「長短」。気の短い男と長い男の仕草で笑わせる噺。
お饅頭を食べる仕草や、キセルの吸い方だけでも笑いの起こり方が違う。
なぜかUFOの話まで登場人物にさせる突拍子のなさがいい。

続いての噺はその場では演題不明。八百屋の初老の男が、
貧乏な一家に施しを与えるが、裏目に出て両親が心中。
残された子供を火消しの頭が預かっていて…というもの。

調べたところ、あまり演ずる者はいない珍しい噺「人情八百屋」で、
談志が得意にしているとのこと。まさに「直伝」である。
筋はここに書いてあるが、確かに文章ではその世界観は伝わりにくいかな。

1時間近い熱演のあと、きょうは特別に…ということで、
「ミッキー亭カーチス」ことミッキーカーチスから教わったという、
ブルースハープ(ハーモニカ)を披露。

渡哲也もやってた「ふるさと」と、もう一曲懐メロ。
確か岡晴夫「東京の空青い空」だったかな。
「東京の空がまたきれいになるように…」と言ってたので。

志らくは左手でハンドマイクを器用に押さえながら、
ブルースハープを演奏。一朝一夕じゃできないと思う。芸達者なんだなぁ…

万雷の拍手鳴る中、緞帳が下がり、志らくは座布団に座り直し、頭を下げる。

今回の会はキャパや時間等の問題から、盛岡での開催であったが、
志らくは被災地にも行きたい、と語っていた。

まだ落ち着いて落語をできる状態ではなく、
冗談めかして「(先遣隊の)あいつらだからできたんです」。

復興の願いが実になり、早くこの笑いを被災地にも届けて欲しいものである。
素晴らしい落語会をどうもありがとう!

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楽天イーグルスは東北を一つにするのか?

「東北楽天ゴールデンイーグルスが、東北に元気を与えている」
「楽天イーグルスとともに、東北がひとつになっている」…

テレビがそういう風に連日報道しているんだけど、
なんだか違和感を感じるんだよね。

少なくとも、岩手県内じゃ全く盛り上がってませんので。
おそらく、仙台市内、いいとこ宮城県内だけではないかな。

楽天イーグルスは「仙台」のチーム。
うっかり「東北」を名乗ってしまったので
「東北全体から支援されているチーム」という印象を、
東京のマスコミはじめ、日本全国から、
良くも悪くも持たれることになった。

しかし現在、主催試合のほとんどは仙台市の「Kスタ宮城」で行われ、
他県での試合は数えるほど。

今年は秋田と盛岡で1回ずつ。
青森、山形、福島では試合がない。

楽天が「おらが球団」なのは、すぐ見に行ける仙台市民、
あるいは情報に触れやすい宮城県民に限られるのが実態なのだ。

これで「東北を一つにする球団」って、無理がありすぎませんか。

宮城県では当然のごとく、テレビなどのメディアが楽天の情報を精力的に伝えているが、
岩手県のマスコミは、東北楽天の動静を伝えることはほとんどない。

岩手の公式応援団がFMで番組を持ったりもしているようだが、
ほんとに限定的なムーブメントと断じてよい。

なにしろ岩手出身のプロ野球選手と言えば、
埼玉西武ライオンズの「菊池雄星」が人気No.1なのだから。

それ以前に、おそらく根強い「巨人ファン」が多いものと思われる。
神代の昔からプロ野球中継と言えば「巨人戦」しかなかったのだから。

確かに、東北楽天発足直後は、テレビ局側が「努力」して、
宮城県のテレビ局から、楽天戦の中継を受けたりしていたのだが、
それも近年はほとんど行われていない(例外はNHKだが、
これは仙台放送局の権力が絶大というNHK的事情が大きい)。

これが「東北」を冠する球団の、「地元」以外での実態なのだ。

そりゃ、「東北」と名乗っている以上、
勝ってチクショーと思ったりはしないけど、
なにしろ、興味もないから…。

「日本をひとつに」というキャッチフレーズに鼻白む人が多い。
薄情な奴が多いなぁ、なーんて思ったけど。

「東北をひとつに」というのも、心意気はいいと思うんだが。
でも楽天イーグルスにその役割を負わせるのは、
違和感があるんだよなぁ。

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怒り

東京電力の社長以下が、東日本大震災で発生した福島原発の爆発事故のため、
浪江町からの避難地である二本松市に向かい、
町長と対面し、避難民に謝罪に行った。(中国新聞

一人の中年女性は、自分たちの窮状を話しながら、
「(東電社員全員で)なんで一軒一軒謝れないんですか!」
「仕事がなくなったんですよ!」と、清水社長を痛烈になじった。

別の男性は「土下座しろ、シミズ!」という罵声を浴びせかけた。
社長らは、ただ膝をつくしかなかった。

不謹慎と言われるだろうが、
怒鳴り続ける被災者の様子は「興奮状態」と例えていいだろう。
「ヒステリック」と言っている人もいるが、まあそうだと思う。

テレビ局も面白がってその場面だけをセンセーショナルに伝えていた。

どうも、「違和感」を感じるのだ。
社長をなじることが、正しいことのように伝えているけど。

被災者側にとって、怒鳴る相手は東電ただ一人なんだと思う。
あんなものを作って、我々の生活を奪って…。

つらいのは分かる。
責めたい気持ちもあるだろう。

でも、東電の社長を責め立てたところで、
その場で何かが得られるわけじゃない。
むしろ彼のモチベーションを下げるだけではないか。

清水氏に心労を加えたら、
いやらしい言い方だが、
もらえるものももらえなくなるかもしれないのだ。

なじってやりたい気持ちをこらえ、
冷静に、いまの窮状を伝え、
誠意を引き出すほうが「上手」だと思う。

…ここまで書いたけど、
当事者になったら、自分もやっぱり、
「土下座しろ、シミズ!」と、力の限り叫ぶのかもしれない。

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「平和」が訪れますように

「ナニコレ珍百景」とか「ケンミンSHOW」では、しばらく、
岩手・宮城・福島は出ないんだろうなぁ、と想像。

イメージ、悪いもんねぇ。
テレビ局側もロケしたくないだろうし。

旅番組とかでも、今後しばらく取り上げてもらうことはないだろう。

内陸部は被害が少ない割に風評がものすごく、
観光客が激減している。

だからお客さんには、どんどん来て欲しいのだが。
少なくとも盛岡は平和だし、
仙台もにぎわいが戻ってきているという。

福島市や郡山市も、放射能数値が通常より高いのは事実のようだが、
子供はまだしも、大人であればビビる心配はない
(どっかの腰抜けジャーナリストでなければ)。

気の優しい東京の方々は
「申し訳ないけど、そういう気分にはなれない」とおっしゃるが。

(どこに行ったとしても)放射性物質が怖い、という意味なら、
我々にはどうしようもないが、
単に気分の問題なら、無理をしてでも東北に来て下さい、と言いたい。
百歩譲って、九州旅行でも沖縄バカンスでもいい。日本のためならば。

岩手、宮城、福島、あと八戸とか茨城も、
良いところがたくさんありますんで、訪れてほしいもんです。
イメージアップのためにも…。

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ユッケが教える危機管理

富山県の焼肉チェーン店で、ユッケ(生肉料理)を食べた客が
「O-111」という大腸菌感染で死亡した、という事件。(読売

この店は、北陸地方に展開しており、低価格で急成長したという。(読売

東京の食肉業者が加熱用として出荷していた肉を、
この店がユッケとして提供したことが分かっているが、
この一件を契機に、過去の食中毒案件が次々と白日のもとにさらされ、
結果「集団食中毒」事件となって、全店が一時閉店を余儀なくされている。

「低価格=安かろう悪かろう」…
マスコミの格好のオモチャになってしまったわけだ。

ただ、ユッケで亡くなったという客が「6歳の男児」だった、
という点を無視するバカな読者はよもやおるまい。

そもそも6歳の子供にユッケ、食べさせるか?
…そんな素朴なギモンを、普通の人間なら抱くはずである。

死亡した子供は、父親と一緒に来ていたという。
細菌リスクの高い生の肉を、
免疫力のない幼児に食べさせることなど、考えられない。

テレビ・新聞系のマスコミはまずこの親を叩かないだろう。
この世の中に「幼児はユッケを食べてはならない」という法律はないからである。

だから週刊誌や、ネットでくだを巻きたい人たち(自分も含みますよ)は
逆にこの親を責めたくなるのである。店の方が気の毒だ、と。
バカだ、アホだ、イカれた親だ、と…

だが、親子連れで食事に来たら、こういうことは起こりえるのではないか。

親が食べているユッケに子供が興味を示す。
食べたい、食べたい…親は「子供が食べるものじゃないよ」と諭すのだが、
そのうちぐずりはじめる。

やれやれ、ユッケくらいで…、と思った親は、
一口くらいなら、と食べさせる。
そのうち、苦しみはじめて…

真相はそんなところだったかもしれない。
パソコンの前にいる人たちは、この親を、
何も考えたこともないアホな若者だと勝手に想像しているけど。

「6歳の子供がユッケなんか食べるわけがない」。
みんなそう思っているけど、
世の中、何が起こるか分からない。

まさに「危機管理の第一歩」ではなかろうか?

ユッケはこのチェーン店の人気メニューだったと言うが、
落とし穴があったのである。
生食用ではないものを提供したばかりに、悲劇が起こってしまった。

子供がユッケを食べてしまうことまで、ちゃんと考えていたか?
このチェーンの社内には「ちょっとヤバいんじゃないの」と
思っていた人もいるだろうが、その声が上がることはなかったのだろう。

誰も考えたことがないことが発生して、
誰も予想していないことを引き起こすのである。
地震しかり、プレステの情報漏れしかり。

「考えたこともないことなど、予想できない」というかもしれないが、
だから危機管理なんです。

すべての可能性を否定せず、リスク軽減に務める。
リスクテイク(冒険)するなら、それなりの対策を…。

また子供が亡くなるようなことが起こらないように。

(追記 5/3)
なんかものすごいアクセス数があるんですが…(汗)

焼肉チェーンの社長の記者会見、
危機管理の事例としては最低ですね。
逆ギレしすぎ。案の定「開き直り会見」と、
再びマスコミからオモチャにされている。

意地悪な記者どもに意地悪な質問を繰り返されてイラッときたのだろうが、
「興奮したほうの負け」は、
雪印社長「私だって寝てない」で証明されている。

原因究明、損害賠償、店舗再開…
課題は山積みなのだから、冷静になるべき。

(追記 5/5)
とうとう成人の死者が出てきており、
問題は深刻になってきている。

ここ数年で生肉摂食による死者はいなかったとのことで、
同チェーンの問題性は今後も指弾され続けることと思う。

いずれ、ユッケだけでなく、レバ刺しなど、
「生肉(といっても時間の経ったもの)を食べる」ことについては、
客も店ももっと意識しないとダメ。

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