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地デジ移行、被災県で延期

津波や原発など、東日本大震災の被害が甚大となった岩手、宮城、福島の3県において、
地上デジタル放送完全移行が最大1年間延期されることになった。(毎日

それ以外の都道府県は、予定通り今年7月にアナログ放送は終了するが、
上記3県ではおそらく1年間、継続される。

受信設備が流されるなどして、地デジの受信が困難な家庭が発生し、
改善が見込めない、さらに普及活動が実行できない、というのが理由となっている。

3県のテレビ局は、引き続きアナログの電波を発射することになるが、
その分のコストがテレビ局に負担となることから、
国の支援を望んでいるという。

先日釜石市内に行った。街中は空襲の後のようにぐちゃぐちゃになっており、
さまざまな機械類が、瓦礫・木の切れ端の合間にまみれていたが、
その中にはテレビもあった。最新型の液晶テレビも。

ただ、同じようにアナログテレビも流されているはず。
ブラウン管テレビが水に強いなんて話は聞いたこともない。

「受信設備」とあるので、数十世帯向けの小規模な受信施設のことを指しているのかもしれない。
だとしたら、確かに地デジは受信しにくい。アナログであれば、ノイズ混じりでも多少受信できる、
ということはあるが、地デジは少しでも電波状況が悪くなると見るに堪えなくなる。

受信設備や地デジテレビの補助をすればいいではないか、と言っても、
そんな予算はどこにもなかろう。
1年間アナログ放送の終了をペンディングして、
その間に生活が改善されるだろうから、
地デジテレビを買ってもらおう、ということか。

アナログ放送の延期は、被災県で地デジ移行のキャンペーンが張れなくなり、
今後3ヶ月での普及活動のラストスパートがかけられなくなった、
というのも理由になっている。なるほど、このタイミングでは
「地デジにしてくださーい」なんて言えない。

地デジ移行反対派がこれで活気づくのは必至。
「3県じゃなくて全国で延期しろ」「アナログで十分だ」
「最初から地デジなんかやらなきゃよかったんだ」
「人に迷惑をかける地デジは廃止だ」…

もう原発に似たような図式になってきているが、
別に地デジが爆発したわけでもないし、
有害な放射線を振りまいているわけでもない。
1年後に情報格差が最小限に済むよう、粛々と、取り組んでいくことだ。

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